I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

Google Pixel 6aを1ヶ月使ってみた感想とか派手目な写真の対策について

本ページは商品、サービスのリンクにプロモーションが含まれています

8月10日からGoogle Pixel 6aを使い始めてそろそろ1ヶ月が経つので、少し感想をまとめておきます。


Google Pixel 6a、ここが良い、これは微妙

まずPixel 6aを使ってみて良いと感じた部分と微妙な部分をざっくりと。

前提として私は長年のiPhone/iOSユーザーで、今回はiPhone SE2からの乗り換え。Androidは5.1時代にサブ機で少し使っていただけなので(2016年頃のこと)、ほぼ初めてみたいなものです。

良い

  • Googleサービス、Googleアプリが使いやすく連携もスムーズ
  • Chrome保存したパスワードが各アプリで自動入力可能
  • (iPhone SE2比なら)優れたカメラ性能
  • 電池持ちが結構良い
  • 悪目立ちしないシャッター音
  • 丁度良いサイズ感
  • USB Type-C
  • コストパフォーマンス

微妙

  • ワイヤレス充電に非対応
  • 指紋認証の精度。ガラスフィルムを貼ってるとイマイチ? → Android 13で解決しました
  • 電源ボタン、音量ボタンが右側に並んでいて押し間違える(iPhoneとの配置の違い)
  • カメラの画像処理が派手
  • Mac OS「ミュージック」との同期は無理?
  • 炎天下のカメラ連続使用で発熱気味

どれも事前にある程度分かっていたことなので、大きく感動することもない一方で、特別がっかりもしていません。想像の範囲内で思いの外すぐ慣れましたし、コスパの良さも含めて良い選択だったと思います。
以下、上記の各ポイントについてもう少し細かくコメント。

iPhone/iOSからのAndroid、思いの外すぐ慣れた

元々、iPhone/iOSはTouch ID機種を長く使っていたので(7 → 8 → SE2)既に本流からは外れていたのですが、iOSには慣れていましたし使いやすかったです。とはいえ現行のAndroid(12)は別に使いにくいこともなく、どちらかといえば本体にホームボタンがない操作の戸惑いが殆どで、これは使っているうちにかなり慣れました。ホームボタンについてはiPhone 13/14系に乗り換えていたとしても同様にあったことでしょう。

電源ボタン、音量ボタンの並びについては未だによく間違えるのですが、これは慣れるしかないかな。

アプリや各種サービス、電子マネー(FeliCaのおサイフケータイ)についてもスムーズに乗り換えできましたし、2つのOSについてはどちらでも良いかなと。今後、魅力的な端末が出たらiPhoneに戻る可能性もありますが、正直現状ではiPhoneは価格のハードルが高いですね(5〜10万円の価格差に見合うリターンが想像できません)。

カメラ機能の話とは別で、カメラのシャッター音が良いです。決して音量が小さい訳ではないけど、減衰の速い「シャッ」って感じで、街中や飲食店で使っても悪目立ちししない。iPhoneの「カシャーー」音がとても嫌いで有料の消音カメラアプリを入れてましたが、Pixel 6aでは標準のカメラアプリしか使っていません。


本体の動作速度、操作感、発熱、電池持ち(充電)など

Pixel 6シリーズから搭載されたチップセットのGoogle Tensor。元々Androidスマホを使っていた訳でもないし、iPhoneもエントリーモデルのSE2を使っていたので、処理能力や動作速度について特にどうこうということもなく、新しいスマホなのでストレスなく動作するな、程度。ゲームは一切やらないし動画もスマホで見ることがないので、この辺についてはコメントしづらい感じ。

購入直後はケースを使っていなかったので炎天下の屋外でカメラを連続使用していると本体の発熱が少々気になったのですが、ケースを使うようになってからは特に気になることはなく、発熱に関するアラートも見てません。動画も撮らないですし、私自信があまりスマホを酷使しないタイプのようです。そういう意味でもエントリー機種で丁度良いのかもしれません。

ワイヤレス充電には非対応なのでワイヤレス充電機が使えなくなってしまいましたが、電池持ちはそこそこ良い感じで(バッテリー容量は4410mAhあるらしい?)、就寝時にベッドサイドでいびき記録アプリを使いながら充電しておけば、外出時にカメラをそれなりに使っても外で充電が必要になったこともありません。接続端子がUSB Type-Cなのでカメラ(OM-1)用と共用できますし、Lightningケーブルが減らせたのは地味に嬉しい。

Googleサービスとの連携の良さ

Google純正のOSということもあって、Google系の各種サービス、アプリの横の連携はスムーズ。各種パスワードの管理を(1Passwordなどは使わず)Chrome任せにしているので、各アプリでChromeに保存しているパスワードが自動入力できたり(対応してなくても呼び出し可能)とAndroidの方が何かと便利に感じます。

