昨日、OMデジタルソリューションズ（OMDS）から突然発表された、2本のマイクロフォーサーズシステム用交換レンズと最新のロードマップ。
ニュースリリース：マイクロフォーサーズシステム規格「M.ZUIKO DIGITAL」レンズの 最新ロードマップを公開（PDF形式：680KB）
発売予定時期はまだ未定となっていますが、久々にOMDSから発表された具体的な新製品の予定ということで、OMDSユーザーとしては素直に嬉しいアナウンス。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」
今までのM.ZUIKOレンズにはなかった開放値F1.4の単焦点レンズ。F1.2のPRO単焦点レンズとF1.8のPREMIUMレンズの間を埋めるスペックですが、どうやらPROレンズのラインナップに入るようです。
丁度、RICOHからは40mm相当の「GR IIIx」の発表や、ニコン Zマウントにも40mm単焦点の噂があったりと、俄に熱くなってきた40mm（相当）焦点距離界隈。35mmと50mmのいいとこ取りな画角でもあり、スナップやテーブルフォトにはかなり使いやすそうな画角です。
マイクロフォーサーズではパナソニックの20mm F1.7が初期からの人気レンズで現在は2代目（LUMIX G 20mm/F1.7 II）が出ていますが、AF駆動の遅さなどもあってリニューアルを期待する声もありましたが、ここでOMDS陣営から20mmレンズが登場するのは楽しみです。
製品の外観イメージとしてE-M5 Mark IIIに装着した画像を出してきていることから、（さすがにパンケーキレンズではないもの）それなりにコンパクトなサイズが期待できそうです。
現在、パナソニックのLEICA DG SUMMILUX 25mm（2型）を自宅でのテーブルフォト用途に愛用していますが、20mm F1.4 PROレンズのサイズや写り次第では、買い足しや買い替えなども検討することになるかもしれません
「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」
ロードマップには載っていたものの少々以外に感じたF4.0通しのPRO望遠ズームレンズですが、この前に8-25mm F4.0 PRO、12-45mm F4.0 PROという2本のPROズームレンズが発売されていることもあり、コンパクトなF4.0通しPROズームの小三元を完成させたということでしょうか。
アウトドアでの風景スナップでは星を除きF2.8が必要なシーンも少ないですし、PRO大三元とは別により軽量コンパクトなシステムを望む声はあったのかもしれません。
私個人としては12-100mm F4.0 PROを小三元の標準＆望遠ズームを兼ねたようなレンズとして使っていたこともあり（これに7-14mm F2.8 PROを組み合わせると星から望遠まで超望遠以外にはほぼ対応してしまう）、あえてこのゾーンを2本のレンズに刻む必要性はそこまで考えていませんでした。結局12-45mm F4.0 PROも放出してしまいましたし……。
あとはロードマップを見る限り40-150mm F2.8 PROのように、リアテレコンのMC-14/20が付かない可能性が高そうなのもやや残念。MC-20での2段落ちはやや微妙としても、MC-14装着でF5.6通しのコンパクトな112-420mm相当は結構アリな気もするのですが…… 今からでも検討を期待したいところです。
（そういえば40-150mm F2.8のテレコンキットはいつの間にディスコンになってしまったようですね）
外観イメージとして20mm F1.4 PRO同様にE-M5 Mark IIIに装着していることから、やはりどの程度コンパクトに仕上がるのかは楽しみなところ。
最新レンズロードマップ
刷新されたレンズロードマップですが、今回加わった2本のレンズの他に気になるといえば、100mm付近のマクロレンズの存在。ただし200mm相当の望遠マクロとなると、自分の場合はちょっと用途が思いつきません。
既発のレンズとやや点距離が似通った2本の望遠レンズ（50-200mmあたり？）、F2.8通しでMC-20にも対応する〜200mmズームなんて出てくれるなら結構気になるかも？（フォーサーズ時代にあったF2.8-3.5のような可変F値でもいいですね）。
ちなみに、こちらが昨年2020年7月2日に発表されたオリンパス時代最後のレンズロードマップ。40-150mm F4.0 PROについては予告されていた通りですが、今回の20mm F1.4 PROについてはちょっとしたサプライズでした。
ところでオリンパスからOMDSになって以降、広告、PR周りでデザイン的な部分を含めて色々と弱さが目立っているように感じます（今回のロードマップ図ひとつ取っても）。なかなか新体制の元で余裕がないのかもしれませんが、ネットでのPR活動ひとつにしても他社と比較して大きく距離を開けられているようにも感じるので（特にYouTube）、なんとか頑張っていただきたいものです。
