ソウラハ滞在2日目、この日はチトワン国立公園内を観光する2つのアクティビティを楽しみます。
午前中は象の背中に乗って国立公園内をツアーする「エレファントサファリ(エレファントライド)」、午後はジープの荷台に乗って広大なジャングルを走って野生動物を探すガイドツアー「ジープサファリ(ジープドライブ)」に参加しました。
- ソウラハ2日目はチトワン国立公園を満喫する
- 象に乗ってインドサイを見る「エレファントライド」
- ホテルでランチとガーデンリザード
- 動物を求めてジャングルを走り回るジープサファリ
- オーバーブッキングにめげずに一日かけてカトマンズへ
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ソウラハ2日目はチトワン国立公園を満喫する
チトワン ビレッジ リゾート(Chitwan Village Resort(ホテル)の朝食。そういえばネパールではホテルにせよレストランにせよインスタントコーヒー率が高い。朝食バイキングやエベレスト街道のRs150程度で飲めるコーヒーは大抵インスタント。もちろんドリップやエスプレッソが飲める所もちゃんとありますけど……。
さて、ソウラハ村で体験できるチトワン国立公園の観光アクティビティですが、私達がホテルで案内して貰ったのは以下の5種類。この他に、先住民タルー族の文化に触れるプログラムや村を訪れるツアーの案内がありました。もちろんメインストリートなどにあるガイド案内所で個人予約するのもアリですが、ホテルに任せてしまうのが送迎などもありますし何かと楽です。
- ジープサファリ(フルデイ・貸し切りガイド):Rs24000(2人)
- ジープサファリ(ハーフデイ・シェア型):Rs2200(1人)
- カヌー+ジャングルウォーク(フルデイ):Rs4900(1人)
- カヌーイング+ジャングルウォーク+EBC(ショート):Rs2200(1人)
- エレファントライド(2時間):Rs2900(1人)
- チトワン国立公園のエントリーパーミッション:Rs2000
- EBC=エレファント・ブリーディング・センター(象の保護、繁殖施設)
フルデイのアクティビティを選ぶと1日使ってしまうこと、貸し切りジープサファリは魅力的ですが価格が高い。エレファントライドはサイとの遭遇率が高いらしい…… 等々の条件から我々が選んだのは、朝一の「エレファントライド」と午後からの「ジープサファリ」でした。
ちなみにソウラハ村に1泊しかない日程を組んでしまうと、飛行機でない限り2日目は朝一のバスで移動することになるので、初日の午後のみで参加できるのはスタートの遅いカヌーのショートかエレファントライドなどかなり限られてしまいます。余裕があれば3泊ぐらいできると完璧ですね。
象に乗ってインドサイを見る「エレファントライド」
7時少し前に同じホテルの宿泊客2人(なんと日本人でした)と車の荷台に乗ってエレファントライドへと向かいます。
このときご一緒した日本人の女性お二人はやはり我々同様にソウラハに来る前はアンナプルナBCトレッキングをされていたそうで(アンナプルナBCは雪が凄かったみたい)、後日妻のTwitter経由で連絡があってこのときの写真などを送っていただきました。
この辺りで多く使われてる四駆タイプの車はマヒンドラ&マヒンドラ。かつてジープのライセンス生産なども行っていたインドの自動車メーカーです。
ここから先がエレファントライドの区域、つまりチトワン国立公園の敷地になります。
象に乗るにはこのタラップを使います。象の背中、だいたい2m以上の高さがあるようです。写真のお兄ちゃんは送迎などをしてくれたホテルのスタッフ。
これから仕事をする象たちが並んでいます。
我々4人はこの象に乗り込むことになるようです。
基本的に正方形の枠の四隅に足を挟んで腰掛ける4人乗りですが、子供などが居る場合は5人以上詰め込まれることもあるみたい。以後、象の背中からの視界になります。
カメラやスマホは落とさないように注意しましょう(客かガイドが落としたスマホを象が鼻を使って拾い上げてる所も見ましたけど……)。顔にチョーク(?)でお化粧している象もいます。
鹿がいました。
カワセミはちょっと遠い。
ジャングルの中はあちこちに象道ができていて、ある程度決まったコースを各象が重ならないよう一定の距離を取って象使いが象を歩かせます。ちなみに象使いは殆ど喋らなくて、動物を見つけたときだけ指を差してボソっと「モンキー」「ピーコック」と言うだけ(笑)
たまーに茂みの向こうに他の象がいます。
というこでピーコック(クジャクのオス)。
川に入って象の給水中。
