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野鳥観察用の地味な防水アウターとしてユニクロ ブロックテックパーカを使ってみる

ユニクロの「ブロックテックパーカ(3Dカット)」を買ってみました。

野鳥観察用に地味な色の防水アウターが欲しいかも……?

冬時期に屋外で写真撮影をする際のアウターですが、普段はマムートの少し厚手のソフトシェルジャケットやパタゴニアの化繊インサレーションを着て行動していることが多いのですが、雪の日ともなるとレインウェアなど防水のアウターを羽織る必要があります。

東京の雪はみぞれ混じりだったり解けやすく濡れやすい

先日、都内に降雪があった際にも喜び勇んでレインウェアを着て野鳥撮影に出掛けたのですが、登山で使っている派手なオレンジ色だったせいか、普段黒いソフトシェルを着ているときに比べて、(雪で視界が悪いのに)同じ距離でも鳥に気づかれて飛ばれてしまったり明らかに警戒されていることを感じました。

登山で使うことを考えて視認性の良い色のアウターばかりを選んでいたのですが、野鳥観察や撮影をする際は、黒(ちなみに黒は決して動物にとって地味な色でなく、それなりに目立つ色でにあると思ってます)やアースカラー系を身にまとった方が鳥たちに余計なストレスを掛けることを減らせそうです。

レインウェア、派手すぎ……

かといってゴアテックス製などの、ちゃんとしたウェアをもうひと揃えするのも気が進みません。
そこで本格的な登山用ウェア程の性能でなくても良いので、撮影着程度ならば十分使えそうな低価格帯のハードシェル(レインウェアを含む保温材の入ってない防水透湿素材ジャケット)を検討してみることにしました。

モンベル、ワークマン、ユニクロの低価格シェルを試着してみた

まずはモンベルから。非ゴアテックスの低価格帯レインウェアとえいば「サンダーパス ジャケット」があります。耐水圧20,000mm以上、透湿性15,000g/m²/24hの防水透湿素材(ドライテック)を使った、実績のあるレインウェア。ブラックやブラウンなど地味色も充実。
モンベルストアで試着してみましたが、冬季には中にインサレーションなどを着ることも考えたらMサイズが少し大きめながら良さそうです。価格は1万円程度とアウトドアブランドのレインウェアにしてはお手頃ですが、今回の用途だと上限でしょうか。

モンベル/サンダーパス ジャケット

続いて低価格レインウェアが最も充実してそうなワークマン。レインウェアは作業用、バイク用、アウトドアを意識したものまで複数のモデルがあります。事前に調べて気になったのが「2.5レイヤーハードシェルジャケット」(3900円/耐水圧15,000mm、透湿性3,000g/m²/24h)ですが、現物を見たらかなりチープ。あとは肩や腕周りのフィットが自分とは合いませんでした。
実際に店頭で見て良さそうだったのが「INAREM(イナレム)ストレッチレインスーツ」。耐水圧20,000mm、透湿性25,000g/m²/24hと十分な性能、フィット感そこそこ(決して良くもない)、スマートフォンなどの小物収納に便利な胸ポケット。さらに4,900円で上下組(レインパンツ付き)と激安。
ただし、やはり見るからにカッパな雰囲気なので雨雪の日限定で着る分には良いですが、雨や雪が降る前から着るにはちょっと遠慮したいかも…… ということで保留。

ワークマンのレインウェア

そしてユニクロの「ブロックテックパーカ(3Dカット)」。このジャケットを自分が最初に認識したのは2016年頃のことですが(当時のブログ)、防水透湿&ストレッチ素材のハードシェル風ジャケットが1万円アンダーということで、アウトドア趣味人の間でも当時軽い話題になりました。ちなみにワークマンのシェルを山で着ている人はたまに見かけますが、ブロックテックパーカを見たことはまだありません。

初期のモデルは、レインウェアとしてはそれほど防水性の高いモデルではなかったようですが(当時テストした加野瀬さんのツイートを見ると、浸水の起きやすいシーム部以外からも耐水圧を超えたような水の染み方をしています)、何度かモデルチェンジしているので、現行モデル(2020年製造?)がどの程度の性能を持っているかは未知数。ちなみに耐水圧や透湿性についての数値はユニクロからは公表されてないようです。

試着してみたところ、やはり街着ブランドだけあって着心地は悪くないです。
サンダーパス ジャケットほどのレインウェア素材感もありませんし、雨や雪が降ってないときの防風アウターとしても十分使えそうです。価格も5990円とモンベルの6割ほどなので、今回はブロックテックパーカを試してみることに決めました。

