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冬の写真撮影に欠かせない2ウェイの指出し手袋&ミトン:MAMMUT Shelter Mars Glove

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寒くなってくると屋外での撮影の際に手袋が欠かせません。11月に入って手袋の出番も増えてきたので、昨シーズンより屋外撮影で愛用しているグローブを紹介します。

MAMMUT「Shelter Mars Glove」

マムートの「Shelter Mars Glove(シェルターマーズグローブ)」という製品になります。購入したのは昨年の冬、1シーズン使ってみてやはりとてもいいものだと実感できました。

マムートは登山やクライミング系のメーカーなのでフォトグラファー向け製品ではないのですが、これが冬の写真撮影には実にピッタリのアイテムなのです。

よほど寒くなければ雪の日でも問題ありませんし、昨シーズンは冬の北海道道東〜知床でも大いに活躍してくれました(場所によって後述のインナーグローブも併用しました)。

流氷砕氷船の上ってもの凄く寒いのです…

指出しグローブ&ミトンの2ウェイで使える手袋

この「Shelter Mars Glove」の一番の特徴は、ミトンスタイル指出しグローブの2通りの使い方ができること。素手の作業や指先を使う必要なければ4本の指先をすっぽりと被せた状態、タッチパネル操作やシャッター、ボタン、ダイヤル類を操作する際はミトン部分をめくって指出しグローブとして使用できるのです。

実際に装着するとこんな感じ。親指部分も単独で「保護/指出し」が可能です。

シャッターやダイヤルなどの微妙な操作は素手が確実です

ミトンという4指をまとめて覆う手袋は、一見細かい作業には向かないように思えますが、意外に柔軟な運用も可能で、例えば人差し指1本だけ出して、シャッターに指をかけるような使い方や、親指だけを出してモードダイヤルや親指AFを確実に触ることが可能です。

他の3指にミトンを被せた状態で人差し指だけ出してます

GORE WINDSTOPPER採用で防風対策は万全

素材はゴアウインドストッパーを採用し、防風効果の高いものとなっています。昔から冬場の釣りではウインドストッパー素材の指出し手袋を愛用していましたが、この素材は多少の防水性もありますし、濡れても乾きが速いので一日中付けっぱなしでOKでした。

この手の防風グローブだとネオプレーン素材のものが一般的ですが(?)、ゴワゴワで付け心地の悪いものもかなりあります。WINDSTOPPERは柔らかなフリース生地なので、厚さの割に装着感が非常に優しく、指の動きを妨げることがありません。
防寒性能はそこそこになりますが、首都圏の平野部ならば真冬の夜や朝方でも十分に冷気を防いでくれます(個人差があるので過信は禁物ですが)。

手首周りはニット地

手首周りはやや長めのニット地になっているので、ベースレイヤーやシェルなどと組み合わせることで、手首からの冷気を防いでくれます。


人工皮革の滑り止めも柔らかい

手のひら部分は滑り止めとして人工皮革が縫い付けられていますが、この部分は薄く柔らかい素材が使われています。例えば顔に当ててこすってみても、全くガサガサせず、フリース部分との差を感じさせない位の柔らかさ。


タグが妙に長くて邪魔…?

左側の手首裏についている素材、洗濯表示のタグがピロピロしていてかなり邪魔です(各国語対応で6枚も付いてる!)。ハサミの切り取り線が付いてるぐらいなので、私は切ってしまいました。根元付近で切れば、特に切り口が気になることはありません。

洗濯方法さえ分かれば必要ないですね

アウトドアブランドらしい気の効いた作り

Shelter Mars Gloveはカメラ用の製品ではありませんが、アウトドアブランドらしい気の効いた作りが各所に施されているのが嬉しいアイテムです。

外したミトン部はマジックテープで固定

外したミトンや親指部分はマジックテープで固定されて邪魔にならない仕組みです。

グローブの着脱がラクになる「プルループ」

最初「何だろう?」と思った中指・薬指部分の布テープ。グローブを外す際、このプルループに指先を引っかけることで、ラクに外すことができるのです。一度使ってみるとこの便利さは「他のメーカーのグローブにも付けて欲しい!」と思ってしまう程。

携行時はバックルでまとめて装着

スキーグローブや登山用グローブではよく見る、2個のグローブをまとめて装着できるバックル。使わない際に、片方だけ行方不明になるのを防ぐことができます。


購入サイズは「6」(Sサイズ)

私が購入したのは一番小さい「6」サイズ(S)。私は男性にしては平均からやや小さめな手のサイズだと思うので、女性ならばまずこのサイズでOKでしょう(少し大きく感じる人もいそう?)。昨シーズンも後になるほど、小さなサイズから売り切れて行ってしまっていたので、手の小さな人は早めに探した方がいいでしょう。

都内のマムートストアや石井スポーツ、好日山荘などでは比較的各サイズが揃っているのを見る気がします(ネットストアは小さめサイズがあまり売ってないかも?)。

親指が太い人は注意が必要?

ひとつ注意点として、親指の先端をめくった際に、ややキツく感じる人もいるかもしれません。サイズが合ってないと、第一関節付近が締め付けられ、血の巡りにも影響するので、指の太い人は試着して確認することをオススメします。

もう少し緩いと嬉しいのですが…

必要に応じてインナーグローブを併用

防風効果の高いWINDSTOPPERですが、中厚手のフリース程度なので防寒性能はさすがにウール手袋や綿入りのグローブに比べると落ちます。このグローブを冬山登山に使うことはないと思いますが、標高の高い場所や夜間の撮影、また指先の冷えに弱い人などはインナーグローブを併用するといいと思います。

私はモンベル製のタッチパネル対応・メリノウール素材のインナーグローブを使っています。かなり薄手なこともありあまり丈夫ではなく、使っているうちに指先から穴が空いたりもしますが、価格も1300円程度のため消耗品と割り切って使っています。

ここまで薄いインナーグローブってあまりないんですよね…

他にウールの薄いインナーグローブだとミレーなどがありますね。

価格はやや高めだけど非常に満足できる製品

とても便利なグローブなのですが、価格は1万円程度とやや高めの設定。他のメーカーからも類似の製品は出ていると思うのですが(カメラ用、釣り用などで探すと色々あります)、素材の柔らかさ、装着感、使い勝手などはこの「Shelter Mars Glove」が抜群です。

一度使ってしまうとネオプレーンの手袋には戻れませんし、念のために予備も欲しいぐらい。現在、メーカーのホームページで見当たらないので現行アイテムなのか少々心配ですが、市場在庫はそれなりにあるようです。今度店舗で見かけたら買っておこうかな…?

2018.10追記:Shelter Mars Gloveは昨シーズンで廃盤となり、「Shelter Glove」が現行モデルのようです。WINDSTOPPER素材が使われていて指出し/ミトンの2WAY仕様も同じです。黒の他にイグアナという緑がかったグレーのカラバリもあるようです。


2019.11追記:個性的なアウトドアウェア、アイテムでお馴染みアクシーズクインからも同タイプのグローブが出ているようです。名称は「ユビ、デル、グローブ」そのまんま!