先日の日曜日、「久々に奥多摩を歩いてみよう!」と大岳山に登ってきました。
ここの所、奥さんが仕事で疲れ気味だったこと、翌週には八ヶ岳へ泊まりがけで行く予定もあったので、土曜日は自宅のんびり過ごしていたのですが、最近は登山以外でも活躍されてるはらですぎ氏が楽しそうな山行をしているのを見て(他にもTwitterフォロワーさんたちの登山を見て)、やっぱり低山でもいいから山に遊びに行こう!と。
1月の丹沢 塔ノ岳山頂は想像以上に寒かったです - はらですぎ
先日の寒波が訪れたあとに我が府中市から眺めた奥多摩(奥秩父)の山々。左手の方に見える、とんがり帽子が目立つあの山に久々に行ってみることにしましょう。
実は初めての御岳山経由〜大岳山登山
大岳山(1,266.5m)は奥多摩三山にも数えられ、御岳山経由、鋸山経由、檜原村側の各登山口、そして海沢探勝路など、様々なルートから登山を楽しむことができる人気の山です。
これまでも檜原村側や鋸山ルートなど3度程登ったことのある山ですが、実は一番のメジャールートである、御岳山(みたけさん)を経由したルートを歩くのは今回が初めて。
このルートは御岳登山鉄道(ケーブルカー)が使えることもあり、シーズン中は登山客が多そうだから… とずっと避けていたのですが、さすがにこの季節なら大丈夫だろうという目論見です。
少々寝坊気味の出発でJR青梅線の御嶽駅に着いたのが朝の8時半。そこからバスでケーブルカー乗り口である滝本駅へ。舗装路の坂道をダラダラと歩いても面白くないですし(笑)、標高407m差を一気に登ってからスタートするお気楽トレッキングです。
標高831mの御岳山駅までくると広場には雪が残っていました。同じ東京都内ですが、やはり奥多摩はしっかり降雪していますね。多摩と奥多摩は季候が違うのです。
それでは登山スタートです!
御岳山〜奥の院〜鍋割山を抜けて大岳山へ!
鳥居の向こうに見える尖ったピークは「奥の院」、そこから「鍋割山」「大岳山」へと抜けていくのが今回のルートです。コースタイムは大岳山までだいたい2時間半弱といったところ。その他に渓流沿いを歩くロックガーデンや、途中のピークを巻くルートもありますが、コースタイム自体は大きく変わらないようです。
ちなみに奥の院の左側に見えるこんもりとした木が御岳山の山頂です。
御岳山の山頂には「おいぬ様」でも知られる武蔵御嶽神社があるのですが、特に見晴らしなどもありませんし今回はスルーしていきます。
少し登り始めると登山道に雪が増えてきました。所々アイスバーン状態で斜面は滑りやすいので、早々にチェーンスパイクを着けることにしました。
コース自体の難易度は高くありませんが今の季節は雪がありますし、所々で足下が細くなるトラバースなどもあります。軽アイゼンなどの滑り止めはお忘れなく。
奥の院〜鍋割山と進んでいくと、大夫雪が増えてきました。吹きだまりなどは1m以上雪が残っている場所もありますし、連続した寒波到来はそれなりの雪を降らせていたようです。
標高1000m程度、数日前に降った雪ですし、雪質はご覧の通りでボコボコですが、東京都内でプチ雪山ハイクが楽しめるのは嬉しいものですね。
この日はかなり温かい日曜日でしたが、日陰に入るとそれなりに冷えます。雪といっても凍ってかなり滑りやすくなっているので、簡単なコースといえど冬の山であることをお忘れなく(ノーアイゼンで来ている初心者風の人もちょいちょい見かけましたが、かなり危なっかしかったです)。
大岳神社を過ぎたら最後のひと登りです。大岳山に登ったことがある方はご存じかと思いますが、山頂直下はちょっとした岩場になっています。
日当たりのよい斜面ですし、岩に付いた雪は殆ど融けていますが、岩の間など雪が凍っている箇所も多く、気を抜くと危ないので、手も使いながら安全に登りましょう。
