2年ちょっと使ったのでまとめておきます。

- 40mm相当のパンケーキレンズ
- 飯撮りに最高の焦点距離
- 少し余裕のある標準画角が使いやすい
- OM SYSTEMから17mm F1.8の2型が出るみたい?
- LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.の主な仕様
40mm相当のパンケーキレンズ
パナソニック「LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.」はマイクロフォーサーズ最初期に登場して人気だったパンケーキレンズのマイナーチェンジ版として、2013年に登場した単焦点レンズです。自分は長らく使ったことがなく、2022年になって新品で購入しました。その際のファーストインプレッションがこちら。
そこから2年ちょっと使ってみたので、実際にこのレンズを使っての作例を中心にレビュー的なまとめ。
LUMIX G 20mmレンズは2009年に初代モデルが登場していますが、35mm判換算で40mm相当となる“やや広めの標準画角”は、RICOH GR IIIxを始めここ数年特に人気の画角かもしれません。実際に使ってみると、テーブルフォトからスナップまで確かに使いやすく、これは人気になるのも分かるなと。

LUMIX G 20mmはAF駆動時に微妙な動作音と振動があり*1、動画撮影には剥いていませんし、その挙動のせいかAFがもたつくような印象も受けますがAF速度自体は実際にはそこまで遅いわけではありません。
GF10と組み合わせて小型のスナップカメラにするのも良いですが、個人的に気に入っていたのはOM-1のような中型ボディとの組み合わせ。旅行や望遠レンズを使う際の予備レンズとして携行しておいて、食事の際などに付け替えるボディキャップのようなサイズ感で非常に取り回しが良い。あと、このクラスのボディに装着した場合は、AF時の独特の挙動があまり気にならずGF10で使う際よりもスムーズ。


同じくパナソニック製のパンケーキ型でマイクロフォーサーズ最小最軽量レンズ「LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.」も同様の使い方をしていますが、LUMIX G 14mmは街歩きなどのスナップ用途で出番が多く、飲食店などテーブルフォトを意識した際にはLUMIX G 20mmを選ぶことが多いです。LUMIX G 14mmに比べるとコンパクトさでは一歩及びませんが、一般的なレンズに比べたらLUMIX G 20mmも十分にコンパクトです。

飯撮りに最高の焦点距離
得意なのはやっっぱりテーブルフォトで飲食店などで椅子に座ったままテーブルの上の料理を撮るシチュエーション。広角レンズだとつい寄りすぎて影が入ってしまったり、逆に標準域だとカメラを引いたり立ち上がる必要が出たりしますが、40mm相当はこれがなんとも丁度いい。
さらに使ってるカメラはGF10なので、飲食店などでの存在感はスマホやGRレベルです。



最短撮影距離は0.2mとかなり寄れるので上と同じラーメンにグッと寄ればこんな撮り分けも可能。


もはやラーメン専用レンズと言っても過言ではない!?



開放F値がF1.7と明るいこともあって屋内でもISO感度を上げることなく撮れます。フルサイズセンサーに比べるとボケ量の少ないマイクロフォーサーズなので、開放で撮ってもボケ量は適度ですし(フルサイズのF3.5程度)、角度を付けて撮れば前後をしっかりボカすことも可能。

料理の記録ではあまりこんな撮り方はりませんが、特定の皿を際立たせたい場合などはこんな使い方も可能。

少し余裕のある標準画角が使いやすい
街歩きなどでのスナップも50mmより少し広い画角は使い勝手が良い。かつては自分も35mm画角が苦手だった時期があり(その後好きになるのですが)SNSなどでも35mmが苦手という声は昔から頻繁に目にするのですが、広角レンズの要素もある35mmに比べると40mmは「少し余裕のある標準」といった感覚で使いやすく感じるでしょう。使う側の感覚は完全に標準レンズなので、広角レンズのように端から広さを期待してカメラを構えることもなく、狭いと感じることは少ないと思います。








描写に関しては設計が古いこともあってか、現行のマイクロフォーサーズのレンズの中では比較的柔らかめかも。特に開放からF2.0ぐらいまではその傾向が強く、遠景を撮る際はF5.6ぐらいまで絞った方が描写が安定します。ちなみにここまで全て開放F1.7での撮影になります。



ここからF2.0、若干周辺減光も残りますし開放とそこまで差はありませんが、このレンズの個性を残してスナップする際はこれぐらいが個人的には好みです。これ以上絞るなら別にズームレンズでもいいですし。



標準レンズに近いのである程度距離を撮れば縦横の直線が比較的きれいに出せます。広角レンズでスナップしているとどうしても建物などパースが付きがちなので。


F4.0での遠景。最新のレンズほどの解像感はありませんが、十分にシャープだと思われます。遠景や風景スナップを撮るならもっと得意なレンズはたくさんありますし。


F8.0。ところで、このとき雪山にこのレンズを持って行った理由が全く思い出せません……(もう1台のカメラはM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROを付けていたのでトリミング程度で対応できる画角差なのに)。


登山用途に向いてるレンズとは思えませんが、軽量コンパクトなこと、花などに寄れるのであえて広角でなく標準域で気分を変えたいような場合にはアリかも。
最大絞りのF16では回折現象により解像感が落ちるようです。意図して撮っていたのではないですが、光量があるので少し絞ったつもりが最大絞りになっていたようで、これは失敗でした。


OM SYSTEMから17mm F1.8の2型が出るみたい?
そんなこんなで、個人的にはLUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.の使い分けも上手くできていたレンズなのですが、近頃OM SYSTEMからM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8の2型が防塵防滴となって発売されるという噂もあり、そちらが少し気になり始めています。



35mm相当付近のレンズは17mm F1.8の1型、PROレンズのED 17mm F1.2 PROもしばら使っていましたし、LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.がかなり気に入っていた時期もあります。
自分の中でも流行り廃りもあって、OM-1クラスのボディで単焦点レンズを使うことはなくなっていたのですが、冒頭で紹介したような予備の用途で防塵防滴の小型単焦点があるといいな……と思っていたこともあって、噂のレンズは気になるところ。14mm / F2.5はGM/GF10と相性も良く残したいところですが、20mmは若干用途が被ってしまうかも。CP+あたりで現物見られたら検討します。
LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.の主な仕様
概要 デジタル一眼カメラ用交換レンズ H-H020A | LUMIX(ルミックス) ミラーレス一眼カメラ・デジタルカメラ | Panasonic
- 品番:H-H020A
- マウント:マイクロフォーサーズ
- 焦点距離:20mm(35mm判換算40mm相当)
- レンズ構成:5群7枚(非球面レンズ2枚)
- 開放絞り: F1.7
- 最小絞り:F16
- 最短撮影距離:0.2m
- 最大撮影倍率:0.13倍(35mm判換算:0.26倍)
- フィルター径:Ø46mm
- 絞り羽根:7枚(円形虹彩絞り)
- 最大径×全長:Ø63×約25.5mm
- 重量:約87g
- 希望小売価格:55,000円(税込)