先日、デスクトップPCをiMac 4KからAppleシリコン(M1チップ)搭載のMac miniに買い替えた際に、DELLの25インチディスプレイ(PCモニター)U2520DRを購入しました
追記:U2520DRをさらに1台買い足してU2520DRのデュアルディスプレイにしました。
- 部屋に設置できるディスプレイの選択肢は限られる……
- 意外と選択肢のない25インチWQHDディスプレイ
- DELL(デル) U2520D/DR
- U2520D/DRの主なスペック
- USB Type-C搭載やUSBハブ機能がなかなかに便利
- U2520Dをしばらく使っての雑感:満足感は70点ぐらい?
- こんな記事もあります
部屋に設置できるディスプレイの選択肢は限られる……
現在の自室デスクはスペースの物理的な制約があって(机が狭い、楽器が邪魔)、あまり大きなディスプレイを設置することはできません。具体的には24インチクラスでギリギリ2枚、27インチクラスだともう1枚のサイズをかなり下げないと横幅が厳しい。
M1 MacBook Air(13インチ)+27インチなら行けそうなので検討しましたが、結局は拡張性や2枚のディスプレイサイズを考慮し、Mac miniのデュアルディスプレイ環境を選びました。
ほぼTweetDeck専用となってる(?)サブのディスプレイは、以前から使っているEIZOのFlexScan EV2450(23.8型フルHD)を継続して使用。これと並べられるのはどうしても24インチクラスなので、当初はBenQのSW240を予定していました。Adobe RGBカバー率 99%、ハードウェアキャリブレーション対応で、写真現像用途にもベストですし、サブディスプレイとほぼ同サイズでバランスも良い。
意外と選択肢のない25インチWQHDディスプレイ
しかしながら、WUXGA(1920×1200ドット)の解像度では、今まで使っていたiMac 4Kのスケーリング解像度よりも作業領域が狭くなってしまうのが気がかりです。……なんて迷っていた所、25インチのWQHD (2560×1440ドット/2K)ディスプレイならなんとか置けそうでは?と。
ただし25インチ2Kはあまり需要のないスペックなのか選択肢が限られます。ある程度の性能(sRGB 100%)を満たすことを考えると、実質的に選択肢はほぼ2択。具体的にはBenQのPD2500QかDELLのU2520Dでした。レビュー記事、スペック、発売時期等を考慮して、最終的にU2520D(U2520DR)に決めました。
BENQ PD2500Qの後継が出ていれば有力候補だったのですが、発売時期や接続周りでどうしても見劣りしてしまった。
DELL(デル) U2520D/DR
ということでDELLのU2520DR。Amazonからは元箱にそのまま送り状が貼り付けられたものが届きました。この配送スタイル、たまにありますが微妙な緩衝材で下手に茶色いダンボールで覆われているより、物流過程で乱雑な扱いを受けないのでは……? なんてことはないか。
U2520DとU2520DRの違いはDELL直販モデルとその他の流通仕様らしく、付属ケーブルが一部異なるようですがマニュアルは同じな同モデルです。
DELLのディスプレイの中ではクリエイター向け、広色域対応のデジタルハイエンドシリーズとのことですが、そもそも25インチディスプレイの選択肢はDELLのラインナップでは本製品ありません。
付属品は電源ケーブル、HDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、USB Type-C/Aケーブル、クイックスタートガイド、出荷時のキャリブレーションレポートなど。スタンドは工具なしで組み立て可能です。
外観は今どきの薄型ベゼルタイプで、スタンドの剛性感もまあまあ良。90度回転させた縦置き(ピボット)にも対応していますが、うちでは使う予定はありません。
ちなみにU2520Dはスピーカーが非搭載。元々iMacのスピーカー(PC内蔵型としてはマシな方では?)すら使わずにモニタースピーカーを使っていたので、特に問題はありません。内蔵スピーカーが終わってるMac miniにせよノートPCにせよ、スピーカー環境は別途考えておいた方が良いでしょう。
U2520D/DRの主なスペック
25インチIPSパネル、最大解像度2560x1440(WQHD/QHD)、薄型ベゼル、USB Type-Cポート搭載、DisplayPortでのデイジーチェーン接続にも対応しています。
