6月7日(土)、相模原市の橋本で開催された「さがみはらリニア開放区」に行ってきました。
現在、相模原市緑区の橋本駅南口で工事が進むリニア中央新幹線の「神奈川県駅(仮称)」。その工事現場を見学できるイベント(「さがみはらリニア開放区」「シールド機組立に先立った現場見学会」)が行われるということで、午後から出掛けてみました。JR横浜線沿線で育った元相模原市民(現在も実家は相模原市内)ということもあり、市内にリニア中央新幹線の駅が誕生することにそれなりに関心はありましたが、実際に橋本の工事現場を訪れるのは今回が初めてです。
さがみはらリニア開放区 - 神奈川県ホームページ
リニアが来るまち 相模原ならでは!特別な場所でのパフォーマンスイベント『さがみはらリニア開放区』を1日限定で開催します! | 相模原市役所のプレスリリース
シールド機組立に先立った現場見学会開催のお知らせ - JR東海
久しぶりに降り立った橋本駅。昔から栄えているのはペデストリアンデッキがある北口側で、南口側には小さなロータリーと県立相模原高校ぐらいしかなかった記憶ですが、その相模原高校(2019年に移転)があった場所がリニア神奈川県駅(仮称)の工区となっているようです。
駅前の道を挟んだ右手側にあるのが神奈川県駅(仮称)の工事現場やこの日のイベント会場がある「リニアひろば」。正面奥に見えるのは2010年に開業した大型ショッピングモールのアリオ橋本。この南口やアリオ橋本には車では何度か来たことがありますが、徒歩で歩いた記憶は殆どありません。
「さがみはらリニア開放区」会場入口。こちらは神奈川県と相模原市が主催のイベント。
シールドマシンとトンネルの外壁材、ハニカムセグメントの一部が展示されていました。




イベント会場となっている「さがみはらリニアひろば」(PDFリンク)は工事現場内に仮置きしている土の一部を整備して、工事現場が見学できるように曜日限定で一般開放されているエリア。この日はイベント開催と合わせて、建設中のリニア駅の地下工事現場を見学できるエリアも設けられているようです。
スマホの来場アンケートに答えたら足柄茶が貰えました。


市民向けのイベントということで腹話術シンガーやフリースタイルフットボールのパフォーマンスが行われていたり、子供向けのBMX体験イベントなども開催されていました。


リニアのトンネルと同じ直径14mのベンチ。
掲示物。




この日の会場マップ。
リニアひろばからの工事現場。こんな感じで開削部が見えるんですね。左が品川方面、右が名古屋方面。
正面奥に人の姿がたくさん見えます。あそこから工事中の地下駅の様子が見学できるみたい。
スロープを下りて行きます。
正面の鉄塔群は東京電力の橋本変電所。
覆工板で覆われた広いスペース。この足元も含め足元に巨大な地下駅が建築中。
開削工法で工事が進む巨大な穴の中が一望できます。これでも駅全体の半分ぐらいのスペース。
中央のスペースが本線(上り下り)、両外側にホーム、その外側に副本線が設置されるととのこと。正面が品川方面でトンネルはまだ掘られてないみたい(横浜線の手前ぐらいまでと言ってたかな)。
巨大な空間が上空に口を開けていますが、完成すると地下駅になります。
見学スペースの掲示物。同じ資料を手にしたJR東海の職員の方が来場者の質問などに答えています。
我々が見下ろしているのは全長680mの駅の丁度真ん中あたりとのこと。ホームと線路の間の鉄筋に見える隙間は乗降口になるホームドア部分だそう。もうそこまで決まっているのですね。
せっかくなので写真もたくさん撮ってみました。
JR東海による「シールド機組立に先立った現場見学会」の会場は一旦「さがみはらリニア開放区」のスペースを出て移動します。
巨大なクレーンが2台。どちらも恐竜に見立てた装飾が施されています。名前はハシロンとリーニアス。テントの中に見えるのはシールドマシンのパーツ?
この2台の超大型クレーンを使って、相模川に向けての約3.6kmのトンネル(第二首都圏トンネル)を掘り進めるシールドマシンを組み立てるのだそう。
作業員の方がケーブルを運んで……
ハシロンが小型のクレーンを持ち上げて移動させるデモンストレーション。
ハシロンに移動された小型クレーンが元の場所に戻って行く。絵面はクレーンの親子感ありますが、設定上はハシロンが母親でリーニアスが子供、父親はカミナリ竜ではなくトリケラトプス型でJR東海の工場で分割されてから親子恐竜によりシールドマシンに変身するというストーリーになっているようです。
到着がやや遅かったこともあり、工事に関する掲示物やシールドマシン解説のビデオなどを見てるうちに時間いっぱいとなりました。シールドマシンには「ススムさん」と愛称が付けられているらしい。




記念品のステッカーを貰いました。
既に16時を過ぎていますがリニア広場の開放が続いていたので再び広場を歩いて駅に戻ります。こちら側のクレーンもハシロンやリーニアスと同じぐらい巨大ですね。
橋本駅に到着する京王相模原線。
そんな京王線の社内からもこの工事現場は見ることができます。
かつて30年近く暮らしていた相模原市ですが、しばらく足が向かないうちに圏央道が開通して新しいインターチェンジが誕生していたり、いつの間にリニアの新駅工事がこれだけ進んでいたりと、せっかくそこそこ近くに住んでいるのだし、自分が育った市の変化をもっと見ておかないとという気持ちになりますね。