I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

八ヶ岳・赤岳鉱泉アイスキャンディにてアイスクライミングに初挑戦した年末

昨年の仕事納めが無事終わった翌日の12月29日、2018年最後の山行(?)は、以前から興味があった八ヶ岳・赤岳鉱泉のアイスキャンディに行って来ました。

f:id:OKP:20190107000636j:plain

この日、のぼるひとのディーアイ (id:di82) 氏からお誘いを受けてアイスクライミング初挑戦をしてきたのです。今回はそんなレポートになります。

アイスクライミングの人工ゲレンデ、赤岳鉱泉アイスキャンディ

「アイスクライミング」は名前の通り氷(アイス)の壁を登る(クライミング)スポーツ。足に付けたアイゼン、両手に持った鎌のようなアイスアックスを垂直な氷の壁に突き立てて登る様子をテレビや写真で見たことがある人もいるのではないでしょうか。

f:id:OKP:20190107000632j:plain

冬山登山のジャンルのひとつであり、一方でクライミングのジャンルにも分類されるので、普通にトレッキングの延長で登山を楽しんでいる私にはやや縁遠いジャンルのアクティビティになります。

主に山の中にある天然の氷瀑(凍った滝)を登るアイスクライミングは使用する道具から技術まで色々とハードルが高いのですが(お金も掛かるし相応の技術も必要)、そんなアイスクライミングを安全に体験・練習するためのアイスゲレンデ(人工に作られた氷瀑)が各地にあり、今回利用した赤岳鉱泉の「アイスキャンディ」もそんな人工ゲレンデです。

f:id:OKP:20190107100444j:plain

以前からこの赤岳鉱泉のアイスキャンディ体験には興味があったのですが、いくら人工ゲレンデといっても初心者がホイホイといきなり行ってレンタル道具で登らせてくれる施設では当然なく、経験者の指導やガイドを付けて利用することが前提となっているようです(ロープやハーネス等、最低限利用者が用意するギア類もあります)。

f:id:OKP:20190107100814j:plain

この辺りからも、最低限のハードルを設ける必要のあるアクティビティであることが分かりますね。

実際のアイスキャンディ利用や今回のクライミングに際しての準備、事前に覚えたこと、当日教わったことなどは、現時点の私が安易にレポートして誤解を招いてもよろしくないので、本記事はあくまで私のアイスクライミング体験部分のレポートに留めます。

詳細は赤岳鉱泉のホームページ及び、実際に自分で情報を集めて頂き、経験者やガイドなど適切な指導の下挑戦するようにしてください。

赤岳山荘から赤岳鉱泉へ

当日は八ヶ岳登山でお馴染み美濃戸の赤岳山荘からスタート。年末の美濃戸林道にはまだ雪もなく、日の出前の時間帯も多少の凍結のみで四駆スタッドレスのXVならば安心してアクセスすることができました(完全にXモード任せ)。

f:id:OKP:20190107000619j:plain

赤岳山荘の駐車場(1000円/1日)で荷物の準備をしたら、赤岳鉱泉まで2時間程の林道&登山道歩き。さほどキツくない登山道ですが、既に雪道歩きになるので最低限の雪山装備は必要です(凍結箇所も多いので、帰り道はチェーンスパイクを履きました)。

f:id:OKP:20190107100916j:plain

数ヶ月ぶりに歩く八ヶ岳北沢ルートですがもうすっかり冬景色。歩き初めてすぐの沢が既に凍り付いていました。

f:id:OKP:20190107000620j:plain

氷点下10度を下回ることが当たり前の環境では、水が流れたまま周囲に飛んだ飛沫から凍っていくようですね。

f:id:OKP:20190107000622j:plain

朝方に車で通った美濃戸林道を初め、今年は台風により登山道の橋が流されるなど、かなり大変だったようです。改修、整備に当たって下さった関係者の方々に感謝します。

f:id:OKP:20190107000621j:plain

今回はピークに登らない山ですし、装備も普段の登山に比べると幾分シンプルで足取りも軽いです ……といっても本格的なアイスクライミングになると登山要素も加わるので、ギア類と合わせて相当大変になるようですけども。

前を行くのは今回何から何までお世話になったディーアイ氏です。昨年の御嶽山登山の際にお会いしたのを切っ掛けに、色々と山のことを教えて貰っているナイスガイ。

f:id:OKP:20190107000624j:plain

現地に着いたら写真どころではなくなってしまいそうなので、のんびり写真を撮りながら歩いて行きます。

f:id:OKP:20190107000625j:plain

ちなみにこの日は寒波の襲来もありこの冬一番の寒さ、夜明け前の美濃戸口の時点で車の温度計はマイナス10度を表示していました。歩いている分には体も温まっていますが、少しでも体を止めると猛烈な寒さが襲ってきます……

f:id:OKP:20190107000623j:plain

8時間過ぎに赤岳鉱泉に到着、この氷の塊がアイスキャンディです。金属の足場にネットを貼った所に水を拭きかけて、氷瀑を作っていくようです。まだ今シーズンのオープン当初ということもあり、こちら側の面はまだ水を拭きかけて氷を作っている最中でした。

f:id:OKP:20190107115350j:plain

この日のお天気は一応晴れ予報が出ていましたが、結局ほぼ一日中こんな感じの曇天模様でした。赤岳鉱泉の標高は2220m、樹林帯にあるので風はそこまで強く吹き付ける場所ではありませんがめちゃくちゃ寒いです……

いよいよアイスクライミング体験スタート

赤岳鉱泉にて受付を済ませ、近場でロープやビレイデバイスの扱いなどひととおりの練習をした後、いよいよアイスキャンディに入ってアイスクライミング初挑戦。アイスアックス(アイスクライミング専用のピッケル)を氷に振り下ろしてみると、想像していた以上に氷が硬い! 10時時点で気温はマイナス14度…… 思ったよりも氷の壁は手強そうです。

f:id:OKP:20190107000627j:plain

ということで既に登っている私ですが、このような角度のついた壁でも思ってたよりも簡単に登れません。アックスもアイゼンももっとサクサクと氷に刺さると思っていましたが、氷は硬く刃や爪を勢いよく突き立てたつもりでも氷が砕けるばかり。上手い具合に手掛かり足掛かりとなりません。想像と実際に体験するのでは大違いです。

f:id:OKP:20190107000628j:plain

アイゼンも最初は履き慣れた自分の縦走用のもので始めましたが、やはり前爪の形状のせいか上手く氷に蹴り込むことができず、午後からはアイスクライミング用の縦爪が付いたアイゼンに履き替えました。

f:id:OKP:20190107000629j:plain

少し慣れてきたところで、もっと垂直気味な壁も登ってみたくなり挑戦したのですが、見事に途中で敗退……。なんと、壁の途中にアックスを残したままにしてしまいました。

f:id:OKP:20190107000631j:plain

再度自力で取りに行こうかと試みましたが、既に腕がパンパンで登れず…… ディーアイ氏に回収していただきました。なんともお恥ずかしい。

f:id:OKP:20190107000633j:plain

お昼は赤岳鉱泉にてカレー。すっかり冷え切った体に暖かいお茶とカレーが染み渡ります。

f:id:OKP:20190107000634j:plain

そうそう、今更ですが赤岳鉱泉は通年営業の山小屋です。軽食に様々なカレーメニューがあったり、夕飯にステーキが出ることでもお馴染み。

それにしてもめちゃくちゃ寒い……

ちなみに私、アイスクライミングの防寒を少々ナメていて、普通のトレッキング+αぐらいの準備で平気かと思っていましたが、初っ端から寒くて寒くて念のために持ってきていたダウンパンツをシェルの下に履いてしまったほど。
クライミングをしてない時やビレイ中に羽織るビレイパーカも薄手のダウンを持ってきてしまいましたが、もっと厚手のを持ってくれば良かったと後悔……。

午後は一瞬晴れ間なども覗きましたが、私は結局この辺の壁しか登れず。右側の少し急な壁にも挑戦しましたが、最後まで登ることはできませんでした。うーん、悔しい。

f:id:OKP:20190107000635j:plain

ディーアイ氏や周囲の経験者の方は上手いこと登っていくんですよね……。

f:id:OKP:20190107103520j:plain

トップロープクライミングは上まで登ったら下で確保してくれているビレイヤーの人に降ろして貰うのですが、この全てを預けた無防備状態がなんだか面白かったです。

f:id:OKP:20190107000637j:plain

交代でビレイにも挑戦させて貰いましたが、責任重大なので緊張します。登ること以上にこのビレイも重要な技術だと感じました。

ビレイ中の私をアイスキャンディの上から見るとこんな感じ。同行者に撮って貰ってますが、今回自分のことに精一杯でアイスクライミング中の写真は殆ど撮っておりません(笑)

f:id:OKP:20190107000638j:plain

のぼれなかったけどいい経験になりました

よく「クライミングは力でなく体重移動で登るもの」なんて聞きますけど、実際に氷の壁に取り付いてみると、真っ先にアックスを振る手の力がなくなり(腕よりも握力がバカになってしまう)、後はもう足を掛けて体を持ち上げるのが精一杯。というか後半、アックスはもう氷の隙間に引っかけるだけで、足だけでよじ登った感じ……。

確実に体の使い方が悪いとは思うのですが、基本的な腕の力がそもそも足りてないのでは?とも感じましたし、想像以上に登れなかったアイスクライミング初体験でした。しかしながらとてもいい経験になりましたし、数日経って改めて次回への闘志も湧いてきました(?)。貴重な経験をさせてくれたディーアイ氏に感謝します。

* *

そろそろ帰ろうかという頃になって、ずっと隠れていた大同心稜や横岳が顔を見せてくれました。それにしてもこの日の稜線は爆風でとても登山どころではなかったことでしょう。

f:id:OKP:20190107000641j:plain

冬の八ヶ岳といえば彩雲ですね。

f:id:OKP:20190107000639j:plain

駐車場へ戻る頃はすでに夕暮れでした……。

f:id:OKP:20190107000642j:plain

すっかり体も冷え切ってしまい、いつの間に顔馴染みになった美濃戸口のyatsugatake J&Nにてお風呂に入ってそのまま夕飯を食べて行くことになりました。
結局いつもこのステーキプレートばかり食べている気がします(うまい)。

f:id:OKP:20190107000643j:plain

それにしても体や足は普段の登山に比べて特別疲れている訳ではないのですが、とにかく手の力(握力)が完全にダメになってしまい、ザックのバックルを外したり、なんなら車のシフトレバーのボタンを押すにも苦労する程……(本当です)。

f:id:OKP:20190107000645j:plain

同じ登山のジャンルでもここまで使う筋肉が違うのか…… と驚きますし、なんかこうガムシャラでなくフォーム等ロジカルに改善することでもう少し上手くなったりしないものですかね? そう甘くもないか。機会があればまた挑戦してみたいものですし、次回はもっと防寒に力を入れなくては!(笑)

おまけ:ハードシェルパンツをリペア

慣れないアイスクライミングの動作でアイゼンを引っかけてしまい(午後は面倒臭がってゲイターをしてなかった……)ハードシェルパンツにかぎ裂きを作ってしまいました。年末にメーカーのfinetrackに連絡した所、早速リペアキットを送って貰い自宅でリペア完了……。

冬山シーズン中ということもあり、なかなか預かりでのメーカー修理に出すタイミングも難しいですし、このような対応は大変有り難いですね。
リペアキットの申し込み等はこちらからご確認ください。
修理 | 国産アウトドアブランドのファイントラック

こちらもどうぞ

雪山初めは谷川岳天神尾根、久々のソロ山行でたっぷり積もった新雪を歩いてきた

暖冬傾向で12月に入ってもなかなか雪が降らない今シーズンですが、豪雪地帯の谷川連峰ではいよいよ本格的に雪が積もりだしたようなので、先週末の12月16日に今シーズンの雪山初め(11月の立山はピークに登ってないので)として谷川岳へ行ってきました。

雪の谷川岳に登るのは今年の3月以来、今回も谷川岳ロープウェイからの天神尾根です。

風邪の妻を家に残して日帰りソロ山行

実はこの週末、山のお仲間たちと泊まりがけで鍋パを……という計画だったのですが、前日に妻が熱を出してしまいダウン。土曜日は自宅で安静にして妻の容態も落ち着いたようなので(ただし雪山に行ける程ではない)、翌日曜日に私1人だけでの日帰りソロ山行となりました。すまぬ妻…… とやや後ろめたい気持ちと、久々の雪山に心ワクワクの板挟み。

ソロ山行だと魚眼レンズを使った自撮りが捗りますね。

ちなみに当初の同行予定で前日から山に入っていたお仲間は降り続く新雪に行く手を阻まれ、数十人の交代ラッセルでも山頂どころか夏道で45分の避難小屋までしかたどり着けなかったそう(!)。翌日曜も夜明け前からひたすら新雪ラッセルで山頂を目指したとのことで、本当にお疲れさまでした(現地ですれ違いで会って話を聞くことができました)。

さて、私は久々の単独ドライブで明け方の関越道を北上…… 高速を下りて水上駅の辺りを過ぎた頃から道路に雪が残り始めました。3月末にXVに乗り換えてからこの車で雪道を走るのは初めてのこと。3シーズン落ちで譲り受けたスタッドレスタイヤの効きなどを確認しつつ(今シーズンいっぱい使って履き替えかな)土合方面へと向かいます。

7時半に谷川岳ベースプラザの駐車場に到着(平日以外は駐車料金1000円)。ゆっくり準備して8時半の始発ロープウェイで出発した私ですが、30分前にチケット窓口に並んだら既に長蛇の列ができていました……。やはりみんな雪を待っていたのね!

ロープウェイ料金は大人往復2060円ですが、窓口でJAF及びモンベル会員証を提示することで100円割引になります。

この日は借りたばかりのPRO TREK Smart WSD-F30のテストなどもありますし、のんびりと行くことにしましょう(ルートログや行動時間などは記事最後に貼ってあります)。


ロープウェイの天神平駅に着くとうっすらとした雲はありますが、青空が広がるこのお天気。谷川岳山頂(トマノ耳とオキノ耳)もよく見えています。

それでは準備して出発しましょう!
谷川岳の登山届け(危険区域以外ならコンパス経由でOK)などについては、以前の記事なども併せてご覧いただければと思います。

新雪&トレースばっちりな天神尾根から谷川岳へ

前日夜まで雪が降っていたそうですが、朝イチ組のおかげか既にしっかりしたトレースができあがっていました(深夜のうちから登っていたバックカントリー組もいたそう)。結局ワカンを使うことなく最初からアイゼンを履いて登っていきます。

スタートからすぐの急登。妻がいないのでついオーバーペースになりがちなのを自制しながら、雪の感触を確かめるように登って行きます。

雪上訓練の集団も既にいっぱい。試しにトレースを外れて新雪を登っていくと積もりたてのパウダースノーなので膝上までズボズボと沈みます。前日は大変だったのだろうなぁ……。

冬道からの小高いピークに出てから(巻き道の方はこの日はできてなかった)谷川岳を正面に見据えての天神尾根に入っていきます。予報では徐々に雲が増えてくるようなので、晴れているうちに山頂に行けることを祈りつつ……

この時間帯、まだ富士山も見えてます。谷川岳から富士山って相当遠いですよね。

何の足跡だろう? 手前側に向かってくる野ウサギかな?

しばらくは樹林帯の中の斜面を緩やかに登っていきます。

山頂方面が開けたのでズーム。左手のケルンにかけて登っているのが天神尾根、右手側は西黒尾根からの登山者でしょうか。まだ、一面雪という訳でなく所々山肌も見えています。

熊穴沢避難小屋はまだ全体が出ていました。標高2000mに満たない山域でそのうちこれが完全に雪に埋まってしまうのだから、谷川連峰の豪雪ぶりが伺えます。

この避難小屋までほぼコースタイム、前日は午後までかかってようやくここまでだったそうなので、どれだけ雪が降っていたかですね。

先日登った浅間山もすっかり雪化粧していました。こちらも冬の間に行きたいですね。

万太郎山にかけての谷川主脈がずっと左手に見えていて最高です。

若干雲行きが怪しくなってきましたが、徐々に周囲の展望も開けていきます。

最終的には午後までこのお天気の感じで、上空に雲はあるものの地平線付近はうっすら青空が覗いたりする感じで、面白いグラデーションの空が広がっています。

天狗の留まり場を通過。以前は岩の逆側にコースが付いていましたが、積雪具合によって変わるのでしょうか(それとも単に先行トレースの都合なのか)。

ここから最後の急登。あえて広角で遠い感じを出してみました。

振り返ると続々と登ってくる登山客たち。前日は雪に阻まれていた天神尾根ですが、一旦トレースが付いてしまうと後を辿ってくるのは楽ですからね(ありがとうございます)。

谷川岳肩ノ小屋まできたら山頂はもう目の前。


ケルンの前でバラクラバを装着して強風に備えます。なかなか風は写真に写らないのですが、この時間になると稜線では十数メートルの風が吹いてるので、雪山入門コースとされる天神尾根(に限らずですが)でも防寒装備は抜かりなく準備しましょう。

谷川岳山頂:トマノ耳&オキノ耳へ

中央のピークが双耳峰である谷川岳山頂の片方、トマノ耳(標高1,963m)。

山頂標はしっかり出ています。左手奥に見えているのが双耳峰のもう一方、オキノ耳です。

魚眼レンズにてトマノ耳からオキノ耳方面。

肩の小屋方面を振り返ると、続々と登ってくると登山者たち。

それではオキノ耳を目指しましょう。トレースが付いていれば10分もかかりません。

振り返って見上げたトマノ耳。なんだか朝方のような夕刻のような空ですが、お昼です。

色々と育ってる。



オキノ耳(標高1,977m)に到着。雪庇も結構できていますね。

ザックを下ろしてしばし絶景を堪能します。結局ワカンは使わなかった……。

トマノ耳を入れて自撮りしてみたり……


雪煙が上がるトマノ耳に続々と登山客が登って行くのを眺めたり……

さらに先の一ノ倉岳方面へ行く人もチラホラ。登山計画書には入れてましたが往復で2時間弱かかってしまうのと、多少足に来ていたので(疲労というより風に吹かれて腿が冷えてしまった感じ? 下半身のレイヤリング見直そう)ここで引き返します。

それでは帰りますー。

お昼前からどんどん風が強くなってきました……。

写真だけ見てるとふわふわの雪を歩いてるだけに見えるんですけども……


雪庇から吹き上げてる雪煙を見ても爆風ぶりは…… 写真では伝わらないですよね。

肩の小屋は休憩する登山客たちで盛況でした。アイゼンや靴を脱ぐのも面倒なので、行動食のゼリー飲料を飲んでそのまま下ることにします。

いやー、雪山始まりましたね。


雪煙舞う天神尾根を下山

稜線は吹きっさらしで霞んでいます。みんなのハードシェルが鮮やか。


強風による雪の吹き上げもあって視界が悪くなってきたので、サングラスから明るいゴーグルに付け替えて下りて行くことにします。


空模様は若干不穏なものの山は美しい……。

こうやって写真を見返していると、またすぐに雪山に行きたくなります。

帰りは夏道のトレースが開拓されていて、まっすぐ天神平へと下りることができました。

実はこの夏道ルートを歩いたのは初めて。もう少し雪が深くなると、尾根周りとその間のルートが冬道になるようです。

空はすっかり曇ってしまいましたが、谷川岳の山頂はずっと見えていました。この日の行動時間はオキノ耳で30分ほど過ごしていたのを入れて、5時間20分程でした。

GPSログを記録しつつの比較テストを始めた新型PRO TREK SmartのWSD-F30と従来機のWSD-F20。WSD-F30はディスプレイの解像度が上がったので、地図の表示範囲も若干広がっていていい感じ。


ということでいよいよ雪山シーズンが始まりました。まだまだ経験も浅いですし無理はせず安全に、楽しい山行を重ねていきたいものです。久々のソロ山行はひたすらマイペースで気楽でしたが、次回は妻と来られますように。

下山後は先に下りていたお仲間と合流、育風堂でカツ丼を食べたのでした。

今回もM.12-100mmと併せてM. 8mn Fisheye PROが活躍。いかにも魚眼で撮られた歪んだ写真の他に、超広角の写真も同じレンズのFisheye補正で撮ったものです。

こんな記事もあります

生活・カメラ・アウトドア:2018年、今年買ってよかったもの

年末恒例の「今年買ってよかったもの」まとめです。2017年のまとめ記事が12月4日更新だったようなので、それ以降から今年2018年に買って良かったお買い物を「生活・家事編」「アウトドア関連編」「カメラ関連編」に分けてご紹介します。

f:id:OKP:20181222153436j:plain

生活・家事編

まずは普段の生活必需品、消耗品や家事関連のアイテム。趣味のアイテムは自己満足度でのポイントが中心ですが、ここに関してはQOLと直結してるものばかりなので割とガチめのセレクトです(故にブログで紹介すらしていなかったものも……)。

ジップロック「ごはん保存容器」

冷凍ご飯の保存容器を定番の丸形キチントさんから、ジップロック コンテナーの角形に全て入れ替えました。これ、解凍時の仕上がりが全然違うので、ぜひ試して欲しい逸品です。

iRobot「ブラーバ」

ルンバのiRobotが製造するフローリング用の床拭きロボット。ウェットタイプの床拭きクロスを装着して走らせてはるとほぼルンバ要らずで床のゴミを集めてくれます(併用がベストだけどフローリングの家でどちらか選ぶならばブラーバの方がオススメ!)。
ルンバのようなコード類の巻き込みに気を付ける必要もなければ、動作音が静かなので夜間の稼働でも問題ありません(なんなら就寝時にでも)。

キッチン&ダイニングテーブル用のウェットシート決定版

キッチンやダイニングテーブルで使う台ふき(台ふきん)。これまで無印良品の「落ちワタふきん」(ふきんとしてしばらく使った後、台ふきに格下げする運用)やレンジやコンロ周りはキッチンクイックル(高い!)などを併用していましたが、何かとコスパが悪かったり、布の台ふきは洗濯・除菌が手間に感じていました。

最近は100均などでもウェットタイプのキッチンシートが売ってますが、ペラペラだったり、取り出しにくかったりでやっぱり微妙……。そんな中、遂に決定版と思えるものに行き着いたのがこの2種類のウェットシートです。

f:id:OKP:20181222153945j:plain

キッチン用(シンク・レンジ・コンロ周り)はネピアの「激吸収99.9%除菌キッチン&食卓ウエット」。60枚入りで300円台と100均シートに近いコスパで、片手で取り出せる蓋と適度なシートのサイズ。除菌効果は確認した訳ではないので分かりませんが、洗剤等が含まれている訳でなく冷蔵庫やレンジ周りにも安心して使えます。

食事前や後にダイニングテーブルを拭き取るのに使っているのはエリエールの「除菌できるウェットタオル 食卓テーブル用」。こちらは「激吸収99.9%除菌」に比べるとペーパーサイズがふたまわり位大きく、若干厚めのシートになっています。

f:id:OKP:20181222154241j:plain

しかも70枚入りで価格は300円を切っているので、「激吸収99.9%除菌」よりも1枚あたりのコスパが高く、食べこぼしやフローリングの汚れなどにもガンガン使ってしまいます。

どちらのシートもキッチンクイックルほど大袈裟でなく、100均シートのような頼りなさでもない丁度良い塩梅のもの。

個人的な好みもあって両方のシートを使い分けていますが、それほど拘らないならどちらか片方で台ふき用途全てを賄っていいかと思います。料理の最中などに使うなら、片手で蓋を開けられる「激吸収99.9%除菌」がオススメです(エリエールはパッケージが悪目立ちするので、リビングに置きたくないという声は理解できます)。

SUBARU XV(GT7型)2.0i-L EyeSight

今年最も高価だった買い物は自動車。まさか3年前に買い換えたばかりの車を最初の車検直後に買い換えることになるとは思いませんでしたが…… 思い切って良かった。

f:id:OKP:20180706174657j:plain

運転支援システム「アイサイト」のおかげで長距離運転も楽になったし、これからの雪山シーズンの雪道や林道走行の安心度も上がりました。ちなみに近所のちょい乗りはやはり軽自動車の方が楽なので、日常の買い物で徒歩や自転車が増えたのも思わぬ効果かも?

