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デュアルドライバで音が良いShokzの骨伝導イヤホン:OpenRun Pro 2の新色ブルーを使ってみた

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Shokzによる骨伝導ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「OpenRun Pro 2」に新色のブルーが10月23日に加わります。少し前からこの新しいOpenRun Pro 2を使わせて貰っているので紹介します。
OpenRun Pro 2 スポーツ骨伝導イヤホン – Shokz (ショックス) 日本

Shokzの最新フラッグシップイヤホン「Shokz OpenRun Pro 2」

Shokzはオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンを製造するブランドで、中でも骨伝導技術を用いたイヤホンにおけるパイオニア的存在として知られています。
私や家族も以前から骨伝導イヤホン(ヘッドセット)の「Aeropex」や「OpenComm」「OpenComm2」を愛用しています。耳の穴を塞がない骨伝導イヤホンは周辺の環境音はしっかり聞こえながら、中音域がクッキリして人の声が聴き取りやすいこともあり、通話やオンライン会議といった用途に重宝していました。


一方で以前の骨伝導イヤホンは音楽リスニング向きの音質ではなかったこと、最近はオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンも増えてきたので、普段使いのイヤホンもそちらを多様していましたが、このたびShokzより「OpenRun Pro 2」を提供していただけることになり使ってみたところ、音楽リスニングにも使えるレベルの音質で、骨伝導イヤホンの進化に驚きました!

自分が久々にShokz製品を使うこともあり、今まで自分が使っていたモデルAeropexからの世代の進化だけ確認しておきましょう。Aeropexは2019年に登場した当時の骨伝導イヤホンのハイエンドモデルですが、2022年に新たなハイエンドモデルの「OpenRun Pro」に進化しています。また、このときスタンダードモデルの「OpenRun」も発売されています。
そして昨年2024年9月に今回紹介する「OpenRun Pro 2」が新たなフラッグシップモデルとしてラインナップに加わりました。つまりAeropexを使っていた自分にとって、OpenRun Pro 2は2世代分の進化になる訳です。

10月23日に発売されるOpenRun Pro 2の新色(ブルー)

歴代フラッグシップモデルのAeropex、OpenRun Pro、OpenRun Pro 2の主なスペックを比較するこのような感じ。5年分の進化ということで、かなり期待をしてOpenRun Pro 2を使ってみました。
OpenRun Pro 2 スポーツ骨伝導イヤホン – Shokz (ショックス) 日本

モデル Aeropex (2019) OpenRun Pro (2022) OpenRun Pro 2 (2024)
ドライバ 骨伝導 骨伝導 骨伝導+空気伝導
急速充電 5分/1.5時間 5分/2.5時間
駆動/充電時間 8時間/2時間 10時間/1時間 12時間/1時間
マルチポイント接続
Bluetooth V5.0 V5.1 V5.3
Shokzアプリ対応
防塵防滴 IP67 IP55 IP55
充電ポート 磁気誘導 磁気誘導 USB-C
重量 26g 29g 30.3g

骨伝導と空気伝導のいいとこ取りなShokz DualPitch™

OpenRun Pro 2ですが実はただの骨伝導イヤホンではありません。「Shokz DualPitch™」による2つの独立したドライバ(スピーカー)の搭載。分かりやすく説明すると、これまでの骨伝導スピーカーだけでなく、最近のオープンイヤーイヤホンで主流となっている空気伝導スピーカーの2つのドライバを搭載しているのです。

OpenRun Pro 2 スポーツ骨伝導イヤホン – Shokz (ショックス) 日本

Shokzでは「OpenFitシリーズ」という空気伝導スピーカーのオープンイヤー型イヤホンも2023年頃からラインナップに加わっているのですが、そんな空気伝導スピーカーとShokz秘伝の骨伝導技術の両方を詰め込んだのが今回紹介するOpenRun Pro 2なのです。ちなみにこの「Shokz DualPitch™」技術が採用されているモデルは、2025年10月現在OpenRun Pro 2のみになります。

Shokz OpenRun Pro 2、製品パッケージと外観

製品パッケージはシンプルな紙ケースですが、封を開けてみると中には立派なセミハードケース。

Aeropexにはシリコン製のポーチのようなケースが付属していましたが、かなり豪華なケースになりました。ケース内には付属のUSBケーブルが収納できるようになっています。

新色のブルーですが鮮やかな青でなくブルーグレー系でなかなかかっこいい色です。ブラックやグレーに比べると埃も目立ちにくいですし気に入りました。

本体デザインはAeropex時代から完成しているようで大きな変更はなく、2組のドライバと恐らく充電池を内蔵している耳当てを1本のネックバンドで繋いだ形。スピーカーと耳当ての間の湾曲したバンドが耳掛け(イヤーフック)になっています。

