昨年あたりからでしょうか。やたら「自撮り(自分撮り)」「セルフィー」なんて言葉を聞くようになりました。記憶にある所ですと、数年前の中国でのカシオEX-TRシリーズのヒットに始まり、昨年は国内メーカーのカメラ新機種が相次いで自撮りモード(回転するチルト液晶やソフトウェアでの最適化など)を推しだしてきたり、最近では韓国から輸入される形で(?)セルフィー棒(セルカ棒)がネットニュースなどを中心に話題になっています。
こんなやつ。ディズニーランドでは禁止なんでしたっけ?
始めて買ったデジカメがQV-10A(1996年)だった私は「何を今更…」なんて思ったりもするのですが、やはりSNSの普及とは切り離せないのが現在の自撮りブームなのでしょう。私自身はほぼ自撮りはしないんですけどね。
photo by skagman
余談ですが、釣りが趣味の人間にとって、自分が釣った魚を持って自撮りができるかどうかは、結構重要だったんですよね…(笑) QV-10A以降だと、サイバーショットのF-2桁シリーズとかも釣り人に人気でしたっけ…(遠い目)
自撮りといったらCASIO EXILIM
アジア圏での自撮りブームの火付けとなったのは恐らくカシオのEX-TRシリーズかと思われますが、バリアングルのレンズ(枠?)という機構だけでなく、EXILIMのソフトが搭載するメイクアップ機能が(他メーカーとは“効き”がひと味違うらしい?)、自撮り好きのアジア女性にウケた、なんて話もよく聞きます。
そんなカシオですから、当然自撮り対応のカメラを複数ラインナップしています。中でもEX-ZR50は通常のシャッター位置とは別に、カメラ前面にもシャッターを備えるという完全なセルフィー使用。
日経BP
高級コンデジRX100までも自撮り対応!?
今や高級コンデジの代名詞的存在になったソニーのRX100も3世代目になって遂にチルト液晶が180度回転式に! 「一眼レフのサブ機」や「本気撮りのコンデジ」といったイメージも強かったRX100までもが、このブームには逆らえなかったということなのでしょうか…?
RX100III(DSC-RX100M3) 特長 : 表現へのこだわりに応える操作性 | デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニーミラーレスにも自撮りの波
ミラーレス機で自撮りを強烈に推し出してきたのは、昨年のオリンパスのペンE-PL7でしょうか。実際は前モデルのE-PL5、6の頃から自撮りが可能なチルト液晶は搭載していましたが、上方向に170度の回転だった所を、E-PL7では下方向に180度開くというのを売りにしてたのが印象的です。
E-PL7 | デジタル一眼カメラ PEN | オリンパス:カメラ、オーディオ、双眼鏡
個人的にはレンズより上に視点が行った方が、上目遣いっぽい感じで自撮りにはよい気がするのですが、どうなのでしょう?
そしてパナソニックからも上180度のチルト液晶を搭載したDMC-GF7が発表となり(前モデルのGF6から対応していた自撮りモード関連を更に充実させ)、富士フイルムも先頃海外で発表されたX-A2が同様にセルフィー対応を謳うなど、ミラーレス機も自撮りブームの波からは逃れられないようです!?
http://panasonic.jp/dc/gf7/selfie.html
Cameras | FUJIFILM Digital Camera X Series & GFX – USA
ここからが本題です!?
…と、ここまでが実は前置きでして(笑)。標題の件。オリンパスの防水タフネスカメラ「STYLUS TG-850 Tough」です。
STYLUS TG-850 Tough | 防水デジタルカメラ T(Tough) シリーズ | オリンパス:カメラ、オーディオ、双眼鏡
私も使ってるこのモデルも、地味に自撮り対応のカメラなのですが、このカメラの売りはなんといっても21mm相当の超広角域からのズームレンズ。
カメラを手に持っての自撮りとなると、一般的な24mm〜28mm相当の広角レンズでも背景を入れつつ、自分をしっかり写そうとすると、結構工夫しなくてはいけませんよね。
その点、21mmの超広角域を写すことのできるTG-850なら、例えば山登りの記念写真もこの通り。南アルプス、間ノ岳では道標と自分を入れつつ、バックに北岳とその奥に甲斐駒ヶ岳までバッチリ。
こちらは奥多摩日の出山の山頂から、多摩エリアの遠景と私。ブログ用にと顔が写らないように上を向いたらかえっておかしなことになってしまいました…(笑)
私の作例がやや微妙なので、スタパ斎藤氏の記事も貼っておきます。防水仕様ですし、釣りカメラとしても最適ですね。
後継機の登場前でTG-850がかなりお買い得に!?
インドネシアの認証機関にオリンパスSH-2 とTG-860が登録 - デジカメinfo
そんな、TG-850ですが後継機と思われるTG-860の発表が近い(?)らしいこともあって、現在価格が¥20000付近とかなりお得感が出ています。
自撮りカメラとして見ると、SNSやスマホと連携するWi-Fi機能が搭載されてませんが、それもEye-FiやFlashAir等のSDカードを使えば済む話。メーカーも推奨するFlashAirを使えば、オリンパスのスマホ専用アプリOI.Shareとの連携で色々と捗ります。
TG-850 | 防水デジタルカメラ T(Tough) シリーズ | オリンパス:カメラ、オーディオ、双眼鏡
もちろん広角に強いアウトド用アコンデジとしても、個人的にかなりオススメな機種ですし、この時期のスキー需要などにも、ピッタリではないでしょうか。
あと、私には全く未知の世界ですが、ダイビングなどで「水中自撮り」ができるのもこのカメラの特権かもしれません。
普通の広角デジカメとしても使ったときのレポートがこちら。
関係ないけどX-A1めっちゃ安いですよね
セルフィー対応のX-A2が発表されて、型落ちとなってしまったX-A1ですが、現在ダブルズームキットで4万円台前半と非常にお得な感じになっております。
X-A2ではラインナップされてない赤色(レッド)があるのも個人的に気に入っているカメラ。X-Trans CMOSセンサーでないこと、ローパスレスでないことなど、上位機、後継機に劣るスペックもありますが、正直ネットでサンプルなどを見た限りではそこまで画質には大差ないように(私には)見えました。あとはこの機種、高感度の評判がめっちゃいいんですよね。
富士フイルムX-A1 はX-Transを採用するX-M1をしのぐ高感度性能 - デジカメinfo
ただでさえ、高感度に強いと評判のXシリーズですし、APS-Cセンサーを搭載した一眼カメラの中でも、最高レベルの高感度性能を持っていることは、間違いないようです。
(追記)WBSで見た中国の自撮りカメラ特集
そうそう、これを書くのを忘れてました。日記でこのネタを書こうと思った切っ掛けですが、1/19放送のWBSの特集「中国 自撮りで新ビジネス」でした。
下記リンク先で動画も見ることができますが、結構興味深い特集だったので興味があったらどうぞ。5分程で見ることができます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/globalwatch/post_82668
てっきりカシオが取り上げられるかと思ったら、特集されたのはキヤノンのPowershot N2でしたね。N1発売時にも話題になりましたが、個性的なこのカメラ、国内発売はまだでしたっけ…?
http://www.usa.canon.com/cusa/consumer/products/cameras/digital_cameras/powershot_n2
そうえいばキヤノンには「セルフィー(SELPHY)」って名前のフォトプリンタがありました。被ってしまうので、「Powershot Selfie」なんて商品名は付けられませんね?(笑)
ちなみにflickrで「Powershot N2」を検索してみたらこんな感じになっておりました。自撮りサンプルがこれでもかとばかりに…。Search: Powershot N2 | Flickr