このウメジロー写真。なんと、2000円位で買えるクリップタイプのスマホレンズをiPhoneに付けて撮ったものです。結構いい線いってませんかね?
スマホレンズがいきなり4本も増えてしまいました
先週末のこと、ろんすた(id:lonestartx)さんが運営する「変デジ研究所」のこちらのプレゼント企画で、AUKEYのスマホレンズセット「PL-A4」が当たりました!
AUKEYのスマホレンズ「PL-A4」は魚眼・ワイド・マクロ(2種類)の4種類が楽しめる!
スマートフォンのカメラに取り付けるコンバージョンレンズのセットで、ワイド(超広角)レンズ、マクロレンズ、フィッシュアイ(魚眼)レンズの3種類がセットになった豪華パッケージです。製品詳細は変デジ研究所の記事を見て頂くと分かりやすいかと思いますが、マクロレンズには半透明のレンズフード、魚眼&ワイドレンズにはカバー付きで。それぞれにスマホ取付用のクリップも付いています。
スマホ用レンズは丁度1年前に雑誌DIMEの付録に付いてきた広角&マクロレンズを使ったことがあって、以前このブログでも記事にしています。
スマホで幻想的なマクロ撮影!? DIME付録「CHUMS × DIME 2in1スマホレンズ」で広角&マクロを楽しんでみた - I AM A DOG
さらに、先週あたりに梅とメジロの撮影をしていた流れで「頑張ればスマホでもメジロを撮れないものか?」と、スマホ用の12倍望遠レンズを手に入れていた私。買ったのはTopistというメーカーの2000円ちょいの望遠レンズです。先端がフォーカスリングになっていて、手動でピント合わせができる光学12倍ズームの単焦点コンバージョンレンズ。フォーカスリングは3mから∞までの表示がありますが、回してみるとスカスカでかなりチャチな作りのものです(苦笑)
期せずして同じタイミングで、スマホ用レンズが「広角・魚眼・マクロ・望遠」と4本も揃ってしまいました。これだけあれば何でも撮れそうな気がしてきた!?
早速4本のレンズとiPhone7を持って、いつもの府中郷土の森博物館に出掛けてみることにしました。カメラバッグもなしで、レンズはポケットに放り込むだけ。散歩だ!
「郷土の森 梅まつり」は先週末で終わってしまいましたが、なんとか鳥たちの姿も見ることができましたし、それぞれのレンズを使った撮影を楽んできましたよ。
幻想的な写真を手軽に撮れるマクロレンズ
まずは、PL-A4に付いてきたマクロレンズを使った撮影です。マクロレンズはダブル構成になっているのですが、「2×」のレンズをバラさずに撮っていたので「12×2=24倍」の最大倍率で撮った写真になります。
フードギリギリまで被写体に寄せてみると、肉眼では見ることのできない光景が見えてきました…。既に半分近くが散ってしまった梅の花ですが、しべのあたりに寄ってみます。ピントがかなり浅いので、しべのどの位置に合わせるかが難しいですね。
枯れてしまった梅の花はまたちょっと不思議な感じで面白い。無事受粉を終えて、梅の実を付けるのでしょうか?
足下に咲いていた小さな花もマクロレンズで切り取ると幻想的な姿に…。
なんてことない小さな葉やつぼみだって、マクロ域ならこの通り…。
この琥珀のようなものは… 梅の木の樹液が固まったもの。まさに琥珀の元の姿(?)ですね。
マクロといったら苔もお約束? フードをピッタリ塞ぐように地面に付けて撮影しても、透過性のある素材のため、野外でそれなりに光量があればこの通り。
面白いけど使い所の難しい円周魚眼
続いて魚眼レンズ。180°の円周魚眼レンズということですが、細かいことは抜きにして、この独特な世界を楽しみましょう。中心以外はそれなりに流れてしまいますが、その辺は気にする類のレンズではありませんね。
散りかかった梅の木もこうしてみると、不思議と絵になります?
スマホが19mm相当の超広角カメラに!?
続いて0.67倍のワイドレンズ。FF換算で29mm相当のiPhone 7のカメラに装着した場合、約19mm相当の超広角レンズに。超広角大好きマンとしてはこれは嬉しい画角!
