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八丈島一周ドライブ:滝と展望温泉、2つの灯台に龍の壁、絶品島寿司をお土産に

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伊豆諸島・八丈で過ごす2日目。この日は島内を一周ドライブ、夕方には飛行機で東京に戻ります。


宿の朝食〜八丈島 歴史民俗資料館

八丈島2日目の朝、天気は曇り。予報でも晴れる雰囲気はなさそうなので、あまり観光的なことは意識せずに島内をドライブしつつ、気になった所に適当に立ち寄ろうぐらいのプラン。
やましたのお宿の朝食。普通の旅館の朝ごはんといった感じ、八丈島っぽいのはみかんぐらいかな。

おいしい郷土料理の夕飯、静かで過ごしやすいお宿でした。

宿泊費の支払いは端数以外はしまぽ通過で。1口(7000円で1万円分)あたり2000円分は宿泊施設専用なので、宿泊とその他で使えそうな金額を考慮して調整します。伊豆大島のときは3口でしたが、今回は(宿泊費がかなりお得だったこともあり)2口でした。

やってきたのは、東京都八丈支庁内の「八丈島 歴史民俗資料館」。見学は無料です。

八丈島の地理や歴史を全く調べないまま遊びに来てしまったので、結構楽しめました。
夏に伊豆大島で泊まったホテル赤門とゆかりのある平安時代の武将 源為義が伊豆大島に流罪となり伊豆七島を当地した後、八丈島に流れ着き八丈小島で自害…… 関ヶ原で敗れた豊臣五大老の宇喜多秀家が八丈島に流刑となる…… 江戸時代には流人の島の側面を持つように、など。

車で飲むペットボトルを買いにやってきた「あさぬま大賀郷店」(ASANUMA)。

お隣の「八丈島ジャージーカフェ」にてコーヒーを購入。

大里の玉石垣〜大坂トンネル展望台

八丈島を周回する八丈一周道路に出て時計回り、最初に目指したのは大賀郷の「大里の玉石垣」。「ふるさと村」の駐車場に車を停めます。というかちょっと青空が覗いてきたかも……。

強い雨風が吹き付ける太平洋の離島ならではの、玉石を使った石垣が多く残された集落。江戸時代に八丈島に流された流人たちによって積み上げられたものだとか。


少し坂道を上がるとすぐにこの見晴らし。そして海からこれだけ遮るものがないと、台風などの際にはかなりの暴風雨が吹き荒れる環境であることが想像できます。


かつて島最大の交通の難所だったという大阪。現在は巨大な橋とトンネルで通り抜けられるようになっています。橋とトンネルの間には「大坂トンネル展望台」があり、八重根港から八丈富士、八丈小島を眺めることができます。夕日が見られる名所でもあるようです。

相変わらず雲は厚いものの、晴れ間もそこそこ出てきました。



裏見ヶ滝・為朝神社石宮

レンタカーのナビに残された軌跡を見ていたら、なにやら滝があるっぽいのでやってきた裏見ヶ滝。水着着用で入浴できる「裏見ヶ滝温泉」もあるようです。この日は別の温泉に行くつもりだったのと、水着も持っていないので……。ちなみにこの裏見ヶ滝温泉の近くに「やすらぎの湯」という日帰り温泉もあります

裏見ヶ滝へ。熱帯感のある道を5分ほど。

遊歩道がいきなり滝の裏側へ……。

裏から見られるから「裏見ヶ滝」ですか。


滝の正面側。あまり水量のある滝ではありません。



ハート岩だそう。落石かな?

為朝神社石宮。玉石垣の階段を登ります。




ランチに「居酒屋 むらた」、「名古の展望台」

裏見ヶ滝と同じ中之郷の八丈一周道路沿いにある「居酒屋 むらた」。島内の飲食店は島の中心地に集中していて、それ以外だとこの中之郷から時計回りで先に進むとほぼ何もありません。

ランチタイムは定食が中心です。壁には椎名誠のサインが。

キンメダイのフライ定食。

アジフライ定食。なんだか昨日から魚のフライばかり食べてる気がしますが、うまいのでいいのです。

「名古の展望台」。

下に見えているのは「洞輪沢漁港」。そして完全に晴れましたね。

少し進むと展望台がありますが、足元は木に遮られて見えなくなってしまいます。

三原山。このタイミングで山頂に立ってみたいですが、また三原林道走るのはダルいのでパス。

八丈島灯台(末吉灯台)が見えています。

伊豆諸島の有人の島では最南端となる青ヶ島が見えています。巨大なカルデラ地形で近年観光地としても注目されている島ですが、交通機関が八丈島からの連絡船とヘリに限られるため、伊豆諸島の中では他の島よりも訪れるハードルが高いみたい。


末吉温泉 みはらしの湯

八丈島で2箇所目の温泉「末吉温泉 みはらしの湯」にやってきました。実は、ここはランチの前に訪れているのですが、八丈島の周回を時計回りに紹介して行った方が分かりやすいので……。

「みはらしの湯」の名前の通り、お風呂場(露天風呂)から海方面を眺められるようになっています。

木をたっぷり使った新しめの建物で休憩所かららも海が見えます。

「みはらしの湯」から近い八丈島灯台(末吉灯台)。八丈島の南北の2箇所にある灯台の南側(南東)。この辺りは、末吉と呼ばれる島内で最も市街地から離れた集落になります。


登龍道路〜登龍園地

この辺りは、末吉と呼ばれる島内で最も市街地から離れた集落になります。
末吉から底土港がある三根地区までの島の南東区間は、登龍峠という峠を抜けるワインディングロード「登龍道路」になります。八丈一周道路では唯一センターラインのない区間も登場するので、スピードの出し過ぎは注意。携帯電話の電波が入らない区間もあります。

