先週末の日曜、「キテキテ府中マルシェ」に行ってきました。
「キテキテ府中マルシェ」は2018年から開催されているマルシェ(市場)イベント。年2回(?)春と秋に府中駅前のけやき並木通りで開催され、歩行者天国になった通り沿いの歩道に多くの出店が並びます。2つのステージではライブも見られるということでランチと買物がてら出掛けてみました。
第13回キテキテ府中マルシェ2025開催! | まちづくり府中
11時前、現地に到着するとサウスステージでは最初の出演グループ「soLi」がセッティングをしてきました。他弦ギタリストのISAO、ヴァイオリンの星野沙織からなるロックインストユニット。てっきりオケの音源を流して2人が演奏するのかと思ったら、リズムギターを含むサポートメンバー入りの豪華な編成でした。
サポートメンバーはギターにUnlucky Morpheusの仁耶、ベース&ドラムは各所で活躍するBOH&原澤秀樹。リズムセクションは、ISAO氏とは浜田麻里のサポートでもタッグを組んでいるメンバー。音楽的にはメタル寄りのテクニカルなインスト曲。メイン旋律を担当する星野沙織氏の華麗なヴァイオリンをISAO氏の音数多めなギターが支えるアンサンブル。



最近はあまりこのようなテクニカルメタルっぽい音楽は聴いてませんでしたが、地元府中の大國魂神社 鳥居前で日曜日の午前中にこんな音楽が聴けるのはなかなか楽しい!


サポートギタリストの仁耶さんが参加するUnlucky Morpheusもですがヴァイオリンが入ったロックバンド、最近は結構あるみたい。プログレやジャズロックの世界(或いはさだまさし)では昔からお馴染みの楽器でしたが、アニメ音楽や動画投稿サイトとの親和性もあるのかロックやポピュラーミュージックを演奏する若いヴァイオリニストを目にする機会が増えているのかも? この日のセットリストでもsoLiのオリジナル曲の他に「紅蓮華」や「千本桜」のカバーが披露されていました。


この日も演奏していたsoLiの楽曲のMV、出演してるリズム隊も同じです。
さて、マルシェの会場はこんな感じ。出店はフード&ドリンク系が中心ですが雑貨やワークショップなども。
ステージプログラム。1ステージ30分、中15分間隔でサウス&ノースステージで演奏が行われます。マルシェ会場の両端でステージイベントを交互に行うことで、観客の移動を促すプログラムになっています。
通行規制されにはたけやき並木通りにはテーブルが並べられて来場者がマルシェで買ったフード等をその場で楽しめるようになっています。


この日唯一クラフトビールの出店をしていた西調布のTEGAMISHA BREWERY。
アンバーエールとピルスナーの飲み比べセット。自分はアンバーエールが、妻はピルスナーが気に入って丁度いい感じに。
ノースステージで演奏中の「モミーFUNK!(モミーファンク)」。スリーピースのファンクバンドということで、聴こえてきた音でてっきりギター、ベース、ドラム構成かと思ったらまさかのギターレストリオでした。
2人で演奏してるとは思えないグルーヴィーなファンク。サム&デイヴの「SOUL MEN」を「ソウメン(素麺)」と替え歌にする王様スタイルなど(別に直訳ロックではないか……)。
音を聴いていると普通にベースラインが聴こえるし、演奏を見ているとギターで弾いてるぽいのだけど、あまりにベース音域とカッティング等のギターフレーズが自然。どうやっているのか終演後に伺ってみたら、コンパクトのオクターバー(BOSS OC-3)を使ってるだけとのこと。コードの最低音のみにオクターブ下を加える機能を上手いこと使っているのですね。


