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大丸用水堰の改築工事が進む多摩川左岸、郷土の森公園バーベキュー場前の様子

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多摩川河川敷には鳥見でよく通っていますが、そういえば大丸用水堰 改築工事の進捗をちゃんと見てなかったので鳥見がてら確認してきました。前回記事にしたのは3月中旬でした。


2019年の令和元年東日本台風の被害を受け「多摩川緊急治水対策プロジェクト」として2021年から行われてきた多摩川 大丸用水堰の改築。現在行われている「R4多摩川大丸床止設置他工事」ですが、以前は6月中旬までとされていいましたが、6月20日までと具体的な日にちが入ってました。いよいよあと2ヶ月です。

GWの初日ということもあり賑わっている郷土の森公園バーベキュー場。低水護岸から先を塞いでいたフェンスがいつの間に外されていました。先週も何度か来ていましたが鳥見や新しいスマホカメラのチェックが目的だったので、工事の様子はチェックしていませんでした。

バーベキュー場前の低水護岸に出られるようになっていました。この正面の低水路、工事前は手前まで多摩川の水が流れていて、中央付近に見える岩が丁度浸かるぐらいの水深でした。

一ヶ月前はまだフェンスが貼られ、床止め工のコンクリートブロックを敷設する作業が行われていました。

現在は誰でも河川内(低水路側)に下りて行くことができます。

この低水護岸は昔のまま。雨が降るとこのマス目に水が貯まるんですよね。

この護岸が台形状に少し張り出した正面に以前の大丸用水堰がありました。

完全に撤去されて新たに設置された床止め工と、それ以外は土砂で埋められています。対岸(右岸)の中央あたりに見える青い構造物がかつての大丸用水の取水口。

以前は広い浅瀬だった低水路。工事車両が行き来するためか平らに慣らされています。

左岸側の新しい低水護岸と床止め工(追記:既に右岸まで床止め工は完成していますが、奥の右岸寄りに一部土砂を被せて作業道が残っている状態のようです)。

真新しい床止め。右岸側よりも規模が大きいですね。魚道も確認できます。

床止めのすぐ下まで水が来ていました。上からの流れはありませんが、水位的に右岸側の川の水が回り込んで上がってきているようです。

是政排水樋管からの府中用水 新田川流れ込みの流れ込みも直結されました。

護岸が途中で新しくなっています。バーベキュー場から続く高水敷からいきなりこの角度の護岸なので、子供などがうっかり滑り落ちるとちょっと危ないかも。以前は簡易的な柵がありましたが、どうするのでしょうね。

以前は魚も上がってきて釣り人の姿もよく見られた流れ込みですが、釣りにはもう向かなそうですね。

この水位差だと魚も上がるのは難しいかも。


左岸、流れ込みから下流の護岸はまだ工事中。

郷土の森のグラウンド横に新たに作っている低水護岸はどこまで続くのでしょう。


右岸側から水が回り込んでいるみたい。南多摩水再生センターからの放流口が見えています。

まだ魚の姿は見えませんでした。

水質はちょっとイマイチ、風が強かったので波立ってるように見えますが、かなり淀んでそう。

完成した左岸側の床止めを見ていきます。

魚道が確認できます。大丸用水堰にあった魚道と同じタイプで規模(長さ)は半分ぐらいになりました。

右岸側の床止めは水が流れていますが最終的にどの程度水が浸かる状態が想定されているのでしょう。

魚道。堰は撤去されましたが、それなりに水位差のある床止めですね。

魚道の上の方まで水が溜まっているのは雨によるものか、風で寄せた波によるものか。

真新しいコンクリートブロックの上を歩けるのはちょっと楽しい。


令和元年東日本台風の被害を受けての治水対策というのは理解しますが、かつての堰下は複数の流れと浅瀬が広がり、川遊びや釣り人に愛されていた場所でしたし、ここまで整備されてしまうと少々寂しい気持ちも。


床止め工はまだ右岸まで繋がってなく(追記:既に床止め工は全て終わっていて、その上に作業道があったようです)、左岸側から2/3ぐらいの場所に作業道があります。河川敷に並べられていたコンクリートブロックは左岸上流側には既に見当たりませんでしたが、下流側にまだあるのでしょうか。

作業道というかかなり幅の広い陸地。

現在、多摩川が流れている右岸側の床止め。川全体の水量としては少ないようにも見えます。


以前はウェーダーを履かないと渡れなかった中洲。野鳥や動物がたちがたくさん暮らしていそう。

バーベキュー場を見る。

左岸の低水護岸沿いは少し深くなってますが水は流れていません。

でも一部水は、一定以上の深さまで掘ると水がある(地下を流れている?)みたい。

ここも本流の澪筋と切り離された水溜りのように見えますが、上の方の浅瀬ではしっかり流れがありました。


上流側は作業道で塞がれていますがその下では水が流れているようです。


中洲(ではないけど)の中央部はいい感じに草が茂ってキジ天国。

中洲の中を抜けて右岸寄りの澪筋。

大丸用水の取水口が見えます。

いい感じの木。


河川敷でよく見る枯れたツル植物のドームですが、これはまた随分と縦方向に成長していますね。ティピー(三角テント)というか、なんちゃらモンスターとでも呼びたくなる形。

先月まではこの作業道をトラックが行き来して、コンクリートブロックを運搬しているのを目にしました。

こんな感じの作業が行われていました。

作業道から低水護岸の上に上がります。

大丸用水の取水口のあたりから続いている帯工。

先週は雨の後だったせいかこのあたりも水があり、菜の花が一面に咲いていました。

コンクリートブロックが消えた高水敷の広場。

このあたりも本流の澪筋から切り離された広い水溜り(緩やかに水は流れてる)があってとても雰囲気が良い。

ナヨクサフジが花を咲かせています。

しばらくキジなど鳥見を楽しんで郷土の森公園の駐車場に戻りました。

大丸用水堰の改築もほぼ終盤ですが、最終的に川の流れがどうなるかも気になるところ。現在、架替え工事が続く是政橋の上流で右岸寄りに澪筋がまとめられていますが、この夏にかけて大雨や台風で増水の増水で澪筋の変化があれば以前のようにバーベキュー場の前を水が流れる様子もまた見られるでしょうか。

追記:これから数日後、関東地方に大雨が降り、早速大丸用水堰の右岸から左岸まで水が流れるぐらいに水位の上昇があり、新しい澪筋が複数発生しました。

堰の上下で複雑に澪筋が変化していた頃、改めて見てもなかなか魅力的な場所だったなと思います。

2019年4月頃の大丸用水堰周辺(Google Earthより)

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