そうそう、XV購入の経緯をブログで記事にしていたらこんな嬉しいこともありました。私の記事を切っ掛けに、同じXVを選ぶことになったのだとか。ブロガー冥利に尽きますね。


T-fal「インジニオ・ネオ マホガニー・プレミア セット9」

今年の初め、8年使った取っ手の取れるティファールの鍋を同じものに買い換えました。フッ素コーティングの鍋はコーティング剥がれによって長持ちしないなどの問題もあるのですが、場所と取らずに収納できるのとサイズ感が使いやすくて結局ここに落ち着きます。

無印良品「ストレッチサッカージャケット」

ふと手にした無印の薄っぺらいジャケット。映画館やレストランなど冷房の効きすぎた場所が苦手なので、この夏は手放せない存在でした。あと1年ぐらいは着られそうかな……。


アウトドア関連編

続いてはアウトドア関連のお買い物。殆どが登山の道具関連でしょうかね。

パーゴワークス「BUDDY 33」

夏頃に買った30Lクラスの登山用バックパック。カメラ携行で愛用している(フォーカス)パーゴワークス製ですが、軽くて荷物がタップリ入るので、日帰りから1拍のテント泊までほぼ最近はこれしか使っていません(先日は雪山登山もこのザックで行ってしまった……)。来年はコンパクトな22サイズも導入しようか検討中です。

ナルゲン「OTFボトル」

夏頃から使い始めたワンタッチオープンのウォーターボトル(水筒)。ハイドレーションでの吸水から退化したような雰囲気もありますが、スポーツドリンクなどを飲むにはこちらの方が使い勝手もよく、ハイドレーションの出番がほぼなくなってしまったほど。

オリム「もってこタオル」

山で使う小物類は常に色々買っていて、良かったもの全て上げると大変なことになってしまうので、この辺にしておきましょうか。男子なら登山中の汗拭きから下山後の温泉までこれ1枚あればなんとかなります。耐久性がイマイチかと思われましたが、多少くたびれつつも特に問題なく使えています。

MAMMUT「Masao SO Jacket」とワークマンパンツ

アウトドアブランドのアウターウェアですが、用途としては普段着ジャケット。初冬だけでなくこの時期になっても中にインナーダウンを合わせてよく着ています。
いやー、アウトドアウェアを街着に使うのっていいですね(いまさら)。

防寒ウェアといえばワークマンの防寒パンツが気に入り過ぎて先日追加で買ってしまいました(前回とは別のモデル)。

うっかり都心での仕事などに着ていくと電車とか地下では暑いぐらいだったりで、この冬はワークマンパンツ2本で乗り切ります。これもまた改めて紹介できればと。

f:id:OKP:20181224135631j:plain

アクシーズクイン「ワタズキン」

ダウンジャケット(正確には化繊)のフード部分だけを切り離したアイデア商品。雪の中の夜間撮影をする際にも活躍してくれましたし、フード付きのダウンジャケットを別途揃える必要がないのはありがたい。

h

カメラ関連編

カメラ関連は今年は控えめだったかな…… と思いましたが、やっぱりそこそこ買っていたようです。登山で使うカメラシステムが完成した状態なので、来年こそは買い物は控えたいところです。

2台目のオリンパス「OM-D E-M1 MarkII」

年明け早々に最新フラッグシップ機(OM-D E-M1X)の発表が予想されていますが、2年前に発売されたE-M1 MarkIIを今年の9月に1台買い足して、E-M1 MarkIIの2台体勢を作った私。画質、性能共に不満らしい不満もありませんし(USB充電だけは欲しいものの……)当分はこのシステムで動かないと思います。
価格の高さ(下がらなさ)はネックなものの、本当によくできたカメラだと思います。

オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」

「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」と併用していた「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm」を手放したこともあって、軽量広角レンズ的にも使えるオリンパスの魚眼レンズを購入した所、これが非常に楽しいレンズで予想以上に出番が多くなってしまいました。
Fisheye補正で11mm・14mm・18mm相当の広角単焦点として使えるのも嬉しいのですが、普通に魚眼レンズで山の撮るのが楽しいのです。

テーブル&お散歩用の軽いレンズと重いレンズ

お散歩カメラとして愛用しているパナソニックのGX7MK2の常用レンズ。ライカブランドの単焦点「LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.」がとにかく便利で写りも素晴らしくもうこれだけあれば十分……とか思っていたのですが、やっぱり標準画角も欲しいなぁ…… とあえてMFの「Voigtlander NOKTON 25mm F0.95」を買ってみたら、これまた柔らかな描写が気持ちよく、両極端な2本のレンズを気分で使い分けています。

オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」

機材重量を減らしたいときのレンズとして導入したコンパクトな防塵防滴の高倍率ズーム。万能レンズの「M.ZUIKO ED 12-100mm F4 IS PRO」に比べてしまうと少々物足りなさもありますが、スタンダードクラスのレンズからよく映るマイクロフォーサーズならではの安定感で、縦走登山などで大いに活躍してくれました。

Leofoto「MT-03 + LH-25」

「軽量・コンパクト・高精度」と三拍子揃ったミニ三脚の決定版が中国メーカーのレオフォト(今年はこのメーカーも話題になりました)から登場。これでミニ三脚沼は終わった……(たぶん)。

ピークデザインの新型キャプチャーとストラップ

そういばこれって昨年末からの使用だったのですね。新型「キャプチャー(CAPTURE V3)」とストラップ「SLIDE LITE」に「LEASH」。キャプチャーとプレートは後からさらに買い足して、常に2個のバックパックに装着している状態です。

最近になって登山の際は「SLIDE LITE」だと少々嵩張るケースもあるので、コンパクトな「LEASH」を買い足してもいいかな?なんて考えています。

それにしても昨年頃から既にピークデザインのユーザーが増えている感はありましたが、この新型キャプチャーのリニュアル付近から爆発的にユーザーが増えて、PD製品を紹介するブログも増えた印象です。

おまけ&選外

Amazon「Fire TV Stick(第2世代)」と「Fire HD 10 タブレット」

初代モデルからの買い換えとして、セールで買っていたまま開封せずに放置していた「Fire TV Stick(第2世代)」。先日のサイバーマンデーでセールになっているのを見て、思い出したように開封してブログで紹介したら、色々とタイミングもあってあっという間に100個ちょっと(新型の4Kモデルと合わせて)売れてしまいました。

いやあ、買っておいて良かったです(そうじゃない)。

Fire TV Stick

Fire TV Stick

  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: エレクトロニクス

「Fire HD 10タブレット」は同じくサイバーマンデーでセール価格になってるのを見て、思わず買ってしまったもの。10.1インチでそこそこ解像度もあって(1920x1200)Kindle Unlimitedで雑誌を読むのがめちゃくちゃ捗ります(今まではiPad miniだったので物理サイズが小さかった……)。ただし、まだ半月ぐらいしか使ってないので、とりあえず選外での紹介ということで。

Fire HD 10 タブレット (10インチHDディスプレイ) 64GB - Alexa搭載

Fire HD 10 タブレット (10インチHDディスプレイ) 64GB - Alexa搭載

  • 発売日: 2017/10/11
  • メディア: エレクトロニクス

過去の「今年買ってよかったもの」

CASIO PRO TREK Smart WSD-F30のレビューをスタートします

いよいよ発売まで1ヶ月となったカシオ計算機のアウトドア用スマートウォッチ最新モデル「PRO TREK Smart WSD-F30」。この度カシオさんより特別に発売前のサンプル機をお借りすることができました。

f:id:OKP:20181219120148j:plain

早速この冬シーズンの登山等からフィールド投入していて、そのテスト結果、現行モデルであるWSD-F20との性能差、使用感などは、今後当ブログにて詳しくレポートして行く予定です。まずは初回ということで簡単にお送りします。

2019.1.17追記:レビュー第一弾を更新しました。

CASIO PRO TREK Smart WSD-F30ってどんなアイテム?

改めてこの新製品「PRO TREK Smart WSD-F30」ついての基本事項をおさらいしておきましょう。

f:id:OKP:20181202154139j:plainf:id:OKP:20181202154141j:plainf:id:OKP:20181202154143j:plain

G-SHOCKやPRO TREKといったアウトドアで使えるタフな性能のリストデバイスに定評のあるカシオから、最初にアウトドア向けのスマートウォッチが登場したのは2016年のこと。Android Wear(現Wear OS by Google)をプラットフォームに、5気圧防水や米軍のミルスペック (MIL-STD-810G)を備えて登場した「Smart Outdoor Watch WSD-F10」から数えるとWSD-F30は3代目にあたるモデルです。

初代WSD-F10はGPSや内蔵地図が非搭載で基本的にスマートフォンとペアで使うことが前提でしたが、昨年発売された2代目の「PRO TREK Smart WSD-F20」からは遂に待望のGPSを内蔵。ユーザーがダウンロードした地図をオフライン状態でも見られることになり、携帯電波の入らないエリアにおいてもスマートウォッチのみで地図や現在位置を確認することが可能となりました。

f:id:OKP:20181219120152j:plain
WSD-F10/WSD-F20/WSD-F30

また、このWSD-F20からカシオが誇るアウトドアウォッチ「PRO TREK」のブランド名を冠したことでも注目を集めました。

そして3代目となるのが今年の夏に発表されたWSD-F30。WSD-F20の基本性能を踏襲しつつ、課題であったバッテリー持ち、即ち駆動時間のアップに取り組み、さらに本体サイズの小型化、約10gの軽量化も実現した最新モデルになります。

f:id:OKP:20180830114926p:plain

仕様ではあくまで縦横数ミリずつのサイズ差ですが、実際に製品を比べてみると明らかにひとまわり小さくなっていることを感じます。
さらにディスプレイサイズは小型化された一方で解像度は上がっているので、地図などは同縮尺でもより広い範囲の表示が可能となりました。

f:id:OKP:20181219120151j:plain

より省電力を意識したWSD-F30

注目は新搭載の「エクステンドモード」、これによりカラー地図とGPSを利用しながら最大3日間の仕様が可能になったそうです。
また新たな2層ディスプレイによる「マルチタイムピースモード」は、以前のタイムピースモードがモノクロ液晶で時刻のみを表示していたのに対して、高度、気圧、コンパスといったセンサー情報を表示したままに、約1ヶ月の電池寿命を実現しているそうです(つまり一般的なアウトドアウォッチとして使える)。

f:id:OKP:20181219120154j:plainf:id:OKP:20181219120155j:plain
エクステンドモード/マルチタイムピースモード

この辺りもこれからのテストでじっくり使い込んで検証していければと考えています。

発売は年明けとなる来月2019年1月18日。スキーウェアやハードシェルの上からもバンドを巻くことができるロングタイプのクロスバンド「WSA-BX1」も同時発売されます。

f:id:OKP:20181202154029j:plain

私自身はこれまでのモデルでも通常バンドでシェルの上から普通に使えているのですが、腕が太かったりダウンや厚めのインサレーションを着ていると重宝するのかもしれません。

通常使用でもバッテリー性能は良くなってるかも!?

詳しいレビューは今後のお楽しみということにしつつ、せっかくですので先日雪の谷川岳に登って来た際のデータからひとつだけネタをご紹介します。

f:id:OKP:20181219120149j:plain

この日、約5時間半の行動で、同じ設定(機内モード・ディスプレイ輝度最大・YAMAPでログ記録)にてWSD-F20、WSD-F30を使ってみたところ、なんと登山終了時のバッテリー残量に10%の差がありました。

f:id:OKP:20181219120150j:plain

実を言うとバッテリー持ちはエクステンドモード(残念ながらYAMAP等は非対応のモード)でなければそこまで大差ないのでは?と思って使い始めたのですが、通常の使い方でこれだけ差が出たのは少々驚きの結果……。

あくまでたった1度の使用なのでこれだけでまだ断言できることではありませんが、幸先としてはかなり期待が持てそうなPRO TREK Smartの新モデルです。

先代WSD-F20もお手頃になってきています……

販売予約は既に取扱店、ネットショップ等でスタートしていますが、WSD-F30の売り出し価格は6万円弱といったところ。現在、WSD-F20の方は4万円台の半ばまで価格が下がってきていますし、どちらを選ぶか悩ましい所かもしれません。

WSD-F20にスペック的にもまだまだ見劣りするところはありませんし、解像度よりも物理的なディスプレイの大きさを求めるのも両機を併用しているとアリだと感じています。

製品名 WSD-F20 WSD-F30
2層ディスプレイ 1.32インチTFT+モノクロ液晶 1.2インチ有機EL+モノクロ液晶
解像度 320×300pixel 390×390pixel
サイズ 61.7×57.7×15.3mm 60.5×53.8×14.9mm
重量 92g 約83g
カラー ブラック/オレンジ ブラック/ブルー/オレンジ
Extendモード 不明
価格 ¥51,000(税抜) ¥61,000(税抜)

おまけ:WSD-F30プレゼントキャンペーンが実施中

ちなみに現在、Twitterのカシオ計算機公式アカウントが WSD-F30(ブルー)が1名に当たるプレゼントキャンペーンを行っています。応募方法はアカウントのフォローと下記当該ツイートをRTするのみです。


PRO TREK Smart関連記事

浅間山登山を終えてからの温泉、そして大浅間爆裂ハンバーグ

車坂峠から浅間山外輪山〜前掛山の周遊コースを堪能した日の夕方、東京に戻る前に温泉で疲れを癒してから小諸付近で夕飯を食べて行くことにしました。



高峰高原ホテルで日帰り入浴&絶景ラウンジでひといき

浅間山の登山を終えて荷物を片付け終えたのは既に16時近く。せっかく火山に登ったことですし近くの温泉に入って行きたい所ですが、ももさんのブログ紹介されていた「高峰温泉」の日帰り入浴は16時で終了していました。
下手に大きく移動するよりも車を停めている車坂峠の目の前にある「高峰高原ホテル」の日帰り入浴を利用していくことにしました。

この「高峰高原ホテル」も、ももさんのブログで紹介されていましたね。山帰りの食事と温泉の情報はとりあえずももさんのブログに真っ先にあたる我が家です(笑)

さて、高峰高原ホテルは山の中腹にこそあれ、源泉が近くにある訳でなく麓の布引温泉からの運び湯のようです。日帰り入浴は大人500円と格安、既に冬期シーズンの料金になっていました(ホームページでは4〜11月まで夏期シーズンの大人800円表示になってますが、スキー場「アサマ2000パーク」の営業に合わせて冬期シーズンに入ったのかも?)。

温泉は内風呂のみで貴重品用ロッカーも100円が戻ってこないタイプしかありませんが、元々の入浴料が安いのでまあそんなものかな。運び湯といっても特に塩素臭がする訳でもないですし、広い内風呂は一面が窓になっていて小諸方面が見渡せて日没タイムの八ヶ岳や富士山が綺麗に見えていました。

風呂上がりにはホテルのラウンジでコーヒー(妻はカフェオレ)を飲みつつマジックアワーの夕景を眺めて過ごします。そのままここで食事ができれば最高なのですが、宿泊客以外が食事をできるのはランチタイムまでのようです。残念。

コーヒーを飲み終えて外に出る頃には、駐車場の前には小諸の夜景が広がっていました。街の向こうには富士山や八ヶ岳もまだ見えていますね。

ここから峠道を下り、夜景の中にある小諸の中心地まで25分ほどのドライブです。

小諸のレストラン「車留夢」の「大浅間爆裂ハンバーグ」

やってきたのは小諸駅の近く(といっても歩くと15分近くかかるようです)、国道18号沿いのレストラン「車留夢」。車留夢の読みは「シャルム」、店にくるまでなんと読むのか分かりませんでしたよ……。

駐車場は国道側(2階側)と脇道を入った1階側の両方にあって、経営が同系列の和食レストラン「兎月(とげつ)」も同じ敷地内にあります。
目印はこの巨大な風車…… なのですが孤高道側からだとちょっと見えにくいかも。

山帰りはやっぱり肉が食べたいでしょということで、小諸周辺のレストランを検索していた中で気になった「大浅間爆裂ハンバーグ」なるメニュー。浅間山の登山帰り、これほどまでに相応しい食事はないでしょ!と詳細は調べずにやってきてしまいました。

注文したのはもちろん「大浅間爆裂ハンバーグ」(1130円)。牛肉100%、200gサイズのハンバーグで、どうやら俵型レア系のアレらしいいうことをここにきて初めて知ります。スープとサラダ付きの洋風セットでプラス430円。

まずはハンバーグのトッピングと思われる大根おろしとニンニクチップ、そして2種類のソース(左側に1皿見切れてます)がやってきました。

セットのサラダにコーンのポタージュスープ。普通においしいです。

ライスは通常サイズでもファミレスの大盛りぐらいあるので(左)、大盛りで頼んだ私のライス(右)は結構凄いのがやってきました。既にこれが浅間山では?