そしてなによりもボーカルモミー氏のオーディエンスを巻き込んで笑いを取りに行く客煽りの見事さ、初めて彼らを目にしたと思われるお客さんたちを見事に巻き込んで楽しいステージを見せてくれました。
モミーファンクの動画。YouTubeに色々上がってますがこれが結構いい感じでした。
モミーファンクが持ち時間を軽く10分以上オーバーしてくれたので、そのままサウスステージの「まんぷくバンド」。ニコニコ動画の弾いてみた系の動画で拝見したことのあるプレイヤーさんがちらほら。パーマネントなグループではいようで、各自の曲や新曲、最後はまさかのsoLiと被ってしまった「千本桜」(笑)
それにしても地域の商工イベントだというのにライブステージがとても豪華。お客さんはもちろん各グループ目当てのファンと思われる人もいますが、たまたま立ち寄ったような一般人、親子連れの方が大半で、子供の頃からこんなプロの生バンドの演奏を(無料で)目の前で見る機会なんて自分の頃にはなかったよなぁ…… と少し羨ましくなってしまいました。


カレーが好きすぎて作ったまんぷくソング「Spice It」
— that (ざっとん) (@that_kinda_song) 2025年5月27日
初お披露目は去年の12月のディナーショーでしたね。
一部ですがお裾分け༼ꉺ౪ꉺ༽#まんぷくライブ#キテキテ府中マルシェ https://t.co/Dp1SsasiuL pic.twitter.com/rxdo4z0rMM
ランチはマルシェのフード系の混雑もあって、やや久しぶりの陳麻婆豆腐。
オープン当初からするとセットの価格もかなり上がりましたが、点心や杏仁豆腐を付けて頑張っています。



ランチ後はサウスステージで「中村有里Special Band」を見ました。中村有里さんは府中市出身のサックス奏者で、この日のステージ出演者は彼女と主催者が中心となっての選考、招聘だったようです。自身のオリジナル曲の他、「怪獣の花唄」「コナン&太陽にほえろテーマのミックス」(大野克夫メドレーですね)、「ultra soul」などメジャーなポップス曲のインストアレンジを聴かせてくれました。
ヤオコーで買物を済ませて出てきたら、ノースステージで演奏中だった「MAX'N」。府中を拠点に活動する3ピースのオルタナ系ロックバンド。ガールズバンド時代からのギタボが中心になって活動を続けるスリーピースバンド、とのことですが4人いましたね。元気いいポップ路線の曲なども。
15時頃になる頃にはパンなどフード系のお店はほぼ完売状態でTEGAMISHA BREWERYもアンバーエールが売り切れになっていました。会場アンケートで貰える割引券が2枚あったので、トロピカルIPAを追加。これも美味しい。暑い日に飲みたい!
野菜のお店で生にんにくが売っていたので最後に買って帰りました。カツオには生にんにく。
さて、この日はマルシェでしたが今週末の土曜日、5月31日は大國魂神社の境内にてクラフトビールイベント「むさし府中ビール祭り」が開催されます。昨年参加してみてなかなか楽しかったので、今年も気が向いたら行ってみるかも。6月15日には「府中流鏑馬」も開催されますし、10月には毎年の楽しみになりつつある「けやき音楽祭 JAZZ in FUCHU」なども。
むさし府中ビール祭り
第11回府中流鏑馬 | まちづくり府中
けやき音楽祭 JAZZ in FUCHU – 府中でジャズフェス!緑のまち、音楽でつなごう笑顔の輪!
最後に全然関係なくて申し訳ないですが、最近Spotifyで知って気に入ったヴァイオリン入りロックバンドの曲を紹介します。やはりメタル系?ではありますが、フィドル的なヴァイオリンリフからのプログレシッブな曲展開とキャッチーなメロディがKANSASやDixie Dregsが好きなおじさんにも刺さりました。府中にキテキテ。
あと、この日は買ったばかりの高倍率コンデジ、LUMIX DC-TZ99を使ってステージ等の写真を撮ってみました(陳麻婆豆腐の1枚目以外)。1/2.3型センサーのコンデジ、今どきのスマートフォンに比べたら色々と厳しい所もありますが、最高720mm相当までの望遠ズームを活かした撮影をこれから色々と楽しんでみるつもり。