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コンパクトなMF魚眼レンズ Pergear 10mm F5.6 は小型ボディと相性抜群で遊べるレンズ #pergear

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PERGEAR(パーギア)のコンパクトな魚眼レンズ「Pergear 10mm F5.6(マイクロフォーサーズ用)」をしばらく使ってみました。今回もPERGEARさんよりモニター品の提供を受けてのレビューとなります。

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Pergear 10mm F5.6(マイクロフォーサーズ用)

今年の10/12に発売となった「Pergear 10mm F5.6」レンズ。APS-Cセンサーに対応したマニュアルフォーカスのコンパクトな魚眼レンズで、XマウントとEマウント、そしてマイクロフォーサーズ用がラインナップされています。APS-Cセンサーサイズに対応したレンズなのでフォーサーズセンサーで試用した場合、本来の画角が得られないことになりますが、例によってm4/3用を使ってのレポートとなります。

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いつもどおりの簡素な箱に合成皮革のポーチが付属。レンズキャップは金属製のかぶせ式です。

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レンズフードは一体型、内側にネジが切られていますが(49mm径ぐらいでしょうか?)、超広角の魚眼レンズなのでフィルター等を付けたらケラレが発生しそうな気もします。m4/3ならは大丈夫か?(確認してないので不明)。前玉はやや出目金ですが、そこまで大きくないタイプなので、うっかり前玉に触れてしまうことも少なく、取り扱いの楽なレンズです。絞りはF5.6固定で、操作系はピントリングのみなシンプル仕様。

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フードや鏡筒は金属製で、マウントも一見樹脂っぽく見えますが金属製です。

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重量は公式の仕様で120g、実測で107gでしたがマウントによる差かもしれません。

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手のひらにすっぽり収まってしまうコンパクトさですが、あまりに小さいためズッシリした塊感はあります。

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最短撮影距離はピントリングの表示で15cm、無限遠まで回すと約120度弱回ります。

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Pergear 10mm F5.6の主な仕様

  • 型名:Pergear 10mm F5.6
  • マウント:フジX、ソニーE、マイクロフォーサーズ
  • 焦点距離:10mm(APS-C:15mm相当)
  • マイクロフォーサーズ利用画角:20mm相当
  • レンズ構成:5群6枚
  • フォーカス:マニュアル
  • 絞り:F5.6
  • 画角:172°(APS-C)
  • 最大径×全長:Ø50mmx32mm
  • 重量:120g

【新発売】172º広角の魚眼レンズ。Pergear から10mm F5.6新登場|イングレート・ジャパン株式会社のプレスリリース

ボディキャップレンズに迫るコンパクトなフィッシュアイ

特筆すべきはやはりそのサイズ。LEICA DG SUMMILUX 15mmとほぼ同サイズ同じ重量、LUMIX G VARIO 12-32mmの収納状態と比べてもこのコンパクトさです。

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公式ストアなどでは「パンケーキ魚眼レンズ」と表記しているようですが、パンケーキと呼べるかは判断が分かれるかな?(まあ最近のパンケーキは数枚重ねのぶ厚いものが多いので……)

m4/3用の魚眼レンズには、大のお気に入りであるM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROやボディキャップレンズのBCL-0980がありますが、F値固定ということでBCL-0980に近い立ち位置でしょうか。

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ただしBCL-0980はF8固定なので利用シーンが限られるところもありましが、Pergear 10mm F5.6はF5.6というこで比較的オールマイティに使うことができそう。

小型ボディで使いたいコンパクトなレンズ

ここまで小さいレンズとなると、やはりコンパクトなボディに組み合わせて使いたくなります。

E-M1 Mark IIIには悪くないけど流石に小さすぎ。常用レンズに対して、予備レンズとして携行するような使い方はいいかもしれません。

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GX7MK3でもこのバランス。

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ということでマイクロフォーサーズ機最小ボディのGM1と組み合わせてみるとぴったり。

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このサイズ感、ちょっと他にはありません。重量もボディとレンズで300gちょいと激軽。ということで、GM1の専用レンズとしてしばらく使ってみました。

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m4/3の10mm魚眼はそこまで広い訳ではないけど写りは良好