そして「大浅間爆裂ハンバーグ」が登場しました。お馴染みのあのシーンをまずは動画でどうぞ。やはりかなりレア気味で提供するようです。

店のホームページには「地域に愛され40余年」とありますが、このメニューはいつから提供してるのでしょうかね? レア系ハンバーグはかなり店に気合いが入ってないと提供できないメニューだと思いますし。

これは間違いなく美味しそうだ……。

確かに爆裂火口から真っ赤な熔岩が覗いてる……。提供する以上はそれなりに自信があるものだと信じていただきます。

ソースは2種類、オニオン系の「シャリアピンソース」の他に「わさび醤油ソース」が付いているのですが、この「わさび醤油ソース」がぽん酢風の和風ソースでめちゃくちゃ美味い! 途中からほぼこのソースをかけて食べてしまった程です。

鳥の巣みたいな付け合わせは紐状のポテトを揚げたもの…… だと思います。
その他のメニューもこんな感じで全体的に良心的な価格(公式サイトだと恐らく改訂前の価格らしく、さらに安い表示になっているので注意)。

レストラン車留夢のメニュー1レストラン車留夢のメニュー2レストラン車留夢のメニュー3
クリックで拡大

黒ごま豚の生姜焼きやチキンアラキング、ラーメンセット(!?)なども気になりますね。
店内は落ち着いた雰囲気で、日曜日の夕飯時(17時半〜と少し早めでしたが)にしては混み合うこともなく、ゆっくり食事を楽しむことができました。

上信越道での帰りは中央道に比べて渋滞も軽いですし(関越道の藤岡〜高坂渋滞はお約束ですが、それでも中央道より流れますし)、浅間山もかなり気に入ったのでこの冬シーズンにもまた訪れてみたいと思ってます。
そしたら帰りにはまた大浅間爆裂ハンバーグを食べにこよう。

初冬の浅間山登山:外輪山から前掛山、異なる山容を持つ山旅を味わう周遊ルート

11月後半、三連休最後の日曜日(11月25日)、浅間山登山へ行ってきました。外輪山の周遊から先頃立入規制が解除された前掛山を歩いてきた記録になります。

どこからも見える巨大プリンのような浅間山

浅間山は長野県と群馬県にまたがる成層火山。なだらかな円錐形の頂点をカットした、プリンのような(?)特徴的な山容を持つ独立峰で、八ヶ岳や北アルプス方面からも噴煙を上げるその姿は山好きにはお馴染みだと思います。

冬の北八ヶ岳・天狗岳から見た浅間山と外輪山

今年2018年の8月31日、2015年以来3年振りに噴火警戒レベルが「2」から「1」へと引き下げられ、山頂1km圏内にある「前掛山」の山頂(標高2524m)までの登山が可能となりました(登山道以外は立入禁止)。そのような経緯もありその後の紅葉時期にはかなりの登山客が訪れたようですが、そろそろ落ち着いている頃かもしれません……。

浅間山の活動状況
噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/306.html

浅間山は中央の噴火口を始め複数のカルデラで形成されていて、前掛山は山頂火口から近い内側の外輪山(一般的に浅間山の外輪山というと黒斑山などの外側のものを指します……)のひとつ。そこからなだらかな斜面を経て、山頂の西側にはゴツゴツとした外輪山の稜線が立ち上がっています。

今回はその外輪山を黒斑山〜蛇骨岳〜仙人岳〜鋸岳と縦走して、入山規制が解除された前掛山に登る時計回りの周遊ルートを歩きました。標高2000m近くから登り始めるコースですが、400m程度のアップダウンを3度ほど繰り返すので累積標高は単純に約3倍。全長15km弱のコースとなり、休憩などを含めると9〜10時間前後の活動時間となります。

全体的に歩きやすく一部を除いて危険な箇所もありませんでしたが、それなりのロングコースになるので体力や経験と相談の上、特に日の短いこの時期はスタート時間に気を付けましょう。今回は日の出前の6時頃にスタートしましたが、素晴らしい景色に足を止めることも多く、下山する頃にはあと少しで太陽が山陰に隠れる位まで傾いていました。

当日のコースタイムは以下のような感じで、休憩時間なども含めると9時間以上の行動時間でした。

車坂峠から表コースで登山スタート

登山のスタート地点に選んだのは「車坂峠」の無料駐車場。高峰高原ホテルと高峰高原ビジターセンターの周辺にそれぞれ駐車場がありますが、我々はホテル側の駐車場を見逃して通り過ぎ、ビジターセンター側の駐車場に停めました。登山道の入口に近いのはホテル側の駐車場になります(といっても2〜3分程度の違い)。


ビジターセンター及び、ホテル横に設置された公衆トイレは冬期閉鎖につき、高峰高原ホテルのトイレが開放されていました。ありがたいですね。

トイレを利用してホテル前の駐車場に出るとそこはちょっとした展望台になっていて、連なる山々の向こうに富士山も見えていました。今日はいい天気になりそう。

ホテルから車道をを挟んで登山口へ。ちょとした広場になっていて、入山届のポストも設置されています。浅間山は活火山への登山ですし(もちろんそれ以外でも必須ですけども)くれぐれも登山届けはお忘れなく。

まずは外輪山の黒斑山(2404m)に向けて2時間弱で登って行くコース。南側の視界が開けた尾根道の「表コース」と樹林帯の「中コース」があり、コースタイムは表コースの方が30分ほど余計にかかりますが、晴れていたら絶対に表コースがオススメです。

ウォーミングアップに丁度いい緩やかな登り。表コースは樹林帯の中ですが、南〜西側にかけて開けてる場所も多い明るい中を歩いて行けます。

この日も朝焼けに赤く染まったすぐ近くの高峰山を始め、彼方の富士山や八ヶ岳、北アルプスまでよく見えていました。


北アルプスをバックにして、手前に見えるのはこの日オープンした「アサマ2000パークスキー場」。見ての通り周囲に雪はありませんし、人工降雪期によるものでしょうかね。

表コースの登山道は一部かなり広くなった場所もあり、ガスると迷いやすいかもしれないので、天候不良の際は樹林帯の一本道である中コースを選んだ方がいいかもしれません。帰りに晴れていれば表コースで進行方向に夕刻の素晴らしい景色が広がっているはず。

登山道には若干雪が残った箇所も。軽アイゼンが必要な程ではありませんが、いつ積もってもおかしくないので、チェーンスパイク等の携行はお忘れなく。

気温は氷点下ですが稜線に出るまでは風もありませんし、動き始めてしまえばそこまで寒さは感じません。この日は朝からフリースとソフトシェルを着たままで、あとはベンチレーションの調節等でそこそこ快適に過ごすことができました。

月と北アルプスの稜線。11月も終わりだというのに雪がなかなか降らない2018年の冬ですが、前日までの寒波もあり北アルプスはそれなりに白くなっています。

進行方向に浅間山の姿が見えてきました。中心の少し高くなった部分が前掛山かな? 左手が黒斑山やトーミの頭に至る外輪山の一部です。

浅間山の噴火時には噴石などから身を守るシェルターの役割も果たす避難小屋。活火山を登ってることを突きつけられる瞬間です。


槍ヶ鞘〜トーミの頭で浅間山&外輪山とご対面

1時間半ほどで「槍ヶ鞘」に到着します。ここまでくると浅間山の全体像も見えますし、周囲の見晴らしも一気によくなります。


日の出から1時間、太陽もかなり顔を見せてくれました。

そこから少し登った場所が「トーミの頭」。おもしろい名前ですが絶好の展望スポットなので「遠見」がなまったものでしょうかね。頭の読みは“あたま”でなくの“かしら”です。


これから歩く外輪山の全体像も視界に入ってきました。ななだらかな浅間山とは真逆(?)な印象のゴツゴツと険しい稜線が続いています。これは格好いい!

一気に切れ落ちた足下の斜面にはジグザグの登山道(草すべり)が見えますが、ここを下って行くと湯ノ平分岐を経て直接前掛山に向かうことができます。標高差は300m程、この日のコースでは前掛山からの帰りにここを登ってくることになります(やれやれ)。

佐久の街の向こうには八ヶ岳もよく見えています。向こうも今日は最高のお天気なことでしょう。右手前は先ほど歩いてきた槍ヶ鞘からの登山道。


黒斑山から浅間山外輪山の稜線へ

草すべり〜湯ノ平方面への分岐ポイントはもちろん黒斑山方面へ進みます。反時計回りのコース取りをして、前掛山を先に登る(あるいは外輪山をパスしてピストンする)登山客もそれなりにいるようです。

登山道沿いに何本もケーブルが敷設されていて「山小屋もないのになんだろう……?」と思っていたら、緊急時の放送設備や浅間山の監視カメラが設置されていました。恐らく地震計なども設置されていて常に現地のデータを計測、監視しているのでしょう。


浅間山監視カメラ映像

「黒斑山」の山頂は樹林帯の中ですが、一応浅間山方面は開けています。展望の主役は槍ヶ鞘やトーミの頭の方でしょうか。この外輪山の稜線は4つのピークを縦走することになりますが、あまり目立つピークはなく全体のダイナミックさを楽しむ感じの稜線です。

既に紅葉は終わっている浅間山エリアですが熊笹などの緑はまだまだ鮮やか。確かに紅葉シーズンは素晴らしい光景を見られることでしょう(でもかなり混み合うらしい……)。

山頂付近の火口からもくもくと噴煙を上げる浅間山。右手前の緩やかな馬の背が前掛山、なるほど「前掛」の由来が分かる気がしますね。

外輪山の稜線は一部切り立った岩などもありますが、基本的には緩いアップダウンの歩きやすいコース。ただし、左右は切り立った崖になっている場所もあるので、滑落等には気を付けましょう。

外輪山の稜線に入って2つめのピーク「蛇骨岳」。稜線の西〜北もかなり開けてきました。色々な山が見えますがよく分かりません。北の方にある雪山は谷川連峰かな?


ここら辺りから風が強くなってきたので寒がりの妻はバラクラバを装着。このようなほぼ森林限界の稜線、気温は0℃前後で風もかなり吹き付けているので、くれぐれも防風対策はお忘れなく。今の季節ならレインウェアの上下でも大丈夫です。

この日は朝からゴアウインドストッパーのミトン&指出しの2WAYグローブを装着していました。ウインドストッパーは名前の通り風には強いので、前掛山の山頂以外はほこれのみでOKでした。氷点下数度ぐらいまでなら全然使えますね。


見てください、この気持ちのいい稜線。


砂のように見えますが雪です。ご覧の環境なので、結構砂埃(土埃)が巻き上げられるようです。油断すると口の中もジャリジャリしますし。

つづいて「仙人岳」。連続するピーク前後のアップダウンもそこまで大きくありません。

この辺りから稜線の左側が真北になり、北側の斜面の登山道は雪や凍結箇所もあるので、足を滑らせないように気を付けましょう。


何の動物の足跡かな?

外輪山の一番北、「鋸岳」が見えてきました。


鋸岳山頂の手前で下りの道が現れますが、一旦スルーして奥の「鋸岳」へと向かいます。謎のJバンドについては後ほど。

ということで「鋸岳」の山頂に到着。仙人岳側を見ているとこの鋸岳は結構スルーする人が多いようですが、浅間山も目の前に見られますし、周遊コースを歩いて来た外輪山の稜線を一望するのにも絶好のスポットだと思います。

外輪山の稜線を振り返るとすごい迫力!

下の方に見える一本道。前掛山に登るには一旦あそこまで下りて行く必要があります。


Jバンドから稜線を下りて賽の河原へ

ということで改めて「Jバンド」について、一体Jバンドとはなんぞや??? 当初地図を見た際はピークの名前だと思っていましたが、矢印の方向を見るとこの下降ポイントからの急峻な岩壁をそう呼んいるのかな?


バンド:岩壁を横断するように続く棚のこと。
岩棚(テラス)より狭く長いことが多い。
クライミング用語として使われることが多いが地名として使われている場合は、広義の意味で岩場を横断する登山道のこととして使われる
http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/word.php?wid=675

こんな感じの斜面を下りて行きます。少々急ですが手も使えばそんな恐いところはないと思います。

振り返る……

急な崖は結構すぐに抜けてしまいます。

格好いい岩盤。

トーミの頭の向こう側にある外輪山の続き(?)の岩山も格好いいですよね。地図によると「牙山」とか「剣ヶ峯」でしょうか。

斜面とは逆の角度に斜めった地層!

同じ外輪山の稜線でも木々が多かった黒斑山〜蛇骨岳辺りとは全く異なるグレーや黒、赤味がかった剥き出しの岩肌。噴火時期の違いなどによるものでしょうか?

こちらが黒斑山〜蛇骨岳方面、ご覧の通りかなり緑が多い。面白いものです。

Jバンドからの斜面を下りると、外輪山の内側のカルデラに荒涼とした平地が広がっています。この辺りは「賽ノ河原」と呼ぶそうです。

「前掛山登山口」のスタート地点である「賽ノ河原分岐点」にやってきました。警戒レベルが1段上がると、ここから先は立入禁止となるようなので、今年の夏以前はここで引き返すか、湯ノ平分岐方面へと周回するしかなかったようです。


いざ前掛山へ

再び樹林帯を抜けてプリンの裾野へと入って行きます。

Jバンドの登山道が見えました。結構凄いところに道がありますね。

細かな砂と砂利、ゴロゴロした岩の登山道。なんとなく見覚えがあるというか、富士山の6〜7合目あたりの雰囲気に近いでしょうか?

振り返るとカルデラの向こうに外輪山の稜線、すごい…… ここは本当に日本だろうか?

徐々に斜度は上がりますが基本歩きやすい道です。

再び北アルプスがよく見える標高まで上がってきました。

内側の外輪山稜線(という表現でいいのかな?)に出ました。緑の規制ロープが貼られている向こうが浅間山の河口方面。白い噴煙もも随分と近くに見えるようになりました。

すぐに避難小屋(シェルター)が見えてくるので、そこからプリンの縁を歩くようにカルデラの際を登っていって前掛山の山頂までは30分弱。

富士山や御嶽山の山頂付近でも見たような、いかにも火山の山頂カルデラっぽい景色を見ながら歩いていきます。テキストでいくら「すごい!」と書いても伝わりませんが、この荒涼さが併せ持つ美しさにはやはり「すごい……」という言葉しか出てこないのです。

このお天気なので結構登ってる人も多いですね。外輪山経由でなく浅間山荘のある天狗温泉から直接登ってきている人も多いようです(こちら側はスタートの標高は低い代わりに、アップダウンはないコースです)。

あと少し……

到着ー! 浅間山(前掛山)山頂です。風が強いのでシェルターからバラクラバを付けました。昼間とはいえ気温はTG-5の記録で1℃(恐らくもう少し低い)、風も10m/s以上吹いているので雪がないだけで完全に冬山です。

上半身は長袖のアクティブスキン、ジオラインM.W.の上にフリース(ドラウトレイ)とソフトシェル、下半身はジオラインタイツM.W.の上にバーブパンツで山頂で30分位ならまあ大丈夫かなといったところ。とにかく風を遮るものが何もないのでソフトシェルやハードシェル(レインウェア)などの風装備は必須です。

手袋もシェルターから先はインナーグローブ(薄手のメリノウール)を入れてます。カメラの操作時にミトン部分をめくることもあるので、さすがに素手だと厳しいです。

外輪山を歩いてるときは「なだらかな浅間山本体よりダイナミックな外輪山の方が主役では?」なんて思っていましたが、この火山ならではの他では見ることができない光景も素晴らしい。外輪山と浅間山本体、一粒で二度美味しい山でした。


名残惜しくて何時までも写真を撮ってたい……(妻は寒いので先に下りはじめてる)。

シェルターまで戻ってきてここで軽く昼食。最近、山でのカップラーメンがちっともテンションが上がらないので、オニギリやパンで済ませてしまいます。

行動中の飲み物も今回の登山から魔法瓶(ケータイマグ)の紅茶に切り替えました。甘めに作っておいて、途中で山専ボトルの熱湯を追加すれば後半まで温かいお茶が飲めます。

下山、だけど下りるばかりじゃない…? 草滑りが待っている

さて、下りますか。外輪山の向こうに北アルプス。いい稜線といい稜線だ。

登りでも撮ってましたっけ? 景色が好きすぎて同じような写真撮り過ぎてる……

かなりいいスピードでこの斜面を駆け上がっていくトレイルランナー。めっちゃ薄着だしすごい……(下りてくるのもやはり速かった)。

再び賽の河原まで下りて樹林帯の中へ、あの稜線の向こうに登り返す必要がありますが……

その前にちょっとお手洗いに寄って行きましょう。周回コースを少し外れて火山館に立ち寄っていきます。といっても250m程度なのですぐです。

山小屋ではなく火山の資料展示とシェルターを兼ねた「火山館」。休憩場所として利用できる他、トイレを借りることもできます。外輪山の内側でトイレがあるのはここだけなので、周回コースを歩く場合はどのタイミングでここに立ち寄るか考えておくといいでしょう。


トイレを済ませ改めてカロリー補給をしたら後は駐車場を目指すだけですが、ここでなかなかの関門が待ち構えています。

朝方通ったトーミの頭まで300mを登り返す「草すべり」です。ちなみに火山館の標高は車坂峠と同じ(GPSログを見ると低い位)なので登った分だけ下ります(笑)

「草すべり」という名前の通り、一面熊笹が茂った急登をジグザグに登って行きます。

大変といえば大変ですが、正面にそびえる壁もかっこよければ振り返るとこの光景……

これらの風景を交互に、高度が上がる毎に少しずつ姿を変えていく絶景を眺めながらだと、1時間程度の草すべりはあっという間です……?


太陽が山の向こうに消えるギリギリ手前になんとか分岐ポイントに辿り着きました。


今度こそ下るだけの中コース

いやー、本当にナイスなプリンでした。これは季節を変えてまた来たい!というか雪が積もったらまたすぐにでも!?(積雪期のJバンドや草すべりはどうなるのだろう?)

この日2度目のトーミの頭。多少雲は出ていますが、最後まで富士山まで見渡せる素晴らしいお天気に恵まれた1日でした。

日中は日差しが強かったので一部霜が溶けてぬかるんでしまった場所も……。先に草すべりから前掛山を歩き、午後に外輪山の稜線から黒斑山に戻ってくるコース取りだと、もしかしたら足下がこんな感じかもしれません。

さて、このお天気なら朝と同じ表コースの方が暮れゆく景色を楽しめそうではありますが、初回ということで一応「中コース」も歩いておくことにします。

中コースはもうひたすら樹林帯の一本道です。

霜も全く溶けていませんし、日中もそこまで日が差さなかったのでしょう。登りで使ってもかなりペースは上がると思うので、登りと下りで分けるというよりは「晴れていたら表コース」「ガスっていたら中コース」みたいな使い分けがいいかもしれません。

まだ15時半ですがすっかり夕方の雰囲気……。足の速い人は別にして、外輪山周遊と前掛山とセットで登るならば、この時期は日の出前のスタートが必須かもしれませんね。

分岐から丁度1時間で車坂峠に帰着しました。

日も陰ってすっかり寒くなっていますし、どこか温泉に入って行きたいですね。

荷物を片付けたら車を一旦高峰高原ホテル側の駐車場に移動させます。というのも目の前がこれですから……

日没まではもう少し時間がありますが、この焼けっぷり。最後まで最高な1日でした。

下山後は夜景の見える温泉でひといきついてから小諸の街で美味しいハンバーグを食べることとなったのですが、それについては別の記事をご覧くださいませ。

この日のカメラですが、いつものE-M1 MarkIIを2台にM.7-14mmPROとM.12-40mmPROを選んでみました(大三元の広角&標準)。雷鳥も居なければ紅葉も終わってますし、望遠は必要ないかなと軽量なM.12-40mmPROを使ってみましたが、やはり素直にM.12-100PROにしておけば良かったかも?
広角はFisheye PROでも面白かった気がしますし、次回来る機会があればそちらの組み合わせも考えてみることにします。

こんな記事もあります

【山小屋】ログハウス作りをお手伝いしてきた話【牛小屋】

山小屋作りをお手伝いしてきたよ!

f:id:OKP:20181120173637j:plain

「ヤクの小屋」を建てるのだ

先週末のこと、Twitter界隈で付き合いのある山友達が建てている山小屋(ログハウス)のログ組みを行うというので、妻と長野までお手伝いに行ってきました。

今回建てた山小屋「ヤクの小屋」についての経緯だったり、施主のまだら牛さんについてはご本人のブロマガなどをご覧くださいませ。私とは完全に山(とカメラ)趣味繋がりなのですが、TRPG動画を始めとした同人活動の方でご存じの方もいらっしゃるかも。

当日長野に集まったメンバーはそんなまだら牛さんの、登山を中心としたお仲間が10数名。うち半数以上は私も初対面でしたが、皆さん気さくで愉快な方ばかり。

詳しい場所などは本記事では伏せておきますが、山好きならお馴染みの北アルプスを望むエリア。そんな山好きの仲間がいつでも集まれる場所を作りたいというまだら牛さんの計画に共感したメンバーが集ったのでした。

f:id:OKP:20181120173605j:plain

我が家は都合により日曜の昼前までしか参加できなかったのですが、同じ目的で集まった山好き同士、とても楽しい時間を過ごすことができました。

土曜の朝、安全第一を念頭に作業がスタート。既に基礎工事が済んだ土地には足場が組まれ、周囲には資材も積み上げられています。これはワクワクする!

f:id:OKP:20181120173606j:plain

フィンランド製のログハウスを組むのだ

今回我々が建てるのはフィンランド製の「ホンカマヤット(Honkamajat)」というメーカーのオーダーメードログハウス。ホンカマヤットの代理店にもなってる山梨県北杜市のむらはま工房さんが施工を担当していますが、実際にログを組み上げるのはまだら牛さんと我々の仕事。

もちろん工務店に全ての作業をお任せのプランもありますが、今回は施主が自分でログハウスを組み立てるセルフビルド方式。そこに我々がお手伝い部隊として参加した流れです。

マシンカットされたフィンランド産の木材たち、前日までに仕分けされて足場の周りに積み上げられていました(この作業も大変だったみたい)。

f:id:OKP:20181120173607j:plain

自由設計できるログハウスキットの材料で、各材にはシールで番号が振られています。我々の作業はこの木材を設計図の通りに組み上げていくこと。まだら牛さんと共に現場を仕切る工務店のむらはま工房さんを除いて、誰一人山小屋を建てたことなんてありません……。

f:id:OKP:20181120173608j:plain

マシンカットされた木材に空けられた穴(配管用又は木材同士を固定するためのダボ穴)は綺麗に空いてるものもあれば、途中で埋まっていたりバリが残っているものもあるので、インパクトドライバーやドリルを使って下処理をする必要があります。

f:id:OKP:20181120173609j:plainf:id:OKP:20181120173610j:plain

他にも木材を組み上げる前にシーリング等の下処理が必要。最初はこの作業すら不慣れなメンツ数人がかりで行っていた作業ですが(タッカーを使うのも初めての人が大半)、いつの間に誰でも1人で黙々とこなせるようになってしまいました。

f:id:OKP:20181120173611j:plain

木材の準備と並行して設計図に沿ってログ組みがスタート。木材を下の段から交互に積みながら、掛矢(ハンマー)で叩いてはめ込み、最後にダボ(木釘)を打ち込んで固定します。

f:id:OKP:20181120173612j:plain

打ち込んでいる角材がダボ。朝日が眩しい!

