前回の続き。夜半はかなり風が強くなりましたが、雪の壁のおかげかそこそこ快適に眠ることができました。
雪の上のテント泊って寒そうに思われるかもしれませんが、テントの中にマットを敷いたり、上下にダウンを着込んでダウンのシュラフ(寝袋)に包まっていると、自分の体の熱で案外暖かくなるものです。私が使っているのはこんなシュラフです。
春霞のせいかイマイチ冴えない?ご来光
さて、まずはご来光を拝みたい所ですが、東の地平線には雲がかかっていて、なんとなくうすぼんやりとしたご来光となってしまいました(笑)
西の空も朝焼けにならずまだ寒々しいので、そのままシュラフに逆戻りしてもう一眠り。山の人って皆さん早起きで、もうテントを片付け始めたりしてる人もいるのですが、我が家は基本スロースターター傾向です。
起きるのが遅ければお湯を沸かすのもメンドウ… そんな我が家の朝食は燕山荘のケーキセット。私はリンゴのシブースト、奥さんはチーズケーキをチョイス。
珈琲も淹れ立てで美味しゅうございました。後は、チョコバー的なもので下山のためのカロリー補給。
それにしても燕山荘の喫茶スペースは居心地がいいです。テント派の我々も燕山荘グループの山小屋には一度泊まってみたいものです。
すっかり日が昇ってから下山開始!
ケーキセットを堪能してからようやく撤営。稜線に吹き付ける風にテントを飛ばされないように注意しながらテントを畳み、すっかり日も昇った8時近くになってようやく下山です。前日は6時には登り始めていたというのに…。
GWですし特に後ろの予定もないので、前年の涸沢のように一日本でも読みながらダラダラ過ごすのも考えたのですが、この日の午後から天候が崩れるという予報も出ていたため、下山することにします。前日に比べて風もかなり強くなっていましたし…。
こちらの道は、また夏に来るとしましょうか。
燕山荘の周りの岩もなかなか個性的ですよね。
しばらくはこの景色を右手に見ながらの下りになります。
合戦尾根にもかなり強い風が吹き付けているので慎重に下っていきます。チェーンスパイクや4本爪軽アイゼンの方はかなり苦労してるようでしたが(写真の方は違います)、仮にも北アルプスの2000m以上ですし装備は正しく見極めたいですね(ジーパンの人とかいてビックリ…)。
合戦沢ノ頭で振り返るとこの青空。でも風がめっちゃ強いので早く樹林帯に入りたい(笑)
槍の穂先もこれで見納めです。
合戦小屋まで降りてきて一休み。
暖かい豚汁が体に染みます。…といっても、風は強いものの日差しがかなりあるので、そこまで体は冷えてる訳ではありません。
下山路は登りの方に道を譲るタイミングだけ気を付けつつ、結構サクサクと降りていけます。急登というのも悪いばかりでなく、下山のスムーズさがあるのですよね。
それでも雪が消えてからは脚への衝撃がダイレクトに来るので、脚をいたわりつつの下山で11時に無事中房温泉に到着しました。
中房温泉の登山者向けの日帰り入浴「湯原の湯」も気になったのですが、今回は別の温泉に入ることにしました。まずは駐車場に行って登山靴を脱ぎましょうか。
ヤマノススメ。
なんだか無性に炭酸と糖分が恋しくなったので、こいつで補給。
ところで、山を降りた後のアスファルト舗装って、とっても足に暴力的(笑) 「人間はこんな固い地面を歩くようにできてない!」なんて思ってしまいます。
中房温泉でなく有明温泉? 燕山荘グループの「有明荘」で温泉&食事
無料駐車場から車で1分とかからずやってきたのはこちらの有明荘。元々安曇野市の市営国民宿舎だったものを、現在は燕山荘グループが運営しているようです。
北アルプス表銀座 燕岳(つばくろだけ)の山小屋 燕山荘グループ
温泉は檜の内風呂も露天風呂も広くて快適。湯ノ花を含んだ透明のお湯はやや硫黄の(硫化水素)臭いがする単純硫黄泉。掛け流しで湯量もたっぷり、源泉温度が74℃と高いため、沢水で加水はしているようです。
ちなみに、中房温泉とは車で1分も離れてない距離ですが「中房温泉」の商標を巡って色々とあったらしく、現在は「有明温泉」となっているようです。10年前の出来事のようですが、未だに中房温泉のHPにはでかでかと載せられていて、ううむ…となってしまいます。
湯治と岳人の宿 中房温泉 公式Webサイト 日本秘湯を守る会・日本源泉湯宿を守る会 会員宿
中房温泉の方はお湯に加水してなかったり、色々と拘っているようなので、また機会があれば利用してみたいですね。
さて、我々が有明荘を選んだのは、お食事をちゃんと頂けそうだったから。カレーや蕎麦、うどんはもちろん、ソースカツ丼や私の好きな「山賊焼き」の定食も食べられます!
山賊焼きは長野の郷土料理(塩尻・松本近辺?)で、ニンニク風味の鶏もも唐揚げといった感じの料理。体がカロリーを欲している山行後には無性に、このようなスタミナ系のメニューが食べたくなるのです。
せっかく温泉に来たのですから、温泉卵も付けて美味しく頂きました。
使用カメラと携行方法:バックパックホルスターとトップローダーバッグを併用
さて、今回の山行は荷物を少しでも軽量化させたかったので、交換レンズなどは持たずグリップ付きのE-M1に標準ズームという組み合わせでした。山頂付近では少し広い画角も欲しくなりましたが、やはり標準ズームの画角は色々と使いやすいですね。望遠側の足りなさはデジタルテレコン(2倍クロップ)を使いまくりました(笑)
また、カメラの携行はパーゴワークスのトップローダーバッグであるフォーカスL(現行品はスイングL)と、b-grip UNOの併用を今回初めて試しましたが、なかなかに快適でした。移動時はb-grip UNOに装着して頻繁に使いながら、休憩時や(今回はありませんでしたが)岩場などを歩く際は、バッグにしまうことができます。
ザックから外してストラップを付けると、テント場などでにサコッシュ代わりにもなりますし、今回は燕山荘から燕岳山頂までの往復にもペットボトルとグリップを外したカメラを入れるのに丁度良かったです。
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今週のお題「ゴールデンウィーク2016」