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2020年2月から値上げ、オリンパスPROレンズをどう選ぶ? まだ持ってないPROレンズと買わない理由

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先日、オリンパスからマイクロフォーサーズ用のM.ZUIKO DIGITAL PROレンズの全9本(テレコンキット含10製品)を2020年2月1日より値上げする旨が発表されました。

一部交換レンズの出荷価格および希望小売価格改定のお知らせ:2019:ニュース:オリンパス

値上げ幅は各レンズ10%強とそれなりに大きな金額です。現在発売中の9本のPROレンズのうち5本を所有している私ですが、改めて現在使っている各PROレンズを振り返りつつそれぞれの評価、そして残り4本のレンズをどうするか?など考えてみました。

最後まで手放せない重要PROレンズ

まずはこれまで何度も紹介してる私にとっての重要なPROレンズ2本。様々な事情でカメラ機材を手放す必要に迫られることがあったとしても、最後まで残したいレンズがこの2本でしょうか……。


M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

オリンパス、マイクロフォーサーズ用のPROレンズを代表する1本。広いズーム域、高倍率ズームながらPROレンズを名乗れる確かな描写力、そして最強の手振れ補正と、MFT用にしては少々嵩張ることと、開放F4の暗さがネックであることを除けば、本当に誇張表現なしでスーパー便利レンズ。

キレキレな広角ズームの7-14mmと合わせて使う場合も、同じ大三元の12-40mmよりも描写の相性で良い気がします。あと、重量バランスとしては、OM-DのE-M1系やパナG9クラスのボディが欲しい。E-M5系だと追加グリップが欲しくなるかもしれません。

E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

2016年末の発売直後にオリンパスのオンラインストアで購入し、以降の大半の登山、旅行で常に使っているお気に入りのレンズ。今回の価格改定では2万円も値上がりしてしまうので、悩んでいるなら取り敢えず買ってしまえばよいのでは? 合わなければ価格改訂後に売りさばいてしまえば、そこまでの大損はないでしょう(知りません)。

E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

2015年発売の広角ズーム。とにかくシャープでキレの良い描写。出目金レンズで決して扱いやすい訳じゃないですが、パナライカ8-18mmを後から買い足した上で結局こちらを残してしまった位には大好き。少々重いので、12-100mmとセットで使う場合は少々覚悟が必要です。といっても他フォーマットに比べたら十分に軽いですよね。

E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

標準ズームのワイド側と重なる12mmから14mmのレンジですが、意外とこの7-14mmレンズのズーム側で撮った絵が好きだったりします。この写真も7-14mmの14mmを使ってます。

E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

最初に揃えたPROレンズ大三元、標準ズーム&望遠ズーム

続いてPROズーム大三元のうちの標準ズームと望遠ズーム。私が手にしたPROレンズの最初の2本です。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

初代OM-D E-M1と同時期に発売されたオリンパス大三元レンズの中核。F2.8通しで80mm相当までと、一般的な大三元のレ端70mmよりもちょっぴり頑張ってる。

E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

12-100mmほどカリカリにシャープ過ぎることもなく(十分にシャープに写るレンズですが)、重すぎずでE-M1系だけでなくE-M5系に付けてもバランスが良いのが魅力。12-100mmを持っていて買い足すかは微妙だけど、12-40mmに対して12-100mmを買い足しても12-40mmを手放そうとならない不思議?

E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

12-40mmの次に登場した2本目の大三元PROレンズ。35mm換算で300mm相当F2.8と、サンニッパ相当まで使えるのが魅力。さらに今年発売された2倍リアコンバーターMC-20の登場で、600mm相当まで使える超望遠ズームレンズとして蘇ってしまった!

E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-20

オリンパスユーザーならとりあえず持っておいて間違いない望遠レンズ。ただし12-100mmがあると、私の使い方だと極端に出番が少ない。動物園とか北海道にでも行かない限り……。繰り返しますが、MC-20でレンズがさらに1本増えるぐらい化けます。

旅で使いたくなる明るいフィッシュアイ

PROレンズは大三元ズーム、そして12-100mmの順番で揃えましたが、唯一持っている単焦点PROレンズがこのレンズです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

PROレンズの単焦点では最初の登場だったPRO魚眼レンズ。F1.8の明るさに0.12mの近接性能、PROレンズ随一のコンパクトさで、魚眼レンズをより身近にしてくれた1本。圧倒的な情報量で迫る世界を切り取る際は、魚眼レンズの広さだけでなくその歪みがマッチしていたシーンがあります。

E-M1 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

さらにE-M1 MarkII(ファーム v2.0以降)、E-M1X、E-M5 MarkIIIに搭載されたフィッシュアイ補正機能を使えば、リアルタイムで10/14/18mm相当で使える(ファインダー/モニター表示される)広角レンズとしても使えてしまうのが魅力(保存されるのは補正後のJPEGになります)。

