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お散歩カメラに高倍率コンデジとネオ一眼、LUMIX TZ99、FZ85Dが気になっている

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高倍率のコンパクトデジタルカメラがちょっと気になっている話。

超望遠が撮れるコンパクトカメラが欲しいかも

最近は多摩川を散歩しながら河川の景観や野鳥を撮ることが多いのだけど、そうなると広角から超望遠まで使う焦点距離の幅が広い。野鳥を撮るときは超望遠レンズ(現在はM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISがお気に入り)を付けたOM-1に、広角側は12-32mmを付けたGF10か防水コンデジのTG-6、スマホで済ませてしまうこともあるけど、野鳥や動体撮影をすることが決まっていれば望遠メインでカメラを準備します。

ただし鳥や動体撮影が目的じゃないときもある。それでもいつ生き物等に出会うか分からないので、コンパクトな望遠レンズ(LUMIX 45-150mmやOLYMPUS 75-300mm)を携行することもあるけど、タイミングや天候によってはすぐにレンズ交換ができなかったり、或いは面倒で撮影を諦めることもあります。

これまでも登山の際に望遠レンズ代わりの高倍率コンデジを検討したことは何度もあったけど(便利ズームの12-100mm PROよりも広角ズームの7-14mm/8-25mm PROを多様するようになった際など)、結局はコンデジの超望遠がどこまで使い物になるか?と考えてしまい、コンパクトな望遠レンズを携行したり、コンパクトなミラーレスボディを組み合わせていました。

ただし、記録用途であればそこまで画質に拘らない状況も増えてきたので、しばらくTG-6を積極的に使ったりしていたのですが、その延長で超望遠まで使えるコンデジがあってもいい気がしてきました。

現在唯一?の高倍率コンデジ、LUMIX DC-TZ99

今や絶滅危惧種になりつつある1/2.3型センサーのコンパクトデジタルカメラ。撮影シーンによってはスマホカメラの方がよく写るぐらいですが、光学ズームの望遠域だけはまだ単体のカメラに優位性があるのも事実。さらに最近はAIを使った現像、ノイズリダクションの進化もあり、RAWで撮れるコンデジに新たな可能性が生まれているとも言えます(それだけに選択肢が減っているのが残念とも)。

そんなこんなで何度目かのコンデジ気になるターンですが、現在は小センサーの高倍率コンデジ(非ネオ一眼)の選択肢はほぼないに等しく、唯一とも言えるのが今年の2月に発売されたLUMIX(パナソニック)のDC-TZ99です(キヤノンのPowerShot SX740 HSは長らく納期未定状態。生産終了との噂も……)。


概要 デジタルカメラ DC-TZ99 | LUMIX(ルミックス) ミラーレス一眼カメラ・デジタルカメラ | Panasonic

TZ99はTZ95Dの後継モデルで、TZ60以降の同シリーズに搭載されていたEVFの削除には賛否あったようですが、今や希少な最新の高倍率コンデジということもあってか、価格.comのランキングでは注目、売れ筋共に堂々の1位。発売から数ヶ月が経つ現在も品薄状態が続いています。


【価格.com】デジタルカメラ | 通販・価格比較・製品情報

2,110万画素の1/2.3型センサーに4.3-129.0mm(35mm判換算で24-720mm相当)/F3.3-6.4の光学ズーム。もちろんAdobe Camera Rawにも対応したRAWデータの保存も可能です。
Camera Raw でサポートされているカメラ

720mm相当の超望遠は普段使っている800mm相当に近いですし、ファインダーのないコンデジの安定性を考えたら手ぶれ補正があったとしても、手持ちで扱えるギリギリぐらいでしょう(試しにGM/GFに75-300mmを装着して、600mm相当のライブビュー撮影をしてみるとまあまあ限界ですし)。
散歩のお供に高倍率コンデジがあればメインのカメラはOM-1なりGF10で軽快にできますし(なんならスマホとコンデジだけでも)、超望遠レンズの必要性を感じたら機材を変えて出直せばいいのです。

ネオ一眼タイプのFZ85Dも気になったけど……

そんなTZ99を調べている際に気になったのが、同じLUMIXから昨年8月に発売されたFZ85D。大型のグリップとファインダー内蔵のいわゆる「ネオ一眼」タイプの高倍率コンデジですが、ズームレンジがなんと超広角の20mm相当(F2.8)から、超望遠1200mm相当(F5.9)までカバーされています。