スピーカー部の先端はメッシュになっていて、ここから空気伝導スピーカーの音が鳴るようです。骨伝導のみのAeropexと並べてみると違いが分かると思います。

右耳側の耳当てにはボタンが2つあり、音量の上下と片方が長押しで電源ボタン兼用となっています。

左耳側スピーカーのボタンは再生と停止、複数回クリックすることで曲を進めたり、戻すことができます。右は耳当ての裏、左はスピーカー側にボタンがあるので、しばらく使ってないと触る場所を間違えがち!? 音量ボタンを含むこれらのボタン類の配置は以前のモデルから共通の仕様です。

右側耳当ての裏にはシリコンの蓋があって開けるとUSB-C端子。

以前は防水性を高めるためかマグネットで接続する磁気誘導の独自端子(専用USBケーブルを使用)が採用されていましたが、汎用性のあるUSB端子の方が環境を選ばずに充電できて良いと思います。

右側スピーカーのサイドに2箇所ある小さな穴がデュアルマイク。「AIノイズリダクションアルゴリズム」により通話時の雑音を大幅に除去してくれるそうです。

イヤホンを通話で使うことが殆どないので試せていませんが、今後オンライン会議などで使うのが楽しみです(恩恵は自分でなく相手先ですが、伝わる音が良いに越したことはありませんね)。

OpenRun Pro 2を装着してみる

OpenRun Pro 2装着方法はこれまでのShokz製品と同じですが、ネックバンドの側圧は自分が持ってる製品の中では一番ソフト、かといってズレやすいなどもありません。
お子さんや頭の小さな女性向けのミニサイズもあり、標準サイズとミニサイズの目安ですが両耳の裏側の距離を計測して23.5cm(9.25インチ)以上ならば標準サイズ、以下であればミニサイズとのこと。自分の計測だとだいたい23〜24cmぐらいなので、恐らく標準で良いのかな?

ネックバンドを頭の裏側に回して装着すると、スピーカー部は耳珠よりも手前に来て、耳の穴(外耳孔)は完全に空いた状態になります。オープンイヤー型(空気伝導)イヤホンは名前の通り外耳孔を完全に塞がないものですが、外耳孔の周辺にドライバを配置する仕様が多いのに対して、OpenRun Pro 2はこれまでのShokz骨伝導イヤホンと同じく外耳孔は完全にオープン状態。OpenRun Pro 2を装着したまま耳の穴に指を完全に突っ込むことが可能です。

後ほど自転車に乗って使ったレポートもしますが、帽子(キャップ)、サングラスした状態でOpenRun Pro 2を装着し、さらにヘルメットを被って半日行動していましたが、OpenRun Pro 2が外れたり、耳が痛くなるなどのトラブルもなく使うことができました。個人的にはヘルメットを被る前にOpenRun Pro 2を装着しておくのが良いと思いました。

これまでの骨伝導タイプとは別物な音の良さ!

音楽を聴いてみると、Aeropexのような骨伝導のみのイヤホンとは全く違う音です。大まかな仕組みとしては骨伝導スピーカーで中音域と高音域、空気伝導スピーカーが低音を担当しているそうですが、新たに加わった空気伝導スピーカーがサウンド全体にかなり大きな役割を果たしていると思われます。

実際に音楽を鳴らしながら外耳孔を指で塞いでみると骨伝導のみのモデルでは(聴こえ方は変化しますが)音量にさほど変化がなかったのに対して、OpenRun Pro 2はかなり音量も下がり、空気を伝わって鳴らしている音の重要さがよく分かります。

また骨伝導イヤホンは鳴らしている際にスピーカー部に触ると振動が指にも伝わり、音量を上げるとビリビリとした振動が気になることもありましたが、OpenRun Pro 2はかなり音量を上げてもそれが一切ありません。

音楽再生の際にもこれまでにない(骨伝導モデル比)リッチな低域と、抜けの良い中域から高域がバランス良く鳴っていて、音楽リスニングにも十分に使えるレベル。「骨伝導イヤホンはオンライン会議には良いけど、音楽を聴くなら別のものを……」と考えていましたが、OpenRun Pro 2ならオンライン会議だけでなく、音楽鑑賞や動画視聴まで殆どの用途で積極的に使えてしまいます。

普段、音楽のリスニングに使っているオープンイヤー型のイヤホンと比較しても迫力のある音ですし、骨伝導スピーカーも使っている効果なのか、同じボリューム設定でもOpenRun Pro 2の方が音が大きい。オープンイヤー型は周辺の音も聞こえるため、音楽に集中するにはどうしてもボリュームを上げがちですが、そんなボリュームレベルの余裕もOpenRun Pro 2の方があります。

骨伝導イヤホン独特の音漏れはある

音漏れはそれなりにあります。これまで骨伝導イヤホンを音楽リスニング用途で使うことはなかったですが、骨伝導イヤホンで音楽を鳴らした際の音漏れは、通常のオープンイヤー型(空気伝導)イヤホンと比べてもやや大きめです。デュアルドライバな分さらに音漏れが大きい訳ではありませんが(Aeropexと変わらないレベル)、骨伝導独特の触れている物体に振動を伝えるような独特の音漏れがあります。

オープンイヤー型イヤホン全般に言えることですが、混み合った街中や電車、バスなどでの使用は注意した方が良いでしょう。ちなみにイコライザーのプリセットに音漏れを抑制する「プライベート」がありますが、使用者側には大きく低音域が抑制されますが、音漏れ自体はそこまで変化がありませんでした。