登龍と書いて「とうりゅう」でなく「のぼりゅう」。つづら折りの道を龍に見立てた地名とのこと。峠を挟んで登龍道路の両端には龍の姿が描かれた壁面なども。こちらが末吉側の龍。

登龍峠の最高地点を過ぎてしばらく三根方面に進むと駐車場とトイレのある展望台「登龍園地」があります。


ここからは八丈富士に底土港、さらに八丈小島までよく見渡すことができます。

底土港はこの日もかなり波。恐らくこの日のフェリーも八重根港に着岸していたのでしょう。

少し北に視点を向けると御蔵島と三宅島が重なって見えています。

随分と昔から伊豆諸島に人が住んでいたこと、船での往来があったことが不思議だったのですが、伊豆大島から新島や三宅島が見えるように島伝いに太平洋沖の島が見えていたのですね。ちなみに八丈富士の山頂から本州の本家富士山が見えることもあるそうです。

三根側の壁面の龍が見えたらこれで登龍道路も終点…… という訳でもなく、ここからが一番ヘアピンが続く区間だったりします(笑) 末吉側に比べると道幅も広く、しっかり2車線あるので快適に運転できます。


底土港〜夕日ヶ丘〜夕日ヶ丘〜南原千畳敷

底度園地(底土港)。

底土港の船客待合所。

溶岩帯の磯。このタイプの溶岩が見られるのは八丈富士の周囲なので、三原山でなく八丈富士からの噴出した溶岩でしょうか。

プロサッカーの長友佑都選手がかつてトレーニングで走ったという「長友ロード」。なんだかよく分かりませんが、とりあえず助手席から撮っておいてもらいました。

八丈一周道路の北側はほぼ集落もなく大回りで八丈富士の裾野を回って行きます。車を停めたのは大越園地。永郷展望台は公衆トイレの建物の上に展望台という無駄のなさ。

そして八丈島の北の灯台、大越鼻灯台。前日に八丈富士のお鉢から見たやつですね。

この辺りまで来ると再び八丈小島が見えるようになります。

背後には八丈富士。あまりに近いとそこまで富士山っぽい形には見えません。

少し走って「夕日ヶ丘」からの八丈港島。

午前中に立ち寄った大坂トンネル展望台のある橋が見えています。右手前に見える黒っぽい磯が「南原千畳敷」と呼ばれる溶岩です。八丈島一周も残りわずか。

三原山。

南原千畳敷。畳のよう平らな溶岩が海に向かって伸びています。

これは見事なパホイホイ。

溶岩を加工したっぽいベンチ。

イタチ!? 実は大里の玉石垣を歩いている際にも、イタチっぽい小動物を見たのですが(カメラは間に合わなかった)、結構いるのでしょうかね。この後も車道を横切るイタチを目撃しました。

八丈島のイタチは固有種でなくネズミ駆除のために持ち込まれたイタチとのこと。子供の頃に見たアニメ『ガンバの冒険』(原作『冒険者たち』)に登場するイタチ(ノロイ)のモデルになっているのが、原作作者が八丈島で目撃したイタチなのだとか。ノロイ、人間から見ると小さくてかわいい。

やや駆け足でしたがなんとか島一周。初日訪れた場所は青、2日目は緑でスポットをチェックしています。


八丈ストアで島寿司を買って東京へ

レンタカー返却前に八丈ストアに立ち寄ってお土産(夕飯)の島寿司をゲット。途中で食べても良いですが、日持ちを考えてのヅケと練りがらしなので持ち帰って食べるぐらいは問題ないでしょう。種類が色々あって迷ったのですが、カンパチと脂が乗ってるという「カッポレ」を選びました。

そしてレンタカー返却前のガソリンスタンド。レギュラーガソリンの島価格は205円/L、もう少し高いのかと思ってましたが伊豆大島と変わりませんね。

レンタカー屋に車を返却、八丈島空港に送迎して貰って……。

お土産店でしまぽ通貨の使い切り。

買ってしまいました、ムロアジのくさや。ちなみにまだ食べていません。

八丈島から羽田空港までは1時間弱のあっという間の空の旅。やはり飛行機は速い。そして羽田空港の着陸時にターミナル直の搭乗口でなく、タラップを下りてバスに乗ったのは初めてかも。

平日夕方の電車に乗るのもダルいので高速バスで府中へ。帰宅後はお楽しみの八丈ストア島寿司です。

こちらも八丈ストアで買った島唐辛子。カットして醤油に漬けるだけでおいしい唐辛子醤油が完成(島寿司はそのままでも美味しいですが、この醤油につけると伊豆大島風の島寿司に)。空港にも売ってましたが、八丈ストアの方がお買い得でした。冷凍保存できるそうなので、もっと買ってくれば良かったかも……。

では、いただきます。

カンパチとカッポレの島寿司、どちらもめちゃ美味い! 確かにカッポレは脂が乗ってますし、カンパチは高級魚だけあって間違いのない旨さ。今年は伊豆大島と、今回の八丈島でも島寿司を食べましたが、この八丈ストアで買った島寿司が正直一番美味しく感じました。ヅケと酢飯の味付け、練りがらしの塩梅が最高。

1人8貫あれば十分かと思ってましたが、なんならもう1パック買ってきても良かったと思える美味しさです。
ネット検索してみると、八丈ストアの島寿司は寿司職人が握っているそうでなるほどの完成度。また八丈島を訪れた際には、絶対に食べようと思った最高のお土産でした。
八丈ストア|山と街を巡る旅 環|YAMAP

以上、10月末の八丈島旅行レポートはこれでおしまい。伊豆大島同様に一泊二日では全然足りてないのでまた行きたいですし、他の伊豆諸島(に限らず各地)の離島にも益々行ってみたくなりました。