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40年ぶりのオイカワ釣りを楽しんでいる

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先月の中頃から多摩川でオイカワ釣りを楽しんでいます。

昨年の初夏ごろから久しぶりに釣りをするようになり(丁度↓の寄稿記事を書いたりもしていて)、多摩川でルアーを投げてはナマズや近年急激に数を増やしているスモールマウスバスを釣って楽しんでいました。


特定外来生物でもある多摩川のスモール(バスを釣る人にはこの短縮形が一般なので)釣りに関しては、ブログでの扱いに迷うこともあって、特に記事にすることもなかったのですが、そんな多摩川通いの際に他の釣り人がやっているのを見て面白そうに見えたのがオイカワのテンカラ釣りです。

テンカラ釣りについては改めて別記事で紹介しようと思いますが(書きました)、オイカワというのはこんな魚です。

尻ビレが大きく、今の時期は婚姻色が鮮やかなオイカワのオス

利根川水系より西のエリアでは全国各地で見られる魚で、ウグイ(ハヤ)とフナと並んで最も身近な川魚のひとつ。私も子供の頃に地元の相模川でたくさん釣りましたし、初めて釣った魚がこのオイカワという人も多いかもしれません。

観察ケースを一度使ってみたかった……

ルアーフィッシングにハマってからはあまり出会うこもなくなりましたが、オイカワのフォルムのままサイズを大きくしたようなハスという魚がバス釣りの外道として相模湖や津久井湖でよく釣れたこともあり、なんとなくオイカワにはずっと親近感がありました。

少し地味だけど角度によって独特のオイカワ模様が見えるメス

オイカワは毛鉤やフライにも反応する魚なので、渓流まで行かずとも身近なフィールドで釣れる対象魚として人気があるのですが、私もテンカラを始めるにあたり多摩川のオイカワで入門することにしました。オイカワを狙うのはそれこそ小学生以来なのでほぼ40年ぶりのこと(ちょっと鯖読み)。

テンカラでのオイカワ釣り、実際にやってみると思ったほど簡単ではなく、初回は見事にボウズ、2回目に釣れたところから徐々にヒントを見つけて、少しずつオイカワテンカラの面白さが分かってきた段階。

さて、テンカラでオイカワに出会うのに少々苦労していた際、「本当にここに魚が居るのか?」「テンカラ練習を続けるのに適したポイントなのか?」を確認するために別の釣りも試しました。

それが「オランダ釣り」と「蚊バリ釣り」。オランダ釣りは「オランダ仕掛け」と呼ばれる、要はカゴ釣り。子供の頃に一時期ブームになったのですが、とにかくよく釣れる。タイミングによってはもはや乱獲レベルの禁断の釣法(?)です。オイカワの他にもウグイやアブラハヤ、カワムツ…… 所謂「雑魚」と呼ばれる小魚たちが良く釣れる釣りですが、中でもオイカワが集中的に釣れます(数が多いのか、狙う場所によるのかも)。

初心者が釣りの楽しさを知るのにも良い仕掛けですが、多点針仕掛けなので、ちょっとしたことで仕掛けが絡むと一発でダメになってしまう弱点もあって、ガチの初心者にオススメかというと少々難しい。

それはともかく、自分がテンカラを投げて無反応だった場所に、そんなオランダ仕掛けを投入してみると…… もう速攻で釣れます(笑) 本来はカゴに撒き餌(所謂「練り餌」を使います)を詰める仕掛けですが、なんなら餌がなくても釣れる。いくらなんでもオランダ仕掛けに脆弱性ありすぎだろうよオイカワ。

ウグイ、アブラハヤ、ニゴイ(?)やスモールマウスバスの幼魚もオランダ仕掛けに食ってきました。こんな小さいスモールでも、オイカワがいるような速い流れの中にも普通に居るんですね。

ちなみに同じ場所で蚊バリ釣りの仕掛け(これは多点針の毛鉤仕掛け)を流してみると全然釣れない。なんならテンカラより釣れない。未だこの仕掛けでは、1匹のオイカワも手にできていません。