雨の日や自転車でOpenRun Pro 2を使ってみた

OpenRun Pro 2の防水性能はIP55で、Aeropex時代の高耐防水(IP67)からはやや下がっていますが、空気伝導スピーカーの搭載やUSB端子周りの構造を考えると仕方がないのかも?
それでも噴流の影響を受けない防水性能と、防塵性能も併せ持っているので、雨の日や埃っぽい屋外はもちろん、ジョギングなど大量に汗をかくアクティビティでも安心して使えます。

個人的にはあまりアウトドアでイヤホンを使うことはないのですが(自然の中で音楽を聴きたいとは思わないので)、自転車に乗る際にナビアプリの音声やBGMをOpenRun Pro 2で聴いてみたところ周囲の音もしっかり聞こえ、かつ風切音が気になるようなこともなく快適でした。ヘルメットやサングラスを付け外しする際に、片耳ずつのオープンイヤー型イヤホンを使うのは落下や紛失のリスクがありますが、Shokz OpenRun Pro 2は使っていて落とすようなことはないのでその点でも安心感がありました。

ちなみに来年2026年4月1日から導入される自転車の交通反則通告制度(青切符)の取締に関してですが、「オープンイヤー型イヤホンや骨伝導型イヤホンのように、装着時に利用者の耳を完全には塞がないものについては、安全な運転に必要な音又は声が聞こえる限りにおいて、違反にはなりません」との警察発表があるので、適切な音量であれば安心して利用が可能ですし、Shokz OpenRun Pro 2は見た目も典型的な骨伝導型イヤホンなのでその点も安心です。
「自転車を安全・安心に利用するためにー自転車への交通反則通告制度(青切符)の導入ー」(自転車ルールブック)警察庁 - PDF 19,208KB

また、これまではオープンイヤー型イヤホンを屋外で使っても周囲の雑音にかき消されてあまりよく音が聴こえないと感じていましたが、OpenRun Pro 2は骨伝導スピーカーの効果もあるせいか、BGM的に音楽を鳴らした場合でも音が聴き取りやすく感じました。

長時間再生、高速充電、Shokzアプリによる設定

OpenRun Pro 2のバッテリー駆動時間は12時間でこれはOpenRun Proの10時間から伸びているようです。また充電時間は1時間、さらに急速充電により10分間充電すれば2.5時間の使用が可能。あまり以前のモデルと比較してもなんですが、自分のAeropexは急速充電に非対応で、フル充電2時間、連続再生8時間だったので5年分の進化はとても大きい!

さらに今どきのワイヤレスイヤホンではお馴染みになった専用アプリでの設定も可能。プリセットや自分でカスタマイズしたEQ設定の他、2台の再生デバイスでシームレスに使えるマルチポイント接続にも対応しています(マルチポイント接続の設定は本体操作でも行えますが、アプリを使った方がスムーズです)。

その他、使っていて感じたのはBluetoothの接続が普段使っているワイヤレスイヤホンに比べて安定してること。Shokz製品全般にいるのですが、自分が使っているワイヤレスイヤホンの中でも特に距離が離れた際にBluetoothの接続が安定しています。

自分で買った訳ではないものの、かなり気に入ってしまったOpenRun Pro 2ですが、販売価格は27,880円となかなかいいお値段です。スタンダードモデルのOpenRunやまだ市場に残っているOpenRun Proに比べるとどうしても割高ではありますが、デュアルドライバによる音の良さは骨伝導のみの製品とは別物なので、利用用途に音楽視聴も含むようならば、量販店等で実際の製品を試してみることをオススメします。

使用時に注意しておきたいのは前述した音漏れと、電源のオン/オフの際にボタンの長押しが必要なこと。以前からShokz製品を使っていれば当たり前の動作ですが、最近のケースからの取り出しに電源が連動したワイヤレスイヤホンばかり使っていると、電源の切り忘れなどもあるので気をつけましょう。
個人的には一度OpenRun Pro 2を使ってしまうと、もう骨伝導のみのモデルには戻れなさそう。今でもオンライン会議や通話にはAeropexを使っていましたが、OpenRun Pro 2は音楽リスニングや動画視聴に使えっても違和感がないのでこれで完全に切り替えることになりそうです。

Shokzブランドデー&キャンペーン

さて、「OpenRun Pro 2」新色の発売に際して、2025年10月23日よりShokzのブランドデーとして「MEETShokz」をテーマに掲げたキャンペーンが開催されるそうです。

キャンペーン内容は10月23日から11月5日の期間、Shokz公式サイトにて全イヤホン商品の購入時のポイントが2倍(10%)還元される他、新カラー製品を購入した人の中から抽選で3名に購入金額が全額キャッシュバックされる超太っ腹なものまで(Shokz会員限定)。

その他にもブランドデーの期間中、東京都内で3つの体験イベントが開催されるそうなので、詳細はShokzのブランドデー特設サイトでご確認ください。