5人乗りの場合はこんな感じ。スマホ落としそうで恐い……
水飲み場に象大集合の図。
そして遂にサイ(RHINO)に遭遇。サイといえば鎧のようなぶ厚い皮膚を纏ったイメージですが、まさにそれがこの一本角の「インドサイ」(アフリカのシロサイ/クロサイは二本角で皮膚も鎧状じゃない)。名前の通りインドの北部からネパールにかけてが生息域だそう。
インドサイは多摩動物園でも見られるサイですが、この巨大な動物が檻のない森の中を自由に歩いている姿はなんともいえないな感動があります……。
立派な角を目当てとした密漁で生息数を減らしているそうですが、このチトワン国立公園は比較的遭遇率の高い貴重な動物として知られています。本当に鎧のような皮膚、格好いいですねえ。
そんな貴重なインドサイを象で囲む様子……(サイを見かけると象使い同士が連絡を取って集まってきます) 「勘弁してくれ」とばかりにサイは森に姿を消しました。
鹿はたくさん居ますね。同乗の方が「私達、奈良からなので鹿は見慣れて……」と(笑)
そして猿。種類は分かりません……。
2時間ほどでエレファントサファリは終了。我々を乗せてくれた象と象使いがこちら。
象使いにはチップを渡して……
象にはバナナ(すぐ横で売られています)。
こんな感じで「あのサイは敷地内で飼われているのでは?」と一瞬思ってしまいましたが(笑)、川などもありますし泳げるサイは自由な移動ができるはず。とにかくサイの遭遇率が一番高いのがこのエレファントライドだそうなので(50%とか言ってたかな?)、野生のサイを撮影したい人はとりあえず一度参加してみるといいでしょう。
ホテルでランチとガーデンリザード
一旦ホテルに戻って、午後のジープサファリに備えます。庭園ではトカゲが日光浴しているのを、ホテルのスタッフが教えてくれました。かわいらしいトカゲ、「Garden Lizard」と呼んでいましたが、さすがに種類名ではないよね。
あまり近づくとサッと逃げてしまいますが、しばらくするとまたひょっこりと出てきます。かわいいなあ……。
そしてランチ、うまい。
12時半になると迎えのおじさんがやってくるので、後を付いて行きます。
おじさんが道端にボーボーに生えた雑草を差して「マリファナ」…… あっ。
めっちゃ自生してるんですね。
オジギソウがその辺に沢山生えてます。まさかの「ナマステ草」らしい。頭を垂れる「おじぎ」の様子でなく、両手を合わせる「ナマステ」と葉が閉じるのを掛けているみたい、なるほど。
川辺にオジギソウ生えてるの教えてもらった。昔、園芸店で買ってもらったなー。こっちではやはり「ナマステ」と呼ばれてるみたい pic.twitter.com/6EruXQwwtU
— OKP (@iamadog_okp) 2019年4月11日
おじさんはあくまで集合場所までの案内役で、しばらく河原で待たされます。かなりの炎天下なので、水の持参はお忘れなく。
あ、ワニ…… 離れてるけどかなりデカいやつ。
ここにもワニが3頭沈んで(浮いて?)ます。
しばらく待たされてガイドがやってきて、10人組になってカヌーに乗り込みます。
動物を求めてジャングルを走り回るジープサファリ
ジープサファリで使う荷台に椅子が設置されたトラック。JEEPといってもやはりマヒンドラ&マヒンドラ製ですが、まあ細かいことはいいでしょう。チトワン国立公園内は厳重に管理されていて、これらのガイドツアーに参加する以外は単独で入ることができません。
出発〜。一番右に写っているのがガイドさん(ガイドは英語でしてくれます)。
動物を探し回ってジャングルの中に作られた道を走り回ります。途中、軍が管理しているゲートが数カ所あったりして、そこは撮影禁止になってました。
13時半頃にスタートして、何度か遠くにサイ(とガイドが言う影)やシカは見たものの、ようやく肉眼で見える範囲にインドサイを捉えたのは15時半頃になってから。ジャングルの中で野生動物を探すのだからやはりそれ位の遭遇率ですよね。チトワンにはトラやヒョウもいるそうですが、ガイドでのトラの遭遇率は2%とか聞いたような……。
でも象に乗って追い回したサイよりは確実に野生の姿な気がします(笑)
M.12-100mmの最大望遠+かなりのトリミングで一応サイの姿が確認できるレベルになりました。10倍位の双眼鏡があるといい感じでだと思いますが、元々このチトワンは予定になかったのでそんな荷物もなく…… カメラの拡大フォーカスアシストが望遠鏡代わりになりました。
ちなみに24mm相当で見た距離感はこんな感じ。こちらも頑張って動物を探すのですが、走行中の車上から動物を見つけられるのはガイドだけです。
クジャクとシカはちょいちょい居ます。