f:id:OKP:20181120173613j:plain

あっという間に作業に慣れたメンバーが、タイミングを合わせて長いログ材を同時にはめ込んでいきます。普段、ハンマーを振り回す機会などないのでこれが結構楽しい(しかし夕方には握力が完全になくなって手がプルプルになる……)。

f:id:OKP:20181120173614j:plain

気付けば頭の上に材を持ち上げて運び込む高さに……。

f:id:OKP:20181120173615j:plain

施主のまだら牛さん。山屋たちのログハウス作りなので、ヘルメットはクライミング用。

f:id:OKP:20181120173616j:plain

予想通り(?)クライマーたちは高所作業が得意らしい……。

f:id:OKP:20181120173617j:plain

実はこんなフットワークの軽い素人集団の中に約1名、友達の友達から大工見習い(?)的なメンバーが参加してくれて(人の繋がりってすごい)、それはもう別格の活躍ぶりで我々を導いてくれたのでした。写真を追っていくと黄色いシャツの動きにプロ感あることが伝わるかと思います(笑)

初日の午後にはもうこれだけのログが積み上がっていました。

f:id:OKP:20181120173618j:plain

これだけの高さになるとログを持ち上げるのもひと苦労ですが、そこはもう半日作業しているので作業の連携も手馴れたもの。

f:id:OKP:20181120173620j:plain

というかホントに皆さん手際がいいのです。そして私はひたすら写真ばかり撮ってるように見えますが、それなりに作業もしています。ハンマーを降って手が疲れたら撮影班のフリをして回復しているのです ←

f:id:OKP:20181120173619j:plainf:id:OKP:20181120173621j:plain
f:id:OKP:20181120173623j:plainf:id:OKP:20181120173624j:plain

ということで予定よりもいいペースで初日の作業は終了。温泉で汗を流したあと移動してのお食事へ。長野といったら蕎麦に馬刺し、山賊焼きで決まりですね。

f:id:OKP:20181120173625j:plainf:id:OKP:20181120173627j:plain
f:id:OKP:20181120173626j:plain

みんなでワイワイ食べる食事、こういうの久しぶりだなー。みんな日中の作業のおかげで箸を持つ手がプルプルと震えてしまい、力が入りません(笑)

f:id:OKP:20181120173629j:plain

この日の宿泊ですが、やはりまだら牛さんの山繋がりで安曇野のお寺、妙法寺さんにお世話になりました。畳の大広間にマットとシュラフを持ち寄って、合宿みたいで楽しかったなー。

f:id:OKP:20181120173632j:plainf:id:OKP:20181120173633j:plain

翌朝には美味しい朝食まで用意していただき、至れり尽くせりでお世話になってしまいました。改めましてありがとうございます。妙法寺さんには日曜日に棟上げ式も行ってもらう予定で、私達も参加したかったのですがお昼前には帰らねばならず無念……。

屋根まで進んだ2日目、最後まで参加したかった……

さて、2日目はいよいよ屋根の高さまで材を積み上げて行きます。前日の経験もあるので、朝からハイスピードで作業が進んでいきます。

f:id:OKP:20181120173634j:plainf:id:OKP:20181120173635j:plain

後はもう屋根に取りかかる一歩手前ですが、我々は残念ながらここでタイムリミット……。

f:id:OKP:20181120173636j:plain

夕方から東京で用事があって一足先においとまする必要があるので、途中まで組み上がったログハウスの前で記念写真を撮らせて貰い(ちょいボカします)帰路についたのでした。

f:id:OKP:20181121142537j:plain

この後の作業もお疲れさまでした。なんと夕方までに野地張り(屋根の行程)まで終わらせてしまったそうです、すごい!

それにしても、皆さん特に指示がなくとも自分の仕事を見つけてガンガン行動するし、連携もスムーズで、本当に会ったばかりとは思えない(ましてやログハウス作り初体験)働きっぷりでした。山の人だから…… というだけではないのかもしれませんが、自主性と仲間との協力の両立を日頃から実践しているメンバーならではなのかな、なんてことを感じた「ヤクの小屋」建築のお手伝いでした。
まだら牛さん、参加者の皆さま、貴重な体験をありがとうございますー。

最後に今回のようなセルフビルドのログハウスに興味を持たれた方のために、改めて工務店「八ヶ岳むらはま工房」さんのリンクを貼っておきまーす。

あとあと、「ヤクの小屋」の主ことまだら牛さんが製作する山の同人誌他が冬コミ2018で売られるみたいですよ。詳細はまだら牛さんのTwitterをチェックするのだ!


こちらもどうぞ

登山で使っているカメラとアクセサリ、携行方法をまとめてみる【2021年改訂】

2018年末現在、私OKPが趣味の登山で使っている一眼カメラを中心にしたカメラ機材と周辺アクセサリ、それらの携行方法について最新の情報をまとめました。(2021年2月追記)

普段からこのブログを見てくれてる方にとっては既出の情報も多いと思いますが、「ああ、こんな理由でその道具を選んでるんだ」と何かの参考になれば幸いです。

はじめに:最新版の「登山とカメラ」まとめ

2014年に書いたこれらの記事。このブログの大きな軸でもある「登山とカメラ」について筆者が積極的に発信する切っ掛けとなった記事ですが、さすがに4年半の年月が経つと色々と情報が古くなってしまいました……。

当時から考え方が変化したり、使ってる機材が変わってしまったものもあります。
定期的にリライトや最新記事へのリンクといったメンテナンスもしていましたが「そろそろ限界かな」と2018年度版としてまとめ直してみることにしました。

以前の記事では「こんものもあるあるらしい」「使ってみたい」など、当時の観測範囲を全て盛り込んでいましたが(そこがウケたのかもしれませんけども)、今回は筆者が実際に試した結果、継続的に使い続けているアイテムのみを厳選して紹介していきます。

4年半前の記事に対して、実体験を踏まえた取捨選択の前後といった形で捉えて貰ってもよいかもしれません。

登山で使っているレンズ交換式カメラ

筆者が登山の際に使っているメインのレンズ交換式カメラはオリンパスのミラーレスカメラOM-D E-M1 Mark II。ここに行き着いた理由や、実際に使っているカメラ、レンズをまず紹介します。雨の日も氷点下二桁になる雪山でも、2019年に行ったネパール エベレスト街道トレッキングの際もどんな環境でも確実に使うことができた頼もしい相棒です。

以下、機材選びに関しての話が続きますが、単に写真を撮るだけなら今まで使ってきたどのカメラを使っても、それなりに自分が撮りたい写真を表現してくれる性能はあったと感じています。特に始めのうちはとかく道具選びばかりに頭が向きがちで、そのような気持ちは私も理解できるのですが、写真を撮ることの本質を見失ったら本末転倒であると、お節介ながら最初に書き記しておきます。

ミラーレスカメラOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II+PROレンズ

これまでに様々なフォーマット、センサーサイズの一眼レフカメラ(APS-C、フォーサーズ)とミラーレスカメラ(フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズ)を使ってきましたが、オリンパス(OMデジタルソリューションズ/OM SYSTEM)のミラーレスカメラ「OM-D E-M1 Mark II」が自分にとって登山用カメラのベストチョイスと行き着いたので、今年1台買い足して同じカメラボディを2台揃えるに至りました。

レンズはやはりオリンパスのM.ZUIKO PROレンズが中心。2台のカメラと2本のレンズで極力行動中のレンズ交換を行わないのが筆者の基本スタイルです。

2台持ちをする理由ですが、まずはやはりフィールドでのレンズ交換を極力減らしたいから。雨や風、雪などゴミや水分がマウント内に吹き込む可能性の高い気象条件はフィールドならば当たり前、またうっかり落下などレンズ交換時のリスクは低くしたいです。

さらに故障や結露などバックアップとして同じ性能のカメラを2台持っていることの安心感もあります。当然カメラ2台に撮影を振り分けることでカメラ1台あたりのバッテリー消費も少なくなります。

2台のカメラにそれぞれ高倍率ズームレンズと広角レンズを組み合わせることで、超広角から望遠域までの画角を扱えるようになります。
あとは被写体や山域、行動によって画質や機動性など重視するポイントに合わせてカメラを1台のみにしたり、レンズの組み合わせを変更します。

①高倍率ズーム(重・便利・高画質):M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
①高倍率ズーム(軽・機動性):M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
①標準ズーム(軽・明):M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
②広角ズーム(重・高画質):M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
②魚眼&超広角(軽・明・単焦点):M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

防塵防滴で堅牢なボディ&レンズ

OM-DとPROレンズが誇る防塵防滴、耐環境性能ですが、プロカメラマンによる極限状況の使用とは異なりますが少なくとも筆者の使い方(雨天、雪山、氷点下を含む通常レベルの一般登山)では、撮影に影響を及ぼす致命的なトラブルはこれまで起こっていません。

先日、2年間の使用で初めてM.12-100mmPROレンズのAFに故障が発生しましたが(雨、雪、衝撃…… 故障の原因は思い当たることだらけ)、フィールドで完全に撮影が不能になる程の症状ではなく、最悪AFが完全に壊れてもマニュアルフォーカスクラッチによるMF撮影も可能なこともあり致命的トラブルには数えません。

もちろん日頃からアウトドアフィールドでの使用後は自宅で清掃を行い、メーカーによる定期点検にも出すようにしています。

ミラーレスカメラを使う利点と弱点

なにより機材がコンパクトにできること(一眼レフ比)。カメラ抜きで10〜20kg前後の荷物を背負うことになる登山において、カメラ機材の軽量化、省スペース性はかなり重視したい要素となります。

「それならスマホかコンデジがベストでは?」となってしまうとやはりクオリティの面で譲れない部分もありますし、落とし所として現在はミラーレスカメラの上位機クラスが筆者にとってのベストな回答。

ファインダーとライブビュー撮影がシームレスなのもミラーレスカメラの特徴で、ファインダーでは困難なアングルの撮影時はスムーズにライブビューに切り替えることができます。

その他、周囲の環境に左右されにくいEVFの視認性ファインダーで見る絵と撮影結果の差違の少なさといった、光学ファインダーの一眼レフ機にない特性もありますが、今でも一眼レフを使うことはありますしそこまで重要な要素だとは感じていません。

弱点はやはり一眼レフ比で電池持ちの悪さが挙げられるでしょう。これは最新のカメラになるほど改善されていることですし(SONYのα7 IIIはかなり電池持ちがいいみたい)、筆者の使い方でE-M1 Mark IIが電池1本で1000ショット前後、これを2台のカメラに振り分けることでほぼ困ることはありません。

2台のカメラと予備電池、2泊以上の山行になるといざというときのためにUSB充電が可能なサードパーティ製のバッテリー充電器を用意することもあります。

マイクロフォーサーズ機を選ぶ理由について

レンズ交換式カメラの中では小さいセンサーであるフォーサーズセンサーを採用したマイクロフォーサーズ(m4/3)機を使っている理由について。これは利点と弱点を天秤にかけた結果、筆者の使い方では利点が勝っていると判断したからです。

まずはシステム全体が軽量化できること。私が使ってるOM-DとPROレンズはm4/3機の中では決してコンパクトな機材ではありませんが、同じ明るさ、ズーム域のレンズをフルサイズミラーレス(現在はSONYにしか全てが揃ったシステムは存在しませんが)で運用した場合と比較しても、システムの軽量さは圧倒的にm4/3に分があります。

ほぼ同サイズ・重量でもm4/3の方がレンズが1段明るくできる

弱点と思われがちなボケにくさ(同じF値でAPS-C比1段、FF比2段程度)ですが、むしろ山での写真は深い被写界深度(パンフォーカス)を求めることが筆者の場合が多いので、絞りF5.6でフルサイズ機F11相当の被写界深度を稼げるm4/3は行動中の手持ち撮影において非常に有利なのです。

またm4/3はハーフマクロレベルまで寄れるレンズも多く、専用のマクロレンズを使わなくても花や虫などのクローズアップ撮影が容易に行えることも、このフォーマットの得意分野と言えるでしょう。

その他、センサーサイズによる描写性能(主にダイナミックレンジ等)の差ですが、筆者の用途においては十分な画質であること。大半はブログ掲載ですし、これまでに商業出版物の表紙から見開き印刷レベルでも筆者がm4/3機で取った写真を何度も使って貰っている位なので、十分な性能を持ったカメラであると断言できます。

同様にm4/3が弱いと言われる高感度性能についても星撮りなどで使える高感度の上限が数段変わってくるものの、それも同世代の最新機種同士を比べた場合の話で、ここも筆者がさほど重視している要素ではありません。

つまり一般的にマイクロフォーサーズの弱点とされる条件を筆者がさほど問題と感じていないことで、利点のみを享受できていることになるのかもしれません!?

手ぶれ補正が素晴らしく優秀なOM-D+PROレンズ

登山中の筆者の主な撮影方法ですが三脚を立ててじっくりと撮影結果を追い込む風景写真(山岳写真?)のスタイルではなく、行動中にどんどんシャッターを切っていくスナップ(あえて言うなら「風景スナップ・山岳スナップとかになるのかな?)が基本です。

そんな撮影スタイルにおいて手ぶれ補正が優秀なオリンパスのOM-D(M.12-100mmPROなどが対応する5軸シンクロ手ぶれ補正の場合、最大6.5段の補正効果)は、撮影結果の歩留まりを各段に挙げてくれます。

例えば、滝や渓流の流れを前にして1〜2秒程度の長秒露光程度ならば十分に手持ち撮影が可能。実際はその倍以上のロングシャッターもできますが、さすがにNDフィルター等なしでは難しい条件になってしまいます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROというレンズの存在

正直言うと、フジのX-T系やSONYのα7シリーズなど一時浮気を考えた他社システムもあるのですが、2016年に11月に登場したこのM.12-100mmPROレンズにより完全にオリンパスのマイクロフォーサーズから離れられなくなりました。

上でも語った手ぶれ補正の優秀さはもちろん、35mmフィルム換算で24-200mm相当F4通しという所謂小三元の標準+望遠の合わせ技。それでいて描写性能はPROレンズクラスということで、山における撮影はほぼこれ1本あればパーフェクト…… ではあるのですが、筆者は広角域も好きなので、結果的にカメラ2台携行のスタイルになるのです。

ということで、筆者的な登山のお供カメラ最強キットはOM-D E-M1 Mark II+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROとなり、自信を持ってオススメできる組み合わせですが、実勢価格で30万円位になってしまいます。

ちなみに筆者も少し前まで使っていたE-M1の初代モデルや同じOM-D兄弟機のE-M5 Mark IIなどは中古品も含めればかなり手頃に入手が可能。もちろん防塵防滴ですし、やはりPROレンズの標準ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」あたりと組み合わせると(これも中古で球数の多いレンズ)、十分な画質と耐フィールド性能を持ったカメラを比較的安価に手に入れることもできるでしょう。

たまにはペンタックスもいいぞ?

あと、たまに息抜き的にペンタックスの一眼レフを使うこともあります。
やはり防塵防滴のボディ&レンズで、少し型落ちモデルになってしまいましたが、ボディはK-S2にレンズはHD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WRというやや趣味性の高い(?)ズームレンズの組み合わせ。

このK-S2や後継のK-70は登山をしていてもかなり目にする機会の高い一眼レフ機で(街より山でよく見るペンタックス)、限定色として発売されたフォレストグリーンは今でもお気に入りのボディです。
たまに光学ファインダーのカメラで撮影すると、また気分も変わって新鮮なのです。

カメラ携行はカメラホルスターとカメラバッグを併用

続いてカメラの運搬(携行)システムについて。これについては、これまで本当に様々な方法、アイテムを試しました。今だにこれという決定版がなく、複数のアイテムを状況(山行・季節)に応じて使い分けたり、併用している状況ですが主なモノを紹介します。


カメラは外付け、状況に応じて保護するケースも必要

筆者の場合カメラを使うのは行動中なので、カメラはザック内に仕舞わず、剥き出し、あるいは体の外に付けた状態になります。ただし天候などの理由でもう撮影しないと判断した場合、またはカメラを出していたら危険な状況ではザック内にカメラを片付けることになるので、その際にカメラやレンズを保護するケースは必須です。

つまりカメラを体の外に携行するための専用アイテムと保護ケース、或いはその両方を兼ねたグッズを使うこととなります。

バックパックにカメラを取り付ける「PeakDesign / CAPTURE V3」

まずは最も使うメインのカメラの携行ですが、ピークデザイン社のキャプチャーというアイテム(カメラクリップ/バックパックホルスター)を使ってバックパックのショルダーハーネスにカメラを取り付けています。

SONY α7を使ってみたことも

同様の携行器具はいくつかのメーカーから出ていますが、いろいろ試した結果、キャプチャーの最新モデル(V3)がミラーレスカメラの携行にはベストと判断。
旧モデルに比べても各段にカメラの着脱がスムーズになっていますし、装着箇所の体(胸部)への負担も減っているので、現在は2セット購入して使っています。

弱点を挙げると本体の小型化により幅の広いストラップに対応しなくなったこと(幅60mm以上のベルトに装着する場合は要確)、前モデルよりも固定力が強まったとはいえ、やはり歩行時のショックやカメラの重みによりキャプチャー本体にズレが生じる点でしょうか。

カメラ+レンズで1.5kgを超えるような機材を使う場合は、固定力が完璧ではない点について注意してください(ストラップ生地との相性もあります)。

斜めがけ+ザック吊り下げができる「PaaGo WORKS / FOCUS」

こちらも前モデルから使っているパーゴワークス社のトップローディング型のカメラバッグ「フォーカス」。斜めがけできるショルダーバッグスタイルと、付属のアタッチメントによりバックパックの正面に吊り下げる2種類の携行方法が可能です。

このフォーカスと先のキャプチャーの組み合わせで、2台のE-M1Mark IIを携行するのが筆者の基本スタイルになります。斜めがけか吊り下げかは、山行の状況によって使い分けます。

またフォーカスは大きめのサコッシュ的に使えるので、ザックを下ろしての行動やテント周辺の散策など最低限の荷物の携行にも便利なカメラバッグ。さらにザック内にカメラを仕舞う際のクッション(保護ケース)にもなってくれます。

2021年12月、パーゴワークス フォーカスの最新モデルを購入しました。

2台目のカメラ保護ケースは数種類を使い分け

1台分のカメラはフォーカスがそのままクッションケースになりますが、もう1台のカメラを保護するケースとして使うことが多いのでは以下の3アイテムです。

写真左からクッション製の高い順に「アウトバウンドホルスタードライクッションポーチウルトラライトDSLRカバー」となっていて、必要なクッションの度合い、ザックの隙間などによって使い分けています。
今年は比較的HAKUBAの「ドライクッションポーチ」の出番が多かったです。使わないときはザックの中はもちろん、ザック外側にカラビナでぶら下げておくこともできますし。

うっかりキャプチャーを忘れた日はドライクッションポーチをザックにぶら下げました

それぞれのケースのレビューは以下の各記事をご覧くださいませ。

バックパック型カメラリュックを使わない理由

HAKUBAのGW-ADVANCEシリーズやf-stopのような登山用バックパックの機能を持ったカメラリュック。大量のカメラ機材を持ち運ぶ風景フォトグラファー系には最も定番(?)な携行スタイルです。

筆者も一時期ロープロ社のフリップサイド400AWを使っていたことがありますが、行動中に写真を撮ることがメインの自分のスタイルには馴染まないため使わなくなりました。

この辺りのチョイスは撮影スタイルによってベストな選択肢が変わるので、本記事で紹介しているアイテムもあくまで筆者のスタイルに適したチョイスであることは理解してください。

ストラップもピークデザイン「SLIDE LITE&LEASH」

カメラストラップもやはりキャプチャー同様にピークデザイン社の「スライドライト(SLIDE LITE)」「リーシュ(LEASH)」をこの1年ほど愛用しています。

使用状況によって長さを簡単に調節できること、同社の「アンカー」というストラップ着脱システムによりストラップの付け外しが簡単で、必要ないときは外したり、それぞれを交換して付け替えることも簡単な点が気に入っています。

ミニ三脚の決定版!

筆者の撮影スタイルはほぼ三脚を使わない手持ち撮影なのですが、星空の撮影などごくまれなケースで使う三脚として、ミニ三脚は常に持ち歩くことにしています。

少し前まではマンフロット社のPIXI EVOを愛用していましたが、先日買い換えたLeofotoのMT-03と雲台LH-25の組み合わせが、現時点でのミニ三脚の決定版と断言できる製品。これ、本当に凄い三脚です!