LightroomでFisheye補正されたJPEGと元RAWを並べる

ちなみに対応機種でなくとも、オリンパス純正の現像ソフト「Olympus Workspace」を使えば、RAW現像メニューの一環としてFisheye補正が可能。画角や歪みの補正具合もより細かく調整可能です。

機材の軽量化で迷った今年のネパール旅行では、大好きな7-14mmを持って行くのを我慢して、あえてこの8mm Fisheyeを広角用レンズとして持って行きましたが、広角レンズとして写すだけでなく、意識的に魚眼で撮りたいと思わせるシーンが多く、かなり出番が多かったです。

まだ持ってない残り4本のPRO単焦点、欲しい理由、買わない理由

ということで現行PROレンズのうち所有していない残り4本。全て単焦点レンズになりますが、それぞれのレンズが自分に必要か? 欲しい理由、買わない理由00000を確認しておきましょう。

必要なレンズならば2月までに買わなきゃいけませんしね?

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO

34mm相当の単焦点。今年はSONY αで2本の35mm単焦点レンズを使ってみて、かなり好きになった画角。そしてフルサイズ用のSONY SEL35F18Fが280gで写りも満足しているのに、マイクロフォーサーズで390gのPROレンズを使う意味は……?
一方でパナソニックのズミ15mmも持ってますし、再びソニーを手放さない限り必要ない気もします。

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

使った誰もが絶賛している気がする標準単焦点レンズ。PRO単三兄弟の中から1本買うならやっぱりこれかな?とは思うものの、最近発売されたパナソニックのズミ25mmの2型が防塵防滴でよりコンパクトなので、そちらの方が実は気になっていたりして(15mmとズミ兄弟で揃えるのは悪くない)。

単焦点レンズはOM-DよりGX7MK2で取り回し良く…… なんて考えるとPROレンズにそこまで拘らなくて良いのかも?

M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO

中望遠の単焦点PROレンズ。45mmはF1.8を持っていますが、あまり出番も多くなく…… さらに今年75mm F1.8も手に入れてしまったからなぁ……。SIGMAからは56mm F1.4 DC DNなんて面白いレンズが1/3の価格で出ていますし、優先順位としては最も低い気がします。

M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

価格もスペックもMFTにしてはぶっ飛んだサンヨン(ロクヨン相当)。いつか勢いで買うことになるのでは、なんて思ってましたが(?)、MC-20が出て40-150mmに付けたらゴーロクヨン相当まで揃ってしまったので、かなり遠のいてしまいました。私に1200mm相当が必要な日は訪れるのだろうか?

タラレバ:今からPROレンズを揃えるとしたら? 最初の3本を考える

あまり意味のないタラレバですが、もしもこれからPROレンズを最初から3本揃えるとしたら自分ならどうするか?なんて考えてみました。ボディはOM-D E-M1 MarkIIを想定、E-M5系だと重量、バランスでまた別の選択肢になりそうなので。

1本目:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
1本目は無難にこれでしょう。やっぱり他は考えられない。

2本目:M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
あああ…… 完全につまらない流れ。でもやっぱりこれ以外は考えられない。

3本目:M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
話の分かれ道としてはここからか。
40-150mmで広角から望遠まで網羅するのもひとつですが、40〜100mm間が被ってしまいますし、望遠側も200mm相当まであればそれなりに応用範囲は広い。それよりズームレンズ2本では弱い標準域のボケ表現、テーブルフォト、人物撮影も…… と考えると25mmPROかなと。

私は職業カメラマンではないけど、仮にどんな仕事のシチュエーションにも対応できるレンズ3本を選ぶとしてたらこの3本に落ち着きそう。
うーん、やっぱり25mm F1.2 PRO欲しくなってきたかも(笑) あと2ヶ月、じっくり考えてみます。
M.ZUIKO PRO F1.2 Prime Lenses“ボケを極める”F1.2大口径単焦点シリーズ | デジタル一眼カメラ | オリンパス:カメラ、オーディオ、双眼鏡

2020年1月13日までキャッシュバックキャンペーン/ポイント利用上限20%キャンペーン

来年1月13日まで、PROレンズ全製品を対象にした10000〜15000円のキャッシュバックキャンペーン中。キャンペーン終了後に大幅値上げが来るので、これはもう今買うしか……(混乱)

OM-D E-M1X PROレンズシリーズ キャッシュバックキャンペーン

さらにオリンパスのオンラインショップでポイント利用上限20%キャンペーンが12月26日まで開催中。こちらも全てのプロレンズが対象となっていて、通常の値引率が高いフォトパスプレミア会員ならば市場最安値で買えるものもかなりありそうです。

ポイント利用率上限20%アイテム - オリンパス オンラインショップ

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