概要 デジタルカメラ DC-FZ85D | LUMIX(ルミックス) ミラーレス一眼カメラ・デジタルカメラ | Panasonic

価格は現在のパナソニックの指定価格制度により統一されていいますが、64,350円と思いの外お手頃に設定されています(COOLPIX P1100の半額!)。
超広角から超望遠まで使えるネオ一眼、よほどの本気撮影でない散歩のお供ならいっそこれ1台あればいいのでは?と心が動きかけましたが、作例等を見ているうちに少し落ち着きました。焦点距離の広さもありレンズ設計にやはり無理があるのか、コンパクト機のTZ99と比べても描写で少し負けている?と感じるものも。

今のところはまだミラーレスカメラや超望遠レンズを使うモチベーションは十分ありますし(使うか分からないときにまで持ち出すのが面倒なだけ)「体力的にもう無理……」となるまではこのジャンルに手を出すのは取っておいてもいいかな。それまで(市場に製品が)残っていてくれるといいのですけども。
TZ99はそれなりに前向きに検討中ですが、現在市場在庫がほぼない状況ということもあり(買うならホワイト)、手元の機材整理を含めてもう少し検討してみようと思います。

今回の検討にあたり、TZ99とFZ85D、そしてG100D(これも定期的に気になるモデル)をお使いになってる方のnoteがあり、撮影画像の比較記事などとても参考になりました。

ちなみに、この中ではG100Dのみマイクロフォーサーズのミラーレス機ですが、コンデジ2機種とと並べても色味に統一感がありLUMIXの絵作りの真面目さを感じられることができます。

10年前に使っていた高倍率コンデジCOOLPIX S9700

おまけとして、10年前に使っていたニコンのCOOLPIX S9700で撮った写真を引っ張り出してみました。10年前のメーカーも違うモデルではありますが、恐らくこれよりはTZ99の方が写るはずという基準になれば……?

1/2.3型センサーで焦点距離も4.5-135mm(25-750mm相当)とTZ99に近いスペックの高倍率コンデジ。改めて写真を見返したら思いの外よく写っているじゃないですか!? いつもより少し大きめ、長辺1920pixelで書き出してみました。EXIFも付けてあるので気になったら見てください。感度は全てISO125です。

スイス旅行でのユングフラウ3山。この旅行に際してメインのE-M1+12-40mm F2.8 PROで足りない望遠域を補うためにこのカメラを購入したのでした。とりあえず最初に広角端を1枚。

COOLPIX S9700:4.5mm(25mm相当)

中望遠は普通にシャープでよく写ってます。今どきのスマホだとこの辺りまでいい勝負をするかも?

COOLPIX S9700:14.9mm(83mm相当)
COOLPIX S9700:17.6mm(98mm相当)
COOLPIX S9700:34.5mm(190mm相当)
COOLPIX S9700:34.5mm(190mm相当)

光学ズーム最大の750mm相当、結構よく写ってます。2枚目はユングフラウヨッホだ。

COOLPIX S9700:135mm(750mm相当)
COOLPIX S9700:135mm(750mm相当)
COOLPIX S9700:162mm(900mm相当/デジタルズーム併用)

アーベントロートの山を望遠端までズーム、手持ちですが望遠端でも月がブレることなく写っていますね。

COOLPIX S9700:12.6mm(70mm相当)
COOLPIX S9700:135mm(750mm相当)

ニホンカワトンボもコンデジで撮っていました。少しトリミングしました。

COOLPIX S9700:94.9mm(527mm相当)

光学ズーム最大からデジタルズームを併用して最大3000mm相当の月。3000mm相当にしては構図が安定しているので、三脚を使っているかもしれませんね。

COOLPIX S9700:135mm(750mm相当)
COOLPIX S9700:378mm(2100mm相当/デジタルズーム併用)
COOLPIX S9700:540mm(3000mm相当/デジタルズーム併用)

COOLPIX S9700はJPEGでしか撮れなかったのですが、RAWで保存できていたら現像すればかなり使えそうな気がしました。色味(というかオートWB)があまり好みではなかったこともあってそれほど良い記憶もないカメラですが、こうして見返してみるとうまく使いこなせてなかっただけで、今ならもう少し上手に使ってあげられたような気がします。

COOLPIX Sシリーズの高倍率機、2019年発売のA1000では840mmまで伸びていたんですね。当然RAWでも保存できるようになっていますし、5年前だったら1型センサー機含めコンデジにも様々な選択肢がありましたね。