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カメラ性能は本当にイマイチ!? 格安スマホ「富士通 arrows M02」で頑張ってみた

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今回はarrows M02のカメラ性能レビューになります。
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先日、購入したSIMフリースマホの富士通 arrows M02。ずっとiOSユーザーだった私が初めて使うAndroid端末ということもあって、Android OSに慣れるためにも積極的に使うようにしています。
moognyk.hateblo.jp

iOSとの違いは色々とあるものの、慣れれば結構なんとかなるものです。ミドルレンジクラスの格安機といえど、さほどストレスを感じることなく(たまに遅いと感じることはあるものの)、そこそこ快適に使えてます。

ただし、前回の記事でも書きましたがiPhoneと比べると明らかに弱いのがカメラ性能(本体の価格差を考えたら、カメラに性能差が出て当然ですけど)。食事の写真を撮ってみても、少しでも光量が足りないシーンでは残念な写真になりがちです。

メーカーサイトには結構いいこと書いてあるんですけども。
arrows M02/RM02 製品情報(カメラ) - スマートフォン - FMWORLD.NET(個人) : 富士通
「富士通独自のパーフェクトチューニング」… 確かに色味(ホワイトバランス)でおかしな転び方はしませんが、肝心の描写能力がややお粗末な気はしています。

レンズやセンサー性能、画像処理エンジンの実力は今更どうにもなりませんし、素直に単体のデジタルカメラやiPhoneを使った方がいいのは分かります。ただ、せっかくカメラを趣味としてるのですから、arrows M02のカメラでもブログ掲載位に使えるような写真は撮れないものか?なんなら後処理(レタッチ)でもなんかならないものか?と試してみることにしました。

JPEGのレタッチでもそれなりの効果はあります

例えば前回貼ったこの家系ラーメンの写真。店内が明るかったおかげで、さほど感度を上げずに撮ることができましたが、ダイナミックレンジの狭さ故かご飯のかなりの部分で白飛びが起きてしまってます…。
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こちらがLightroomでレタッチ済みのもの。少々わざとらしいですが、ブログ食レポならこれぐらいギラギラな仕上げでもアリでしょう。完全に白飛びしている部分は戻ってきませんが、少しでも階調が残っていればハイライトを下げてあげることご飯粒が戻ってきました。
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「ハイキーで白飛びした階調は取り戻せないので露出補正は下げ気味でRAW撮影」というのは教科書的なお約束ですが、実際JPEG画像でも多少の階調は残っています。ホワイトバランスにしてもRAWに比べて補正域が狭いだけで、JPEGだからといって諦めずレタッチしてみると結構使えるものなのです。

こちらも撮りっぱなしの写真。新宿桂花ラーメンの太肉麺(ターローメン)ですね。粒子状のノイズも出ていますし、そのままSNSにアップするにはやや残念な写真かもしれません(あまり「美味しそう」とは思って貰えなさそうです)。
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しかしながら、Twitter公式クライアント(Android版)のフィルター機能で少しお化粧してあげたら、随分とマシになりました。個人的にこれなら「アリ」です。

こちらはLightroomを使って私がレタッチしたもの。上の写真よりも大人しいぐらいですが、仕上がりとしては結構近いかもしれませんね。
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格安スマホだから…カメラ性能がアレだから… と諦めず、多少の手間を掛けてあげれば、少々難ありのデータでもそこそこ見られるものに仕立てられる可能性はあるのです。

実例:arrows M02で撮った写真をブログ掲載用に調整してみる

ということで、実際にarrows M02で撮った写真を貼ってきます。基本的に全てAdobeのLightroomでレタッチを加えてます。
本当はレタッチなしで載せられる作例も撮りたかったのですが、私の実力では無理でした(笑) 快晴の屋外だったらいい線行くと思うのですが… それはまたGWに機会がありましたら…。処理前の写真との比較や、具体的なレタッチ作業については、需要がありそうならば考えます。

ちなみに今回は、マスク処理だったり写真の一部分をスポット補正するような、時間を掛けるレタッチは一切行ってません。画像全体に大してざっくり一部パラメーターを調整したのみで、どれも数秒〜数十秒程度の作業。別にPCを使わずともスマホのアプリでも、同様の処理はできるはずです。