ときには軽量のカーボン三脚を使うことも……

ちなみに雪の中などミニ三脚では安定しない場合だったり、高さが必用な撮影を行う場合には軽量のカーボン三脚を使うこともあります。Leofoto LS-224C、ARTCISE CS20Cどちらも重量1kgに満たない軽量のカーボン三脚で、必要に応じてバックパックのポケットなどに差し込んで携行しています。



その他、登山に持って行くカメラアクセサリー

その他の細かなアクセサリーも紹介します。カメラのお掃除アイテムに予備の電池と予備SDカード、状況によってC-PLフィルターなども必須アイテムです。

  • レンズティッシュ
  • レンズペン
  • ブロワー
  • 交換電池
  • 予備SDカード
  • C-PLフィルター

これらを中身の見えるポーチにまとめて、ミニ三脚やその他モバイル機器のアクセサリ(モバイルバッテリー、ケーブル類等)のポーチと合わせて、finetrackのノベルティで貰ったスタッフバッグにまとめています。カメラとレンズ意外のアクセサリ類がこれだけで済むのは、比較的少ない方かもしれません。

そうそう、レンズの保護フィルターですが最近増えてきた撥水タイプのフィルターを使うことで、ブロワーで吹いて上げることで水滴を簡単に吹き飛ばすことができます。

カメラアクセサリーという訳ではありませんが、冬の撮影の際には欠かせない防寒アイテムについても記事にしているので、よかったらこちらもどうぞ。


地味に大事な除湿アイテム

日帰り登山なら山に持っていかず車に積んでいるものですが、テント泊の際はザックに詰めていくのがジップロックにシリカゲルの乾燥剤を入れた簡易的な除湿袋。

テント内外の気温差による結露対策、雨天での使用の後など備えあれば憂いなしです。シリカゲルはカメラ用のものでなく、こんなもので十分です(安価で大量に入ってます)。電子レンジで加熱すれば繰り返し使えます。

防水タフコンデジも使ってます

本記事ではレンズ交換式のカメラとその周辺携行アイテム、アクセサリを中心に紹介してきましたが、併せて防水のコンパクトデジタルカメラ(TG-4 → TG-5 → TG-6と買い替えています)を持って行くことが多いです。
メインのOM-Dが結露で使い物にならないような場合でもレンズの曇りに強い構造なのでテントや山小屋内での飯撮りなど安心して使えます。

その他にも、フィールドセンサーシステムにより撮影時の位置情報(ジオタグ)や気温が記録できたり、ミニ三脚と組み合わせてスマホアプリのリモート撮影で自撮りをしたりと、結構出番の多いコンデジです。
またオリンパス製のカメラでRAW保存できることもあり、現像設定などもOM-Dの延長でできたりして助かっています。

しばらくはこのシステムで大きな変化はなさそう?

登山を始めてからいろいろと試行錯誤して行き着いたこともあり、しばらくはこれらの機材、スタイルから大きな変化はなさそうな気がしています。

もちろん気になる携行アイテムを見つけたらその都度試すつもりですが、同じジャンルでの入れ替えがあっても、そこまで大きく変わることはなさそう。大幅な機材の入れ替えや携行スタイルの変化が起こったら、また本ブログでまとめてみたいと考えています。

2021年5月、後継機のOM-D E-M1 Mark IIIを買い足しました。所有している2台のE-M1 Mark IIも手放すことなく、併用する予定です。

こんな記事もあります

標高2410mの天然温泉宿「みくりが池温泉」に宿泊、居心地良すぎて帰りたくない……

11月最初の週末(11/3〜4)、富山県立山の室堂平で過ごしたのですが、宿泊した温泉宿「みくりが池温泉」が最高だった件についてレポートします。立山はいいぞ!


日本一高所の天然温泉「みくりが池温泉」

「みくりが池温泉」は立山の室堂平にある温泉宿で、室堂ターミナルからは徒歩10〜15分の距離、室堂のシンボル的存在であるみくりが池の畔にあります。

純粋な温泉宿としてのみでなく、日帰り入浴やゲスト利用できる喫茶店(喫茶みくり)・レストランが併設され、登山者にとっては山小屋的な要素もあるなかなか一言では言い表せない宿泊施設です。

みくりが池温泉のすぐ裏は今も活発に蒸気や火山ガスが立ち上る「地獄谷」と呼ばれるエリア(現在は立入禁止)になっていて、この地獄谷が源泉(源泉名:みくりが池温泉)になっています。その標高は2410m、なんと日本一高い場所にある天然温泉だそうです。

今年のGW、室堂平の「雷鳥沢キャンプ場」で2泊3日を過ごした帰りがけ、このみくりが池温泉の日帰り入浴を利用し、喫茶みくりで軽食を取ったのですが、その時の印象がとても良かったので、いつか泊まってみたいと思っていた宿です。

厚切りジャムトーストとホットピザ、とても美味しかったなー。

このみくりが池温泉、夏山〜紅葉シーズンとかなり人気の宿らしく、予約も困難になるそうですが、丁度スキーシーズン前の閑散期だったようで(?)、なんと2日前という直前の思い付きで予約をすることができました。

宿泊は個室と相部屋:相部屋でも快適に過ごせます

みくりが池温泉の宿泊は、通常の個室と相部屋があります。相部屋といっても山小屋のように混み合うと収容人数ギリギリまで詰め込まれる訳ではなく、1人分のコンパートメントが枠やカーテンでちゃんと区切られているタイプ。

相部屋には1室4人のデラックス相部屋から、2段ベッドを1人分の区画で区切ったタイプ(縦横2タイプ)、男女共用・女性専用などいくつかの種類があって、宿泊予約はベッド分だけ受け付けて満員になったら予約が閉めきられるシステム。

via: 【公式】みくりが池温泉:日本一高所の天然温泉

週末の直前でも個室と相部屋の両方が予約可能だったのですが、特に個室に拘りがなかったので相部屋を予約しました。相部屋の宿泊料金は通年9300円(1泊2食、入湯税込み)と比較的リーズナブルな設定です。
現地ではクレジットカードは使えませんがホームページからの予約システム(又はじゃらん、楽天、るるぶ等)を利用すると、事前のカード精算が可能です。

今回は直前の天気予報を確認してからの予約でしたが、原則として通常一週間前からキャンセル料が発生します(天候不順による場合でも)。お天気ばかりは時の運ではありますが、人気の宿は天候を見据えた予約が難しいですよね。もちろんアルペンルートが止まる程の悪天の場合は、その限りではありません。

室堂エリアにある宿泊施設の中ではそこまで大きな建物ではありませんが、レストラン(食堂)、喫茶、温泉、客室、下駄箱・乾燥室などにコンパクトにまとまっていてるみくりが池温泉。
受付脇の売店スペースにはちょっとしたモンベルコーナーもあって、防寒グッズや軽アイゼンを購入することもできます。積雪期は室堂平内でもちょっとした坂道などチェーンスパイクがあるだけで、かなり快適に歩けるので持ってない人はここで買っていくといいかも。

客室は2階にまとまっていて恐らく全30室弱。スリッパが入口に置かれている部屋は個室でしょうかね(部屋によって若干ルールが違うようです)

チェックイン時に渡される案内がこちら。部屋番号とベッドの指定、食事、入浴時間などが記載されています。

我々は最もシンプル(?)なタイプの相部屋だったのですが、2段ベッドで8人入る部屋に、我々夫婦+1人の贅沢利用。荷物の置き場などもかなり自由があって快適に過ごすことができました。

窓際のベッドから外を眺めると、目の前には立山連峰の稜線!

各ベッドはカーテンで仕切られていますし、スペース毎にコンセントと2段階で調光できるライト付き。さらに部屋やベッドスペースの出入りで人感センサーにより電気が灯るので、夜間の出入りの際もヘッドライトを使わずに済みます。

また室堂エリアには電気が引かれていることもあって発電機を落とすような消灯はなく、温泉も朝8〜9時の清掃時間以外は一晩中利用が可能です。

ただし、相部屋は21時で消灯なのでそれ以降の出入りは静かに行いましょう(人感センサーの電気は21時を過ぎても切れませんが)。


トイレはウォシュレット、水道は立山の美味しい水、チェックアウト後も入れる温泉

洗面所とトイレは共同スペースを利用するようになっていて、1階2階にそれぞれ数カ所。客室から近い2階のトイレはウォシュレット(温水洗浄便座)付きでありがたい。

洗面所もたっぷりあって、蛇口を捻れば立山の美味しい天然水が出てきます。

温泉についてはGWの記事でも紹介しましたが、脱衣所には鍵付きのロッカーもありますし、お風呂も内風呂だけながら、窓からは地獄谷が見下ろせるナイスビュー。
今回は夜に2回と翌日の合計3回温泉に入りましたが、どのタイミングでも一番混み合った状態で風呂場に3人程度と空いていてのんびり湯船に浸かることができました。

この温泉ですが宿泊者はチェックアウト後でも、その日のうちは無料で日帰り入浴が可能です。しかもフロントで声を掛けるだけの緩いルール(笑)

そうそう、タオル等のアメニティは宿泊・日帰り入浴共に有料なので、タオルや歯ブラシは用意しておくといいでしょう。登山で使ってるパックタオルともってこタオルが役立ちます(どちらも部屋に干しておけばあっという間に乾きます)。

夕飯はかなり充実、富山名物も楽しめる

朝晩の食事は1階のレストラン(食堂)にて。チェックイン時に夕食の時間を17時半と19時から選ぶシステムは我々は17時スタートの回。それぞれ1時間の時間が取られているので、ゆっくり楽しむことができます。入口で部屋と名前を告げると、指定の席に案内されます。

この日の夕飯のお品書きと、郷土料理の「つぼ煮」の説明書き。「炙りビンチョウマグロのお造り」「ヒレカツぽん酢ジュレかけ」「鮭の味噌陶板チャンチャン焼き風」と主菜級が3品も! もう完全に山小屋レベルではありません。

いくらアルペンルートが通じてるからといって、標高2410mでこの食事は豪華過ぎると思います。しかもどのおかずもしっかり美味しく、ご飯のお代わりが止まりません。右上の「つぼ煮」も優しい味でお酒のアテにもいい感じ。

チャンチャン焼き風の味噌が優しい味で良かったなー。

お味噌汁とご飯はセルフで自由にお代わり可能です。

そうそう、予約時に「利き酒セット」付きのプランを申し込んでいたのでした。通常の宿泊料金に700円プラスだけなので迷うことなく選んでしまいました。どのお酒もそれぞれ個性があって美味しかった!(語彙力)

で、夕飯時は基本のメニューの他、ゲンゲやホタルイカ、白えびなの富山の名産を含む別メニューの追加オーダーが可能です。けど、あのおかずでご飯を2回お代わりしたら全く入る余地がありませんでした(笑)

もちろんビールや地酒、富山産のワインなども充実しています。

1時間あると書きましたが、のんびりし過ぎて結局ほぼ時間いっぱいをレストランで過ごしてしまいました(笑)

夜のレストランがなんとも居心地がいい

食後は温泉でじっくり体を温めてから、湯冷えしないようにしっかり防寒をして星を見に行きましょうか……。宿の目の前でこの星空ですからね。

フロントで星座早見盤も借りることができます。本当に星が見えすぎて、見慣れた星座を探すのすら星迷子になってしまいますからね……。

私はしばらく写真を撮るので妻は途中で戻ったのですが、すぐに寝るのかと思ったら「食堂でお茶飲んでる」とのLINE。

夜間もレストランスペースは開放されていて、山小屋の談話室的なスペースになっているようです。2階の相部屋は消灯時間が設定されてますし、友人・同行者との会話を楽しむならばレストランに下りてくるのがいいでしょう。
暖かいほうじ茶とお湯も自由に飲めるよう用意されています。ちなみにこのお湯、朝出掛ける際に持って来たテルモスに自由に入れてOKとのこと。ありがたいですね。

ずっと雪の中で写真を撮っていたので暖かいお茶が嬉しいです。ちなみにカメラは結露対策でバッグの中、館内の写真はほぼコンデジで撮ってます。

書籍コーナーはお約束の「岳」「孤高の人」他雑誌、書籍、写真集も充実。妻は「山賊ダイアリー」が気に入ったようでずっと読んでました。

私は2回目の温泉に入った後、ビールを飲みながら「孤高の人」を読み始めたら、随分と遅くまで夜更かししてしまいました(笑) 夕食の後、20時で食堂の販売は終わってしまいますが缶ビール、缶酎ハイ、ジュース等は入口付近の自販機で購入が可能です。


こちらも充実の朝食バイキング

朝食は6時半から8時までの間で、こちらはバイキング方式。麻婆豆腐に肉野菜炒め(どちらも美味い!)と朝からガッツリ食べることもできれば、定番のスクランブルエッグ、ベーコン、ヨーグルトなどでシンプルにキメてもOK。

我々はスノーハイク予定があるので、当然あるものは全部食べる勢い。結局朝からご飯3杯も食べてしまいました…… しあわせ。

朝食時間は喫茶みくりでモーニングコーヒーが200円で飲めるサービスもあるので、急がない人はごゆっくりどうぞ。


チェックアウト後も居心地がいいので来てしまう

2日目、室堂山へのスノーハイクを楽しんだ後、帰宅前に再びみくりが池温泉を訪れました。目的はもちろん温泉とそして昼食。レストランは前日利用した室堂ターミナルにもありますが、休日昼の混雑を考えたら、こちらの方が全然空いていて快適です。

気になるメニューは色々あるのですが、私は「白エビコロッケ定食」、妻は「炙りサーモン丼」を注文しました。エビの味たっぷりのコロッケに鶏の唐揚げが2個、数時間後に運転があるのでグラスビールで我慢しますか。

他にもゲンゲ(富山名物の変な顔の魚)と白エビのから揚げが乗った「みくり丼」なども気になりましたが、丼は前日も食べていましたし。
妻の食べた炙りサーモン丼、柔らかなサーモンがタップリ乗ってかなり美味だったそう。山の上なのに生の魚が美味しく食べられるのは富山県ならでは、そしてアルペンルートのお陰でしょうか?

食後、もう少しダラダラしたら、今度はそのまま喫茶みくりに移動してデザートタイム(笑) ソフトクリームの添えられたガトーショコラ、コーヒーによく合います。

そうそう、みくりが池温泉に宿泊すると喫茶みくりのソフトクリームサービス券が貰えます。こちらは前日、チェックアウト直後に喫茶店でくつろいでいた際の様子。


* *

こうして振り返ると宿に滞在中のかなりの時間をレストランと喫茶みくり、そして温泉に入って過ごしていましたが、そのどれもが居心地が良く、宿泊は相部屋で全くも問題ないと感じてしまいました(というか相部屋のベッドも十分快適なので)。

混雑する時期だと相部屋やレストランもまた違った雰囲気になるかもしれませんが、次回泊まるならまたこの時期がいいかな?と思ってしまった私達、雪が多いと予約すら取れなさそうですがスキーにはちょっと早いけどギリギリ雪山が楽しめるようなそんなタイミングがまたあるといいなぁ(笑)

こちらもどうぞ

11月初旬の立山・室堂を訪れていち早く雪山シーズンイン、やっぱり立山はいいぞ!

11月最初の週末、富山県の立山・室堂平に泊まって、半年ぶりの雪山を味わってきました!

思えば前シーズン最後の雪山はやはりGWの立山登山でした。立山に終わり立山に始まる雪山シーズン。久しぶりの雪原と立山の美しい自然を堪能した2日間の記録です。

発作的に室堂平に行きたくなってしまった

先週半ばのこと、Twitterに流れてきた立山黒部アルペンルートの室堂ライブカメラに写った雪山の光景を見ていたら、発作的に週末の「みくりが池温泉」(室堂平の温泉宿・山小屋)の宿泊を予約してしまいました。人気の宿なのによく空いてたな!(恐らく紅葉とBCシーズンの間のちょっとした閑散期だった模様)

室堂(室堂平)は長野県の大町と富山県の立山を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の最高地点(2450m)、「立山カルデラ」と呼ばれる高山に広がる比較的平坦な窪地エリア。立山や剱岳といった北アルプス立山連峰への登山拠点としても知られています。


via: 立山黒部アルペンルートとは|立山黒部アルペンルート

「黒四ダム」こと「黒部ダム」でも知られる立山黒部アルペンルートの開通期間は4月の半ばから11月末まで(2018年は4月15日〜11月30日)、つまり10月後半に雪が降り始めてからの11月の間は冬に入った立山を体験できるごく限られた期間になります。

夏山・紅葉シーズンも終わりバックカントリー(スキー、スノーボード)目当ての客が増えるまではもう少しの積雪が欲しい11月頭。さらに週末にかけて晴れ予報が出ていたこともあり「このタイミングで行かない手はないな!」と。

ちなみに立山には11月1日より夏山シーズンとは異なる入山ルールが設けられていること、そして我々の雪山経験も踏まえて、今回は立山(別山、雄山、浄土山等)への登山は我慢して、室堂周辺と展望台がある室堂山(2668m)までのスノーハイク、あとは温泉でのんびり過ごす計画です。
入山ルール | 立山室堂 山岳スキー情報

現地の雪の状況などはあくまで先週末の段階のものなので、これから行かれる方は入山ルールや現地の最新情報を確認した上で判断してください。

長野県大町の扇沢から「立山黒部アルペンルート」へ

今年のGWに立山に行った際はアルペンルートの富山県側からエントリーしましたが(寿司を食べたかった)今回は普通の週末なので、無難に長野県大町市の扇沢を目指します。

トロリーバスの始発30分程前に扇沢に到着しましたが、無料駐車場もそこそこ空いている状況。やはり紅葉シーズン後の一時的な閑散期なのかもしれませんね。扇沢まで向かう道路周辺の紅葉もなかなかに見事でした。

扇沢駅に入ると始発のトロリーバスを待つ行列がそれなりにできていましたが、この位置でもバスにはギリギリ座って行けるぐらいの感じでした。

チケットは扇沢〜室堂の往復で大人9050円。少々高く感じられると思いますが、日本屈指の山岳観光地なので仕方ありませんね(この値段を払っても行きたい人が後を絶たないのも納得できるのが立山)。アルペンルートの各駅ではクレジットカードが使えます。

ちなみに私がこの立山黒部アルペンルートの扇沢から立山まで抜けたのは小学生の時が最初で最後。その際はやたらと乗換が多かったこと、黒部ダム、そして宇奈月のトロッコ電車が寒かったこと位しか記憶にありません(室堂なんて全く覚えてない)。

アルペンルートの立山連峰と後立山連峰を貫く2箇所のトンネルを抜ける交通手段であるトロリーバス(架線から電気を供給する電気バス)ですが、今シーズン限りこの11月をもって引退が決まっています。2019年シーズンからは電気バスへと置き換わるようです。

最初の「関電トンネルトロリーバス」に乗って約15分で黒部ダムに到着します。急ぐ旅ではないので、うん十年振りのアルペンルート観光も兼ねて(妻はGWの富山〜室堂を除くと初めての区間ですし)黒部ダムの展望台に上がって行くことにします。

展望台までの階段は220段で、ゆっくり歩いても10分はかかりません。

階段の途中では、破砕帯の湧き水が飲めます。

凍結のためダム堤体に直接下りられる外階段が通行不可…… というのは分かって登ってきたのですが、まさか展望台にも出られないとは……

しかしながら、展望レストランのガラス越しに黒部ダムのアーチを見ることができます。観光放水は10月で終わったとのことでしたが、普通に放水していますね(笑) そしてダムの対岸には雪を被った立山連峰。

一旦、階段を下りてからトンネルを抜けてダム右岸の堤体に出ます。

黒部湖と立山連峰。ややさざ波の立った湖面に逆さ立山が見えました。この日、(早い時間に)雄山などに登った人はさぞ素晴らしい光景が見えたことでしょう。

この時間帯、堤体の上は凍結していて結構ツルツルと滑ります。外階段が閉鎖されていたのも仕方ありませんね。

11月に入るともうアルペンルートの紅葉は殆ど終わっていますが、ダムの周辺にははまだ色付いた木々が残っていました。


黒部ダムの標高は1455〜1470m、ここから「黒部ケーブルカー」「立山ロープウェイ」と乗り継いで一気に標高を稼ぎます。黒部ケーブルカーは地表には出ない地下トンネルを登るケーブルカーです。スイスにもありましたね。

ケーブルカーとロープウェイの乗り継ぎ駅「黒部平」は屋外がちょっとした自然庭園になっていて、表に出ると後立山連峰の鹿島槍ヶ岳がよく見えました。黒部側からだと白馬村側から見慣れた双耳峰でなく、鹿島「槍」の名の通り尖った山容が目立ちます。

そしてこれから向かう立山連峰、中央付近のコルが雄山登山の中間地点、一ノ越でしょうか。その右手に続く立山最高峰、雄山の中腹に見えているのが「大観峰駅」。そこから立山トンネルが山の向こう側まで抜けています。

駅間に支柱がない立山ロープウェイで大観峰まで一気に上がると後立山の稜線がクッキリ。手前には黒部ダムがせき止める黒部湖の湖面。

大観峰の標高は2316mあり、既に周囲は雪が積もっています。

続いて「立山トンネルトロリーバス」に乗って今度は10分。

ようやくアルペンルートの最高地点、室堂ターミナルに到着しました。土曜日の午前中にしては思ったよりも空いてます。入山届けはこのターミナルで提出します。


半年ぶりの室堂はやっぱり雪の中!

ターミナルから外に出るとまず立山道路側の展望が開けていて、富山市街地から富山湾まで見えています(写真は見切れてる)。少々雲はありますが、ほぼ大勝利のお天気!

