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改築後の多摩川 大丸用水堰(床止工)、大雨の影響と流れの変化を見てきた

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改築がほぼ終わった多摩川の大丸用水堰。「多摩川緊急対策プロジェクト」の一貫として現在行われている「R4多摩川大丸床止設置他工事」も終盤ですが、工事終了まであと2ヶ月を切ったタイミングで関東地方に大雨が降りました。雨が止んだ翌日、大丸用水堰周辺の様子を見てきました。

ゴールデンウィーク後半、4連休直前の5月2日の東京地方は雨。午後から夜半に掛けては雷を伴う豪雨となりました。18時過ぎに大丸用水堰左岸に設置されたライブカメラをチェックすると、既に低水路の半分ぐらいまで流れが広がっていて、19時過ぎには一部を残して大丸用水堰の左岸まで水の流れが広がりました。
増水のピークは20時頃で以後は徐々に水量は落ち着いて行きましたが、翌朝大丸用水堰の様子を見に行ってみることにしました(下の写真はライブカメラの2日18時台、19時台、20時台、翌3日5時台)。

多摩川:大丸用水堰下流/東京都府中市是政6丁目 (左岸) | 京浜河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局

よく晴れた翌5月3日の朝、郷土の森公園バーベキュー場。既に水位は落ち着いていますが、前夜に増水していた低水路には大きな水溜りが見られ、直前までは存在しなかった澪筋も生まれています。

3月頃までは工事車両や重機が入り床止め工の仕上げが行われていた低水路は、前日の増水で掘り返されてガタガタになっています。

6日前のGW初日は広大なグラウンドのように綺麗に整備された低水路でした。

新しい真っ白なコンクリートブロックが並んでいた床止の工や魚道の中にも流れ込んだ川砂や小石が大量に堆積しています。たった一晩でここまで姿が変わってしまうとは!


左岸側の魚道周り。すぐにこうなる運命だったとはいえ、真っ白な床止め工が見られたのは一瞬でした。

この状態を記録しておいて良かったかも!?

ちなみに前回、大丸用水堰の記事を書いた当初、床止め工が左岸から右岸まで繋がってないような書き方をしましたが、実際には既に完成した床止め工の上(右岸側の魚道の隣あたり)に工事用と思われる作業道が作られていたので勘違いしましたが、堰の改築は既に終わっていたようです。今回の増水で作業道部分の土砂が流されて、床止めの全体像が露わになっています。

かなり立派な作業道だったので、右岸側の魚道の下流にはまだ中洲のように残っていますが、これから大雨が振るたびにどんどん姿を変えて行きそう。それにしてもこの雨の前に工事が完了していて良かった!


空堀状態だったバーベキュー場前の低水路も完全に川になっていました。

川の中央に掛けての流れが誕生しています。このまま下りて行けますが、前回はなかった工事中の規制ロープが貼られていました。GWを前に堰への立ち入りを一時的に制限したのかもしれません。

ということで少し上流の浅瀬でこの新しい流れを渡ります。


左岸の低水護岸沿いを空堀のように掘ってあったのは、冬季は雨量が少ないとはいえ工事中の増水の可能性を見越して排水路として整備しておいたものでしょうか。

前週に見たときは完全に空堀でした。

左岸際を流れた水は堰の手前で右岸方面に流れて行きます。

雨の直前までは完全に平らなグランド状態だったので、増水した水が削り取って生まれた澪筋です。


浅瀬にはコイだらけ。横になってビチビチしてるものから、背びれを出して浅瀬を遡って行くものまで。


草が生えていた陸地も冠水してこの通り。

たった一回の大雨でここまで土砂をエグッて行く水の力は凄まじいですね。

新たな床止め工はギリギリを水面が洗う感じで常に全体が露出しているのかと思ってましたが、あっという間に埋まってしまうものなのですね。というか床止め工のおかげでこれ以上川の底が削られないということか。

この正面にかなり高さのある陸地(作業道)がありましたが、中に隠れていた床止めが露出するまで完全に流されてしまいました。

床止が完全に露出して水の中になり下流側は離れ小島のようになっています。

6日前の様子。床止めとの高さの差を見ると相当量の土砂が一晩で消えたことが分かります。

右岸寄りにも新たな流れが生まれていました。本来の澪筋はさらに右岸の低水護岸際にあります。

左岸からの流れと中洲を回り込んで合流。

この日低水路のあちこちで見られたのがこの樹脂製の巨大なパイプ。河川工事の際に一時的に澪筋を変更するのに使われる資材のようですが、上流にある関戸橋の工事現場から流されてきたものでしょうか。かなり重量もあって人ひとりで簡単に動かせるものでもありませんし、回収が大変そうです。


木々が生えて一段高くなっていた中洲部分はどうやら浸水は免れたようです。キジや動物たちはこの高さまで避難していれば雨をやり過ごせたことでしょう。

この日もこの中からもずっとキジの鳴き声が聞こえています。

中洲部分の水溜りに逆さ清掃工場。

右岸側の流れがどう発生しているのか気になるので上流方面へ。

以前からあったプールと空堀が完全に繋がっていました。

プールの水位も少し上がっていますね。

中洲の緑地ギリギリまで増水してたことが分かるゴミ。

プール上流端、高水敷から伸びていた作業用のスロープの土砂が流されて川が横切っていました。空堀を流れていた水の多くはここから流れ込んでいるようです。

繋がっていた頃のスロープ。

この辺りは中洲の中のやや低くなった場所なので右岸側から水が広がっています。雨でで大気のゴミが流されたのか白い富士山がよく見えています。

浸水したナヨクサフジ。

雨の後に発生する湿地帯。

そしてこの大量のパイプはどうするのか……?

右岸から続く新しい帯工(大丸用水堰の改築に伴って作られたもの)も完全に水に浸かっています。対岸に大丸用水の取水口が見えています。

新緑の季節とということもあり魅力的な湿地帯が誕生していました。あちこちからキジの鳴き声が聞こえ、鳥たちが飛び回るナイスな空間になっています。


以前からあるいい感じのプールもさらにいい感じに。

このプール上部も右岸側と一時的に流れが繋がっていたようです。常に水が流れる程の侵食はないので、普段は本流の澪筋とは切り離されたプールになってますが、雨で水位が上がるとここも水が流れるようです。

青空にニセアカシアの新緑と白い花が映えます。


そして真っ白な富士山、久々にここまでクッキリと見えました。

ところでこの富士山の手前に見える多摩丘陵の丘?が気になりましたが多摩市桜ケ丘の「霞ヶ関保全緑地」なる保全緑地のようです。中には入れませんが近くには有名な桜ヶ丘ロータリー(ラウンドアバウト)がある辺り。そのうち見に行ってみよう。

水が引いてしまうのが勿体ない気が……!?


河原にノビルがごっそり落ちてるのをたまに見かけますが、群生してるのが一斉に抜けて流れてきたりするのだろうか。人が集めて捨ててるって訳ではないですよね?

スロープを崩した流れですが、数時間後にはかなり水量が落ち着いていました。このスロープが使われることはもうないと思われますが、これから夏に掛けてどう地形が変化して行くかたまに確認したいと思います。

この左岸の流れもいつまで続くのか…… 水量が減ればまた空堀になってしまうのか、地下では繋がった状態で一定の水は残るのか。こちらも要経過観察ですね。

もろもろ見てバーベキュー場に戻ってきたら4連休の初日ということもありこの賑わいでした。

朝の静けさが嘘のようです。

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