東京丸の内から“はとバス”に乗りました。
前回の記事で書いた、東京駅丸の内駅舎の「東京ステーションホテル」に泊まった日(8月2日(日))のチェックイン前の行動です。はとバスツアーの前に食事や丸の内散歩のレポートもあるので、不要な方は以下の目次でバスツアーまで飛んでくださいませ。
KITTE丸の内の「回転寿司 根室花まる」で満腹ランチ
北海道の回転寿司チェーン「根室花まる」。2012年に北海道に行った際、新千歳到着時に空腹だったので当時空港内に入っていた根室花まるに入ったのが最初の北海道回転寿司体験でした。
そこで食べた「時知らず(鮭)」を始めとするお寿司がどれも美味しくて、2日後に帰京する際にも、再び空港の根室花まるに立ち寄った思い出……。
その後、新千歳空港の店舗は閉店してしまい別の回転寿司チェーンが入るようになりましたが、今も北海道の回転寿司といえばあのときの根室花まるのインパクトが忘れられません(大げさかもしれませんが、本当に美味しかったんだよね)。
そんな根室花まるの名前をその北海道旅行の翌年(2013年)に、この東京でも聞くこととなりました。それが東京駅丸の内に開業したJPタワーの商業施設「KITTE丸の内」のテナントとして都内初出店をした際のニュース。なんとなく気になりつつも、いつも人気で混んでいるらしいという噂もあって、今まで足を運ぶことはありませんでした。
しかしながら、突然の東京ステーションホテル泊が決まったこの日曜日、午後のホテルチェックインの前に丸の内で何をするか?で真っ先に思い浮かんだのがこの根室花まるでのランチ計画でした。
11時開店の15分前ぐらいにKITTE丸の内に入ると、1階エレベーターの前に既に行列ができていました。KITTE丸の内のテナントエリアは11時開店で、それに先んじてエスカレーターが10時55分から動くそうです(笑) 並んでいた人の全員はやはり根室花まるの開店待ちのようで、その行列のままエスカレーターで5階まで移動して店の前に並びます。確かにこれがエレベーターだとなんだか順番に不公平感が出そうなので、このエスカレーター方式は正しいなと。
11時に開店、先頭から順番に中に案内されて一巡目の最後の方に無事カウンター席滑り込みました。
入店前に人数を確認されましたが、カウンター席は隣との間にアクリル板が置かれて、ある程度そのように席を作ってから一組ずつ案内しているようでした。
メニューは壁やカウンター上にもありますが、紙で渡される本日のおすすめメニューがこちら。こういうのは、こちらを中心にオーダーしておけばまず間違いないでしょう。
メニュー冒頭に大きく書かれている「時知らず」。今まで北海道で寿司、刺し身、切り身の焼きと食べてきてどれもビックリするぐらいに美味しかった鮭です(産卵期ではないので脂がよく乗っている)。
注文はカウンター内の職人さんに声を掛けても大丈夫ですが、こんなご時世なので各テーブルに用意されたオーダー用紙に書いてお願いするのがスマートでしょう。
日曜なので背徳感のない午前からビールと念願の時知らず。うん、美味しい。美味い…… けれど、北海道で食べた時知らずに比べるとなんだか少し物足りないような…… でもそこは東京と北海道の距離が存在するので、仕方がないのでしょう。
間違いない真いわし。マグロ赤身。どうやらネタを厚切りにするキャンペーンを行っているらしく、かなりボリュームのある赤身です、美味い。
ただし、この厚切りキャンペーン寿司、少々シャリとのバランスが悪い。せめてもうひと回り小さいぐらいだといいですが、ネタの味ばかりが口の中に残ってしまいます。あと、ネタで結構おなかいっぱいになってしまう……。やはりお寿司はいつものバランスがいいなと思います。
やはり新千歳の花まるで美味しかった筋子醤油漬けとウニ。いくらは大好きな自分ですが、実は元々筋子はそこまで好きという訳でなく、ウニも同様で北海道で食べて初めて美味しいと思ったクチ。