大岳山山頂より富士山を眺めえう
ということで久々の大岳山山頂です。多少雲がかかっていましたが、今まで来た中で一番富士山が綺麗に見えました。朝からよく晴れていたこの日ですが、御岳山駅展望台からの都心方面は地平線付近がモヤ気味で、富士山が見えるかやや心配していたのも一安心。
やはり東京から富士山を眺めるなら奥多摩に限ります。そして、こちらはシェルも羽織らずにフリースのみで過ごせる陽気ですが、あちらは間違いなく氷点下二桁で強風が吹き荒れる世界… こんなに間近に見えるのに山とは不思議なものです。
山行初投入の高倍率PROズームの12-100mm F4.0。意外に100mm側を使わないものですが、ここぞとばかりにズームアップ(笑)
食事はカップラーメンで済ませてしまいます。コンロで沸かし直すのも面倒ですし、山専ボトルのお湯でそのまま行ってしまいましょう。80℃位はキープされているはずです。
プラス30秒も余計に待てば十分食べられます。ただし写真のように雪にカップを突っ込んだりすると、どんどん冷めていくの注意。
帰りは檜原村方面へと下りることにします。登りで何度か使っている千足やロングルートの馬頭刈尾根などもありますが、この日は軽い足馴らしハイクなのでサクっと檜原村方面の最短ルートである白倉へ下りてしまいます。
尾根道から下りる少し前に、富士山ポイントがあるのでお忘れなく。かなり雲も切れた美しい富士山を最後に見ることができました(実は下山中にも富士山ポイントあります)。
少し下りたらあっという間に雪は消えて、あとは退屈なつづら折りを1時間と少し。無心になってひたすら標高を下げるのみです。
舗装路に出て民家の間を抜けたら、西東京バスの白倉(しらくら)バスはすぐ。
「秋川渓谷 瀬音の湯」でお肌つるつる
まだ、14時代と時間に余裕があったので、以前から気になっていた温泉に立ち寄っていくことにしました。武蔵五日市行きのバスに乗って十里木バス停で下車します。そこから徒歩10分弱、秋川渓谷にかかる橋を渡って…
やってきたのは「秋川渓谷 瀬音の湯」。宿泊コテージや食事処、無料の足湯なども備えた温泉施設になります。入浴料金は3時間900円(JAF会員証提示で800円)。
JAF会員証の割引が使える施設って意外に多いので、デジタル会員証をスマホに入れておくと何かと捗りますよ。
登山用ザックを背負っていた我々は、受付で大きなロッカーの鍵を貰うことができました。そこそこ入浴客はいたものの、洗い場も浴槽も混み合うほどでなく、東京近郊の温泉施設としては非常に居心地のいい雰囲気。
今回は脱衣所の大きなロッカーを使わせて貰いましたが、登山客で混み合うときは恐らくこちらのザック置き場を利用することになるのでしょう。流石に季節のせいか、ほとんど登山とは関係ない一般のお客さんばかりでした。
温泉は露天風呂と内風呂がありますしたが、源泉掛け流しの内風呂(加温)の方が気に入りました。透明で少しぬるっとした温泉は、肌触りすべすべ。冷えた体もよく温まって、とてもいいお湯でした。pH10.1というアルカリ度の高い温泉でこのぬるぬる感、比較的近くにある日の出町「つるつる温泉」のお湯に似ているかもしれませんね。
会席メニューの充実した和食ダイニングのお食事も気になったのですが、夕食は17時からということで、やや時間もあったので諦めて武蔵五日市駅行きのバスに乗ることにしました。瀬音の湯〜武蔵五日市駅間は直通のバスも運行されていますが、1時間1本弱と本数が少ないので、先ほどの十里木バス停の利用も合わせて時刻表をチェックするといいでしょう。
すっかりお腹をすかせた我々は立川まで夕飯を我慢することになるのですが、それはまた別の日記にて…?