テンカラは水面に浮いた虫を模した毛鉤なので、朝夕の虫が羽化する時間帯には反応が良く、日中は反応が悪く、水中に仕掛けを流すオランダ仕掛けが圧倒的に強いのですが、瀬ウキを使いながら毛鉤部分は沈む蚊バリが効くタイミングがまだ良く分からない。蚊バリ釣りもオイカワを狙う釣りでは伝統的な釣法ですし、恐らく流れの早い瀬を釣るのに適した釣法だと思うのでテンカラの練習と平行して試してみたい。

さて、オランダ釣りでオイカワのポイントを探した日、途中からなんとなく魚をキープしていたのでそのままお持ち帰り。観察ケース変わりに使えるかと思って買ったダイソーの100円虫かご、流されないように石で固定して川の中に沈めておくと蓋部分から水が流れてフラシ的に使えました。

持ち帰ったオイカワは鱗と内臓を取って、塩コショウ、コンソメで味を付けて唐揚げにしてみました。
子供の頃はよく釣ってきたオイカワをこうやって唐揚げにして貰っていましたが、やはり40年ぶりに食べるオイカワ。しっかり揚げれば頭ごと骨ごと食べられます。大きめなオスは頭が真っ黒で硬そうなので(この時期のオスは顔に追星という固いブツブツもある)、少し入念に揚げておきました。

味はまあ川魚だなって感じですが、泥臭さや苦味もなく誰でも食べられる味だと思います。あまりに小さなオイカワは可愛そうで逃してしまうのですが、実際はワカサギ位のミニサイズの方がクセもなく美味しいかも。

サイズを問わずこの時期のメスは全て卵を持っていたので(小さな卵巣なので内蔵と一緒に取れてしまいます)もしかしたら卵に栄養を撮られて味が落ちる時期なのかな……?

オスは大きくて婚姻色も目立つので子供の頃はなんとなく食べる気がしなかったのですが、今回は2匹だけ持ち帰って食べてみました。大きな尾びれは食べにくそうなので落としてしまいました。
めちゃくちゃオススメって訳ではありませんが、住宅地を流れるような川で釣れる魚の中ではかなり食べやすい魚だと思います。

多摩川定食

食べられる川魚といえばナマズですが、泥臭さもあるので釣ってきた魚をすぐ食べるような場合にはどうだろう……? その他、バスも美味しいのですが(スズキ目ですし、そのままスズキみたいな白身)皮に独特の臭いがあるので、上手く皮を引く技術が必要。まあ多摩川のバスもナマズも食べたいとは思いませんけども。

オイカワのテンカラ釣りについて書きました。

多摩川の遊漁料について

そうそう、多摩川で釣りをする場合、雑魚釣りといえど遊漁料は必要(「ふな/うぐい/おいかわ」という区分があります)。多摩川の内水面遊漁は上流から下流まで複数の漁協で管理されていて、府中市や日野周辺は「内共第3号」というエリアになります。
多摩川漁業協同組合 日野支部

ただし日釣券を現地で売っている巡回員なんて一度も見かけたことがないので、年券の通販を行っているという釣具店に年券の購入を申し込みました。
遊漁券(年券) - 昭島 金子釣具店:遊漁券・ワカサギ仕掛け(手作り・オーダーメイド)・ヨーヨー完成品のネット販売

遊漁の指定を受けていないバスやナマズを釣る際に遊漁券が必要かは微妙な所ですが、私の見る限り多摩川中流域で遊漁証を付けたルアーマンは見たことがありません(でもバスもナマズもオイカワやウグイを食べているのだから、遊漁の対象でも良いような気も……)。
エサ釣り師は人によりで、テンカラ竿を振っている人は比較的年券を付けている確率が高いようです。大した金額ではありませんし、楽しませて貰っているのだから遊漁料を払って気持ちよく釣りをしたいものですが、もう少し購入が分かりやすいと(年券の釣具量販店販売やスムーズなネット購入ができると)ありがたいものです。