なにやら来週あたり、OM SYSTEMからかなり強力な超望遠ズームレンズが発表されるとの噂がありますが、焦点距離も重量も自分には相当オーバースペックなものになりそうみたい?
ということで、私は昨年手にしたばかりのM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISを持って、野川にやってきた(或いはいつもいる)冬の野鳥たちを見てきました。
野鳥写真については普段は必要に応じて適宜トリミングしますが、今回は100-400mm(200-800mm相当)の焦点距離の雰囲気を見て貰うべく、全てトリミングなしの写真でお届けします。
40-150mm F2.8 PRO+MC-20を使っていた頃に比べて、数歩引いた位置からでも以前より大きく被写体を捉えることができるので、こちらの動きで鳥を逃してしまうようなことも減りました。
100-400mmを付けたOM-1の他に、スナップ用に14mm F2.5を付けたGM1も持ってます。このポジションはGF10やTG-6だったりスマホで済ませることもありますが、最近はGM1+14mmのマイクロフォーサーズ最薄セット。活動量や日当たりで体感温度がかなり変わるので、ウルトラライトダウンのベストをぶら下げています。
川の中には小魚の群れ。結構大きさにバラツキがあるようですが、多き見えるのはクチボソ(モツゴ)かな?
コサギが捕まえていたのはクチボソっぽい。これは169mm位置。必ずしもテレ端ばかり使う訳じゃないので、自分の用途だと望遠単焦点よりもズームかなぁ……となってしまいます。
コサギのガサガサ、ずっと見ていられる@野川 pic.twitter.com/k1IoAFUs7z
— OKP (@iamadog_okp) 2024年1月26日
これはワイド端。この使い方ができるのはズームレンズの魅力かも。
ダイサギ。河原にじっとしてるサギといえば一本足立ち。素早く逃げられるとか、寒さ対策(放熱を控える)など諸説あるようです。
大好きなオオバン(これはMC-14付けてます)たちが野川に戻ってきましたが、「大」の付かないバンは一年中いるみたい。でも警戒心が強くすぐに隠れてしまうので、オオバンよりも見かけることが少ない鳥。
冬の野川といえばジョウビタキ。ガマの穂もすっかり飛んでしまったよう。
一年中いるけど見かけるとやっぱり嬉しいカワセミ。メスとオス。
カワラヒワも結構いるのですがこちらが気づくときは逃げていくタイミングばかり。このときも群れで見かけたのですが、結構遠かったのにカメラを構えようと思ったら一斉に逃げてしまいました。
緑や黄色が目立ちませんがこれもカワラヒワですよね?
ツグミは警戒心が強いのもいればこちらが近くで気づいても全然逃げない子もいる。枯れ葉や枯れ木の中だと保護色なので、気づかずに近づきがち。冬のツグミは丸々としてかわいいです。
マガモやコガモも増えてきましたが、そんな中にハシビロガモ。いつも単独で見かけることが多かったですが、このときは3羽近くにいました。
空を見上げるカワセミ。かなり距離を取ってますが、本当に警戒されないレベルの距離って800mm相当でもこれぐらいかもしれません。
これぐらいだと間違いなく気づかれていて、こちらの動き方次第では警戒されて逃げてしまう。600mmぐらいのレンズでこれぐらい寄ろうと思うと「だるまさんがころんだ」で慎重に距離を詰めることになります。
メジロはあまり河原にはいないのですが、川沿いのツバキの街路樹に集まっているのが、たまに対岸に行く途中で川辺まで下りてくることもあるみたい。
少し離れたモズ。800mm相当で小鳥がこれぐらいのサイズ感だと静かにしていれば警戒されることは少ない印象。ここまで100-400mmを単体で。基本的にはこれだけで十分ですね。
ここからテレコンのMC-14を装着した写真。560mm(1120mm相当)はかなりの長さで、開放値がF9.0まで落ちてしまうこともあって、手ブレとの戦い。一発でファインダー内に捉えることも難しくなります。
カラスサイズになるとめちゃめちゃ寄れる。「なんやお前?」って顔されてますけども。
ノートリでここまでメジロが大きく撮れるのもこの焦点距離のお陰ですね。
すばしっこくて警戒心が強いエナガ。よく見かける割に全然写真に撮れません。遠くで飛び回っているのがようやく撮れた。でもピント来てませんね……。
まんまるすぎるキセキレイ。
氷が張った池を歩いて冷たくないのだろうか……。
モズ。なんかデカく見えますね。
モズのお腹の模様が好きです。
ジョビさん。やはり1120mm相当だと警戒されない距離で撮れます。
このガマはまだきりたんぽ状態ですね。握ってブワッとやりたい。
以上。MC-20も使いましたが微妙な結果しか残ってないのでやめておきます。1600mm相当の開放F13は、光量があっても扱いがかなりシビアです。三脚や一脚を使うならばまだしも、お気楽手持ちスタイルにはテレコンなしが基本で、条件次第でMC-14を使うぐらいがいいかもしれません。
おまけで微妙だった動体。全てトリミング。キセキレイの喧嘩(じゃれ合い?)は初めて見たので、ちゃんと撮りたかった……。
カワセミもこの日はちょっとダメでした。テレ端を使っていると600mm相当で追っていたときよりも画角(カメラの振り)がシビアになるので、すぐに画角から外してしまう。あとはレンズの重さもあるかも。
そこまで頻繁に使ってる訳ではないですが、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの良さが徐々に分かってきました。ずっと使っていた40-150mm F2.8 PRO(テレコン付き)に比べると当初は重さや太さが気になりましたが、望遠の200mm差は思いの外にありますね。いざというときにテレコンで伸ばせる安心感もありますし、実際に手にしてみるともっと早く使えば良かったなと現金なことを思ってしまいました。