国立という街が好きです。「こくりつ」でなく「くにたち」。
結婚前に妻が住んでたこともあり馴染みがあるのですが、他の中央線沿線とも違う独特の雰囲気が好きな街です。コンパクトで適度に上品、大学があるのでそこそこ賑やかですが、それほど騒がしくもない文教地区。
無印やユニクロはなく家電やアウトドア関連の買い物もできないのですが(隣の立川や国分寺に行けば……)、駅前には中規模の書店が数店舗あったり、日常の買い物や、散歩がてらのお茶や食事には最適。大学通りの雑貨屋では以前からよく食器などを買ってますし、お気に入りの食事スポットもいくつかあります。
ひと月程前の週末、妻が本を買いたいというので、久しぶりに国立まで車を走らせてみました。しばらく散歩や買い物をした後、夕飯は以前よく通っていた「キッチン物好奇」へ。
駅から富士見通りを5分程歩いたところに昔からある洋食屋さんです。お店はご主人が1人で回しているので、食事の出てくるペースはゆっくり。のんびりと食事を楽しみたい方向けのお店です。
以前は、オススメの黒板メニューと通常メニューもありましたが、久々に行ったら黒板メニューだけになってました。私はチキンソテー、奥さんはムニエル(カレイ)を注文。
黒板メニューと書きましたがホワイトボードでしたね。でも、以前は黒板だったような…。
このお店、チキンカツ、ハンバーグ、ソテー、ムニエルと何を頼んでも味は抜群ですが、とりかく料理のボリュームがすごく、そしてご主人がちょっと個性的。いや、とても丁寧で物腰の柔らかな方なのですが、何というか「個性的」なのです(笑)
食べログのレポを見ても、どれも好意的で絶賛に近い書き込みばかりですが、やはりお店の不思議な雰囲気をそこはかとなく匂わせるものばかり。お店の名の通り「ものずき」な方のためのお店なのかもしれません。
口コミ一覧 : キッチン物好奇 - 国立/洋食 [食べログ]
まずはスープ。いつも何かしらの手作りのポタージュですが、この日は… 何だったんだろう?(笑) でも美味しかったです。
続いてサラダ。このボリューム、写真ではなかなか伝わらないかと思いますが、相当な量です。豆とかバナナ、スライスした大根など具材もたっぷりで、少食な方ならこの時点で腹八分になってしまうかも?
そしてメインのチキンソテー!!!
ええと、もも肉の塊が1枚半。300g近くあるんじゃないでしょうか? 以前の定番メニューだったチキンカツも、やはりこれ位の量がありました。ムネ肉を使ったチキンカツでしたが、柔らかくて美味しかったですね〜。
このチキンソテーはもも肉で、当然皮はパリっと身はジューシー。ソースは醤油と玉ねぎがベースでしょうか、濃いめの味付けがチキンによく合います。もちろんご飯付きです(結構大盛りなので、食べきれる自信のない方はご飯少なめで注文がいいでしょう)。
奥さんのムニエルもこのサイズ。そしてこの通り付け合わせの温野菜が豪華です。メインのお肉や魚がたっぷりなので、野菜があると嬉しい。それにしても量が多い。
そして、何故かメインと併せて味噌汁が出てきます(笑) 最初にスープ出てきたのに。
という感じで1時間程かけて超満腹となった所で、紅茶でひと息。
これでお値段950円ですからお得感は半端ありません。地元ではそれなりに人気のお店なのか、夜もふけてくるとテーブル3卓とカウンター4席くらいは大体埋まっているのですが、回転はスローペースなのでそんなに大量のお客さんを捌いている感じではありません。商売っ気のなさにと少々心配になりますが、大きなお世話ですね。なにせキッチン「物好奇」なのですから。またお腹を減らして食べに来よう店を後にしたのでした。
国立は現在各地にフランチャイズ展開している「伝説のすた丼屋」の発祥の地です。私はここですた丼の味を覚えました。帰り車の中から信号待ちの際にパチリ。
ちなみにこれは旭通りにある方の店舗で、本店(「名物 スタ丼 サッポロラーメン 国立本店」は先ほどのキッチン物好奇の少し先、富士見通り沿いにあります。
こちらは2019年に訪れた際。相変わらずのデカチキンカツとお元気そうなご主人を見られて一安心。
ご主人が調理しながら「小さいかった… 小さかったかな…」と呟いてるから何かと思ったら、隣のお客さんに「さっきのカツ、少し小さかったのでもう少しどうですか……」と追いチキンカツを出して「いや、お腹いっぱいです。もう食べられません!」と断られる光景など…… pic.twitter.com/tlHdT9Vkho
— OKP (@iamadog_okp) 2019年5月6日