* *

冒頭に貼った新宿の夕暮れとほぼ同じ時間帯のコクーンタワー。iPhoneだとこの広角感は出せないのですよね。ISO320で結構なノイズが出てしまったのをLightroomのノイズリダクションで抑えてみました。
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実家夕飯のステーキはホワイトバランスがやや転んでしまったのを調整。黒レベルでシャドーをシメたらお肉もそこそこ美味しそうに… 見えませんか?
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中野といえば家系ラーメンの「武道家」を愛する私ですが、いつも外に行列ができてる「二代目えん寺」が空いていたので入ってみました。写真の処理はコントラスト強めのネガフィルム風の仕上げで。
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「ベジポタ煮干じめつけ麺」を注文。ベジポタというのはベジタブル+ポタージュからの造語だとか。野菜をポタージュ状にしてとろみを付けた漬けダレなのですね。
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(一見かなり濃厚で、煮干し系の魚介だしが効いていますが、意外にもサッパリと食べられる不思議。モチモチの太麺へもよく絡んで箸が止まりません。結局スープ割りをして飲み干し。また来ます)

…と、一瞬ラーメンレポを挟みそうになりましたが、戻ります。
今時のコンデジ同様に光量のある屋外ならば充分な描写性能があります。コンクリートに描かれたペンキの質感もちゃんと出ていますね。
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広角27mm相当の広さはiPhoneにない強み。あまり知らなかったのですが、Android系のスマホは広角寄りの画角に設定されてるものが多いのでしょうか。
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デジタルズームの画質劣化を考えるとズームが使えないスマホだけに、30mm前後の画角で抑えているiPhoneは絶妙ともいえますが、個人的には広角レンズの方が好き。贅沢を言うなら24〜25mm位あると嬉しいのですけども。

ちょっとマクロっぽいことにも挑戦してみました。というかピントが合ってませんね(笑) でも、このarrows M02のカメラ、iPhoneより寄れるかもしれません?(後ほど検証)。
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かなりの近接状態でも合焦音は鳴るのですが、実際はピントが合ってなかったりするので要注意。でも、この綿毛は結構いい感じに写ってません?
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新緑好きおじさんです。
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せっかくの防水スマホ、雨の日に使わないでどうする! …って雨が止んでから撮りました、すみません。でもこれ、スマホ用のマクロレンズとは使わずに撮ってますからね。ホワイトバランスはレタッチ時に少々遊びました(笑)
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moognyk.hateblo.jp
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いかがでしょう? あまり説得力のある作例にはなってないかもしれませんが、格安スマホのカメラでも撮り方、後処理を工夫すればブログレベルならば充分使い物になるのは分かって頂けたかと思います。

* *

後処置/レタッチといってもさほど難しいものでなく、フィルターやプリセット一発でそこそこ見られるものもたくさんあります。Lightroomのような専用ソフトがなくとも、スマホアプリの無料アプリでも同様の処理ができます(お馴染みのInstagramの他、LINEやTwitter公式アプリのフィルターも何気にかなり使えますね)。

おまけ:arrows M02とiPhone6を最短撮影距離で比較してみみた

先ほど、arrows M02のカメラは「寄れる」と書きましたが、実際のどの程度のマクロ撮影が可能なのかiPhone6と比べてみました。最も近距離でピントの合う場所を探してシャッターを切ってみます。

まずはiPhone6で。そう、iPhoneって思ったよりも寄れないんですよね、だいたいこんな感じのイメージです。
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そしてarrows M02。最短撮影距離を見つけようと画面タッチでAFしてみるのですが、明らかに最短距離以下でも合焦音が鳴ってしまうのです…。目測でピントが合ってるであろうギリギリを見つけて何枚か撮ったうち、最も近距離でピントが合っていたのがこちら。
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おおお、確かにiPhoneよりは近い! ただし、解像感はどう見てもiPhoneの方が上です(笑) これならばiPhoneで撮ってトリミングをした方が、遙かに精細な画像になるでしょう… と、身も蓋もない結果が出たところで、今回のレビューを〆たいと思います。

結論:格安スマホarrows M02のカメラでも頑張れば結構使えるかも!?

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