で、こちらの筋子とウニですが…… やはり東京なので仕方ないのでしょう。ちょっとテンションが上がって頼んでしまいましたが、この辺のネタは北海道に行った際の楽しみにしておくのが良さそう。
今年鰻を食べたのは始めて。生ホタテもやはりネタ厚切りキャンペーンの大きさが過剰で、半分はお刺身として食べる感じ。ネタは美味しいのですがやっぱりバランスは大事です。
やはり好物だからと頼んでしまったけど、予想外に粒の小さいいくらに少しガッカリしながらも、概ね美味しいお寿司とアラ汁でお腹いっぱいになりました。
最近あまり食事の量を食べられなくなったこともあって、せっかくの美味しいで寿司も途中で数点外してしまうと、それでお腹いっぱいになってしまいリカバーが難しいのが切ない。これも歳なのか……。
こうして感想を書いてみるとやや微妙な雰囲気ですが、基本的にはどれも美味しかったです。お会計も丸の内なのに北海道や富山の回転寿司と大差ありませんでしたし、次回は妻と1皿2カンを分けながら注文するなどもう少し計画的に食べることにします(笑)
初めてのKITTE丸の内屋上庭園
根室花まるからそのままエスカレーターで上がればKITTE丸の内の屋上庭園に出ることができます。
実はこの日この屋上庭園には都合3回来ることになるのですが(笑)、これはその記念すべき1回目。
楽しむことができるのは東京駅丸の内駅舎の南側、駅舎から八重洲口方面へと連なる東京駅のホーム、そして周辺の高層ビル群。
手前の中央線ホームから始まり、奥の新幹線ホームまで次から次に東京駅を発着する鉄道を見られるのか、鉄道ファンならずとも楽しいものです。
おや、足元に黄色いバス…… そうか、東京駅からははとバスのツアーが出てるんですよね。
はとバスを予約しつつ出発時間まで丸の内散歩
その後、少し周辺をぶらぶらしていたのですが、はとバスが気になって調べてみると、どうやら行程1時間程度の都内観光ドライブがあるらしく、しかも毎時間出発があるようです。営業所に足を運んで見ると直近の便は既に満席でしたが、14時半出発の便が空いていたので無事予約完了。
結局、1時間半程度の空き時間ができてしまったので行幸通りを皇居方面に散歩。その前に、一度東京ステーションホテルに立ち寄ってチェックインが当初予定より遅れることを伝えたり、荷物を少し預けたり…… なども。
この辺の写真はまあお馴染みのものだと思うので、特にコメントなく貼って行きます。皇居 桔梗門が見える辺りまで行って和田倉噴水公園で一休みして戻ってきた感じ。
それにしても梅雨明け後の快晴でとにかく暑い…… 日傘は持ってきていましたが、さすがに都内に行くのに必要ないだろう、とサングラスを置いて来てしまったことに後悔。
あっという間にペットボトルを1本飲み干してようやくバスの時間が近づいたので、再びKITTE丸の内に立ち寄って飲み物を仕入れていざバス乗り場へ……。
2階建てオープンバスでTOKYOパノラマドライブ
今回、利用したはとバスツアーですが、『【2階建てオープンバス】TOKYOパノラマドライブ(レインボーブリッジ&銀座)』というもの。途中下車のないドライブツアーで、「皇居前→桜田門→国会議事堂→霞が関→虎ノ門→東京タワー→(芝公園ICから首都高)→レインボーブリッジ→お台場→豊洲→(一般道へ)→勝鬨橋→銀座→丸の内」を約1時間で回る、はとバスでは最も短いコースです。
ツアー代金は週末価格で1人2000円でした。
そして乗るのはこの2階建てバス。2階部分の屋根はオープン仕様になっていて、後部に蛇腹状に畳まれた屋根が収納されています。入場前には検温とアルコールでの手指消毒。
座席は2席スペースに対して1人、とフィジカルディスタンスを意識したもの。写真のすぐ左手前が私の席で、通路を挟んで斜め右前にいるのが妻。後方にも数列ありますが、我々が最後尾でした(あえて埋めてないのか満席になっていなかったかは不明)。催行人数を考えるとバス代金安すぎるのでは……?