気になる画角ですがやはりAPS-C用のレンズをフォーサーズセンサーで使うので魚眼レンズではありますが、やや狭い印象もあります。

OM SYSTEMのM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROとBCL-0980、Pergear 10mm F5.6、そしてM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROの7mmで画角の違いを比べてみました。左右の画角はかろうじて広角7mm(14mm相当)よりは広いものの、やはりED 8mm F1.8 Fisheye PROのような極端な歪みや広さは得られません。超広角より少し広い範囲が映るマイルド魚眼、といった所でしょうか。

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ED 8mm F1.8 Fisheye PRO/BCL-0980
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Pergear 10mm F5.6/ED 7-14mm F2.8 PRO(7mm)

最短撮影距離は距離指標は15cmですが実際にももう1cmぐらは寄れる感じ。最短のピントはかなりシャープ。F5.6なのでボケはあまり期待しない方が良いでしょう(部屋の汚さがボケで隠せなかった……)。

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ED 8mm F1.8 Fisheye PRO(F5.6)、BCL-0980、Pergear 10mm F5.6の順番で遠景を写してみました(少し大きめのサイズでアップしています)。Pergear 10mm F5.6はフォーカスリングを目一杯回した状態で無限遠になるので、近距離にピントを合わせる場合以外は基本無限遠で使うのが簡単。

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M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO(8mm F5.6)
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BCL-0980(9mm F8)
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Pergear 10mm F5.6(10mm F5.6)

さすがに8mm Fisheye PROほどの描写力はないものの、石垣や芝を拡大して見てみると、ボディキャップレンズのBCL-0980に比べたら周辺までなかなかシャープな描写になっています(左側はやや甘いのは片ボケ気味か?)。というか周辺こそやや甘くなってるものの、オモチャのような見た目でこれだけ写っているBCL-0980が凄いとも言えそうですが……。

Pergear 10mm F5.6(マイクロフォーサーズ用)の価格は9000円前後(Amazonや楽天のPERGEARストアで8500円ほど)。BCL-0980の市場価格と同じぐらいですが、ボディキャップレンズとは一味違う描写が期待できるので、十分に気になる選択肢ではないでしょうか。

Pergear 10mm F5.6 作例

パナソニック LUMIX DMC-GM1Kとの組み合わせで使ってみました。先述の通りそこまで強烈な魚眼レンズではないので、広角レンズ感覚で使いやすい画角かもしれません。
遠景のスナップならばピントリングを無限遠に回しきればパンフォーカスで撮れます。

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接写の際はピントが掴みづらいのでピーキングなどを使うと良いでしょう。背景は大きくボケる訳ではありませんが、まあそれなりに。

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あまり考えずにスナップを撮るのに向いてる気がします。

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F5.6と決して明るい絞りではありませんが、手ブレ補正の強いボディで使えば全く問題なし。以下の2枚のみE-M1 Mark IIを使っています。

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先日、立山に行った際はGM1をサブカメラとして広角(魚眼)用に使ってみました。ブログ記事に乗せているのは、ほぼED 8mm F1.8 Fisheye PROの写真ですが(29日の黒部ダムの写真はPergear 10mm F5.6)、Pergear 10mm F5.6で撮った写真も決して悪くない。

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太陽のような強い光源が入るとややクセのある光条(絞り羽根がないのでどう呼べばいいのか?)とゴーストが出ます。

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GM1のセンサーが少し古い世代なせいか、ややザラつきのある描写ではあるものの、GM1+Pergear 10mm F5.6の組み合わせはとにかくコンパクトで、高倍率ズームを付けたメインのカメラとは別にポーチに入れておいて、もう少し広角が広いシーンでサッと取り出して使っていました。

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画角の狭さと歪曲の少なさは魚眼レンズとして物足りなさがある一方、周辺部に直線を置けばそれなりに魚眼らしい絵になりますし、魚眼テイストながら使いやすい広角スナップレンズとしてそれなりに実用性もあります。

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もちろんXマウントやEマウントのAPS-Cカメラで使えば、本来の画角(172°)をこのコンパクトなレンズで楽しめる訳で、旅行やフォトウォークの際に1本ポケットに入れておくと何かと遊べるレンズでしょう。
最近は安価な中華レンズが多くやや感覚が麻痺していますが、この性能が9000円以下で手に入るのはやはりお買い得なのではないでしょうか。

あとは、Pergear 10mm F5.6比では倍以上の価格ながら(それでも安いけど)、広さ・明るさを求めつつ重量には目をつぶることができるなら、TTartisanから7.5mm F2.0スペックの魚眼レンズも出ています。

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