そして室堂平から正面に立山主峰の雄山がドーン! 多少岩の黒が出ているとはいえ、すっかり雪山の姿…… というか前回見たときも(GW)やっぱり雪山だったのですが。

こちらは浄土山から室堂山、翌日は正面の室堂山展望台まで行ってみる予定。

室堂平からの立山パノラマをパノラマ写真で繋げてみました。よく見ると剱岳の先も写っているのですが、そちらはまた改めて。

ここで一旦、室堂ターミナルに戻って食事にします。ターミナルの建物にはレストラン立山、ホテル立山など飲食、宿泊、お土産屋などの施設がまとめて入っています。

せっかく富山県まで着たのですから(長野と富山の県境は最初のトロリーバスで越えています)「白海老から揚げ丼定食」を食べることにします。しろえびのから揚げがタップリ乗っていて、ご飯が足りない位なので、ビールは必須ですね!?

再びターミナルを出ると、立山には白い雲が掛かってしまっていました。到着直後に外に出ておいて良かったですね(笑)

チェックインまでかなり時間があるので室堂平をお散歩。まずは立山室堂山荘方面に行って、室堂山展望台にかけての道を少し上って立山カルデラを一望。もう少し晴れてくれると嬉しいなぁ……。中央の重機はコース上の雪を溶かす作業中。

翌日も作業していましたが、上の写真を撮っている場所くらいまで、バーナーで雪を溶かして道を作っていてくれたと思います。ご苦労さまです。

みくりが池の周りを時計回りで歩いて……

再びターミナルに戻ったらこの人の多さ。中国、韓国、東南アジア方面からのツアー客が次々に訪れているようです。この時期に雪が見られる立山はやはり人気なのでしょうか。

室堂平から少しだけ見えるはずの剱岳は見えそうで…… なかなか雲が消えてくれません(午前中なら綺麗に見えていたと思いますが、お腹が空いていたので……)。

一旦、みくりが池温泉にチェックインします。GWに日帰り入浴と喫茶利用でとても印象が良かったので今回予約して泊まってみたのですが、めちゃくちゃいいお宿でした。素晴らし過ぎるので別記事で改めて紹介したいと思います。


外はいよいよ真っ白になってきたので、喫茶コーナーでコーヒーを飲んだ後は夕飯まで部屋で昼寝をすることにします。食事の前に温泉&ビールをキメようと思って、少し早めに目を冷ますと部屋の窓からこの景色! いつの間にすっかり晴れていました。

いよいよ、立山のご褒美タイムが始まったようです!? こうしちゃいられません。

みくりが池の逆さ立山・日没・アーベントロート・マジックアワーとたたみ掛ける立山夕景

慌てて着替えて外へ出ます…… 宿を出て徒歩30秒でこの絶景ですよ。

さっきまで雲に隠れていた立山の稜線もクッキリ…… 美しすぎる……

他にもみくりが池の周囲には逆さ立山スポットがいくつかあって、眺める場所によって写る山の角度が変わったり……

別山、剱御前の向こうに剱岳もしっかり見えています。

富山湾の方を見ると日没ショーが始まりました。富山湾より少し左手に沈むので日の入り時刻よりは少し早め、雪原がなんとも言えない淡い色に染まって行きます。

そうなると、この人たちが見ているのは……

立山稜線のアーベントロート(山肌が夕焼けで赤く染まる現象)です。ちょっとザワついてしまいましたが、みくりが池にもうっすらと赤が映りこんでいます。

富山湾にかけて広がる雲海もピンクに染まって美しい……。

アーベントロートが終わると今度はマジックアワーで空がピンク色に。剱岳に……

地獄谷から大日岳方面。


自分の足で山に登ってないのに、こんな手軽に絶景が見られてしまって良いのか……!?

ちなみに途中でメインのE-M1 MarkIIが電池切れしてしまい、交換電池は部屋に置いてきてしまうポカ。途中からサブで持って来たGX7 MarkII(E-M1 MarkIIを1台定期点検中に出していたので)で撮っています。

半年ぶりの雷鳥ボーナスステージ

みくりが池温泉の外テラスに戻るとすぐ足下からグエーグエーと聞き覚えのある鳴き声が聞こえてきました。覗き込むと5羽の雷鳥が賑やかに走り回ったり、喧嘩したり、餌をついばんでいました。やったー!

立山といったら雷鳥! 実は昼間の散歩の時からずっと雷鳥の姿を探しながらウロウロしていたのですが、ようやく出会えました。5羽とも少々体が小さい個体のように見えますが、今年生まれた青年雷鳥の群れでしょうか?

あたりはすっかりうす暗くなって光量不足の上、使えるカメラがGX7 MarkIIしかありませんがISO感度を上げてなんとか……

ブレずにアップで撮れたのはこれぐらいですが、肉眼ではたっぷり可愛い雷鳥たちを堪能できました。


夕飯、温泉の後には満天の星が待っていた

みくりが池温泉での夕飯もたいへん良かったですが、それはまた別記事といこうことにして食後のお楽しみは温泉…… もあるのですが、やっぱり立山の星空でしょう。
温泉で体を温めためてから外気で冷えないようにしっかり防寒、ヘッドライトを装着して宿を出たら立山の稜線がよく見えるところまで向かいます。

室堂バスターミナルや浄土山方面。左側の明かりは立山室堂山荘だと思います。

最後にみくりが池にもやってきました。夜になると風強くなり、湖面はさざ波が立ってしまいましたが、夜のみくりが池もやっぱり美しい。昴の星の量も半端なく見えてます。

まだ11月の始めということもあって気温は氷点下前後だったかと思いますが、座っていた雪が融ける位なので比較的暖かかった印象です。そういえば先日買ったばかりのワタズキンが早速活躍してくれました。

やや薄曇りの2日目、室堂山展望台へ

翌朝は日の出前に起きて周囲を散歩しようかと思いましたが、朝から薄曇りの空が広がっていたので取りやめ。室堂平の日の出は立山連峰でブロックされるので、太陽が姿を見せるのは日の出時刻よりも1時間ほど遅れるようです。
ご来光を見るならば稜線まで上がる必要がありますし、更には後立山連峰を挟むので少しタイムラグがありそうですよね。

朝食をしっかり食べてチェックアウト(宿泊者はチェックアウト後にも無料で温泉利用できるので、後でまた来る)したら、アイゼンを装着して室堂山の展望台へ……

前日同様にコースの整備中。室堂山の展望台は本来入山届が必要なエリアに入るのですが、立山カルデラを一望できる途中の高台まで軽装のまま入ってくる観光客が結構いることもあり、途中まで雪を溶かしてくれているようです(?)。

確かにこの景色を見たい人は多いでしょう。でもせめて軽アイゼン位は用意しておいた方がいいですし、これから11月後半にかけてガンガン雪も降るでしょうから、いつまで道が付いてるかも不明です。

トレースも途中で終わっていました。

以後はつぼ足でズボズボと登って行きます。ここ数日は雪が降ってないはずなので新雪ではないのですが、前日以前のトレースは夜の風で埋まってしまう感じだと思います。そして半年ぶりの雪上歩きがとても楽しい!

傾斜はそこまでキツくなくて新雪だったらスノーシューでも登れるかも? ワカンは持って来ていますが雪はせいぜいふくらはぎ程度なので、アイゼンのままズボズボと。中央付近の小高い丘が、浄土山との分岐あたりかな?

ここからが浄土山のエントリーポイントになるようですが、当然今回は登りません。

展望台まではもう少し。

「山」と書かれた何かしらの三角点を過ぎて(地図を見ると、室堂山の山頂は正確にはもう少し西側に外れた場所にあるようです)。

室堂山展望台に到着しました。標高は室堂山の山頂が2668mほどで、だいたい一ノ越(2705m)と同じ位。実は立山カルデラ方面ははこの展望台よりも手前の方がよく見えていて、ここからは南側の展望がメインです。


晴れていれば槍・穂高連峰まで見えるるという展望台。奥の方は雲の中ですが、立山から続く北アルプスの稜線は見えています。

南側に広がっているのは五色ヶ原方面でしょうか?

室堂から1時間ほどの軽いスノーハイクでしたが、久々の雪歩きということもあり満足できました。

山行ルートと活動データ

この日は降雪からしばらく日が経ってることもあって、楽に来ることができましたが、これからの降雪次第では状況も大きく変わると思います。展望台といえど雪山装備が必要なのはお忘れなく(この日もスニーカーで登ってきた人がいて驚いた!)。


立山ハイキング・室堂山展望台 / OKPさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

後ろ髪を引かれつつ室堂〜扇沢へ

その後、再びみくりが池温泉に戻り、温泉に入ったり食事をしてのんびりしてから室堂バスターミナルへ。行きとは反対方面にアルペンルートを戻ります。
この猫、何にでもなるとは聞いていたけど、まさか雷鳥(しかも2パターン)にまで……。

前日は閉鎖されてた黒部ダムの外階段にも出られました(下で妻にトローリーバスを並んで貰いつつ、ダッシュで往復しました)。

現実へ戻るワープのような……(ブルーの照明は黒部の太陽でお馴染み「破砕帯」)。

扇沢に戻ってきてしまった……(寂)

以上、衝動的に決めた今回の立山室堂でしたが、夢のように楽しい2日間でした。みくりが池温泉のホスピタリティ高過ぎますし、なんといっても立山の自然の美しさ。
もっと気軽に積雪期の立山計画を立てられるよう、ビーコンもレンタルでなくちゃんと所有したいね、なんて話になってる我が家なのでした。

夕飯は、夏に五竜岳〜唐松岳に行った帰りに行った、「ドンキホーテ 篠ノ井バイパス店」に立ち寄りましたが、特に写真はありません。

おまけ:カメラはE-M1 MarkIIとGX7MK2、ザックはBUDDY 33

さて、途中でも書きましたが今回はOM-D E-M1 MarkIIのうちの1台が定期点検中だったので、サブ機としてパナソニックのLUMIX GX7MK2(レンズはオリンパスのM. 14-150mm II)を持っていきました。
普段のスナップやテーブルフォトで活躍してくれるカメラで、とにかく軽いのでいつもよりサブ機の取り回しが楽ちん。ただし廉価機のEVFの見辛さなどもあり、フィールドで撮ってる際はどの程度の写真が撮れているのか少々不安になります。

結果的に撮影結果にはなにも問題なく、さらにはUSB充電が可能なおかげで電池交換いらずで(夜間宿で充電)使うことができました。
しかしながらカメラに雪や水滴が付いたりするとやはり不安になりますし、やはりどんな環境でも安心して使えるE-M1 MarkIIの存在は大きいですね。

さらにバックパックはパッキングの段階でパーゴワークスのBUDDY 33に落ち着いたのですが、意外にも雪山トレッキングにも予想外に使いやすかいザックでした。
大きなポケットにワカンやゲイターを突っ込んだり、サイドのポケットにはアイゼンケースがそのまま突っ込めたりと、耐久性がやや不安なこと以外は日帰りの雪山登山において今シーズンは結構出番が多いかもしれません?


[asin:B07CVFBB4F:detail]

行動時の手袋はマムートのShelter Mars Glove。当初はアルペンルートの移動中だけのつもりでしたが、インナーグローブなしで夜間の撮影も含めてこれ1組のみで通してしまいました。特に指が冷えたという記憶もありませんが、もちろん過信は禁物ですね。

こちらもどうぞ

アクシーズクイン“ワタズキン”でフードなしのダウンジャケットにフードをプラスしてみる

冬山シーズンを前にしてちょっと面白いアイテムをゲットしたので紹介します。

山で使ってるダウンジャケットはフードなし

山での休憩中やテント場での保温着(インサーレーションウェア)として使っているダウンジャケットですが、私はフードが付いてないモデルを使用しています。

人によって好みもあると思いますが、重ね着するハードシェルやソフトシェルにフードが付いてること、冬山ではバラクラバも使いますし私の場合カメラのストラップなどを首に掛けたりするので、首元はスッキリさせておきたのがその理由です。

ダウンジャケットは夏のアルプスや秋位まで使う薄手のULダウン(800FP)と冬に使う900FPの温かいモデル。どちらもモンベル製のもの。

首元や頭の防寒に関しては日中はバラクラバ、ビーニー(ニット帽)、シェルのフードがあれば稜線でもまあ特に問題はありません。そもそもダウンジャケットは行動着ではありませんしね。
しかしながら、夜間にじっと動かずに星を撮ったりしていると「やっぱりフード付きのダウンジャケットが欲しいな……」なんて思うこともあります。

そんなお悩みをピンポイントで解決してくれそうなアイテムが、今回買ったアクシーズクインの「ワタズキン」なのです。

アクシーズクイン「ワタズキン」

細かな説明よりも製品写真を見るのが一番手っ取り早い。そう、ダウンジャケットのフード部分だけです(笑) 実際はダウンではなく、ウール混の中綿が使われていて、名前も「綿頭巾」だから「ワタズキン」とド直球。

via: 2023春夏 | アクシーズクイン | 機能性の高い登山・アウトドアウェアの新製品ラインナップ

正面は4つのスナップボタンで止めるようになっていて、首回りから肩にかけてをスッポリと覆ってくれます。フードとしての使い方だけでなくネックゲイター的に首回りの保温にも使えそうですね。

色は黒(墨色)、赤系(海老茶)、黄色系(鶸茶)、青系(鉄紺)の4色で、サイズはMとLの2サイズ。合わせるインサレーションや保温着に合わせて色を選べますが、自分の場合は持ってるダウンの色が青と緑と統一感がないので、無難な墨色を選びました。

色の合わせが微妙なことは言わないで……

店舗で見かけないのでサイズ感が分からなかったのですが、ユニセックスでツーサイズなら、まあLを選んでおけば男性は無難でしょう。私は頭も大きいし……。

ワタズキンを実際に着用してみる

実際に着用してみるとこんな感じ。中肉中背の私が装着して「ちょっと大きいかな?」位のサイズ感なので女性の場合はMで問題なさそう。

「防災頭巾みたい」とか言っちゃダメです!

もちろん普通のフードみたいに跳ね上げて後ろに下ろすこともできます。

更に上からハードシェルを着てしまうと、もう普通にダウンジャケットのフードにしか見えませんね。ダウンじゃないですけども。

フードオンフード。夜の撮影などはペラペラのハードシェルのフードのみを被るよりも断然温かいでしょう。バラクラバでもいいのですが、こちらの方が口元がすっきりしますし(もちろん両方着用するのもアリですね)。


収納・価格・素材など

この「ワタズキン」には専用のスタッフバッグが付属していませんが、無理矢理押し込めばダウンのスタッフバッグに一緒に収めることができました。

中綿の素材ですが「サーモウール中綿」という、調湿・吸湿発熱・消臭効果のある天然ウールと化繊のハイブリッド素材のようです。実際に冬の山で使った訳ではありませんが、この記事のために写真を撮っている最中ですも、すでに頭や首回りはポカポカ。合わせて着ていた薄手のダウンよりも温かく感じてしまった程?です。

そんな「ワタズキン」の価格は6000円。安いか高いかは微妙な所ですが、フード付きのダウンジャケットを新たに買うことを考えたら全然安上がりだと思います。
正直言うとモンベルのダウンも買い換えたいのですが、冬山はなにかとお金がかかりますし、使えるものはまだまだ活用しないと勿体ないですからね。

でもアクシーズクイン、あまり売ってないよね……

さて、このワタズキンを作ってるアクシーズクイン。結構面白い商品を色々作っている国産ブランドですが、グローブなどは石井スポーツでもよく見かけるものの、他のラインナップはあまり売ってるのを見ないのですよね。

「凌(シノギ)」なるコンセプトで一風変わったレインウェアや防寒アイテムを作っているブランドですが、試せる機会がないのがなんとも勿体ない。登山だけでなく、釣りやキャンプで使っても良さそうな製品が色々あるのですが……。興味があれば、ぜひ一度ホームページを覗いてみてくださいませ。

2023春夏 | アクシーズクイン | 機能性の高い登山・アウトドアウェアの新製品ラインナップ

雨具も普通のレインウェアとはちょっと違ったコンセプトの製品があって気になります。以前も気になっていることを書きましたが「ツユハライ」は巻きスカートのように装着してから、股の部分をボタンで止めてズボン的に使うレインアイテムで、夏場の樹林帯などで使うとかなり涼しいみたいです。

あと、Amazonにもあまり売ってないので、私は楽天系のショップで購入しました。この「ワタズキン」とかもし店頭で見かけたら絶対にその場で購入してまいそうなアイテムなので、もっと知られてもいいと思うのですけどね。

関連のありそうな記事

川苔山から百尋ノ滝とクラフトビールを目指して歩く秋の奥多摩紅葉ハイク

いつの間に紅葉が始まっている東京の奥多摩エリア。先週末の日曜日、初心者にも人気の川苔山に登って、紅葉狩りと滝・渓谷歩きを楽しんできました。

そうだ 奥多摩、行こう

10月最後の日曜日(28日)、天気予報は晴れということで何処に行こうか迷ったのですが「たまには電車で奥多摩も悪くないかな」と。そろそろ紅葉も始まっていそうですし、夏前に行った奥多摩駅前のブルーパブ「バテレ」にも再訪したかった所なので(むしろ登山後のビールが目当てという話も?)。

日曜の朝、奥多摩方面への始発電車を乗り継いで7時前に青梅線の鳩ノ巣駅に到着。

この鳩ノ巣駅から川苔山(川乗山:標高1363m)南東側から登って、下山路として百尋ノ滝や渓谷美で人気の南西側の登山口へと下りる計画です。山と渓谷地図のコースタイムで約6時間半、距離14km、高低差1000mほどの山行になります。

このルートは滝のある渓谷側から登る時計回りルートが人気のようですが、登山口まで奥多摩駅始発のバスを利用する必要があることや紅葉シーズンの混雑を考えると、反対回りの方が静かに歩けそうです。

……そんな目論見は大正解で、この朝鳩ノ巣駅で電車を降りた人は片手ほど。川苔山までの登り登山道もほぼ誰とも合わない贅沢なハイキングでした。

鳩ノ巣駅前の公衆トイレはと新しく、ウォシュレット付きでとっても綺麗。少し進んだ所に最後の公衆トイレがありますが、圧倒的に駅前が綺麗なのでオススメです。
ちなみに川苔山の登山道にトイレはなく、細倉橋のバイオトイレも現在閉鎖中だったので気を付けてください。

鳩ノ巣駅からはしばらく民家の中の舗装路を歩いてから登山道へと入って行きます。奥多摩登山ではあるあるの光景ですね。

川苔山へと続く緩やかな登山道と紅葉

鳩ノ巣駅を起点にするルートを選んだ場合、コース大半は緩やかな上りが中心で急登と呼べるような場所は殆ど登場しません。山頂に近づくと一部等高線の詰まった場所もあるのですが、つづら折りになっているので特にキツいという程ではないと思います(といってもコースタイムで頂上まで3時間半以上あるので、初心者の人は体力と相談して計画しましょう)。

鳩ノ巣駅から川苔山までは、瘤高山や大ダワを経由するものも含めいくつかのルートがありますが、今回はもっともシンプル(?)な最短ルートを選んでいます。もう少し紅葉が進んできたら、他のルートからじっくり歩いてみても面白いかもしれません。

現在、奥多摩エリアの紅葉は1000m前後まで下りてきている感じなので、これからますます標高が低い場所でも見頃となっていくでしょう。



そういえば「川苔山」と「川乗山」で表記ゆれがあるようです。後半歩くことになる沢沿いの渓谷は「川乗谷」で、「川乗林道」「川乗橋」と、地名にも使われていますが、山自体は「川苔山」の表記の方が一般的なように見えました。

奥多摩らしい景色が続く秋のトレイル。青空も見えて気持ちの良い陽気です。



裸になった樹皮は鹿による食害でしょうか。周囲を見渡すとかなり深刻そうです……。

この坂を登れば山頂です。この辺りの紅葉(黄葉)はなかなか見事ですね。


川苔山山頂でひと休みしたらすぐ下山

鳩ノ巣駅から3時間強、10過ぎに川苔山の山頂(標高1363m)に到着しました。

少し雲が出てきてしまったので、展望は一瞬見えたのみで隠れてしまいました。晴れていれば雲取山方面の石尾根などもよく見えるらしいです。

川苔山山頂は少し広くなっていて、ベンチなどもあるので食事を食べたり休憩するのにピッタリ ……なのですが丁度山頂に着いたころから太陽が隠れて気温も下がってしまったので、行動食だけ食べてさっさと下ってしまうことにします。

色付いた山の中、やはりこれぐらいの標高が丁度紅葉のピークのようです。

朴葉かな?

