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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

お盆休みは南アルプス:北沢峠 長衛小屋テント場で過ごす2泊3日がスタート

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前回の日記にも書きましたが、8月13日(日)から15日(火)にかけて南アルプスに行っておりました。甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の玄関口である北沢峠にテントを張って、1日ずつ両方の山に登って楽しもうという計画です。

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近い割に足の向かない南アルプスのアクセス事情

北沢峠は山梨県南アルプス市と長野県伊那市の県境にある標高2,032mの峠ですが、マイカー規制された南アルプススーパー林道のど真ん中。現地へのアクセスは山梨県側は芦安温泉(又は奈良田)から広河原でバスを乗り継ぐか、長野県側は伊那市の戸台口/仙流荘を起点にバスを利用する必要があります。
山梨側にせよ長野側にせよ、休日の朝などはこのバスが混み合うことが有名で、しかも1時間前後の行程を重たいザックを膝の上に抱えて狭いバスに揺られることになります…。

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それもあって、あまりこの方面には足が向かなかったのですが、さすがにお盆期間とはいえ日曜の午後便で北沢峠に前乗りするならば、混雑とも無縁だろう… などといった考えは、半分正解で半分甘かった。

東京の自宅を11時前に出発して中央道に乗ったところいきなりの渋滞… まさか日曜昼の下り車線がまだ渋滞してるなんて! 当初は山梨側の芦安からエントリー予定でしたが、急遽長野側の仙流荘を目指すことに予定変更。運転する距離は多少伸びますが、14:20発の北沢峠行きバスにならなんとか間に合います。
2020年(令和2年)南アルプス林道バス【全面運休】:伊那市公式ホームページ

戸台口バス乗り場から北沢峠へ…

仙流荘の駐車場に到着すると、そこそこ車は並んでいますが日曜の午後ということもあって、河原に下りずともバスターミナルから近い場所に車を停めることができました。ちなみにこの後、臨時増発のバスも含め続々と北沢峠から登山客が下りてくることになります。山の日からの三連休の最後ですからね… 我々はその入れ替わりを狙った訳です。

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初日はテントを貼って寝るだけなのでビールを飲んでバス待ち。初日は多少の雲はあるもののお天気もよく、気持ちの良いスタートだったのですけども…。

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案の定、日曜最後の北沢峠行きバスはガラガラです。北沢峠までのバス運賃は手回り品(ザック等)含めて往復1人2,680円也(片道1,130円+210円)。

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バスの中では運転手さんが車窓から見える南アルプスの山々や路肩の花について解説してくれたり、所々でバスのスピードを落としてくれたりしつつ、のんびりと北沢峠へ向かいます。シカもひょっこり顔を覗かせたりとか…。

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45分程バスに揺られてやってきました北沢峠。これから2泊を過ごすのは、北沢峠バス停から歩いて10分程の所にある長衛小屋のテント場です。

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長衛小屋(旧 北沢駒仙小屋)テント場

河原に広がる長衛小屋のテント場(約100張分)。翌日からは平日だというのにさすがお盆期間、かなりのテントが残っています。小屋の名称ですが、元々「長衛小屋」だったのが一時期「旧北沢駒仙小屋」に、そして再び「長衛小屋」に戻っているのですが、少し古い地図などでは「旧北沢駒仙小屋」の表記になっているので注意しましょう。

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テントは設営前に受付してくださいと。料金は1泊500円/人と安いのが有り難い。

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長衛小屋の正面玄関、ヱビスあります。

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小屋の隣には公衆トイレ。山のトイレにしてはかなり綺麗な方でしょう。水道や水場もあちこちにあって、長期滞在時の利便性も高そうです。

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標高は2,000m(正確には1,980m)の山の中ですが、バス停からのアクセスの良さもあり、山のテント場というよりはキャンプ場のよう? ついテント泊用のザックに荷物を詰めてきてしまいましたが、日帰り用の軽量ザック+テント泊の道具は別に持って来ても良かったかもしれません(笑)

小屋は北アルプスや八ヶ岳のように軽食がある訳ではありませんが、売店で各種飲物におでん(冷たいものを鍋に貰って自分で温める)などを買うことができます。予約制のコインシャワーがあるのも面白いですね。さすが水の豊富な南アルプス!

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小屋や水場からも近い、川側にテントサイトの空きがあったのでテントを設営します(写真は翌朝のもので朝露と雨で濡れてますね)。ペグの刺さりにくい地面ですが、大きな石が豊富に転がってるので問題なし。いい場所が取れればマットも薄いもので大丈夫かな。

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川は一段低くなった場所を流れていて、このせせらぎの音が常に聞こえているので、テント場では悩まされがちな周囲のテントの喋り声やイビキが全く気にりません(笑)

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ちなみにこんなに近くを沢が流れていて雨のときに鉄砲水が心配じゃないか?と思うかもしれませんが、この少し上流には小さなダムのような堤防が何段階も作られていて(100m置き位に池になっています)、水量がコントロールされているようです(?)。

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初日は何も予定がないので、テントに寝っ転がって過ごします。

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夕飯、コーヒー、ビール、寝る

初日の夕飯は最近やや山飯に目覚めたらしい奥さんが作ってくれました。

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ほー、なんだか美味しそうなものが…。

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私は横でコーヒーでも淹れますか。一時は山にコーヒーミルを持って行ったりしてみましたが、結局はドリップパックぐらいが丁度いい落とし所だと思います(笑)

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アルファ米を使ったツナトマトピラフが完成。胡椒を振っていただきます。美味い!

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さらに余った食材とめんツナかんかんを炒めてビールのおつまみに。「ヱビスあります。」な長衛小屋のビール自販機はサッポロ黒ラベル。

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ところでめんツナかんかんって明太風味な味付けされたツナってだけで、魚卵は入ってないですよね? ツナ+明太子ならば、もっと料理に使えるのになぁ…なんて思ってしまいました(ツナ明太子パスタとか)。

その後、空は雲がかかってしまい星も期待できそうにない夜。奥さんにKindleの漫画を借りて読んでいたらすぐに眠くなってそのまま朝までグッスリ…です。

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ダンジョン飯 1巻 (HARTA COMIX)

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北沢峠 長衛小屋からの甲斐駒ヶ岳&仙丈ヶ岳登山の様子