前回の記事で、Adobe Lightroom Classicの「スーパー解像度」について軽く触れてましたが、これは今月の頭にリリースされたアップデート(v10.3)で搭載された機能でした。
- スーパー解像度(Lightroom Classic、Lightroom Mac/Win)
- 今年2021年の3月にAdobe Camera Rawで導入された「スーパー解像度」が、LightroomとLightroom Classicにも搭載されました。 スーパー解像度を使えば、人工知能を使って写真の解像度を4倍に高め、驚くほど実物に近い結果を得ることができます。 10メガピクセルの写真を40メガピクセルの写真に変換したり、低解像度のカメラで撮影した古い写真を大きくプリントするためにサイズアップすることができます。
スーパー解像度は先行してPhotoshop(というかAdobe Camera Raw)に搭載されていた機能で、画像解像度を2倍(ピクセルサイズは2×2の4倍に)にする機能。個人的には20M機でもトリミング耐性は十分だと思っていましたが(元々は16M機でも十分と思っていたぐらいですし……)、小さな野鳥を望遠レンズで撮るようになると、600mm相当でもまだまだ短いぐらいで、ブログで使う写真でも今まで以上にトリミング多様するようになりました。
Camera Rawにスーパー解像度が搭載されてから何度かブログでも使っていましたが、遠目に撮ったカワセミの写真などに使うとブログ使用サイズでも若干解像感がアップする感じがあったので、Lightroom Classicのみでできるようになったのは助かります。
ただしファイルサイズが4倍強と巨大化するので、なるべく使用は限定的にしておきたい機能かも……(前回紹介したDxO PureRAWとの併用だと更に凄いことになってしまいます)。
個人的に待ち望んでいたのはむしろこちらでしょうか。そう、Apple M1チップのネイティブ対応。
- Appleシリコンへのネイティブ対応(Lightroom Classic)
- Lightroom Classicは、新しいM1チップを搭載したMacでネイティブかつ高速に動作します。 M1チップに最適化されたLightroom Classicと、Appleの最新のM1チップ搭載コンピュータとの組み合わせは、素晴らしいスピードアップを実現します。同等のIntel Macと比較して、M1チップ搭載Mac上では、起動、読み込み、書き出し、ルーペ表示での写真の確認などを含むLightroom Classicのほとんどの操作が約2倍の速さになっています。 また、新しいスーパー解像度は3倍以上、写真の一括編集は4倍以上高速化されています。
今年の3月にメインのPCをM1チップ搭載のMac miniに買い替えたのですが、それにはLightroom ClassicのAppleシリコン対応が既にアナウンスされていたこともあります。
Rosetta 2環境でもある程度は快適に動いていましたが、Universal化されたPhotoshop 2021を体験してしまうと、Lightroom Classicが早くUniversal化されないかと楽しみにしていたのでした。
さて、めでたくM1チップにネイティブ対応したLightroom Classicですが、間違いなく動作は速くなったのが分かるのですが、なんというか初めてM1マインでUniversalアプリを動かした際の感動に比べるとやや薄い気もします(笑)
写真一覧の表示や、大量の写真をカーソルで流し見するような際の表示速度は確実に以前よりもスムーズになっているのですが、写真の書き出しなどの際はじっくり待つとうよりは別作業を並行してしまいますし、過去のライブラリを開く際などに待たされるシーンがなくなった訳でもなく、そこはこの数ヶ月の間にM1 Mac miniの基本性能に慣れてしまっていたこともありそうですね。
検証記事を流し見してもその効果は絶大っぽいので、ありがたくM1マシンのアドバンテージを享受したいと思います。