百尋ノ滝までの登山道は急斜面に作られた細い道(歩きやすいですが、すれ違いは困難)が続くので、登りの登山客優先で下りの際は譲りまくって行きましょう(道を譲る際は安全な山側に避けて待つのが基本)。

やはり人気の山なので、これからお昼どきにかけて多くの登山客が登ってきます。私の頭の中はもうビールでいっぱいなのですけども……(笑)

登山道はよく整備されていますが、道が細いのとこの時期は落ち葉も多いですし、すれ違いには注意して。軽装の人も多く見かけましたが、渓谷沿いなどは濡れた岩の上なども歩きますし、最低限トレッキングシューズは用意しておくといいでしょう。


徐々に川の音が大きくなり、何度か小さな滝を横目に通り過ぎて進むと、


正面に立派な岩壁が見えてきます。岩沿いの紅葉も見事です。


百尋ノ滝から渓谷沿いの登山道へ

そこから少し下りた場所に「百尋ノ滝」がありました。落差は約40m、奥多摩でも人気の滝のひとつです。

初めて来ましたが本当に見事な滝ですね! これまでも奥多摩の有名な滝はいくつか見てきましたが、美しさではこの百尋ノ滝がナンバーワンかも(私感です)。

人が滝壺の近くに立つとかなり大きな滝であることが分かると思います。

離れて撮ってみたり、近づいて魚眼レンズを使ってみたりとしばしの撮影タイム。

人気の撮影スポットだと思うのですが、反時計回りルートで歩いたおかげか滝の周りには食事中の2組みほどのみで、しばらく滝を独り占めすることができました。

まだ、滝の上の方が緑が鮮やかですがもう少ししたらこの木々も色付くのでしょうか。

滝から川下の谷川を振り返るとこんな感じ。30分ほど滝の周りで写真撮影を楽しんでから、今度こそビールに向けての下山を再開します。

百尋ノ滝から登山口までの登山道はずっと渓谷沿いで、濡れた岩や木の橋も多くなります。スニーカーやジーンズ姿の人も多かったですが、特に急斜面はないものの足場は滑りやすいので、川苔山はもちろん百尋ノ滝までしか行かない場合でもトレッキングシューズ程度は準備しておかないと足下が不安だと思います。



ずっとこんな感じの渓谷美が続くので午前中の太陽光線の中、登りで使ったら写真が捗ってしまいなかなか進めないかもしれませんね(笑)


渓谷に見とれつつも既に頭の中はビールでいっぱいなので、写真はそこそこ。E-M1 MarkII+M. 12-100mmPROのおかげで三脚は出さずにスローシャッターで遊ぶこともできます。



細倉橋からは舗装路の林道になってバス亭(川乗橋)までは40分。

細倉橋のトイレ。調整中とのことで閉鎖されていました。

実は川苔山の山頂を除いて登山道も百尋ノ滝もずっと携帯が圏外で、この川乗林道に入ってようやく電波が入りバスの時刻表を確認することができました。

すると次のバスの時間まで残り17分…… その次のバスは何と1時半も後ということで、竜王橋からバス亭のある林道ゲートまでダッシュ(笑) でも途中で見える山の紅葉が綺麗でついシャッターを切ってしまったり……


なんとかバス到着の2分前に到着して、無事奥多摩行きのバスに乗ることができました。滝でどれだけ時間を潰すかが読めなかったというのもありますが、バスの時刻表位は事前に調べてスマホにスクショを撮っておくべきでしたね。

川乗橋バス停、奥多摩駅方面の時刻表はこちら。12時台、14時台がありません。
川乗橋 時刻表 ( 奥20[西東京] 奥多摩駅行 ) | バスナビ.com |京王バス・西東京バス

登山後のビール&フード@バテレで至福の時

さて、奥多摩駅に着いたらお待ちかねのBeer Cafe VERTERE(ビアカフェ・バテレ)に直行です。お店についての詳細は以前の記事をどうぞ。

メニューは以前きたときよりもシンプルなものになっていました。

まずは、IPAの「オスマンサス」(左)と妻は「小河内ゴールデン」(右)で乾杯。

ここまで行動食とおにぎり程度しか食べてないので、おつまみもそれなりにしっかりいただきます。まずは「豚肉のペースト」に……

「自家製ビールのとり唐揚げ」はめっちゃジューシー。

生地がパリパリな「生ハムサラダのピザ」も頼んでみました。

ビールは続いて「オータムクリーム」と「レッドヴァイツェン」。どちらもかなり個性が強いタイプ。この手のクラフトビールは一度に飲み比べをしても、直前に飲んでいた味に引きずられてしまうので、1杯1杯じっくり味わうのがオススメです(なので同行者などから一口貰う場合でも、フードや水を挟んで口の中をリセットするといいです)。

私は3杯目に改めて「小河内ゴールデン」を飲んでみました。

妻はビールを切り上げてバニラアイスとホットコーヒー。ソフトシェルを着るぐらいには少し冷えてきたので、この選択肢もアリです(笑)

店の外にはドイツ産麦芽の袋がありました。ビールの原料ですかね。

さて、お店は我々が入店した14時前はまだ結構空いていましたが、それから登山や観光帰りの人が増えたのかあっという間に満席になってしまいました。これからの紅葉シーズンは訪店のタイミングを少し考えた方がいいかもしれません(ホリデー快速に合わせて退店する人がいるので、そこを狙うとか)。

CFで資金を募っていた駅前のグロウラーショップも既にオープンしていて、テイクアウトやボトルでの販売、量り売りなども行われていました。フードがいらないならこちらの方が手軽に飲めていいかもしれません(電車に乗る前に1杯だけとか)。

おまけ:奥多摩駅舎と立川駅ナカにて夕飯

結局、バテレではホリデー快速2本分のんびりしてから駅へ向かいます。駅舎の2階にカフェがあったり、中古販売のマウンガもあったんですね。

うっかりガスを忘れてもジェットボイルガスなら買えるみたい。

ついでに少し早めの夕飯を立川駅ナカの「神戸 長田本庄軒」にて。ここのぼっかけ(オムソバ)美味しいんですよね。普段は結構混んでいるのですが、中途半端な時間ということですぐに食べることができました。

青梅線は「東京アドベンチャーライン」。

以上、のんびり日帰り山ハイクからの美しい滝&渓谷と紅葉、そして美味しいクラフトビールまで楽しい休日となりました。これで家に帰ってもまだ19時前だったりするのだから、奥多摩の気軽さがありがたい。

車で八ヶ岳やアルプスを目指すのも楽しいのですが、必ずのように渋滞に巻き込まれたり、交通費だってバカになりません。せっかく近所にこれだけ魅力的な山域があるのだから、もっと奥多摩も活用しないと勿体ないですね。

関連のありそうな記事

冬山用ハードシェルを買い換え:色々調べて試着した結果、finetrack エバーブレス グライド ジャケットを購入

来るべく冬山シーズンに備えてハードシェルのジャケットを買い換えることにしました。

f:id:OKP:20181026155109j:plain

ハードシェルジャケットを買い換える

「ハードシェル」とはアウトドアウェアのレイヤリング(重ね着)で一番上に着る防水透湿素材を使ったアウター(ジャケット&パンツ)の総称です。広義では3シーズン(無雪期)用のレインウェアもハードシェルの一種になりますが、冬山(雪山)で使用する防水アウターをハードシェルと呼ぶことが一般的でしょう。

f:id:OKP:20181026152041j:plain

ハードシェルの多くは裏地や防寒のための保温材が入ってないペラペラな1枚生地のアウターで、稜線での風や雪から身を守ってくれる正にシェル(殻)としての存在。無雪期用のレインウェアに比べると、厚みがあって丈夫な生地が使われていたり、滑落やスリップ時に雪上でも滑りにくい(アンチグリース)加工がされています。

その他に、ヘルメットに対応したフード形状や蒸れ防止のベンチレーション(ピットジップ)、パンツにはアイゼンガード(エッジガード)が採用されていることも特徴です。

f:id:OKP:20181026152451j:plain

雪山登山をするようになると、始めはその装備の高価さに驚くのですが(トレッキングレベルでも一式20万円〜が目安)、平地とは全く異なる氷点下で強風が吹き荒れる環境で身を守る装備であり、かつ生産数も3シーズン用の登山ギアに比べると限定されるものなので致し方ない部分はあります。

しかしながら海外製の高価なウェアにはなかなか手が出せないこともあり(ハードシェルの上着のみで8〜10万越えのものもザラにある!)前シーズンまでは山のユニクロことモンベル製のジャケット(ストリームジャケット)を使っていました。

f:id:OKP:20181026153056j:plain

GORE-TEXプロシェル(ゴアテックスで一番タフな生地)を使ってながら3万台前半という圧倒的なコスパの良さがなによりの魅力で(現行モデルは「ストリームパーカ」に変更)、2シーズン使ってみてトレッキング用途では耐久性、耐風性などの基本性能は何も問題ありませんでした。


しかしながらサイズ(シルエット)の違和感がどうしてもあって(体で合わせると袖や丈が短いなど)やはり次シーズンには体に合うものに買い換えようと、各メーカーのウインターアイテムが出揃うこの時期を待っていました。

新たなハードシェルの候補として(絶対ではないものの)絞り込み条件のとして挙げたのは以下のポイント

  • 基本的な雪山対応の機能を備えていること
  • 自分の体へのフィッティング/インサレーションを下に来た際の多少の余裕
  • GORE-TEX以外の素材も積極的に検討
  • 落ち着いた赤色が嬉しい
  • 胸位置にポケットが欲しい
  • 予算はなるべく5万円以内で

素材はこれまでのモンベルがGORE-TEXプロシェルで、かなりゴワゴワでストレッチ性のない素材だったこともあって、もう少し別の素材を試してみたいかなと。レインウェアほど濡れを気にする必要もありませんし、動きやすさや快適性を重視してGORE-TEX以外の素材も積極的に検討してもいいかなと考えました。

色は基本的に赤が好きなのですが、あまり蛍光色っぽい赤でなく少し落ち着いた(くすんだ)赤がいいなと。他に条件に合うウェアがあれば青系などどもいいかなと。

f:id:OKP:20181026154919j:plain

胸ポケットですがザックを背負った状態だと通常の両サイドにあるポケット(横っ腹位置?)より、胸の位置に縦ジップになったポケットが使いやすいなと感じています。スマホ等を入れても中身を落としにくいですし、あと自分は山でよく鼻水が出るので(笑)、すぐ鼻がかめるようにハンカチ等を突っ込んでおきたいなと。

以前のモンベルは胸ポケットが巨大で、嵩張るオーバーグローブだったり、なんなら望遠レンズも突っ込める位で、ここはかなり気に入ってたポイントだったりします。

f:id:OKP:20171206201029j:plain

予算は上を見ればキリがないですし、かといって4万円以内では結局モンベル位しかない現状。アウトレット等で値下がりしてるものまで含めて5万円位を上限に、もちろん安ければ有り難い位の基準で探してみました(GORE-TEX以外の素材をアリにするとこの価格帯でもそこそこ選択肢があります)。

雑誌を見たり試着して最終候補に残ったハードシェル

候補選びですが下調べとして各メーカーのWEBサイトを見たり、雑誌のギア特集で事前に気になる製品をチェックしてみました。

f:id:OKP:20181026151109j:plain
[asin:B07D141M7M:detail]

あとは今月に入って都内のアウトドアショップ(吉祥寺・新宿・新お茶の水)を巡って試着をしつつ、ある程度条件と合って絞り込んだのが以下のモデルです。

finetrack/エバーブレスグライド

f:id:OKP:20181026155530j:plain
エバーブレスグライド | 国産アウトドアブランドのファイントラック

まず、これは昨シーズンから気になっていたウェアで、実は以前から原宿のTOKYO BASEで試着してサイズ感も確認済み。メーカー的には雪山登山よりバックカントリー向けのラインなのですが、登山向けのエバーブレスアクロジャケットの方がアルパイン向けなこともあり、例によって「Sだと丁度過ぎて(インサレーション分の余裕が微妙)Mだと緩い」サイズ感だったり、あとはデザイン的な部分でアクロちょっと…… みたいな感じ。

ちなみに、昨年からエバーブレスアクロのパンツは愛用していて、柔らかくて動きやすい素材(かなりストレッチする)であることは実感していました。

f:id:OKP:20181026151110j:plain

前シーズンから新たにラインナップ加わったエバーブレスグライドはfinetrackのアウターにしてはややくすんだ色設定と、サイズ感も「少し大きめのSサイズ」がインサレーションの余裕を考慮してもいい感じです。
ポケットは基本はサイドですが胸元に1個あるので、満点ではないものの条件的にはかなりクリアしているジャケットと言えるでしょう。

MAMMUT/アルパインガイドHS

f:id:OKP:20181026161918j:plainf:id:OKP:20181026161921j:plain
https://www.mammut.jp/products/detail.php?product_id=1628&color_id=147&category_id=26

マムートの恐らく中堅ラインのハードシェルジャケット。GORE-TEXですがプロシェルではなくC-KNITを採用することでしなやかさ(若干のストレッチ製)と400gという軽量さ、さらに(マムート製にしては)コスパを両立させたモデル。
C-KNITの40デニールは雪山用ハードシェルにしてはやや心許なく感じるものの、基本トレッキングしかしない自分には十分なスペックでしょう。

非常にシンプルなジャケットでポケット位置もサイドだったりパウダーガードもなし(BCや深いラッセルをする訳でないので特別必要ないとも)。スッキリしたシルエットも格好いいですし、当初これでいいのでは?と半決まりにしてしまった位。

試着したサイズ感はジャストフィットなのはXS(アジアンS)ですが、インサレーションの余裕を考慮するとS(アジアンM)でもいいかなという感じ。行動時はインサレーションは基本着ないので、この辺はほんと難しいですよね。

Mountain Hardware/ドライステインジャケット

f:id:OKP:20181026163550j:plain
http://www.mountainhardwear.jp/items/OE7601/

マウンテンハードウェア(MHW)が日本向けモデルとして今シーズンから投入したハードシェル。独自素材のドライQエリートを採用して驚く程のコスパの高さを実現しています(なんとジャケットで税込4万円を切ってる!)

試着してみるとSサイズでも軽く余裕がある感じで、生地もしなやかで着心地が良さそう。ドライQエリートは既に何年も同社では使われている素材ですし(山でもよく目にします)、透湿性も相当高いらしい。脇のベンチレーション(ピットジップ)がこの手の製品ではかなり小さいのが気になったのですが、MHWの店舗スタッフさん曰く「ドライQエリートの素材がめちゃくちゃ汗抜けするので、このサイズで十分」とのことでした。

ポケットも胸元に大きなタイプがありますし、パウダーガードは着脱式になっていてもう至れり尽くせりです。

予算的にも安いのは助かるし、かなり心惹かれるものがありますが、ひとつだけ引っかかったのがそう、色(笑) 派手目のオレンジ…… なのはいいのですが、何故か裾部分がツートンになっていてカーキなんですよね。どうなのさこれ……?
黒やカーキの方を選べばいいかな?とも考えたのですが、自分の好みやもしもの時のことを考えると、ハードシェルは多少派手めな色を選んでおきたいのですよね。

ドライステインジャケットについてはコロンビアサイトの高橋庄太郎氏の記事広告でかなり詳しく解説されています。今シーズンからの冬山を考えてる人は、上下まとめてかなりリーズナブルに買えるこの製品はかなりお買い得だと思いますよ。
高橋庄太郎さんのマウンテンハードウェア2018秋冬新作チェック(前編)|アウトドアウェアの商品解説&ユーザレビュー CSJマガジン|コロンビアスポーツウェア[公式]アウトドア用品/Columbia Sportswear

その他気になったハードシェルジャケットたち

他にも試着したけど完全に予算オーバーだったり、予算的にはOKだけど早い段階で先行から漏れたもの、うっかり試着を忘れてたものなどを駆け足で。

THE NORTH FACE/オールマウンテンジャケット

f:id:OKP:20181026164451j:plainf:id:OKP:20181026164454j:plain

C-KNITを採用したハードシェル。予算的にもいい感じでしたが、サイズ感がやや微妙でMでいいと思うのだけど「丈ちょっと短くない?」みたいな感じ。あとポケットやフロントジッパーに加えてベルクロが付いているので、メリノウールのインナーグローブを引っかけそうで却下。オレンジ系は目に刺さる蛍光色ですが、ブルーが可愛くていいなーと。

HAGLOFS/ロックスピリットジャケット

f:id:OKP:20181027010901j:plain

やはりC-KNIT採用のハードシェルジャケット。着心地も良くシルエットも格好いい。「さすが北欧デザイン!」とか思ったけど、7万円オーバーはさすがにキツイっす。

Teton Bros./TB Jacket

f:id:OKP:20181027010927j:plain

国産なのにオシャレ(語弊のある表現)なティートンブロス。予算は若干オーバー気味ですが、見るからに格好いいシルエットに色合いも落ち着いていてステキ。胸ポケットもあるし「ソフトシェル的」と形容されるネオシェル素材も気になります。
でもどこにも売ってないんですよね。同メーカーはエルブレスなどで扱っているのですが、気になるモデル、サイズ、色となると全く見かけませんでした。

PATAGONIA/ガルヴァナイズド・ジャケット

f:id:OKP:20181026165455p:plain

パタゴニアの新素材系ハードシェル。価格も予算ギリギリで見た目も格好いいし、サイドのポケットの他に胸元に小さいポケット付いてるし、なんで原宿まで行ってこれを試着し忘れてしまったのだろう(うっかり)。
スペック的な不満を1つ上げるとしたらフロントがダブルジッパーじゃないことでしょうか(用足しや重ね着の際に結構下のジッパー使うので)。

買ったのはfinetrackのエバーブレスグライド

まあタイトルに書いてありますが、結局こいつにしました。まず機能性で考えた際に、気に入ってる要素が外見だったマムートを最初に落とし、ドライステインジャケットは見た目(というか色)が引っかかって、残ったのがこれでした。

f:id:OKP:20181026151115j:plain

エバーブレスグライドも100%気に入った訳でなく、パウダーガードが外せない仕様だったり、ポケットが多い割にどれも小さめだったり(オーバーグローブは突っ込めない?)、袖の白いメーカー名ロゴのダサさなどは目眩がしますが、結局は着心地の良さとエバーブレス素材への期待でここに落ち着きました。

f:id:OKP:20181026151113j:plainf:id:OKP:20181026151112j:plain
f:id:OKP:20181026151111j:plainf:id:OKP:20181026151116j:plain

なかなか写真で再現するのが難しいのですが、グライドの赤の色味はかなり気に入っていて、これなら山だけでなく現地までの移動や公共交通でも普通にアウタージャケットとして気持ち良く着られそうです。

BCはやらなくてもゲレンデスキーで使えますし、これからの冬シーズンで使ってエバーブレスの耐久性(これは数年がかりかも)や撥水性の変化などが分かってきたら、またこのブログでご報告できればと思います。

追記:本記事で取り上げたハードシェル主な仕様比較

製品 エバーブレス グライド アルパインガイドHS ドライステインジャケット
メーカー finetrack MAMMUT MHW
重量 520g 400g 564g(M)
パウダーガード × ○(取り外し可)
筆者サイズ S S(M) S
素材 エバーブレス C-KNIT ドライQエリート
表地厚 50D 40D 不明
価格(税込) ¥49,680 ¥51,840 ¥39,960
オールマウンテンジャケット スピリットジャケット TB Jacket ガルヴァナイズド・ジャケット
TNF HAGLOFS Teton Bros. PATAGONIA
490g(L) 450g(M) 605g(M) 584g
× × × ×
M S
C-KNIT C-KNIT NeoShell H2No
70D 40D/50D 不明 20D
¥49,680 ¥74,520 ¥59,400 ¥52,920

こちらもどうぞ

冬の登山や写真撮影で使ってる手袋(グローブ)をまとめてみた

そろそろ冬山シーズンが近づいていますが、寒い環境で行動したり写真撮影を行う際に欠かせないのが手元の防寒アイテムである手袋(グローブ)です。

f:id:OKP:20181019143901j:plain

真冬の湖や海で釣りをしていた頃から色々な手袋を使ってきましたが、現在私が冬の撮影や登山で使っている手袋についてまとめてみました。どんな素材、機能の手袋を使っているのか、またそれぞれの手袋をどのように使い分けているか、について紹介します。

普通の屋外撮影で使ってるグローブ

まずは登山ではない冬期の屋外で主に使ってる手袋。日常の外出から登山に行くまでの移動時、スキー場があるような観光地の街中で使うような用途です。

Lowepro(ロープロ)/フォトグローブ

昨年、Amazonのセールであまりに安くて2セット買ってしまったロープロのフォトグローブ。薄手の化繊で保温性は全然ありません。東京でもひと桁気温だと普通に寒い(笑) 保温性が全然なので、薄手といっても登山等のインナーグローブには不向きでしょう。

f:id:OKP:20181019143905j:plainf:id:OKP:20181019143904j:plain

親指と人差し指の先を出せるのでカメラやスマホの操作がしやすくて、近所を散歩したり都内を移動する際の普段用手袋に最適なのですが、ハクバがロープロの取り扱いを止めたタイミングでラインナップから消えてしまいました。

MAMMUT(マムート)/Shelter Mars Glove

過去2シーズン使って一番出番の多い手袋がこれ。ミトンタイプと指出し手袋の2ウェイで使える手袋です。素材に「ゴア ウインドストッパー」が使われているので、防風性が高く保温性もそこそこ。簡単に指先が出せるのやはりカメラやスマホの操作性に優れます。

f:id:OKP:20181019143906j:plainf:id:OKP:20181019143907j:plain
f:id:OKP:20171120151204j:plain

普段使いから北海道や降雪地域への旅行、釣り、初日の出などなど、登山以外でのアウトドアはほぼこればかり使っていました。薄手のインナーグローブを組み合わせれば、気温0度前後の山岳エリアでも使えるでしょう。

f:id:OKP:20171120151208j:plain

このShelter Mars Gloveですが昨シーズンでディスコンとなってしまったようで、現在はShelter Glove(ウインドストッパー素材/2色展開)が後継モデルにあたるようです。

