I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

薄曇りながらナイスな展望&八ヶ岳・天狗岳の山頂で幻想的な日暈を眺めてきた

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先月2月以来の北八ヶ岳・天狗岳に登ってきました。前回は奥さんが海外出張中の単独山行だったのですが、その話を聞いた奥さんも行きたくなったらしく… というか写真を見せられた黒百合ヒュッテのビーフシチューが食べたかったみたい?(笑)


私としては同じ八ヶ岳エリアでも別の山に行きたかったのですが、まだまだ経験の浅い雪山登山ですし、同じ山を複数歩くことで経験値を稼ぐのも悪くない。ということで、前回同様に奥蓼科の渋ノ湯登山口から黒百合ヒュッテを経由して登る天狗岳です。

晴れていれば気持ちのいい稜線歩きが楽しめる天狗岳登山

このルートは標高1840mの渋の湯まで路線バスが通ってることや、森林限界手前の中継地点にある黒百合ヒュッテが通年営業ということもあり、雪山入門としても人気のコースのようです。コースタイムは往復で5時間半位と、日帰りにも無理のないボリューム。

渋ノ湯から黒百合ヒュッテまでは、樹林帯の中を1時間半〜2時間ほど。中山峠を経由して森林限界に出たら、東天狗岳→西天狗岳と時計回りに歩きます。黒百合ヒュッテの先を、反時計回りや8の字に歩くコースもありますが、ヒュッテ南の急斜面をいきなり登るよりは、最後に気持ち良く駆け下りた方が遙かに楽ちんだと思います。



天狗岳(渋ノ湯) / OKPさんの西天狗岳東天狗岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

この日(3月12日(日))は全国的に高気圧に覆われて晴れるという予報が出ていましたが、実際には微妙に薄曇りの空が広がっていました。しかしながら遠くの山や地表付近はよく見えていて、雲はかなり高度の高い所に広がっているようです。

今回持って行ったカメラはE-M1 Mark IIと12-100mm PROの1セットのみ。最近お気に入りのPeak Design「キャプチャープロカメラクリップでザック」に取り付けての携行です(奥さんにアホっぽい写真撮って貰いました…)。

ちなみにキャプチャープロですが、今回の下山時にハードシェルを脱いでいたのですが、そうするとキャプチャープロの本体がフリース越しに体(胸元)に当たって結構痛かった…。この分だと薄着になる夏山登山にはちょっと厳しいかもしれません。
ハードシェルを着ない季節になったら、またb-grip UNOに戻すかもしれません。

時間帯もコースもほぼ前回の山行と同じなので(食事の内容も!)、あまり目新しい写真がある訳ではありませんが、2月と3月の山の様子の違いなどもありますし、よかったら続けてご覧くださいませ。

渋ノ湯登山口〜黒百合ヒュッテの樹林帯歩き

2月よりも日の出時間が早くなっていたので、6時に渋御殿湯で駐車場(1000円)の受付をする頃には辺りは明るくなっていました。準備をしてそのままスタートです。

道路の雪は2月よりも少なくなっていましたが、登山道は最初から雪があるので、チェーンスパイクを履いていきます。黒百合ヒュッテで12本爪アイゼンに履き替えますが、とにかく軽アイゼンがあるとかなり楽ちん。


1時間半程で黒百合ヒュッテに到着しました。ここでアイゼンを12本爪に履き替えて、ピッケルを持って天狗岳へ向かう稜線歩きの準備を整えます。トイレや行動食もここですませておくといいでしょう。

お天気は薄曇りながら青空も見えていて、しかもほとんど風がありません(前回はビュービューに吹かれた)。晴れていても稜線に出たらそれなりに風に吹かれるものと思っていたので、やや拍子抜け… なんとことはなく、景色を楽しみながらの楽しい稜線歩きです。

中山峠を過ぎて小さな丘を越えると、そろそろ森林限界。向こうにふたこぶの山が見えてきました。左の岩がゴツゴツしたピークが東天狗岳、右のなだらかなピークが西天狗岳です。

