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雪の河川敷で望遠レンズ(M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO)を折った! 雪道、凍結路でのカメラ散歩はスリップ注意!

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やってしまいました。望遠レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROがマウントからポッキリ……。

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東京に降雪があった翌日、野川に野鳥の様子を見に出掛けました(その様子はまた別記事で)。

それなりに楽しい野鳥散歩と撮影だったのですが、昼近くになってそろそろ帰ろうと思った矢先のこと。駐車場に戻る前に雪が残った野川の俯瞰を撮っておこうと、一度河原から法面を上って橋の上から何枚かパチリ。

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こんな写真を撮りに橋の上に上がった

改めて河原を歩こうと緩い法面を下りた際に雪で足をズルッ…… そのまま軽く尻もちを付いたのですが、横を見ると愛用のM.ZUIKO 40-150mm F2.8 PROレンズが雪の中に転がっていました……。
「あ゛ー、やってしまった!」

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無残……

転んだ際にカメラをレンズ側から地面に打ち付けたのか、そのまま体で押してしまったのかは分かりませんが、レンズがマウント部でキレイに折れてしまいました。

こんな足元の滑りやすい日にスパイクのない靴で行動しているので、いつ滑ってもおかしくないのは分かっていたのに、なぜよりによってカメラを背中側にたすき掛けした状態で雪の斜面を下りたりしたのか?(しかも片手にサブカメラを持ったまま) 完全に気が緩んでいたというか、魔が差していたとしか思えない。

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レンズ交換式だけどそこで外れちゃいかん!

河川敷を移動しながら撮影する場合、基本的にカメラは出しっぱなしの状態が基本ですし(登山で使うCAPTUREも最小機材の散歩では使わない。というか望遠機材で使うものではない)、移動中にカメラをうっかり木や人工物、すれ違う人に当てないよう、体の正面か背中側に回すのですが、階段や坂道を下りるなど、特に尻もちを付く可能性がある際にカメラを背中側にたすき掛けするのは完全に悪手
カメラを正面側でキープしていたら恐らくこのような事故は防げただけに、自分の行動が悔やまれます……。

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せめてこの状態。背中に回すのはバッグのみ

Lightroom Classicのライブラリより。まさに私が滑った現場の写真がありました。普段なら軽く駆け上がったり下りたりしている段差2m程度の緩い斜面(法面)です。画面左手前の雪面の日陰あたりに写っているのが私(のものを含む)足跡。この後、同じ場所を下りる最中のアクシデントでした。

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サブカメラで撮ってた川の様子の次が折れたレンズ……

残念な気持ちでいっぱいですが、原因は完全に自分の不注意。現実を受け止めて状況を確認します。

折れたのは40-150mm F2.8 PROレンズとMC-20テレコンの接続部分。物理的な破損は40-150mm F2.8 PRO側のマウントを固定するネジが4本抜けていて、さらにマウント側の接点と本体(鏡筒)側を結ぶ配線が全て切れています。マウント部はMC-20に付いたままの状態で、レンズ本体と泣き別れとなってしまいました。

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幸いなことにカメラボディ(OM-D E-M1 Mark III)には傷ひとつなく、なんなら雪や泥の汚れすらない状態(ドットサイトのマウント部分のみが地面に触れたようで泥が付いていた)。尻もちを付いたといっても体でカメラの上に乗ってしまった訳でなく、レンズ先端から地面(雪面)に設置して強い抵抗が掛かり、最も柔らかい(?)レンズマウントのネジから逝ってしまったようです。

実はかつて同じレンズのマウントが外れかけたことがあり、その際にはオリンパスのサービスセンターでその場で裏に持ち込んだ後に、ネジを締め直されて「恐らくこれで行けます」と戻ってきた過去があります。それから6年問題なく使えていたものの、締め直したネジ周辺の強度に不安を感じていたのも事実です。

カメラとレンズに大きな力が掛かった際、カメラボディや鏡筒よりも先にマウントのネジが破損した方が傷も浅く済みますし、メンテナンス性としてそのような作りになっているのかもしれません(マウント部の剛性が強すぎてレンズ鏡筒やカメラボディが壊れる方がダメージが大きい)。

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帰宅してから折れた40-150mm F2.8 PROのマウント部を外してみました。ネジは抜けただけでなく、一部曲がっているのでそれなりに強い力が掛かってしまったようです。

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鏡筒側のネジ穴にも潰れが見られるので、この周辺のパーツは交換が必用かもしれませんが(とOMDSの修理窓口の方も言ってました)、幸いなことに後玉には傷などは見当たりません。

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そうそう、レンズの中では最初に地面に接触したであろうレンズフード(LH-76D)部分は、バヨネット周辺のツメが折れて使い物にならなくなっていました。ここだけで済んでくれたら良かったのに……。

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テレコンのMC-20側には目立った外傷はありませんが、念の為にレンズと合わせて修理に出します。
カメラボディは見るからに無傷で、E-M1 Mark IIIとMC-20の接続部にはおかしなガタツキなどはなし。別のレンズで確認しても着脱時の違和感もなく動作も正常なようなので今の所は修理は見送りで良いでしょう(E-M1 Mark IIIのOOC+が1/19で販売終了になるとのことで加入したので、近々定期点検もありますし)。

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修理については今回は車での外出中だったこともあり、自動車保険の携行品保証を利用することにしました(特約付けておいて良かった。等級には関係なし)。レンズの購入時期がかなり前だったこともあり価格の査定は下がってしまうものの、買い替えでなく修理代金ならある程度カバーされそうです(見積もり次第ですが)。

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ただし、修理代金については保険でカバーされたとしても、修理の完了まで保険会社との修理見積もりの確認なども挟むので、どうやら1ヶ月以上は掛かってしまいそうな気配。せっかくの野鳥シーズンだというのに、超望遠レンズがその期間使えないのはかなり痛いですね(手持ちのレンズだと12-100mm F4.0 IS PROの200mm相当が最長)。

雪道、凍結路での撮影の際は足元とカメラ携行に注意しましょう

修理や保険についてはもろもろ完了した後にまたブログ記事でまとめると思いますが、まずは何よりこの時期の撮影時の注意喚起になれば良いなと(まだ都内近郊には凍結した道路や歩道が見られますし)。

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都市部では雪に慣れてない人も多いと思いますし、いつも通りの撮影と同じノリで行動していると凍結や残雪で足元がかなり滑りやすくなっている場所も多いです。特にカメラを裸で持っての行動時には、いつも以上に慎重になった方が良いでしょう(橋の上や日陰に入る際も急に足元が滑ることがあるので注意)。
私などは普段雪山でも写真を撮っているだけに、もっと注意深くても良いはずなのにどうしてこうなった…… 慢心、環境の違い。

そういえばこの日はいつものXA PRO 3D GORE-TEXでなく足元が冷えないようにスノーシューズを履いてたんですよね。ソールはサロモンよりは滑りやすいので、朝のうちはかなり慎重に歩いていたのですが……。とはいえアイスバーンの上ではともかく雪の斜面の場合は、どちらにせよ差はなかったかも。チェーンスパイク履く程でもなかったですし、やはり滑る前提でカメラを守りながら行動すべきでした。

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皆様も足元には十分注意して楽しい冬の撮影を!

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レンズが折れる直前に撮っていた、野鳥たちの様子はこちら。

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