北アルプス涸沢カールの紅葉を見に行きたいと思ったので、10月頭の涸沢でテント泊をするに当たって準備した装備、主に防寒対策についてまとめておきます。
2017.10追記:2017年に涸沢カールを訪れた際の装備について書いたので、こちらも併せてどうぞ。
山では標高が100m上がる毎に気温が0.6℃下がると言われてます。つまり標高2000mで12℃、3000mともなると麓より18℃も気温が低いということになります(麓の標高にもよりますが、私が普段生活しているのが、海抜0〜50m程度の関東平野ということで)。
ちなみに8月の南アルプス登山では標高3000mにテントを張りましたが、真夏でも朝晩の気温はひと桁台。夕方からは普通に薄手のダウンジャケットを着てました。
となると10月3連休の涸沢(標高2300m)はそれなりに冷え込むことでしょう。特に今年は秋が早いという話ですから朝晩は氷点下に近い気温を覚悟した方が良さそうです。氷点下でのテント泊は昔何度か経験したことがありますが、防寒が甘いと本当に一晩中眠れなかったりするので、それなりの準備はしておきたいものです。
秋山に向けたテントやシュラフなどの装備
まず、シュラフ。私は夏山用には軽さや快適さも考慮して軽めのウェイトのダウンシュラフ(アルパイン ダウンハガー800 #5)を使っています。テント内の結露対策に、ゴアテックス製のシュラフカバーも併せて使っていますが、いかんせんペラペラですので保温に関しては「ないよりはマシ程度」のもの。
奥さんは私よりも寒がりなので、私よりも1段階温かい(ダウンの量が多い)シュラフ(アルパイン ダウンハガー800 #3)を使っています。
奥さんのシュラフの方は大丈夫そうですが、モンベルの#5は限界温度が氷点下に対応していないですし、着込むにしても秋山にはやや厳しいようにも思われます。
…ということもあって、同じ「モンベルアルパインダウンハガー800」の#2を追加で購入しました。やや嵩張りますが寒さに凍えるよりはマシでしょう。それに残雪期の雪上テント泊にも使えると思いますし…。まあ、こちらを奥さんが使って私は#3を使うことになるのですけども
テントはいつものモンベル「ステラリッジテント 2型」。2人で使うにはちょっと狭いのですが、奥さんの体力を考えるとまだテントを1人で背負わすのは難しそうです。
グランドシートとテントの中で使うエアマットもいつも通りですが、涸沢のような岩場でのテント泊は初めての経験なので、どの程度快適に寝られるかは分かりません。最低限シュラフマット(スリーピングマット)の類を持って行く必要があるでしょう。
私が使ってるシュラフマットはこれ。
恐らくサーマレストのアレの類似品の類で、半自動膨張の薄いウレタンパッドを空気で膨らますのですが、畳むとかなりコンパクトになりますし、寝心地もなかなかの優れもの。
膨らませた状態で厚さ2.5cmですが、寝るときは体重が分散されるので、体が下の地面に接地するような感覚は一切ありません。長さはお好みで選びましょう。我が家は2人とも150cmのものを使っていますが、十分快適に寝ることができます。
ジョイントシステムでマットと接続できる枕を買ってみたところ、足先までマットが届いたので「120cmでも良かったかも…」なんて思ってしまいました(笑)
追記:その後、秋や残雪期に涸沢カールでテント泊を経験しましたが、混雑期は地面のよい場所(ゴツゴツした岩がないなど)が取れない可能性も多く、エアマットだけでは不十分。クローズドセルタイプのマットも併用するようになりました。
ウェア類での防寒対策
続いて、直接身に付ける防寒対策。テントでシュラフに包まっているだけでなく、星を見たり、朝方に写真を撮ったりと色々必要になりそうですし。アンダーウェアは普段通りですが、寝るとき用にモンベルのジオライン(MW)の長袖とタイツを用意しておきます。後は薄手のダウンジャケットとレインウェアなどの重ね着で行くつもり。
足元はトレッキングパンツだけでは寒いかもしれないので、モンベルストアでダウンパンツを買ってきました。丁度モデルチェンジ時期だったので(新型の赤色のものも気になりつつ、入荷がまだだったので)アウトレットになっていた旧モデルを購入。部屋で履いてみると、とにかくポカポカですぐ暑くなってしまいます。ダウンの保温力って凄いですよね。
末端冷え性な私は厚手の靴下だけでは心許ないので、フリース地のテントシューズも買ってみました。これで寒いようなら次はダウンシューズを検討します。
今回は秋の涸沢カールですが、来年のGWにはこのテント村に加われるようになりたい。雪上テント泊となるとどの程度の防寒が必要なのでしょうね…?
悩む食事事情
上高地〜涸沢エリアは食事の取れる小屋が充実しているので、できる限り荷物は減らしておきたいのですが、1年で最も混雑すると言われてる時期だけに、涸沢ヒュッテなどで食事をする余裕があるのかどうか? ひとまずインスタント、フリーズドライを中心に、数食分は準備しておこうと思います。
追記・涸沢関連記事など
結局このときは、予定していた連休と紅葉のタイミングが合わなかったこともあり、涸沢キャンプは諦めて上高地から焼岳に登ってきました。
実際に涸沢で念願のテント泊ができたのは翌年のGWのことでした。
そしてこの年はようやく涸沢カールの紅葉も楽しむことができました。
涸沢カールのテント泊装備についてはこちらでもまとめています。