最近、気に入ってるマイクロフォーサーズのレンズの組み合わせについて。
LUMIX G 42.5mm F1.7がかなり良かった
今年買ったパナソニックの単焦点レンズ「LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S.」がかなりのお気に入りになってます。LUMIX DC-GF10にマッチするコンパクトさ、35mm判換算で85mm相当の中望遠ながら、最大撮影倍率0.4倍相当とかなり寄れること(OLYMPUS 45mm F1.8はあまり寄れなかった)、開放絞りF1.7の明るさと適度なボケ、AFや描写も安定していて今ではGF10にはほぼこのレンズを付けっぱなし。
スマートフォン(Pixel 6a)と組み合わせた場合も足りない中望遠を任せられるので、ちょっとしたハイキングのレポートなどでスマホカメラだけでは物足りないような場合にもピッタリです。
広角ズームと中望遠単焦点を組み合わせる
そんなLUMIX G 42.5mm F1.7、以前から愛用している広角単焦点「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」と組み合わせると旅行や登山のお供としてなんとも具合が良い。
広角ズーム1本ではどうしても望遠側が寂しいのですが、85mm相当ならば標準ズームレンズ(24-70mm等)の望遠端に近い焦点距離になります。35mm版換算で14-28mm相当と85mm相当のレンズになるので、間の標準域(35〜60mmあたり)はスッポリ抜けてしまっているのですが、意外とこれがなんとかなります!?
元々は「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」を7-14mm F2.8 PROと一緒に使っていた時期があるのですが、風景中心の記録写真は広角ズーム、人を撮ったり、遠景を切り抜いたり、圧縮効果のあるシーンを撮りたい場合に中望遠レンズを使うのは個人的に結構しっくり来ていました。
もちろん、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」といった標準・高倍率ズームを組み合わせても良いのですが、画角の一部が被りますし、割り切って標準付近の画角を手放すことで、システムをよりコンパクトにできる上、単焦点の明るさや描写力が手に入る。
同様の考えで(7-14mm F2.8 PROを補うという意味で)使っていたのがLUMIX G VARIO 35-100mm(70-200mm相当)ではあるのですが、暗めのズームレンズなので光量が足りないと厳しいシーンもありました。
M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO+LUMIX G 42.5mmでこんな感じに撮ってます
そこで、試しにGF10にLUMIX G VARIO 35-100mmの代わりにLUMIX G 42.5mm / F1.7で使ってみたところ、思いの外これは使えそうだなと。85mm相当では、鳥や動物を引き寄せて撮ることはできませんが、旅の記録に使うレベルの望遠域なら100mm弱があれば大抵のシーンに対応してくれます。
以前、広角レンズに50mm相当の単焦点レンズを組み合わせていたこともあるのですが、確かに標準画角は使いやすいのですが自分が欲しいのはもう少し長い中望遠だったりするようです。
最初にGF10+LUMIX G 42.5mmを山歩きに携行したのが今年10月の苗場山でした。メインはもちろん7-14mm F2.8 PROを装着したOM-1。広大な高層湿原を撮る際はやはり14mm相当の超広角が捗ります。
他にも人を入て見上げたり見下ろすシーンで、超広角のパースを効かせた使い方をよくします。
テレ端の28mm相当は風景スナップのお約束のような画角。
抜けている標準画角についてはデジタルテレコン(トリミング)で対応することも……。
そして、LUMIX G 42.5mm。広大な風景から気になるシーンを切り抜く際に85mm相当の画角がハマります。中望遠で撮る風景については以前はパッと構えた際に思いの外構図が狭くて使いにくく感じていたこともありますが、使っているうちに徐々に中望遠で丁度いい距離感が分かるようになってきます。
普通に望遠レンズとして山のアップを撮るのもよい……。
虫や花も撮りやすい。以前なら12-100mm F4.0 IS PROを使っていたところですが、ボディとレンズ込みで考えたらどれだけ機材をコンパクトに、そして軽量化できたことか。
(余談ながら、かつては手放せなかった12-100mm F4.0 IS PROの出番がこの1年ほど激減中。7-14mm F2.8 PROと並ぶぐらい重要なレンズではあるものの、両方を持ち出すほどの元気がない。「望遠使わないなら12-40mm F2.8 PROでいいかな…… 広角側もかぶるから中望遠だけあればいいか」みたいな)
昭和記念公園のライトアップより。超広角はやっぱり必須ですね。
テレ端28mm相当。ちょっとしたスナップならこれだけでも十分ですが、もう少し画角にバリエーションが欲しい場合に、一気に中望遠まで行くとレポートの際などにもメリハリを作ることができます。
LUMIX G 42.5mmは開放F値が明るく、手ブレ補正も内蔵なので画角の割に夜景が撮りやすい。
先日の八丈島もこのシステム。上から14mm/28mm/85mm相当。前2つはズームレンズですが、超広角、広角、中望遠の3つの画角をイメージしておくと、あまり悩まずに構図を組み立てやすいのです。
(この間の準広角〜標準の不在、思いのほか寂しくない気がしませんか?)
これが標準ズームや高倍率ズームだと、美味しい画角が増えてしまうので考えることが増えてしまいます。大事なところを切り捨てることで、逆にシンプルになれる…… というのは少々強引ですけども。
ただし、テーブルフォトの際だけはどうしても35〜40mm辺りが欲しくなってしまいますが、こればかりは仕方ないのでトリミングで対応。デジタルテレコンだとRAWには反映されないので、トリミングを想定して引いて撮るクセを付けるようにしています。できればRAWに反映される1.5倍ぐらいのトリミング機能がOM-1にも欲しいところです(20Mセンサーなので2倍は厳しいにしても……)。
このテーブルフォトのために、定期的に気になる8-25mm F4.0 PRO、以前使っていたパナソニックの8-18mm/F2.8-4.0を買い直すことも検討したものの、やはりF2.8通しの魅力の方が今は大きいのですよね(最近、フルサイズ用で増えている出目金でないF2.8の広角ズームが羨ましい……)。
後は、テーブルフォト用として別途SUMMILUX 15mm F1.7を持ち歩くか、LUMIX G 20mm F1.7あたりを検討してみても良いかもしれません。旅行時の屋内スナップ用にパンケーキの20mm F1.7はアリな気がします。
追記:こうなりました。
↑これを踏まえてのMNG
— OKP (@iamadog_okp) 2022年11月19日
なるべくコンパクトな標準域ということで良いとは知りつつずっと手を出してなかった LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.
写りもAFも噂通りだけど40mm相当単は初なのでしばらく積極的に使ってみます pic.twitter.com/vYcMWcpYkC