単体/インナーグローブの両方で使えるタッチパネルグローブ

薄手ながら保温力のあるウールやフリース素材の手袋は、今ぐらいの秋山では単体でも使いますし、厳冬期の登山ではインナーグローブとして使うこともあります。

mont-bell(モンベル)/メリノウール グローブ タッチ

メリノウール素材ながら1400円というコスパの高い薄手のニット手袋。親指と人差し指がタッチパネル対応になっていて、かなり薄手なのでインナーグローブとしての出番が多いのですが、一年中予備の手袋として基本装備に入れていて単体で使うこともあります。

f:id:OKP:20181019143909j:plainf:id:OKP:20181019143908j:plain

薄い割に付けていればかなり寒さを防いでくれるので、厳冬期でも風のない日中などはオーバーグローブを外して、この手袋のみで過ごしていたりもします。

f:id:OKP:20181019153003j:plain

弱点は耐久性のなさ。指先が摩耗ですぐに破けてしまい、確実に1シーズン持ちません。Sサイズで妻と共用できるのでまとめ買いしていて(これまでに8セット位買ってます)、登山の際は必ず予備も持ち歩いてます。

これだけ薄手のタッチパネル対応ニット手袋が他にないので、仕方なく選んでる所もありますが、ミレーの新しい「ウール インナー グローブ」が結構薄い感じなので次はこっちを試してみようかなと考えています。

THE NORTH FACE(ノースフェイス)/PSイーチップグローブ

ポーラテック パワーストレッチ(高機能フリース素材の一種)を採用したTNFのタッチパネル手袋。一般的には薄手〜中厚手の間位のイメージでしょうか。
気温ひと桁位の秋山や春山なら十分な保温性がありますし、防風性にも優れています。組み合わせるオーバーグローブのサイズ次第ではインナーグローブとしても使います。

f:id:OKP:20181019143911j:plainf:id:OKP:20181019143910j:plain

ニットのタッチパネル手袋は使ってるうちに反応が悪くなりがちなものが多いですが、このイーチップグローブは3シーズン目でもしっかりタッチパネル対応してくれます。
現行モデルはゴア ウインドストッパーが採用されているようです。

Foxfire(フォクスファイヤー)/ウォームグリッパーFor Touch Screen

用途はTNFのイーチップグローブに近いですが、もう少し薄手のフリース生地が使われた手袋。夏に使ってるFoxfire手袋のフィット感がいいので、最近追加で買ったものです。

f:id:OKP:20181019143913j:plainf:id:OKP:20181019143912j:plain

カタログでは吸汗速乾性と保温性の両立を謳っている手袋ですが、通気性のせいか思ったよりも保温性は低い感じ(気温が低いと普通に寒い)。登山で使う場合はやはり秋山、春山用になりそうです。手のひら側に滑り止めがビッシリ入っているので、インナーグローブも向いてないと思います。

スッキリしたデザインということもあり、ロープロやマムートの手袋同様に街用として活躍してくれそうな気がします。後は冬場に車が温かくなるまでの運転用とか。

冬期〜厳冬期の登山で使っているグローブ

最後は雪山登山やスキーで使っているグローブ。氷点下の気温でも寒さを感じることなく、凍傷の危険から指を守ってくれる重要なアイテムたち。
使用シーンや使い方はあくまで経験則による自己流なので、初心者の方の冬山装備購入は店舗等でよく相談して決めてください

Black Diamond(ブラックダイヤモンド)/ソロイスト フィンガー

厳冬期対応のミトングローブ。価格は1万円そこそことリーズナブルで、マイナス29度まで対応のスペック。雪山トレッキングの定番商品の1つといった感じですね。

f:id:OKP:20181019143915j:plainf:id:OKP:20181019143914j:plain
f:id:OKP:20181019152729j:plain

オーバーグローブと表側が防水透湿になっているぶ厚い起毛フリースのインナーグローブがセットになっていて、洗濯や乾燥など別々に行えるようになってます。
追記:当初勘違いしてオーバーグローブが防水透湿だと思ってましたが、防水透湿になっているのはインナーグローブ側でした。オーバーグローブをレイングローブ代わりに使って大失敗しました……)

f:id:OKP:20181019143902j:plain

雪山登山ではさらに薄手のインナーグローブを入れて、手汗対策や手袋を外した際に素肌が直接外気に触れないようにしていますが、素肌に直接付けた方が起毛が直接触れて温かく感じます(長時間手汗をかく使い方だとインナーグローブがあった方が良さそう)。

f:id:OKP:20181019143916j:plain

ミトン形状ですが人差し指が別れた3本指型(ロブスタータイプ)なので、慣れればカメラのシャッターも切れますし(ダイヤル操作もできなくはない)、スキーブーツのバックル操作くらいなら行えます。

f:id:OKP:20181019155503j:plain

このソロイスト フィンガー、安いせいか(?)やや製品の仕上がりにムラがあって最初から指先にクセがあったり当たるものが見られます。ネット通販の場合は返品交換が可能な店を選ぶか、確実に試着できる実店舗での購入がオススメです。

SHOWA(ショーワグローブ)/防寒テムレス

最近、雪山でも一気に青い手袋を見かけるようになった「防寒テムレス」。元々は寒冷地や冷凍庫での作業用手袋で、所謂「ゴム手袋」っぽい見た目と購入直後の匂いはまさにそれ。

f:id:OKP:20181019143918j:plainf:id:OKP:20181019143917j:plain
f:id:OKP:20181019152822j:plain

低温下でも柔軟性があり完全防水ながら透湿性を持たせたポリウレタン素材、薄くて軽いことから一部のクライマーやスノースポーツ系で使われ始めたのが一般にも浸透してきた感じのようです(なんとSHOWAの公式HPにBCスキーのコンテンツもあります)。

f:id:OKP:20181019143919j:plain

確かに氷点下ひと桁程度ならば保温性もあり指もよく動くので、撮影やテント場の作業にはかなり便利。ただしやはり稜線で風に吹かれればそれなりに冷えますし、透湿性も専用のアウトドア素材ほどではないので、一日中付けっぱなしで行動する手袋ではないでしょう。嵩張らないので予備の手袋として携行しておくと、色々と出番があるので重宝します。

1200円程度と激安なのでつい嬉しくなってしまいますが、厳冬期用グローブの代わりになるものではないので、用途をよく考えた上で適切に利用するのがオススメです。

注意:テムレスは素材の特徴から回転体などに巻き込まれる可能性があるということもあり、赤岳鉱泉のアイスキャンディではビレイでのテムレス使用を禁止しているようです。
小屋番日誌:今冬からアイスキャンディでのテムレスグローブを用いたビレイ行為を禁止します。 - livedoor Blog(ブログ)

同種の作業用防寒手袋として、やはりポリウレタン製の「ダイローブ」(ダイヤゴム)もやはりラッセルやテント設営用途など一部の登山クラスタの間で使われているようです。こちらの方が黄色や黒でオシャレかも?

AXESQUIN(アクシーズクイン)/GORE-TEXグリップ

ソロイスト フィンガーを使うほどの寒さでないときに出番が多い、アクシーズクインのGORE-TEX製防水手袋。軽量で素材が柔らかく、裏地の当たりも手に優しい付け心地の良さが特徴です。

f:id:OKP:20181019143921j:plainf:id:OKP:20181019143920j:plain
f:id:OKP:20181019152929j:plain

保温材は入ってないのでニットのインナーグローブ等と組み合わせて使うと、冬の低山や残雪の春山などに丁度いいスペック。3月位からはソロイスト フィンガーの予備として持っていったけど使うのはこればかり、みたいなこともよくあります。

f:id:OKP:20181019143922j:plain

ちなみにアクシーズクインって好日山荘などの初心者向けラインみたいな雰囲気で売られていますが(?)、結構面白い商品を作っているんですよね。腰巻きレインパンツの「ツユハラヒ」欲しいんだよなぁ……。

オーバーグローブにはリーシュコードを付けておこう

冬のアウトドアで写真を撮っていると結構頻繁にオーバーグローブを外すことがあるのですが、その際うっかり落としたりしないよう、リーシュコードを装着して腕に止めておくといいでしょう。私が使ってるのは石井スポーツで500円位で売ってるやつ。

f:id:OKP:20181019143903j:plain

うっかりリフトで落としてしまったり、グローブを稜線で飛ばされようものなら下手をしたら凍傷の危険性などもありますし(予備のグローブもお忘れなく)、備えあれば憂いなしということで。テムレスも改造してドローコード付けたいんですよね(笑)

f:id:OKP:20181019153429j:plain

こちらもどうぞ

秋の那須岳(茶臼岳・姥ヶ平・朝日岳)で紅葉ハイキングを満喫してきた

10月2週目の三連休、日本列島の北をかすめるように進んだ台風25号の影響もあり、山の計画に少々悩みつつも最終日の8日(体育の日)に栃木県の那須岳に行ってきました。

秋の那須岳は紅葉観光スポットとしても人気の山なので、前日のうちに現地へ向かって道中の食事や温泉を楽しみながら(これはまた別で書きます)確実に登山口の駐車場をキープしよう!なんて計画を立ててみたのでした。

那須岳の紅葉を見に行こう!

那須岳は栃木県の最北部、福島県との県境近くにある火山群で、主峰である「茶臼岳(1,915m)」を那須岳と呼ぶこともありますが、一般的には朝日岳(1,896m)や最高峰の三本槍岳(1,917m)、南月山、黒尾谷までの5峰の総称となるようです。

茶臼岳の山頂には噴火口があり、現在も山体からは水蒸気や火山ガスが吹き出しています。

東北自動車道の那須インターから30分程度で登山道入口とアクセスもよく、周辺の山域一帯で見事な紅葉が見られることで、この時期は観光地として大人気のスポット。茶臼岳の9合目まで那須ロープウェイで行けることもあって、紅葉シーズンの週末ともなると多くの観光客、登山客で賑わう山のようです。

今回我々が歩いたルートは「峠の茶屋駐車場」を起点にして茶臼岳→姥ヶ平→朝日岳を巡り、最後に三本槍岳を登る計画でしたが、朝日岳時点での天候(ガス)が優れなかったこともあり三本槍岳には行かずそのまま下山しました。

「峠の茶屋駐車場」は前日夜のうちに満車……!?

さて、夕方のうちに那須に到着して夕飯や食事を楽しむ予定だった我が家。那須ロープウェイ乗り口のさらに上にある「峠の茶屋駐車場」を登山のスタート地点にする計画だったので、明るいうちに駐車場や登山口の場所を下見で訪れていました。

前日は台風通過の影響でロープウェイが終日運休となる大強風(那須岳は強風の吹きがちな山域だそう)。峠の茶屋駐車場にはキャンピングカーなどの明らかな場所取りはチラホラ見られるもののご覧の状態。これなら夜中にのんびり来ても大丈夫そうかな? …… なんて思っていたら、この判断は甘すぎました!

「狭い車で横になるより温泉の休憩所でゴロゴロしてた方がいいよね」なんて22時を過ぎてから峠の茶屋駐車場を訪れてみたら、既に上の広い駐車場は満車の大混雑!
一段下の駐車場(トイレまで少し歩く)にまだ数台の空きがあったので事なきを得ましたが、恐らくあと20分来るのが遅れたら駐車場にあぶれていたかもとヒヤヒヤものです。

ひと息付いて空を見上げたら満天の星だったので、寝る前に少し星でも撮るかと上の駐車場へ行ってみましたが、その間も引っ切りなしに車がやってきてはウロウロして下りていくのを目にする状況(おかげで長秒露光がもう……)。

かなり強引な路駐なども見られましたが、3時過ぎに起きて登山の準備を始める頃には、交通整理の方が入って路駐の大半が移動させられていました。

前日のうちに埋まってしまう駐車場というのは完全にキャパオーバーだと思いますし、帰りに見たロープウェイ乗り場の渋滞も凄まじいことになっていたので紅葉時期の週末はマイカー規制なりシャトルバスの運行などあってもいいのでは?と思ってしまった位です。

夜明け前、茶臼岳に向かって出発

駐車場で3時間ほど仮眠をしてから、明け方の4時前に峠の茶屋駐車場をスタートします。駐車場から標高1,915mの茶臼岳山頂までコースタイムで1時間半程度なので、山頂付近で日の出(ご来光)を見る計画です。

まだ真っ暗な中をヘッドライトの明かりを頼りに登っていきます。まずは樹林帯を30分弱、周囲が開けてからは星空を見ながらのナイトハイクです。この日の気温は夜でもそこまで寒くなく、山頂までは薄手の長袖ベースレイヤーにソフトシェルを羽織っただけで少し汗ばむ位でした。

那須岳と朝日岳の鞍部「峰の茶屋跡 避難小屋」に出たら、左手側にに折り返すように茶臼岳へと登って行きます。

登ってきた方向を振り返ると街の明かりと星空、そしてやはり同じように駐車場から登ってくるヘッドライトの光が点々と見えてます。

普通は日の出まで1時間を切るとかなり星が消えてしまうのですが、カメラを空に向けて撮っただけで(SS2.5秒)でこれだけの星がまだ写りますし、実際にはもっと見えています。街の光も見えているような場所で、標高も2,000手前なのですが那須岳で見える星はかなり凄いかもしれません。

峰の茶屋跡 避難小屋から茶臼岳山頂まではガレ場の中を30分程、地平線付近に雲が多少あるものの空は相変わらずのお天気で、これはいい日の出が期待できそうです……。


「那須岳山頂」突然ガスに覆われてしまった……

いよいよご来光! ……と思ったらいきなり辺りをガスが包み始めめて、あっという間に周囲は真っ白け。なにそれこわい! あの星空は何だったの!?

山頂付近は風が吹き付けるのでフリースを着て防寒しつつ、太陽が見えるのを待ちながら朝食を食べたりホットミルクを沸かしたりしていますが、ガスはますます濃くなるばかり……。

ちなみに前日は30m近い強風の予報も出ていましたし、那須岳エリアは強い風が吹きがちなエリアだそうなので防風、防寒対策はお忘れなく。これからの季節はダウンぐらいあってもいいかもしれませんね。

結局ガスが晴れないまま、山頂火口のお鉢巡りをすることにします。

そういえば前回の御嶽山に続いてまた火山にやってきましたね。

時折ガスが薄くなると下の方に紅葉が見えたりするのですが、すぐに隠れてしまいます……。

茶臼岳山頂の那須岳神社で、ようやく太陽が雲の向こうに見えました。前日まで晴れ予報が出ていたはずの那須岳ですが、この段階で天気予報を確認したらいつの間に「1日中曇り」へと変化していました(笑)


記念撮影でフードを被ってる程度には風が強いです(帽子が飛ばされそうなので)。

期待していた日の出にフラレて出鼻をくじかれましたが、明るくなりましたし気持ちを切り替えて紅葉エリアの「姥ヶ平」を目指すことにします。ここからはロープウェイの山頂駅方面に200mほど下ってから、「牛ヶ首」方面を目指すコース(鉢巻き道)を取ります。


一旦、ロープウェイの山頂駅に立ち寄って……

明るくなって改めて茶臼岳の山肌ってこんなだったのか……と。


相変わらずガスは掛かっていますが、時折差し込む太陽光と紅葉、そして火山独特の変色した地表がなんとも幻想的な風景を生み出しています。



山の下の方を見ると那須岳ロープウェイ駐車場の車列が既に凄いことになっていました。恐らく夜中から待っているのだと思いますが、ロープウェイのオープンまであと2時間位あるんですよね……。

さて、ここで一旦ロープウェイの山頂駅へと立ち寄ります。

というのも那須岳エリアは各登山口とロープウェイ駅にしかトイレがないので一旦山に入ってしまうと、トイレ問題で苦労することになります(山小屋もトイレのない避難小屋のみ)。ロープウェイ山頂駅はオープン前でも1箇所だけトイレを空けていてくれるので、大変助かります(使用料取ってもいいかなと)。

我々もこの後の行動予定が長いこと、日の出待ちで少々温かいものを飲んでしまったのでありがたく立ち寄らせて貰いました。

ここからは山頂の南側にある鉢巻き道を歩いて「牛ヶ首」へと歩きます。

周辺の山(南月山?)にかけての斜面一面に紅葉が広がっています。すごい!

この時間はロープウェイ営業前ということもあり、特にこちら側は殆ど人が歩いてないのでとても贅沢な紅葉ハイクです。


紅葉が溢れる自然の庭園「姥ヶ平」

牛ヶ首に出ると紅葉が広がる自然の庭園「姥ヶ平」が見渡せます。一気に人が増えますが、峠の茶屋駐車場から茶臼岳には登らず直接来た人の他、山域西側の「沼原池駐車場」から来ている人も多いようです。

さすが紅葉の名称だけあって見事な紅葉が広がっています。駐車場から徒歩1時間ちょっとで歩いて来られてしまうので、それは人気のスポットになりますよね。

姥ヶ平から茶臼岳を見上げ…… って山頂がガスに隠れてしまっています(笑) 中腹から蒸気が吹き上っているのが見えますし「ゴーー!」という音が下まで聞こえています。

姥ヶ原の中央付近には「ひょうたん池」という池があり、そこまでは植生保護の木道を歩いて行きます。狭い木道なので人が多いとすれ違いのタイミングが難しいのですが、なるべく出て行く人優先で上手く譲り合って進みましょう。

木道の終点にあるひょうたん池の水面は周囲の紅葉に覆われて、あまりよく見えなかったりします(笑) でも紅葉に囲まれていてその密度がものすごい! これで茶臼岳の山頂が見えてくれると嬉しいのですが、こればかりはお天気の気まぐれなので……。

ちなみにSNSなどによくアップされてる「逆さ茶臼岳」(ひょうたん池に映る茶臼岳のリフレクション)は木道を下りて池の際まで行かないと撮ることができないようです。

周りが行ってるからと軽い気持ちなのかもしれませんが、「木道はおりないで」と看板が設置されてる位ですし、正直褒められた行動ではありませんね。国立公園内に植生保護の木道が作られてることの意味を少しは考えてもいいでしょう。

さて、再び牛ヶ首まで戻ったら今度は茶臼岳の西側を回り込んで、峰の茶屋後避難小屋を目指します。こちら側の登山道は茶臼岳から吹き出す蒸気や火山ガスを間近に眺めることができる、ダイナミックなコースです(鉢巻き道同様に平坦で歩きやすいです)。


峰の茶屋後避難小屋まで戻ってきましたがガスはますます濃くなっていて、この後向かう朝日岳方面もこの通り……。


ガスの中を朝日岳へ、三本槍岳はパス

まずは剣ヶ峯(1,799m)というピークを回り込みます。この山は山頂への登山道がありませんが、かなりもろそうな岩の山で確かにこれはちょっと一般登山道向きじゃないかも。

朝日岳は那須岳の中でもかなり鋭い形をした山で、登山道自体はとてもよく整備されていますが、ガレ場の斜面を30分程登ることになります(滑りやすい岩や手摺り状のクサリもあります)。
那須岳はアクセスの良さからはエリア全般にジーパンやスニーカー姿のハイカーも多いですが、茶臼岳や朝日岳は紅葉散歩の延長で登る山ではないので、コース選びは慎重に。


ということでせっかくの朝日岳山頂(1,896m)にやってきましたが、完全にガスガスで何も見えません。

周りが見えないなら足下でも撮っておきますか……。

本当はこの後、朝日岳のさらに先にある三本槍岳(1,916m)に登る登山計画だったのですが、この天候では景色もなにもあったものではないので下山することにしました。

山肌一面の紅葉を見ながら下山

さて、下山を始めると徐々に晴れて行くのが山のお約束!? 朝日岳の登りでは見えていなかった西側の紅葉が見えました。これは見事(って広角だと分かり辛かったか)。

振り返ると登ったばかりの朝日岳。こんな形の山だったんですね。

そしてこれから下っていく朝日岳と茶臼岳の間の谷筋。右上に見えているのが駐車場から峰の茶屋跡避難小屋にかけての登山道、朝は真っ暗な中歩いていたので下山路での景色が楽しみです。

手前の朝日岳から奥の鬼面山にかけての紅葉、凄いことになっています。

登りの際は明け方だったこともあって周囲の景色は全く分かりませんでしたが、まさかずっと登山道の横にこんな風景が広がっていたなんて……。

斜め前方に広がっていた紅葉の斜面がどんどん近くなり目の前にズドーンと!


30分程で登山口まで下りてきてしまますが、紅葉ハイクとしてはこのコースがかなり楽しかったです。茶臼岳や朝日岳のピークに登らなくても、この道と姥ヶ平を歩くだけでも那須岳の紅葉を見に来る価値はあるでしょうね。

ただしその場合は激しい駐車場争奪戦が待っているんですよね……(次回来るならば平日狙いかな)。ちなみに山に登らなくても駐車場からこれだけの紅葉を見ることができます。


登山後の食事や温泉についてはこちらの記事でまとめました。

久々のM.12-40mm PROが軽くて快適でした

さて、この日のカメラはいつものM. 12-100mm PROを留守番にして、M. 12-40mm PROをメインにしてもう1台はM. 8mm Fisheye PROを付けて行きました。冒頭の星の写真を含め広角の写真は例によってFisheye補正のJPEG。魚眼のものはRAWから現像しています。

久々にM. 12-40mm PROを持ち出しましたが何より重量が軽いので、M. 8mm Fisheye PROを付けたE-M1 MarkII(こちらも軽い)との2台持ちも快適です。

開放がF2.8通しなので光量の少ない時間帯や屋内のテーブルフォトでも活躍してくれますし、望遠が足りない所だけは山での紅葉写真では「もう少し欲しい」と感じることも多かったのですが、E-M1 MarkIIなら一応20M画素あることですし、ブログ写真ならばトリミングでなんとかなります(笑)

この山行からデビューさせて夜の星撮りに使った三脚はこれ。

[asin:B07HRHXLWZ:detail]

こんな記事もあります