会社務めをやめてから外出時にイヤホンを使うことがすっかり減ってしまった私ですが、いつの間に手元にあったワイヤレスイヤホンが全て破損なり行方不明となってしまったので、久々に購入しました。
せっかくなので最近の主流らしい(?)トゥルーワイヤレスタイプのイヤホンということで、何かと評判らしいAVIOTの製品を購入。「TE-D01g」この4ヶ月ほど使ってみてのレビューになります。
- AVIOTのトゥルーワイヤレスイヤホン
- IPX7防水のAVIOT TE-D01g
- 実際に使ってみての感想、音質など
- マスクの耳紐やマフラーと鑑賞しないのが快適
- シャワーや水の音を気にせずにお風呂が捗る
- 突然片耳の接続が切れるトラブルが稀に発生
- 手が当たる等の衝撃で外れることも
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AVIOTのトゥルーワイヤレスイヤホン
つい半年ぐらい前まではAVIOTというブランドを知らなかった私ですが、バリュートレード株式会社なる日本企業が展開するオリジナルAVブランドだそう。
元々は海外ブランド製品の国内販売を行っていた会社のようですが(?)、イヤホンメーカーもやっているんですね。開発、製造部門とかどうなっているのだろう。
このAVIOT、高品質な物作りに「日本の音」を掲げたブランド戦略で、短期間のうちにかなり多くのファンを掴んでいるようです。
最近では、凛として時雨のドラマー、ピエール中野氏(Twitterヤバイ系のミュージシャン)が同社のTE-D01dを絶賛したり、そこからの流れでコラボモデルのTE-BD21f-pnk(巷で「ピヤホン」と呼ばれてるやつ)を発売、未だ入手困難の大人気モデルとなっているようです…… というかその辺の話題の余波が自分の所まで伝わってきて、AVIOT製品を知ることとなった感じ。前置きここまで!
TE-BD21f-pnk|AVIOT
そうそう、「トゥルーワイヤレスイヤホン」(フルワイヤレス/完全ワイヤレスとも)はAppleの「AirPods」に代表される左右のドライバがケーブルで結ばれてない、独立型のワイヤレスイヤホンのこと。私が通勤をしなくなったここ数年の間に、すっかりイヤホン界の主流のひとつになっているみたい?
IPX7防水のAVIOT TE-D01g
当初はそんなピ氏絶賛のTE-D01dでも買ってみるか……と思ったのですが(TE-BD21f-pnはまだ予約段階の頃でした)、調べてみるとTE-D01dは防沫型への日常生活防水(IPX4)。一方でさらに高い防水性能(IPX7:シャワーOK)を持ったTE-D01gなるモデルがあるらしく、そちらの方が若干お手頃価格だったこともあってこちらをポチっと。現在はTE-D01dが値下がりして数百円差ですね。
AVIOT製品はケースや本体の破損、紛失に際して一定の免責額での交換保証(1回限り)が用意されていて、公式ストア及び正規販売店で購入した場合にのみ保証対象となるとのこと。AVIOT公式ストアはAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングにそれぞれあって、価格も横並びだったと思います。自分は楽天で貯まっていたポイントで購入しました。
外観とか開封云々は別にいいですよね。保管&充電用のケース(チャージングケース)とイヤホン本体が左右で1組、充電用のワイヤレス(Type-C)ケーブルと交換用イヤーパッド(白/黒、各S/M/L)が付属。私は購入時のままのイヤーパッドで使っています。
左右の本体はイヤーピース部に対してバッテリーやドライバユニットが収納されている部分がぷっくりと膨らんだ形状。「耳うどん」なんて言われるAirPodsのスッキリした形状に比べると随分と異なりますが、その分の設計の自由度やバッテリー容量に余裕がありそうなことは容易に想像が付きます。
本体&チャージングケースの充電など
充電はチャージングケースにUSBケーブルを接続して行います。本体のみで連蔵最大10時間の再生が可能で、チャージングケースに戻してリチャージすることで最大50時間の充電が可能とのこと。
チャージングケース側に充電残量が表示されるのですが、実際ケース側にケーブルを繋いで充電するのはかなり稀で、この4ヶ月の間にも数える程しか充電した記憶がありません(私自身がそこまで頻繁に外出しないので)。一端充電すればしばらくチャージングケースのみの携行でOK。
チャージングケースへの収納ですがケース側に磁石が仕込まれているて、本体を近づけると「スチャッ」と吸い付くように収納されるのがなかなかいい感じ。
チャージングケースの蓋開閉部もマグネットで固定されるようになっています。
ペアリング、操作など
初回ペアリング等の手順は一般的なBluetoothイヤホンと同じような感じ。普段の使用時には先に電源を入れた(チャージングケースから取り出した)側のユニットが親機としてスマートフォンとBluetooth接続され、もう片方が子機としてぶら下がる感じでしょうか。この辺の仕組みはちょっとよく分かっていませんが、使っている分には迷うようなことはないと思います。
ペアリング、電源オン/オフ等の音声ガイダンスは、アニメ声風というか伊藤あすかさんという女性声優の方が担当されているみたい。海外製品の英語ガイダンスに比べても結構好きです(笑)
曲の送り戻しやボリュームのコントロールが、左右それぞれの本体のボタン操作(押す回数)でコントロールしますが、基本的にはスマートフォンで操作してしてることが多いかも(再生/停止は1回押すのみなので頻繁に使いますけども)。