2階建てバスからの視界、信号機の見え方からその高さがお分かりになるでしょうか。
出発。まずは皇居方面へ……。もちろんバスガイドさんによるガイド付きです。
皇居前の見事なクロマツは約2000本。
見えてきた赤白のアンテナな警視庁。警視庁、警察庁、桜田門外の変の話などを聴きつつ……
国会議事堂から永田町へ。
霞が関官庁街。
虎ノ門。実は虎ノ門ヒルズ初めて見ました……。
愛宕神社の出世の石段の話を聴きながら、芝公園の増上寺のあたりから東京タワーを見上げつつ、逆時計回りでぐるりと回ります。
赤羽橋交差点で東京タワーにお別れして、バスは芝公園出入口から首都高環状線へ。
高速道路でオープンカーに乗るのは初体験。視点が高いので防音壁の上から景色が楽しめます。
浜崎ジャンクションからレインボーブリッジへ。自分の運転では何度も走っているお馴染みの首都高も2階建てバスから見るのでは全く見える景色が違います。
これはかなり爽快です。みんな左手を見ているのはビル群の隙間から見える東京スカイツリーを探しているから。自分で運転してるとあまりじっくり見られないんですよね。
左手に豊洲市場が見えて来たぞと思っても、ガイドさんはひたすらお台場のフジテレビやパレットタウン大観覧車の話をしています。そう、豊洲に触るはもう少し後(笑)
有明コロシアム、体操競技場、アリーナ……等オリンピック会場の解説を聴きながら首都高を豊洲方面へ。湾岸線有明JCTから晴海までの短い区間は首都高10号線(晴海線)と呼ぶんですね。
ここでようやく豊洲市場や晴海の選手村タワマン群の話へ……
晴海トリトンスクエアと制振装置の解説。耐震もですが元々海風でビルが揺れやすい場所なんですね。
バスはそのまま晴海通りに合流し勝どき橋、築地場外市場、歌舞伎座へ。見どころの多い晴海通りですが、そういえば築地駅側に曲がらないと築地本願寺が見えないんですよね……。
銀座。日曜ということで中央通りの歩行者天国は思ったよりも人が多い。同じ都心中央区でも週末の丸の内の閑散ぶりとは別世界なのが面白い。はとバスを見ると手を降ってくれる人もちらほら……。
エルメスの騎士が掲げているのは新作スカーフだとか。
有楽町。未だに有楽町マリオンを見ると、ゴジラに壊されるビルだと思ってしまう……。
2階建てバスだと高さ制限にかなりギリな有楽町ガード下。
日比谷通りから丸の内に戻ります。
以上、中央区、港区、江東区をコンパクトに周遊するコースでしたが、1時間という短さもあって集中力が切れることもなく、ガイドさんの解説もあってかなり楽しむことができました。
首都圏在住ならば各所足を運んだことがあるお馴染みのスポットばかりですが、意外と点と点が繋がっていなかったりするのを一筆書きで走ると新たな発見があります。自分の運転で走ったことがある道にしても、2階建てバスの上で自由な視点を持てることでまた違った景色が見えてきます。
都外からの観光客はもちろんですが、東京都民でも新鮮な気持ちで楽しむことができるはとバスツアー。特にこの2階建てオープンバスでのパノラマドライブは運行本数も多く、乗車時間もたった1時間なので、東京駅近郊でちょっと時間がありそうならぜひ利用してみて欲しいなと。
同じ2階建てバスでの夜景ツアーもあるようですし(現在はコロナ対策により運休中)、その他の東京観光もぜひまた利用してみたいと思います。
観光バスの運行状況および営業時間について [9/30更新] | はとバス
【2階建てオープンバス】TOKYOパノラマドライブ(レインボーブリッジ&銀座) | はとバス
【2階建てオープンバス】極まるTOKYO夜景 | はとバス
【WEB限定/8月まで】はとバス「リアルトミカ号」で行く東京タワー | はとバス
ちなみに真夏のオープンバス、かなり日差しが強いので帽子(風で飛ばされないように)やサングラスがあるといいかも。もちろん水分補給も大事ですが、乗車時に凍らせたアクエリアスが配られて、1時間のドライブ中に丁度溶け切って非常にいい感じでした。
バスを下りてまたまたKITTE丸の内の屋上庭園。ビルの影が午後の長さですね。
飲食、観光を始め各種サービス業では、コロナ禍における感染予防対策を余儀なくされている現在。各事業者の努力には本当に頭の下がる思いですが、余裕のある入場制限や携行人数の設定もあって、利用者にとっては今までにない贅沢なサービスが提供されているのも事実。
利用する側にしてもその努力を無駄にしない行動が求められると思いますが、こんな時だからこそ今できる楽しみ方を探して行ければと感じることになった、都民による東京駅泊の週末でした。
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