東天狗岳&西天狗岳のピークへ

東天狗岳への登り斜面は、強風に吹き付けられているので硬く凍っています。アイゼンの爪を効かせていれば問題ありませんが、転ばないように気を付けて登ります。



まずは東天狗岳の山頂へ。やっぱり風が殆どないので、皆さんのんびり写真を撮ったり、360度の絶景を楽しんでいます。

続いて西天狗岳へ。この間を歩くのがとても気持ちいいんです。

西天狗岳山頂。2月に来たとき(下)との違いが分かるでしょうか…?


そう、道標の埋まり具合が全然違う! 1m近く積雪が増えているでしょうか? 3月も半ば、そろそろ残雪期に入りつつあるかと思ってましたが、まだまだ冬の山。よく見ると主峰赤岳を始めとする、南八ヶ岳の雪の付き方も微妙に変わっています。

そして先ほどからちょいちょい写り込んでいますが、図上には大きな暈(ハロ)がクッキリ。周囲の細い虹もよく見えています。

抜けるような冬の青空とも違いますが、これはこれで幻想的な光景です。

上空は薄曇りでも、御嶽から乗鞍、そして穂高連峰から連なる北アルプスもクッキリ。

浅間山の噴煙はほぼ真上に上がっていて、風がないのがよく分かりますね。

前回も全く同じような写真を撮っている気がしますが、12-100mm PROの広角端と望遠端ではこれだけの画角差(8.3倍)があります。


中央部はもちろんのこと、周辺部の岩肌や雪上のトレースまでまできめ細かく描写していますし、なによりこの倍率を1本のレンズで賄えててしまうのは登山の強い味方です。

下山〜黒百合ヒュッテでランチ〜下山

お腹も空いてきたことですし、そろそろ下山しましょう。お目当ては黒百合ヒュッテの軽食です。相変わらず南側の空はこんな色ですが…。

黒百合ヒュッテへ向かう北側の空には青空が広がっていました。

天狗の庭まで降りてきて振り返った東天狗岳と西天狗岳。

最後にヒュッテ正面の斜面を一気に駆け下りれば、森林限界はオシマイです。この時間になると南側の空も随分と青空が広がっていました。


そしてお楽しみの食事は、やや迷って結局今回もビーフシチューセットでライス大。ご飯は本当に大盛りで一瞬たじろぎましたが、もちろん美味しくいただきました。

お肉はスプーンで崩せる位に柔らかく、野菜はしっかり形が残るナイスなビーフシチュー。隣のお客さんが食べていた「しょうが焼き丼」もエラク美味しそうだったので、次に来たときはそっちだな!と(笑)

この黒百合ヒュッテ、それほど大きな山小屋ではありませんが、とても居心地がいいです。宿泊も気になりますが、できれば次こそはテント泊… 冬のうちに2000m以上でのテン泊を経験したかったのですが、同じ冬に3度目というのはどうなのかな?(笑)

屋根にはソーラーパネルがビッシリ。いつの間に風も吹き始めて、風力発電の風車も勢いよく回っておりました。風と雲はトレードオフの関係なのでしょうか。

お腹が膨れたところで、サクサクと下山してしまいました。13時前には渋御殿湯に到着。これなら日曜日といえど、中央道の混雑前に帰ることができるでしょう…(それでも小仏トンネル手前で3km程引っかかるのですけども)。



帰りの中央道では途中まで富士山にかかっていた雲が晴れ、正面に大きな富士山を眺めながらのドライブとなりました(奥さんが助手席から撮影)。

黒百合ヒュッテからの下りはあっという間なので、ご飯大盛りビーフシチューのカロリーを消費できたか怪しい所ですが、帰宅してから家事をする気にもなれず夕飯はピザを撮ってすませてしまいました。確実にトータルではカロリー過多な予感… また山に行かねば(笑)


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