ユニクロ製軽量シェル「ブロックテックパーカ」

色はグリーンやネイビーも悪くなかったですが、合わせるパンツの色を考えると(オリーブ色系のパンツに合わせることも多いので)やはりブラックが無難でしょう。

マムートのソフトシェルとブロックテックパーカ

ユニクロ独自の防水透湿素材「BLOCKTECH」。黒い裏地はサラサラとした手触りながら、なんというかゴム引きっぽさも感じる素材感です。以前使っていたColumbia オムニテックのジャケットもこんな雰囲気でしたっけ。縫い目はしっかりとシームテープで処理されています。

付属のタグ類。素材はポリエステル100%、公式サイトにも「完全防水ではありません。長時間の降雨を受けると濡れる場合があります」の但し書きがありしたが、素材の耐水性だけでなくポケットのジッパーなどは止水タイプにはなってないので、防水ウェアではあるものレインウェアとしては捉えない方が良いかもしれません。

サイズはSがジャストサイズでしたが腕がやや短く(ハードシェル系は少し袖が長いぐらいが使いやすいです)、さらに冬場にはインサレーションを中に重ねることを考えてMサイズにしました。シルエットはややダボっとしてるものの、あまりタイト過ぎても重ね着の際に動きづらいので良いでしょう。

サイズが少し大きいのもあるかもしれませんが、体の動きによってお腹のあたりのファスナーがたわんで膨らんでしまうデザインが個人的にはイマイチ(特にポケットにモノを入れてるとなりやすいかも)。なんだかお腹が出てるように見えちゃうんですよね(笑)

あとは価格帯的に仕方ないですがダブルジッパーではありません。トイレの際に楽な他、群れてきた際のベンチレーション用途としてもあると結構便利なんですよね。

ポケットは左右の他に胸元の片側に1つ。3箇所のポケットは止水ジッパーにはなっていませんが、フラップ状の生地に隠れるようになっています。細かいことを言うとアウトドアメーカーのレインウェア、ハードシェルに比べて、ジッパーの動きがあまりスムーズではありませんが(試着したモデル全て同じだったので個体差ではなさそう)必要十分でしょう。

この位置にポケットがあるとスマホ等の収納が捗ります。

余裕のあるサイズなのでインサレーション(パタゴニア ナノパフフーディ)を下に着てもキツくないですし、フードを二重にかぶることも可能です(雪の日はこうすると結構温かい)。ちなみにナノパフもオレンジなので、単独で野鳥観察に着ていくのを何度も躊躇していました(笑)

購入してからまだ雪も雨もないものの、普段の外出時に着るようになりましたがとても軽い着心地です。というか実際に軽い!(Mサイズで実測320g) 普段着ていたソフトシェルより200g以上も軽かったです。

用登山用のレインウェアほど軽量な訳ではありませんがかなりいい線いってますし、なんなら畳んだ際のコンパクトさもいい勝負します。素材もペラペラではない程度に薄手なので、秋冬シーズンのアウターとしてだけでなく、春から梅雨シーズンぐらいまでは使えるかもしれません(気温や運動量によっては蒸れるかも……)。

手持ちのレインウェアと比較。左からMILLET ティフォン50000ストレッチ ジャケット(288g)、finetrack エバーブレスフォトン(250g)、ユニクロ ブロックテックパーカ(320g)。

ただし通気性はソフトシェルとは比較になりませんし、透湿性が高い訳でもないので、インサレーションに重ね着して歩き回っていると結構熱がこもる感じがあります(インサレーションの表面やブロックテックパーカの裏地が湿っぽくもなります)。この辺りはやはりソフトシェルのようにはいきませんが、空気をブロックする効果は高いので風の強い日などにはかなり頼もしそうです。

さて、せっかくの地味色シェルですが今シーズンの東京での降雪はあまり期待できませんし(?)、雨の中で長時間野鳥撮影をする予定も今の所はありません。しかしながらあえてレインウェアとしての性能を試してみるのは面白そうなので、機会があれば雨の日にも積極的に着てみようと思っています。
ちなみに、この手のアウトドアウェアに近い機能性を持つ格安ウェアを実際の登山で使えるか?ですが、道具や素材の性能を分かって使う分には何も問題ないと思いますし(ただしそのレベルの人が敢えて格安ギアを選ぶことは少ないと思います)、自分で判断できないレベルの人は素直にモンベル買いましょう。

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本当はMILLETのこれが欲しかったけど、山で使わないのはちょっと勿体ないかなと。

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