もはやクジャク程度ではジープは停めてくれません。向こうを歩いてるのはガイドトレッキング。ジープほどの長距離は回れませんが、やはり実際にジャングルを歩くのはまた違うでしょう。でも、ジープの荷台に座っているだけでも汗が噴き出す気温なので、ちょっと考えてしまいますね……。
休憩で国立公園内にある「クロコダイルブリーディングセンター」(ワニの繁殖施設)に立ち寄ります。せっかくなので見て行きましょうか。入場料はRs100でした。
小ワニ。
中ワニ。
大ワニ。
日本にも居そうなサギ系の鳥。
野生の猫……(繁殖センターに住み着いた野良)。
再びインドサイに遭遇しました。今度は水の中。
やはり遠いといえば遠いですが、水の中をゆっくりと泳ぐサイはなかなか絵になりますね。元々予定になかったチトワンなので仕方ないですが(トレッキングが短縮できたら行こうか位の話はしてた)、次訪れることがあるならば絶対に長望遠レンズを持って行くべきですね。
ラストワンチャンを狙ってジープが水場を回ったりしますが、結局その後は不発。
そうそう、サルは何度か見られました。南国っぽい白いサルですね。
ジープを降りたら再びカヌーで対岸に渡ってオシマイです。
川を渡る頃には日暮れになっていました。
ホテルの近くにあるミツバチ?の巣がなかなかに強烈…… 小さめに貼っておくので気になる人のみ拡大してくださいませ。



オーバーブッキングにめげずに一日かけてカトマンズへ
翌朝は8時ソウラハ初のツーリストバスでカトマンズに戻りますが。ここでトラブル発生……。
バス会社(ソウラハホリデートラベル)がオーバーブッキングをやらかしていて、我々2人は座席でなく運転席横の背もたれもシートベルトもないスタッフシート的なスペースに押し込まれそうになります。
とにかく断固拒否して自分たちはちゃんと正規のチケットを買っていることを主張します。「分かったからちょっと待ってくれ……」「ノー!」ここで引き下がったら絶対にうやむやにされてしまうので…… しばしの押し問答の末、向こうも折れてなんとか空いてる席に座ることができました。というか席がまだまだ空いる段階から、貧乏くじを回そうとされたのは完全にナメられてますね。
代わりに席を失った乗客がいたかもしれませんが、ここで譲ったら5時間の悪路走行をクッションのない運転席の横で過ごすことになるので、こちらも引き下がるにはいきません。恨むらくはカトマンズの旅行代理店なのか、予約を受けたバス会社のデスクなのか…… 現場判断で主張をしなさそうな日本人に押しつけようとしたかは分かりませんが、ネパールでは比較的よくありそうなコトなので、同様のトラブルに遭遇した場合はなんとか頑張ってみてください。とはいえ、格安バスなのでお金で解決できるなら(他のバス会社に乗るとか)それはそれでアリかもしれません。
でもって悪いことは重なるもので、ツーリストバスは途中大渋滞に巻き込まれて遅れに遅れ、朝8時に出発したバスがカトマンズに到着したのはなんと17時……。5時間の予定が9時間ってマジか…… 数時間の予備時間で乗り換えるようなスケジュールは恐くて組めませんね、ネパール恐るべし。
日中をほぼバスで過ごしてグッタリの我々。ろくに食事も取ってないので駆け込んだのは「MOMOTAROU(桃太郎)」。日本食、中華、ネパール料理が混在するレストランです。


和食+中華ならばこれでしょう、麻婆豆腐丼。はい、めちゃくちゃ美味しい。腹ペコなのもありますが、普通に日本で食べられるクオリティで、しかも結構安い。
みそ汁にお新香も付いてます。ポテトサラダとほうれん草のごま和えも頼む。どれもちゃんとしてる。


さらに最終日はカトマンズ泊のホテルを変更することにします。泊まってたホテルで荷物を引き取って、数ブロック離れた別のホテルにやってきました。「アーヤタラ カトマンズ ホテル(Aryatara Kathmandu Hotel)」、部屋は綺麗でシャワーもしっかりお湯が出ます…… が、エレベーターなしの5階部屋だったので少々出入りが大変でした(笑)
タメル地区には安宿もたくさんありますが、リラックスしたければ少しいいホテル(といっても2人で3000〜4000円程度)を取っておくと設備も整ってますしゆっくり休めます。
再び夜のタメル地区に繰り出してお土産の物色。
タメル地区は夜でも比較的安心感がありますね。
ずっと遊び通しだったので、この夜と翌日の午前中でお土産を一気にかき集めます。
お土産といったらやはりスーパーマーケットですよね!?
それではこれがネパール最後の夜。おやすみなさい。
翌日はネパール最終日、午前中はタメル地区で買物をして昼過ぎの飛行機でタイのバンコクに移動します。