最近あまり使ってなかったピークデザイン(Peak Design)の「アンカーリンクス」について。
ピークデザイン アンカーリンクス(AL-4)が国内卸販売休止
少し前にPeak Design Tokyoの公式ツイッターにてアンカーリンクス(AL-4)の国内卸販売休止のアナウンスがありましたが、その理由は市場流通している偽造品対策とのこと。
【アンカーリンクス 卸販売休止のご案内】
— Peak Design Tokyo (@PeakDesignTokyo) 2023年8月2日
お客様にはご不便おかけしておりますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 pic.twitter.com/H1k2kwOLMY
正規代理店の銀一やヨドバシカメラ等の正規販売店でも現在は購入できず、ピークデザインの公式サイトか銀座のピークデザイン東京店(Peak Design Tokyo)のみでの販売となっているようです。
ちなみに販売休止になっているのはアンカーリンクス(AL-4)で、アンカーの単体販売は継続しています。「アンカー」のみを「アンカーリンクス」と呼ぶユーザーが一部いてややこしいので、お間違いなきよう。
「アンカーリンクス」は卸販売休止となっておりますが、「アンカー」は販売を継続しております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 https://t.co/WPUft2l9ML pic.twitter.com/U16iFfx4CY
— Peak Design Tokyo (@PeakDesignTokyo) 2023年8月8日
偽物が問題になっているのはアンカーだと思っていたので(偽物アンカーで紐が切れるなどのトラブルが報告はツイッターで見かけました)、アンカーリンクスに限定して販売休止にして対策するのが少し謎ではありますが、アンカーハウジング側の偽物も問題になっているのでしょうか?
アンカーリンクスとアンカーハウジング
ちなみに、「アンカーリンクス」から「アンカー」を抜いアダプターパーツの名称は「リンクス」… ではなくて、「アンカーハウジング」と呼ぶみたいです。
前も調べた気もするけど公式を見ると「アンカーハウジング(anchor housing)」でいいのかな…https://t.co/jR24PfTw1O pic.twitter.com/PBnFcOFBjg
— OKP (@iamadog_okp) 2023年7月13日
左上のピークデザイン製品を買ってると溜まりまくるのが「アンカー」で、右上が「アンカーハウジング」、両方をセットにしたものが「アンカーリンクス」です。
……と、ここまで前置きですが、そんなアンカーリンクス(アンカーハウジング)正規品の見分け方。
アンカーハウジングの見分け方
現在はピークデザイン製のストラップ(スライドライト、リーシュ、カフ等)ばかり使うようになってしまったので、通常のストラップでアンカーを使用するためのアンカーハウジングは全く使わなくなっていますが、かつては3セット購入するぐらいには愛用していました。
しばらく使っていなかったら、手元のアンカーハウジングの見分け方がよく分からなくなってしまったので、購入時の写真などを確認しつつ(撮っておいて良かった)自分用メモとして残しておきます。
自分が持っているのはV2アンカー時代の「AL-2」が2セットと、V3アンカー登場時にリニューアルされた「AL-3」が1セット。現行品の型番であるAL-4は付属するアンカーがV4に変わったのみだったはず。
AL-2ハウジングとAL-3(AL-4)のアンカーハウジングの違いは横から見ると一目瞭然で(左からAL-2 → AL-3)、AL-3は全体的に厚みが少し薄くなり、サイドの面取りも異なっています。
正面から見た際もアンカーを差し込むパーツの角度などが異なっています(左からAL-2 → AL-3)。
裏を見るとAL-2ハウジングにはPeak Designの刻印があったのですが、AL-3では消えています。角に小さく数字が刻印されてますが、これはなんだろう? AL-2でも1や2の数字が確認できるので金型の世代かな。
Peak Designの刻印がなくなってしまったことで、見分けるのが少々難しくなっている現行のアンカーハウジングですが、例えロゴ刻印があったとしても偽造品対策になるかはまた別の問題でしょうか……。
AL-3のアンカーハウジングと同じものは、同社のストラップであるリーシュやカフにも流用されているので(意外と気付かないのですが、リーシュやカフには必要ないベルトを通す穴が空いたままになってる)、正規品を見分けたい際はそちらを参照するのもアリ。やはりPeak Designの刻印はなく、角に数字が確認できます。
ちなみにストラップに流用されているアンカーハウジングは片方だけシリアルナンバーがプリントされていますが、使っているうちに消えやすいので破損交換の際などにシリアルの記入を求められるとちょっと困る。下の方はもう読み取れません……。
CobbyのアンカーリンクスとPD製の違い
現在ピークデザインが対策中の偽物がこのタイプの製品かは不明ですが、アンカーリンクス互換のもろパクリ製品も持っています。これは細紐のアンカー目当て(GM1、GF10などの小型カメラ用として。切れたら諦める覚悟で使ってるもの)に買っているCobbyのアンカーリンクス。
「アンカーリンクス」と同じ名前で売ってるのは商標大丈夫?とは思いますが、PDロゴを付けて売っている訳ではないですし、買う側も本物でないことを分かって使うタイプのパクリ品です。
現在ピークデザインが問題視してるのがこのタイプの模倣品なのか、ロゴやパッケージまで似せたスーパーコピー的な偽物かは不明ですが、このCobbyのアンカーハウジングは簡単に見分けが付きます。
ハウジング部分は使うこともないのですが、結構よくできていて質感はピークデザインとそっくりです。アンカーとは違ってハウジング側にはロゴなどが入ってないので、適当に混ぜておくとどっちが本物か分からなくなりそうですが、ストラップ取り付け側の角の形状やアンカー取り付け部分の切り込み、内側の金属板の大きさが異なるので、正規品が手元にあれば見間違うことはないでしょう。
あとは重量も全て異なっていて、Cobbyのアンカーハウジングが最も軽量、ピークデザインAL-3、AL-2の順に1g程度ずつ重くなって行きます。
Amazon Kindleストアにて『山と溪谷社 山の日フェア』『Fashion x Tech タイムセール祭り』が8月17日まで開催中。これはまた積ん読が捗りそうです……。