多摩川のツバメを撮りたいな…… と思って多摩川沿いを歩いたのでツバメ以外の記録です。ツバメはこの途中で撮影することができたので、前回の記事で紹介した感じです。
(ちなみに野鳥の写真と前後の具体的な場所は特にリンクしていません。大まかにこの日にこのエリアの何処かで見かけた、ぐらいの記録です。特別珍しい野鳥や動物を撮っている訳ではりませんが、少し前から地域を紹介する記事と生き物の記事の更新タイミングを別にしたり、生き物の写真のEXIFを消したりしています)。
この日もスタートは郷土の森公園 バーベキュー場から。最近連日のように訪れてますが、前日に川の中に重機が入って大丸用水堰(もう堰はない)の下流にあった土砂が撤去され、川幅が一気に広くなっています。これで新鮮な水が左岸側まで流れるようになるとオイカワやナマズたちも戻ってくるでしょうか。
多摩川右岸を上流方面に歩きます。
ダイサギの目の周りが婚姻色の青緑色に、きれいですね。
カラスの木。
大丸用水堰改築の際に使われていた高水敷の作業道。念入りに締固められているので、使われなくなってからも緑に侵食されることがありません。正面に南多摩水再生センターの建物が見えています。
架替え工事中の関戸橋。
先日の大雨の際に下流にたくさん流れ着いていた資材ゴミの流出元はやはりここだったのか? もうしばらくすると梅雨が始まりますが、また流れ出すようなことがありませんよう。
是政橋の架替え工事を長年記録しているブログによると関戸橋の工事はこの夏も続くそうです。
今回は橋の下をくぐって……
手前から新橋、上流側の橋、奥が仮橋。
是政橋の上流左岸もいい感じの緑地が河川敷に広がっています。キジを始め様々な鳥の鳴き声で賑やかです。
この時期ちょっとうるさいぐらいのギョイギョイという鳴き声の主はオオヨシキリ。色がウグイスに似てますが、首から頭に掛けてのボリュームがあります。
でもってこっちがホーホケキョ。鳴き声がよく響くのでもっと近くにいると思っていましたが、かなり遠くの木陰にいてセッカにしてもそうですが、小鳥の鳴き声と距離感の見極めはとても難しいと思います。
京王線 多摩川橋梁が見えてきました。
多摩川左岸、線路の向こうは聖蹟桜ヶ丘。
京王線鉄橋のすぐ下に堰というか落差工があります。魚道もあって結構立派なもの。
京王線を越えます。「せいせきカワマチ」として整備された右岸(多摩市)に対して、左岸(府中市)は複数のプール(水溜り)などもあるヤブ地帯。
RIVER PARK聖蹟桜ヶ丘とかいろいろ。
この辺りのヤブも定期観察したら色々な動物が見られそう。
オナガ、あまり羽ばたかず滑空するようなおもしろい飛び方をしますよね。
この日もキジをあちこちで見かけたのでここにまとめておきます。
視界を塞ぐような緑の向こうに発見。
こちらには気づかないと思いましたが隠れてしまいました(笑)
しばらくしたら出てきましたが数回ホロ打ちをして去って行きました。
これはまた別のキジ。
オスは背中で語る。この日、多摩川左岸を歩いていて、関戸橋工事現場以外の草むら、ヤブではどこでもキジの姿なり鳴き声を確認できました。何度も言いますが、こんな目立つ鳥がこんなにたくさんいたなんて!
府中四谷橋が見えてきました。府中市にある多摩川の橋では是政橋と並んで見た目に特徴のある斜張橋です。右岸の多摩市側は野猿街道になっていて、渋滞しがちな多摩ニュータウン通り(鎌倉街道)を避けて、こちらの橋で府中側と行き来することもあります。
多摩側を歩いていると気になる、ドームやテント場の枯れたツタ植物。写真の奥にもたくさんいますが、正面中央には花を咲かせたノイバラの山。これは新築物件か!?
ノアザミ。
使っているのはM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISですが、ハーフマクロ相当(0.57倍相当)まで接写できるので、いちいちしゃがんだりせずに(最短撮影距離は1.3mなので物理的に寄れる訳でもない)動植物の記録をする際にも便利ですね。
コゴメバオトギリ。
オオキンケイギクのちょっとした群落がありました。
多摩川河川敷では帰化植物としてこの時期河川敷の各所で見られますが、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
ツルマンネングサ、これも帰化植物なのですね。
府中四谷橋。かっこいい!
府中四谷橋を越えると右岸に日野市 クリーンセンター(清掃工場)が見えてきます。
クリーンセンターの奥に少し見える建物が恐らく浅川水再生センター。ちなみに府中四谷橋のすぐ上流、多摩川右岸に浅川と程久保川が合流しています。この2つの施設があるのは多摩川と浅川の間。3つの川の合流点ということもあってか、河川敷の緑もなかなかのジャングル。
そして左岸には立派な水門施設。以前からGoogleマップで大きめの流れ込みがあるのは確認してて何の施設かよく分からなかったのですが(府中用水関係かな?とか)、「北多摩二号水再生センター排水樋門」とのこと。
北多摩二号水再生センター、そういえば中央道(国立府中IC近く)と日野バイパス交差の南にありますね。谷保緑地と隣接していて北多摩一号同様に屋上は広場(流域下水道処理場広場)として開放されていました(写真は以前谷保緑地に行った際のもの)。




