前回、稲城北緑地公園で桜吹雪を見た日の桜吹雪以外のあれこれ。
この日のスタートは南多摩駅でした。是政橋の右岸側から見る多摩丘陵の向陽台、城山の桜。
上の写真は是政橋右岸側、横断歩道の安全島から撮ってます。特徴的な双子斜張橋の是政橋ですが、先に上流側(左)が完成してから13年後に下流側が開通しているので、右側に見えてる橋の方が新しいのです。
南武線、武蔵野線橋梁の向こうに府中多摩川かぜのみち(郷土の森前)の桜が見えています。空はややかすみ気味なものの、大岳山など奥多摩の山も見えてます。この日は白い富士山も見えていました。
多摩川右岸の遊歩道(多摩川サイクリングコース)を稲城北緑地公園方面に向かいながら見た対岸の府中市側、左奥に東京競馬場のスタンドが見えています。府中多摩川かぜのみちは歩行者は右側通行ですが、稲城市内の多摩サイは歩行者、自転車共に左側通行なのでちょっと紛らわしい(府中ルールが特殊とも)。
奥に見えている色褪せたオレンジの屋根は多摩川競艇場のメインスタンド。
多摩川の菜の花と是政橋。改めて見ると上部のブルーの部分の色が結構違って見えますね。
空を上昇していくトビを追いかけていたら堤防の桜が前ボケに……。


多摩川を歩いてると毎回見掛けるモズ。
ヤブの中のあちこちからキジの鳴き声が聞こえてきますが、この日は桜吹雪が目的なので探さず(後で桜吹雪をたっぷり見られたあとでキジ探しをしました)。
大きな送電鉄塔が立っているのは東京電力の北多摩変電所。
送電線の続き、稲城側の鉄塔と満開の桜。
菜の花、多摩川、桜並木、北多摩一号水再生センター(下水処理場)。
ゴルフ練習場(アコーディア・ガーデン調布)のネットは近く見えますが桜の向こうに中央自動車道があってさらにその先。ネットの真ん中あたりには味の素スタジアムの端っこが見えます。
そういえば、稲城北緑地公園の下流側の端あたりに水門と流れ込みがありますよね。
「大丸谷戸川樋管」とのこと。最初大丸用水の流れ込みかと思いましたが「大丸谷戸川」という川。大丸用水は是政橋の上で取水したばかりなのだから、わざわざ多摩川に戻す必要はありませんでした。
結構大きな流れ込みです。以前、オイカワ釣りに来たことがありました。
流れ込みの上はテトラが入っていて川の澪筋と下流側で繋がったプールになっています。夏にはヘラブナ釣りをしてる人やバサーもよく見ます。瀬ではアユ釣りをする人の姿なども。
稲城北緑地公園内の大丸谷戸川、開渠部分の最後。このトンネル内を左手にカーブして多摩サイや堤防の下を流れて大丸谷戸川樋管に繋がっています。
トンネル内に落書き。
この大丸谷戸川沿いがこの日は絶好の桜吹雪ポイントだったのでした(前回記事)。
大丸谷戸川の桜のトンネル。
稲城北緑地公園内の流れで2箇所、傾斜を変えているポイントがありました。流速を出す必要があるのか。
準用河川 大丸谷戸川。どうやら多摩丘陵の米軍施設「多摩サービス補助施設」の敷地内あたりから流れている川のようです。大丸交差点から川崎街道沿いに流路があるみたい。
稲城北緑地公園の裏手。稲城市民プールの裏へ……。
南多摩駅の近く、日本フイルコンの敷地の中を流れているのは大丸谷戸川だったんですね。
この先は暗渠になっていて、南武線沿いの大丸用水の方向だったのでてっきり大丸用水の一部かと勘違いをしていたのでした。ということは南多摩駅西交差点のあたりで大丸用水と暗渠の立体交差をしているのかも……。
さて、稲城北緑地公園に戻りますが、この公園は1時間まで無料。以後も1時間100円と良心的な価格で(稲城市内の他の公園もそんな感じ)、数時間停めて遊ぶ際にはとても助かります。
この日は一旦家に戻ってから午後に車で出直してるなどしています。
お花見シーズンということもあって平日でも駐車場はそこそ混み合っていましたが、出入りも頻繁で今まで停められなかったことはありません。
ヒヨドリにオナガ。
桜吹雪待ちをしつつ鳥を見たりして堤防を歩いていると……
多摩川堤防にウマがいる!?
市内でウマを飼育してる方が散歩に連れてきたそうです(軽トラで運んでるとのことでした)。
ひたすら草をモリモリ食べていました。
かわいいな小さいウマ。
散歩中の犬も興味津々。
ウマはまったく気にしない。
その後、桜吹雪がある程度見られたので、先程から鳴きまくっているキジ探し。鳴き声が聞こえてきた方向を頼りに、双眼鏡でこんな感じのヤブや草むらの中を探していると……
いました。頭の先が派手なので隠れ方が甘いと見つけられます。
この時期のキジのオスは「ホロ打ち(母衣打ち)」という鳴きながら(正確には鳴いた直後に)羽をバタバタさせる行動が見られます。キジを探す際にホロ打ちをする瞬間を目撃できれば、目立つのですぐ分かるのですが、目立つ行動をする割には警戒心が強いのかすぐに隠れてしまうことも。
一般的にキジの鳴き声は「ケン、ケーン」と言われてますが、個人的には「ギェン、ギェーン」とか「エ゛ン、エ゛ーン」の方がしっくりくるかな。実際に鳴いてる姿を見ると、里山や河川敷ではよく聞く鳴き声なのですが(野川では聞いたことがない)、それと「ケーン」のオノマトペは繋がってなかった。
かなり離れているのにカメラの気配を察するのかすぐ頭を引っ込めてしまったり(笑)


最近までこれだけ身近に居ることに気づいてなかったキジですが、存在に気づくとこんどは相当な個体数が居ることが分かりちょっと驚いてます。似たような環境は多摩川沿いの至るところにありますが、その殆どにキジが住んでいるとしたら思った以上に身近な鳥なんですね。
警戒心が強くヤブや草むらの中に潜んでるキジですが……
たまに油断してなのかやはり歩きやすいのか、人が踏み固めた道に出てきていたりします(笑)
首から背中に掛けての色、羽の模様も本当に鮮やかですね。
そしてひと鳴きしたら草むらの中へと去って行きます……


桜吹雪と合わせてなかなか楽しい1日になりました。