色域のスペックはsRGB 99%、Rec.709 99%、DCI-P3 95%カバー。プロフェッショナルな用途には少々物足りないですが、趣味レベルやちょっとしたWEB、DTP用途ならばまあ行けそうです。
キャリブレーター(Spyder 5 PRO)で調整した際は、sRGB 100%、P3 97%だったのでカタログスペックはちゃんと満たしているよう。AdobeRGBは88%、そこはまあ仕方ないか……。
画面サイズ | 25インチ |
パネルタイプ | IPS |
実効解像度 | 2560x1440ドット / 60Hz |
輝度 | 350cd/m² |
応答時間 | 8ms(GtoG) / 5ms(GtoG、オーバードライブ付き) |
入力コネクタ | HDMI / DisplayPort /USB-C |
画素ピッチ | 0.216 mm |
コントラスト比 | 1000:1 |
最大表示色 | 1680万色 |
サイズ | 56.77 x 18.5 x 38.29cm |
重量 | 6.4kg |
USB Type-C搭載やUSBハブ機能がなかなかに便利
U2520DRはUSB Type-C端子を2系統搭載(1個はダウンストリーム)、最大90Wの電源供給も可能なのでMacBook等ノートPCの外部ディスプレイ兼給電用としても使えます。私の場合はMac miniなのでUSB Type-Cでディスプレイ接続をしつつ、U2520DRのUSB-Aポート(×3搭載)をUSBハブとして使用できるので、ノートPCと接続して使う場合にはかなり頼もしい。
USB Type-Cが2個のみのMacBook Airに比べたらそこそこ入出力の充実したMac miniではありますが、写真関連のSSDやHDD、オーディオ系などぶら下げる機器が多いので何かと助かっています。
ポートとスロット:
1. 電源コネクター | 2.セキュリティ ロックスロット | 3.HDMIポート | 4.DisplayPort(入力) | 5.スタンド ロック機能 | 6USB-Cポート | 7.DisplayPort(出力) | 8音声ライン出力 | 9.USBダウンストリーム ポート(2) | 10.充電機能付きUSBダウンストリーム ポート | 11.USB-Cポート
というかMac miniとU2520DRでほぼ入出力は事足りてしまったので、事前に買っておいたAnkerのUSB-Cハブが殆ど出番がありません(これはこれでMacBook Airの外出用に使えるのでいいのですが……)。
U2520Dをしばらく使っての雑感:満足感は70点ぐらい?
このディスプレイを選んだ一番の理由はデスクの物理スペースによるものですが、その他に少し期待していたのが描写性能。一般的にWQHD(2560×1440)の解像度は非4Kの27インチディスプレイでも採用されているものですし、25インチのWQHDならばその分画素ピッチが小さくなるので、多少はクッキリした描写が期待できるのでは?なんて……
……そんな期待半分で使って訳ですが、なによりRetinaディスプレイからの落差が大きすぎて、期待は脆くも吹き飛びました(笑)
ある程度の覚悟はしていましたが、4Kを21.5インチの小さなサイズに詰め込んでいたRetinaと25インチWQHDでは全く比較にならず、当初はテキスト表示ひとつにしても眠い表示に見えてしまいましたが、1ヶ月弱使い続けて徐々に慣れてきたところ。
慣れてしまえばまあ悪くないです。最高とは言わないけど悪くない。
写真用途で気になる色域ですが、一応キャリブレーターを使ってソフトウェアレベルで合わせているものの、EIZO FlexScanとの差がどうしても分かるレベルで出てしまいます。スペックや調整結果だけ見ると恐らくFlexScan側のスペック不足も大きそうですが、iMacとFlexScanのときは色味に関してはもう少し近かったんですよね(イコールそれが正しい色な訳ではないものの)。
ということで購入から1ヶ月弱使っているU2520DRですが、妥協はいくつかあるものの概ね満足はしています。満足感を点数にするなら70点といったところでしょうか。デスク環境をまるごと刷新できるなら、よりよい選択肢はあるとは思いますが(そりゃ金に糸目を付けなければね……)、現状の環境とコスパを照らし合わせた上での落とし所としては、この辺りで満足する他にはなさそうです。
追記:U2520DRがAmazonでセール価格になっていたのでもう1枚買い足しました。