先日知ったばかりですが多摩川を挟んで連絡菅で結ばれた3組の水再生センター(下水処理場)のひとつが、この北多摩二号水再生センター(国立市)と浅川水再生センター(日野市)でした。
いずみ大通り方面に伸びる斜めの三屋通り、この通りを直進すると国立府中インター入口手前のローソンの脇に出ます…… というのはどうでもよくて、この下を処理水が流れる管が通っているのかな?など。
多摩川からの水も上がっているのだと思いますが、結構な水量の処理水が流れ込んでいます。
そういえば、もう少し上流に別の下水処理場がなかったっけ?と思いましたが、かつては立川市の単独処理場として運用されていた錦町下水処理場(錦町ポンプ場に改称)とその処理区域は2024年に北多摩二号水再生センターに編入され、現在は沈砂やゴミ取りのみを行い東京都北多摩二号水再生センターに送水するポンプ場の役割りとなっているそうです。
錦町ポンプ場(旧錦町下水処理場)|立川市
立川市単独処理区を東京都流域下水道へ編入しました|3月|東京都下水道局
昨年末、残堀川の下流を歩いた際のゴールが立川錦町下水処理場排水樋管でした。現在は使われていないそう。


スタート地点が丁度、クリーンセンター多摩川と南多摩水再生センターの対岸だったので折り返し地点としては丁度いいかも。立派な水門だったので様々な角度から写真に収めて引き返します。




今度は府中四谷橋の下をくぐって。
聖蹟桜ヶ丘の対岸に広がる緑地、何かいないかと少し突入してみました。
多摩川の澪筋から切り離された水溜りが複数あります。
多摩川の澪筋に出ました。
シオカラトンボ。別のトンボも見かけたけど同定できず。
このような川から切り離された水溜りはトンボ地帯になるのだろうか? 今後はこのような場所のトンボ状況も定期的にチェックしてみますか。
アイリスオーヤマの布団乾燥機。なぜ。
京王線鉄橋のすぐ下にある落差工。
左岸側の魚道に水は流れていません。
面白いデザインの魚道ですね。角が取れているのは元からなのか、水や砂利が流れて削れたからなのか。
魚道下から関戸橋方面には水が溜まっています。
魚道の上に水は流れていません。
ランチは中河原の天下一品。首都圏での閉店ラッシュが続いているようですが、府中市内で唯一の中河原店は存続のようです。チャーハンとミニラーメン(あっさり)のセットで1370円、結構いいお値段します。
架替え工事が進む関戸橋、新しい下流橋の上には足場板が掛けられて作業員の方が歩いていました。
そんな感じで大丸用水堰前と北多摩二号水再生センター排水樋門の間を往復しただけの記録。キジは相変わらずたくさんいましたし、目的だったツバメの写真も撮ることができたのでよしとしましょうか。