周辺部に直線を入れてしまうとこのように大きく歪んでしまいますし、やはり周辺部の流れも激しいですが、画質云々でなくスマホでこの画角が撮れることを楽しむのが正解です。
空をたっぷり入れて梅園を写したり…
煽るように水車小屋を撮ってみました。
まだ水が引かれる前の水田。5月頃になると地元の子供達によって田植えが行われます。
決して写りが良いとはいえないワイドレンズですが、iPhoneが超広角カメラになったようで広角好きとしてはかなり楽しい!
iPhoneでウメジローが撮れる!? 12倍望遠レンズ
そして、いよいよ望遠レンズ。本当にiPhoneでメジロが撮れるのでしょうか…? その前にまずはこのレンズの望遠性能をチェックしておきます。
コンバージョンレンズ未装着のiPhone7で撮ったものがこちら。うーん、改めて素のiPhoneのみの絵の綺麗さがよく分かりますね(笑)
望遠レンズを装着すると手前の桜の枝がここまで引き寄せられました。しかし、周辺が盛大にケラレてます。これはレンズの取付位置で調整することになりますが、一番マシな状態がこれ。私の買った個体の精度なのか、この手のレンズでは仕方のないことなのか…?
画質は決して良いとは言えませんが、デジタルズームの劣化とは明らかに違います。望遠マクロ的な使い方で梅を撮ってみるとこれはこれで雰囲気… ありませんかね?
そして、本命のウメジローですが… 結論から言えば、なんとか撮ることができました。もちろん、E-M1 MarkIIやE-PL7で撮った写真には遠く及びませんが、オモチャみたいな価格のスマホレンズを付けただけで、小さな野鳥がスマホで撮れてしまうのにはビックリ!
撮り方ですが、まずピント合わせはレンズ側のフォーカスリングで大まかに合わせて、後はiPhoneのAFで微調整。単焦点のコンバージョンレンズですが、ピントが合う範囲内をレンズ側で先に合わせる感じ。所謂フォーカスリミッター的な使い方かな?
そして、メジロを見つけたらスマホを向けてピントが合ったらシャッターボタン(画面)を長押しでバーストモード(連写)。青空が出ている光量でも(望遠レンズのせいもあって)SSは1/100〜1/500秒位まで落ちてしまっていますが、そこはまあ仕方ない。
ピントが上手く合えば、羽の描写もそれなりに細やかです。
バーストモードで撮った写真は1つのファイルに数枚から数十枚の写真がまとまっているので、後でメジロが写っているカットを編集して抜き出すことになります。
中にはこんな感じのジャンプの瞬間を捉えたものや…
なんとか羽を広げたっぽい写真が撮れたのはこの1枚のみ。やはり専用のデジカメを使うよりは遙かに難しいです(そりゃそうですね)。
それでも「素早く動く小鳥がスマホで撮れる」ことが分かったのは大きな収穫です。
そして、今回もウメジローを求めて梅園を歩いていたところ、「ココココ…」と小気味良い音をコゲラが響かせていました。
これは、飛翔シーンが撮れた…と言ってよいのかな?(笑)
飛び道具ではあるけど持ってて楽しいスマホレンズ
このように、決して画質を求めるものではありませんが、マクロから望遠までどれもスマホ本体のみでは撮ることができない写真を楽しむことができました。「高倍率のコンデジ使えばもっと簡単なのでは?」と言ってしまうと身も蓋もありませんが(笑)、普段携帯しているスマホカメラのポテンシャルを活かして、新たな撮影の形が広がるのがスマホレンスの魅力ですね。
楽しい機会を作ってくれた、ろんすた(id:lonestartx)さんには改めて感謝します!
そしてスマホ用の望遠レンズですが、私が買ったものより安いものから、同価格帯まで様々な種類のものが売られています。あまりに安いものはどうかな… と真ん中ぐらいの価格のものを買ってみましたが、正直このレベルの製品ならば何を買っても同じかな?とも感じました(笑)
2〜3個買ってみて、一番マシなのを見つけるのもいいかもしれませんが、そこまでする程のものでもないですし… 人柱属性の方、おひとついかがでしょうか?