約ひと月ぶりに野川に探鳥散歩に行ってみました。
東京の桜の季節が終わり、残雪の雪山に行くようになったこともありしばらく遠のいてしまった散歩&バードウォッチング。まん延防止措置からの緊急事態宣言発令もあり、アルペンルート開通立山行きからGWに掛けての全ての予定が完全に飛んでしまい(雷鳥さん……)、つい先日再開したばかりの昭和記念公園も再び臨時休園に、都内各所にも強めの来訪自粛が呼びかけられている現状、結局は地元を歩いて過ごすぐらいしかないようです。
ということでやってきた野川。ほんの数週間ですっかり様子が変わっていてびっくり!
河川敷の木々は一気に緑の覆われ、周囲の草の伸び放題です。これは鳥を探すのにも苦労しさそうな……。
早速、河川敷に下りて歩いてみますが、3月の終わりまではまだ少し姿が見られた冬鳥たちは完全に居なくなり、平日でもいつもそこそこにいたバードウォッチャーたちの姿もありません。
カメはいっぱい居ますね。
全部、アカミミガメ。ミシミシです。
ハクセキレイっぽいけど色が薄い。幼鳥でしょうか?
かわいい。
アカピッピ。
冬の間に巣穴やペアのカワセミを見つけていた場所を中心に40分ほど歩いて、ようやく最初のカワセミに遭遇しました。たまに鳴き声は聞こえるのですが、なにせ河川敷の草が高い所では人の背丈ぐらいになっていて、草を掻き分けて川に出ないことには探すことすらできません。なので最初の一羽も橋の下に止まっていて、ようやく見つけた次第。
この子は何度かホバリングや狩りも見せてくれましたが、カメラでなく双眼鏡で見てました。
カワセミ、結構橋の下に止まりがち。水の中の様子がよく見えるんでしょうね。
見えたみたい(追いきれなかった……)。
しかし、一度川の上を飛んで緑にまぎれてしまうと見失ってしまいます……。
撮れる角度に入れたらラッキー。
東京のど真ん中にこれだけ緑豊かな川が流れているのは素晴らしいですが、鳥を探すのは大変。
河川敷から上がって上の道路から双眼鏡で探したりもするのですが、それはそれで味気ない。鳥見と散歩、両方を楽しむならばやはり土の地面を歩きたいのです。
こんな感じの草むらの中を丹念に双眼鏡で覗き込みながら歩きます。たまに、水面の上をサーッと飛んで行くカワセミがいるのですが、すぐに草に視界を遮られてしまい何処に飛んでいったのか全く分かりません(笑)(冬の間はよく見えたのに……)
カワセミを探しながら覗き込んだ草のトンネルの下でカワラヒワが水浴びをしていました。
そういえば野川でカワヒラワ見たのははじめてかも。
ようやくカワセミ発見。これも双眼鏡がなければ見つかりませんでした。
目の前で飛んでしまい、何処に行ったかと思ったらお魚ゲットしてました。うーん、木の奥は暗いな。
こんな感じの場所を双眼鏡で丹念に探します。
さて、今回から双眼鏡を新調しました。いくつか候補はあったのですが、50cmの超近距離からピントが合わせられる面白いコンセプトの双眼鏡、PENTAXのPapilio II 6.5x21というモデル。
まるでルーペやマクロレンズで見ているような、拡大率で足元の草花を両眼視することで立体的に見えてしまう新感覚(美術鑑賞などにも使われてるみたいです)。もちろん普通の遠景双眼鏡としても非常にクリアな視界で、今まで使っていた旧型の少し暗い双眼鏡とは全く違うなと感動。
トンボを見たり(双眼鏡からカメラに持ち替えて撮ろうとすると逃げられてしまう)……
川の中を覗くのがとても楽しい。肉眼で見ていたら絶対気付かないような、1cmに満たない小魚や川虫、貝類までがよく見える。最初カニがいるのかと思ったら拡大されたカゲロウの幼虫でした(笑)
川虫なんて石をひっくり返したり網で取るものだったので、まさか水上から双眼鏡で覗いて見えるとは思いませんでした(実際はこの写真よりはるかにクリアに見えています)。
キショウブが咲いているのを見て、そろそろ浅間山公園のムサシノキスゲが咲く頃だと思い出しました。
普通に散歩していれば川辺で色々な鳥が見られた冬に比べると、この時期はかなり積極的に探して行かないと難しいかもしれません(スズメ、ムクドリ、鳩、カラス、カルガモを除く)。
留鳥だと思ってたコサギやモズもかなり歩いた割に見掛けませんでしたし、また冬とは付き場所が変化してるかもしれないので、たまに通ってみようと思います。ちなみに元気よく上空を飛び交っていたツバメ、あれは全く撮れる気がしませんね(笑)