昨年、残堀川を源流まで歩いた際に桜の木があるのを確認していた、昭和記念公園 玉川上水口から上流を歩いてみました。先日見た根川緑道周辺の残堀川からは昭和記念後編を挟んだ上流になります。
一昨日4月8日、スタートはJR青梅線の東中神駅。昭和記念公園の中ももちろん桜は楽しめますが、この時期菜の花畑も見頃となっていて、通り過ぎるだけに入場するのは勿体ないレベルなので今回はパス。
青梅線ではこの光景をお目当てにしたと思われる花見客が西立川駅でたくさん下りて行きました。
桜の園のソメイヨシノは、現在も満開の美しさを保っています◎
— 国営昭和記念公園 (@showakinenpark) 2025年4月9日
早くから咲き始めた木々は、風が吹くたびに桜吹雪となり、幻想的な光景を見せてくれています♪
今週末でもきれいにご覧いただけそうです! pic.twitter.com/ufWDenXVfW
昭和記念公園の西に、手つかずの森があるな……と思ったら、旧立川基地が返還されてからも手付かずになっている留保地のようです。一部は清掃工場や調節池、現在開発中の区域もありますが、南西側の一角は府中の通信施設跡を思わせる状態。桜の木もも山の中にあるような野生感があります。
森に飲み込まれたコンクリート構造物。
建設が進む「女子中間ケアセンター」。介護支援やリハビリを必要としている女子刑務所の収容者を対象とした施設だそう。
残堀川調節池。現在は殆ど水が流れてないですが、かつては何度も氾濫したという残堀川。2017年と比較的新しい完成のようですが、その後この調節池が利用されたことはあるのでしょうか。
越流堤の向こうに残堀川。その向こうは昭和記念公園の敷地です。
かなり広大な調節池ですね。
2023年に完成したばかりの立川市の清掃工場「立川市クリーンセンターたちむにぃ」。
隣接する「たちむにぃひろば」も清掃工場の一部で緩衝帯の役割も果たしているようです。ちなみにこのあたりは市境がやや複雑で、東中神駅からずっと歩いてきたのは昭島市ですが、残堀川調節池の半分とたちむにぃの敷地は立川市、たちむにぃひろばは昭島市になっています。というか昭和記念公園の西側の半分(みんなの原っぱや渓流広場、かたらいのイチョウ並木も)が昭島市だったことを知りませんでした。
小さな丘がポコポコと整備された面白い広場。
広場は小さな丘が整備された「むさしの公園」に隣接しています。
「廃線跡モニュメント」。米軍に接収される前、立川陸軍飛行場の頃に青梅線経由で資材を運搬していた線路の廃線跡をモニュメントとしたものだそう。
そしてむさしの公園の隣を流れる残堀川。桜は満開ですが、この時点でまだ咲いてない枝もあり、同じ多摩エリアでも都心や多摩川下流域に比べると数日のズレがあるようです。
水の流れてない残堀川は、このあたりも菜の花が咲いています。
むさしの公園の丘の上から見下ろした残堀川。川の対岸は泉町西公園、右奥は昭和記念公園になります。
松風橋から上流、玉川上水に掛けて桜の木が両岸に多いのを前回来た際に確認していたのでした。
松風橋横の人道橋からの昭和記念公園方面。
そして上流側、これはいい感じですね。
残堀川と玉川上水の柴崎分水のお話。かつて今より東寄りを流れていた残堀川の流路を付け替えた際に、柴崎分水の流れを参考にして隣を流れていたそう。
桜と桜色の車。
この床止め工は記憶がありますが、数ヶ月前とは全く景観が変わりましたね。
松風橋から橋2本、並木橋、大山橋に掛けてが特に桜の密集具合がすごい。
足を止めて写真を撮る人の姿も。
桜吹雪。桜の時期の後半はこれが楽しみですが、なかなかいいタイミングに居合わせられるとも限りません。
同じような規模の中小河川の桜といえば、稲城市内の三沢川が思い浮かびますが、残堀川も負けていません。
「鷹の道橋」少々気になる名前の橋ですが、国分寺のお鷹の道とは関係ないか。
残堀川、なかなかの桜と菜の花スポットでした。
中にはこれからの蕾も。府中の方ではもう葉桜も多いというのに……。
四車線の大通りは国営公園北通り、四車線区間は意外と短く左側もすぐ丁字路で終点です。
国営公園北通りから次の橋までも桜が多い区間。
五日市街道。眼の前に横断歩道があるのに、「ここの横断は危険です」の立て看板。
謎掛けのようだな……と一瞬迷ってそのまま渡りましたが、Googleマップで見たら2023年9月には横断歩道がありませんでした。横断歩道の設置と看板の撤去は管轄が異なるのでしょうか……。
そして玉川上水との立体交差、玉川上水ふせこし(伏せ越し)に到着。
数日前の雨の影響か残堀川に水が溜まっているので、玉川上水との水路同士の交差が見えています。
玉川上水上流方面は新緑。
下流側は桜がありますね。
川の交差が好きなのでつい撮りまくってしまう。
玉川上水 ふせこし図。伏せ越しはサイホンの原理により、玉川上水の水を残堀川の地下を流す仕組み。久地円筒分水の手前で二ヶ領用水本川の流れを平瀬川の下をくぐらせているのと同じですね。地下の水路は南側サイホンと北側サイホンの2系統になっています。
なるほど2系統の伏せ越し出口。
下流側から人道橋の上宿橋、すずかけ橋、車道の上水橋と3つの橋が掛けられています。
上水橋の上もなかなかの桜。
花筏の中をカルガモが泳いでいました。
上水橋の先は西武拝島線です。玉川上水ふせこしは武蔵砂川駅が最寄り駅なので、武蔵砂川駅を起点にして昭和記念公園を目的地にお花見散歩をするのも良さそうですね。
ここからは玉川上水沿いを歩いて桜を探してみることにします。この後、途中ショートカットをしつつJR武蔵境駅まで移動したので、続きは次回にします。
ちなみに桜の開花は玉川上水を下流に進むほど進んでいて葉桜が増えていったので、東京都内でも西、北に少し移動するだけでも、都心部よりも一足遅れた満開を楽しむことができるようです。