微妙なお天気の合間に晴れ間が顔を見せた日曜日。府中・東郷寺のしだれ桜を見た後、野川や国分寺崖線周辺の桜を見ながら歩いてみました。
東郷寺から西武多摩川線の白糸台駅まで徒歩で移動して隣の多磨駅へ。
そろそろお昼を食べたい気分ですが、この辺りってあまり食事のできる場所がないんですよね。多磨駅周辺の飲食店も日曜の昼間だと空いてなかったり…… ということで駅前にあったたこ焼き屋でたこ焼きを買って、花見がてら外で食べることにします。たこ焼きは15分待ちなのでしばらく周辺をぶらぶら。


三井不動産による開発「府中市朝日町商業施設計画」が始まっている(ららぽーとの開業が有力視?)されている多摩駅入口交差点から先の計画地。向こうに桜並木が見えるので行ってみましょう。
予定地内の開発は少しずつ進んでいるようです。まだ埋蔵文化財発掘調査をしている段階?
道を挟んだ東京外国語大学側では埋蔵文化財発掘調査が三井不動産を事業主として行われていました。そこら中遺跡だらけの府中市では埋蔵文化財包蔵地内で土木工事を行う際は、事前に発掘調査を行う必要があります。
スタジアム通りの桜並木。七分咲きぐらいでしょうか。
武蔵野の森公園の桜も一部の早咲きの桜を除くとまだこれからといった感じですが、日曜日ということもあって花見客がそれなりに訪れていました。
我々もベンチでたこ焼き花見。だし醤油味のたこ焼きが、なかなかおいしかったです。
武蔵野の森公園の池に多いヒドリガモ。
調布飛行場の向こう、大沢グラウンド通りの桜並木。
タンポポも咲いています。
大沢グラウンド通りを野川公園へと向かいます。
民家の敷地にあった立派なしだれ桜。
野川公園に到着。駐車場から近い園内南の桜並木は大勢の花見客で賑わっていました。
野川公園の桜は園内の外周を中心に植えられているので、逆時計回りで野川に近い側を北上します。
園内の東八道路沿いの桜もなかなか見事な桜の木が並んでいます。しかもこちらは人が少ないので、お花見をするならこちら側が穴場なのでは。
東八道路に掛かる欅橋を渡ります。これは三鷹方面。
府中方面、まだ満開ではありませんね。正面の橋は西武多摩川線の線路。
東八道路を超えた野川公園北地区の桜は背の高い巨木。これらの桜の木は国土地理院の航空写真で遡ってみると、ICUのゴルフ場から植えられていたもののようですね。
野川公園の北の端。西武多摩川線沿いの桜は五分咲きぐらい? ここから上流は蔵野公園となり調布市、小金井市、府中市が入り組んだ市境になっています。ちなみに写真を撮っているのも写っている範囲も小金井市。
西武多摩川線は単線なので上り電車も下り電車もどちら側からもよく見えます。何色の車両が来るか、結構楽しみだったりします。
武蔵野公園の桜、奥に見えますがやはりまだ五分咲きぐらいか。府中運転免許試験場の隣にあるのが「武蔵野公園」、先程歩いた調布飛行場の隣にあるのが「武蔵野の森公園」です。名前が似てるので間違えないように。
武蔵野公園の野川沿いには桜はなく、後継樹を育成中とのこと。かなり先は長そうです。
野川第一調節池の排水口。対岸の調節池を含む区域も武蔵野公園の敷地です。
野川を左岸側に渡って、野川第一調節池沿いの桜を見る。
妻がたこ焼き6個ではもうガス欠だというので「はけの森美術館」の喫茶「はけの森、コマグラ」へ。
コマグラが入る建物「旧中村研一邸主屋」と隣の「旧中村研一邸茶室(花侵庵)」は国登録有形文化財に指定されているようです。



窓際の堰で妻はチーズケーキ(桜の葉が巻いてある)とコーヒー。
自分はそこまでお腹は空いてなかったのでハートランド休憩。
裏手はハケ(国分寺崖線の段丘崖)になっていて東京の名湧水57選(美術の森緑地)にも選ばれています。
湧き出した水は野川方面への小路沿いを流れています。
再び野川へ。左岸から下流を見ています。このあたりはしだれ桜でやや後半戦。
野川の河川敷を上流へと歩きます。しばらくはポツポツと桜の木がありますが、そこまで密集した感じでもなく。
野川旧河道の合流。
野川がグラウンド下を流れる小金井市立前原小学校の手前にオオシマザクラ。
野川歩きではお馴染み!? 旧河道の散歩道を迂回して歩きます。


前原小学校から上流は両岸に桜の木が一気に増えますが、七分咲きぐらい。
まだまだ蕾だらけの木も。
そんな蕾だらけの桜の枝にとまっていたジョウビタキのメス。この日はやたら近くにとまる警戒心の薄い(?)ジョビ子を何度か見ました。人がよく歩く川沿いで人馴れしているのか?
小金井街道、池の上通りを越えると突然桜の満開エリアに出ました。ここからの小金井市貫井南町の野川沿いが、この日見たなかでは最も桜の開花がピーク。
当然河川敷は花見客で溢れています。花冷え気味の肌寒さで午後に入ると青空の割合も徐々に減ってきましたが、この先の天気予報を見ても、今日がお花見に最適な日であることには間違いありません。
満開になる前に風で落ちてしまったっぽい花。
花びらでなく花のまま散っていたり、枝ごと折れていたり確かにこの週末に掛けて風の強い夜がありました。
橋の上から、河川敷が見えないぐらいの花の密度。
満開宣言が出たとはいえ、都心に比べたら多摩の桜のお花見はまだ少し早いかと思いましたが、ここだけは完全に満開となっていました。日当たりなどもあるとは思いますが、何が違うのでしょうね。
トイレを借りがてらハケ沿いの貫井神社へ。立派な神社でやはりハケからの湧水は貫井神社の湧水として東京の名湧水57選に選ばれています。
貫井神社からの水ももちろん野川に流れ込んでいます。野川沿は水源地を含め、あちこちでこのよような国分寺崖線(ハケ)からの湧水を集めながら流れています。
さて、西の久保通りで整備された野川の河川敷は終了。河川管理協会も切り替わり、ここから上は三面張のコンクリート水路となります。


この左岸から合流しているのは東京経済大学の敷地内になる新次郎池(これも東京の名湧水57選のハケ湧水)からの流れ。現在は水は流れていませんでした。
一気に細くなる野川上流部。日立中央研究所内の野川源流の他、お鷹の道・真姿の池湧水群や殿ヶ谷戸庭園など段丘崖から湧き出す水を集めながら、市民の憩いの場となっている野川が始まります。
そこから国分寺駅を目指して……
国分寺駅北口にある甚五郎。
瓶ビールで一息ついて……


府中崖線から国分寺崖線、武蔵野台地のハケ沿いを歩いたので武蔵野うどんで〆ましょう。甚五郎の武蔵野うどん、久しぶりに食べましたが武蔵野うどんらしいコシの強さの平打ち麺と、つけ汁の相性が抜群。
麺は普通盛り600gのボリューム。昼が軽めのたこ焼きのみだったので余裕で食べられましたが、16時過ぎという時間はちょっと中途半端だったので、夜になったらお腹が減るかと思ったら全然大丈夫でした(夜にサラダ等軽く食べただけ)。



今年の東京の桜シーズンは花曇りに花冷え、桜雨が続いていますが、この日は週末と晴れ間の重なってくれた貴重なお花見日和となりました。あと何回かタイミングが合えば地元の桜を楽しみたいものですが……。