実際に使ってみての感想、音質など
耳への装着感はまずまず。最初どの角度に装着するのが正解なのかよく分からず、公式サイトの写真を見ても本体の楕円長辺が真横を向くのが正解にも見えるのですが、私は少し斜めにして(頭の後ろ側に向けてすこし撥ね上げるような角度で)押し込むのが丁度いいみたい。
Via: TE-D01g|AVIOT
装着時の見た目はご覧の通りそこそこ目立ちますね(髪の長い女性なら隠れると思いますけども)。
ワイヤード、左右がケーブル繋がったタイプのワイヤレスイヤホンと比較して、まずなによりケーブルのタッチノイズが一切ないのが最高。こればかりはイヤホンの宿命と思っていただけに、タッチノイズからの解放は一見地味ながらに嬉しいものです。
音質に関しては私自身が最近はあまり拘らないというか(iPhone付属品のようなよほどのアレは兎も角)、必要な音が聴こえてくれればOK、あとは音の傾向の違いとして受け入れてしまうので。
手元にこれという比較対象もありませんが、普段楽器演奏で使っているCD900STを基準にすると低音域が結構厚めに鳴ってる感じですが、中域〜高域もそれなりにスッキリ鳴っていて、ジャズからロック、ボーカルものまで私が聴くタイプの音楽では特に不満を感じることはありません。解像重視というよりはソフトな聴き心地の印象ですが、ダイナミック型ドライバとしては十分にクリアだと思います。
無音時のノイズとかも特段ありませんし、もう一昔前のBluetoothイヤホンとは違ってワイヤレスだから音質がどうこうということはないみたい。後は鳴り方の好みはあると思うので、こればかりは色々と試聴してお好みのイヤホンを探すしかないかなと
当初、あまりに気に入らなかったらTE-D01dやTE-BD21f-pnも検討しようと思ってましたが、今の所はこのTE-D01gで十分ですね。価格を考えても非常にコストパフォーマンスの良いイヤホンだと感じます。
マスクの耳紐やマフラーと鑑賞しないのが快適
左右独立型のフルワイヤレスイヤホンを使ってみて分かったのが、マスクの装着がとても快適なこと。季節的にそろそろ外出時にマスクを付けることが増えてくるのですが、ワイヤードタイプ、左右が繋がったタイプのワイヤレスイヤホンでは、マスクの耳掛けとイヤホンのどちらを先に付ける/外す? 的なことに気を遣っていたのが一切なくなります。これがなんとも快適。
さらに、これから寒くなるとニット帽を被ったり首回りにマフラーなども巻くようになりますが、その際もケーブル類の干渉がないと思うと、これはもう一度使ったら戻れませんね。
シャワーや水の音を気にせずにお風呂が捗る
入浴中に防水のスマートフォンで音楽を聴いたり映画(や海外ドラマ)を見ることがあるのですが、体を洗ったりシャワーを使った際の水の音で音声(特に台詞)が聞こえなくなりがち……。
一時期は防水のBluetoothスピーカーなども使っていたのですが、結構大きな音で鳴らすことになったり(それはそれで楽しいのですが)やはり頭にシャワーを当てていると聞こえないのは同じ。
それがTE-D01gならそこまで音量を上げなくても髪を洗っている最中も音声が良く聞こえていますし、もちろん台詞を聞き逃すようなことはありまえん。一時的な浸水にも耐えられるIPX7防水なので(スペック上は耳から浴槽にポロリしても大丈夫)安心してお風呂で使うことができます。
突然片耳の接続が切れるトラブルが稀に発生
「まいったなー」となるのが、使用中に突然片耳側が切断されてしまうトラブル。2〜3回(日単位)の使用につき1回は発生している気がするのですが、ここからの再接続がスムーズに行くこともあれば、なかなか上手く復旧できないこともあります。
恐らくスマートフォンとのペアリングが切れるケースと、左右のペアリングが外れる両方があると思うのですが(?)、咄嗟のことだと原因と解決方法がすぐに切り分けられず、電源を入れ直したりスマホのペアリングをし直したりと場合によっては無駄な行動を取っていることも……。
ここは早く状況に慣れて、最短の復旧手順に入れるようにしたいところ。
手が当たる等の衝撃で外れることも
フルワイヤレスイヤホンで恐いのが使用時の本体落下や紛失。普通に使っていて不安に感じることは一切ありませんし、ジョギングやちょっと頭を振った程度ではまず外れることはないと思います(イヤーピースのサイズが合っていることも重要かと)。
Via: TE-D01g|AVIOT
ただし、一度だけ起こったのですが、外出時に何かのタイミングで自分の手が耳のあたりをはたいてしまったのですが、その際の衝撃で片耳の本体を落としてしまったことがあります。正確に表現すると、指先がイヤホン部を少しかすったショックで結構あっさりポロリと……。
その際はすぐに拾える場所ではありったものの、駅のホームや満員電車内、道路を歩いてる際などはそのまま回収不能になる可能性もありそう。便利ではあるものの、構造上これはどうしても避けられないリスクなのかなと思います。
本体の形状的にも、AirPodsなどに比べて耳の外に出ている部分が大きいので(ドライバやバッテリー容量の都合かと)仕方ないのかもしれませんが、使用の際には十分注意しておきたいポイント。後は、AVIOTの保証を利用したり(早く製品登録しておかねば)、あまり高額なモデルを使わないなどある程度の紛失リスクは覚悟の上で使うしかないでしょうね。
そうえいばTE-D01dはチャージングケースに1,800mAhのモバイルバッテリー機能を持たせているみたい。確かにイヤホン充電器一体形のモバイルバッテリーみたいなものですが、なかなか面白いアイデアですね。次買うならこちらを要検討かな(それまで売っていれば……)。