Ware OSのスマートウォッチ(カシオ WSD-F30)との連携もiPhone時代はYAMAPの地図転送ひとつにしても、よくエラーになっていたのが今は非常にスムーズ。やはりWare OSを使うならAndroidですね。

あとはホーム画面からスワイプですぐ見られるのでGoogle Discoverを以前よりもよく見るようになったりとか、日本語入力も普段PCでGoogle 日本語入力を使っているので、Androidの方がスムーズに使えます。

指紋認証、反応はまずまずだがダメなときはダメ

ノールックでも使えたiPhoneのTouch ID(窪みがあるので一発で指を当てられた)に比べると画面を目で見て確認する必要があるのと、精度も落ちる(ガラスフィルムを貼っているせいか?)Pixel 6aの指紋認証。4指まで登録できるものの、指によっての認識率に差が大きい(自分の場合は親指は良いけど人差し指がかなりダメ)。
今の所はそこまでのストレスになってないものの、冬になって指が乾燥するとどうなるか…… あまりに酷いようならガラスフィルムを剥すことも検討します。

カメラだけならボタンダブルクリックの起動で使えますしね(iPhoneのカメラ一発起動はシャッター音がアレなので使ってなかった)。

追記:Android 13と9月のAndroidセキュリティアップデートで指紋認証の精度が一気に上がりました。


音楽はSpotifyで聴くことに

長年、MacのiTunes改め「ミュージック」で管理してきた音楽データですが(Apple Musicは契約せずローカルのデータやプレイリストのみiPhoneと同期)、スムーズにスマホで再生する手段がなくなってしまいました。音楽データをAndroidスマホで聴く方法は色々とありそうですが、あまり面倒なことはしたくないので、Pixel 6aで音楽を聴く際はSpotify、と割り切ることにしました(そもそも最近はPCでの音楽再生もSpotifyばかりで、あまりローカルの音源も再生してなかった)。毎日通勤をしていた頃とは音楽の聴き方が異なりますし、そこまで問題はありません。

ただし車のオーディオ用途には古いiPhoneを使っても良いかもしれません。

カメラ性能は悪くないけど、派手過ぎるので地味化プリセット

Pixel 3が出た当初はコンピュテーショナルフォトグラフィーが生み出す絵作りに驚かされましたが、現在はカメラ性能の高いスマホが増えているので、特別Pixelシリーズに優位性がある訳でもなさそうです。

むしろPixel 6/6aのやや派手目の色味やシャープネスを強調した仕上げは、時としてわざとらしく感じてしまうレベル(素材としてはPixel 3時代の仕上がりの方が使いやすかったかも?)。Pixel 6aそのままの写真だとブログ等で使いにくいこともあり、彩度や明瞭度を少し下げたLightroomのプリセットを作りました。

例えばこのド派手な夏空の写真、Pixel 6a撮って出しでは結構あるあるです。

プリセットを当てると落ち着きます。緑も少し渋めに仕上がります。

元がこれぐらいならば夏らしい青空の鮮やかさで、記憶色だと思えばこれはこれで悪くないですが……

この辺りはもう好みの差かもしれませんね。

決して万能なプリセットではありませんが、青空や緑成分が多いシーンでは、どうしてもギラギラした仕上がりになりがちなので、気になったらこのプリセットを試して調整しています。

先日書いた多摩丘陵ハイクの記事も、大半の写真をPixel 6aで構成してますが(中望遠やマクロはGF10ですが)、このプリセットのおかげで結構良い感じにまとまったと思っています。

Pixel 6aのカメラ機能については他にも色々あるのでまた改めて別記事にするかも。

自分には丁度良いスマートフォン

最初の方でも書いてますが、基本的にスマホをそれほど酷使しない(ゲームや動画に使わない)自分にとっては性能も十分ですし、10万円越え(どころか下手すると20万円越え!?)が当たり前になっているiPhoneにはかなり手が出しづらくなっていることもあり、コスパの良さも含め丁度良い乗り換えでした。

昨年Pixel 6が出たばかりだと思ったらもうPixel 7の発表も近いようですが、来年廉価モデルの7aが出たとしてもこの世代は普通にスルーで良いでしょう。壊れることがなければ最低2年は使ってから次を考えます。

追記:ボタンが押しやすい透明ケース

最初に買ったTPUケース(↑リンク)、こんなものかと使っていたのですが、もう少しボタンが軽く押せると嬉しいなと(カメラ起動で頻繁に2度押しするので)、「ボタンが押しやすい設計」と商品説明に書かれていたケースを試しに買ってみました。確かにボタンが軽く押せるようになってビックリ。ここまで違うとは!

Pixel 6a 本体裏面の色(セージ)が気に入ってるので透明のTPUケースを選んでいます。

耐衝撃のため四隅がバンパーのように少し出っ張った形状。この四隅のせいで若干のサイズアップですが、凹凸があるのでグリップ感が良くなったのと、カメラ持ち(左利きなので左手で持ちます)した際にも指が引っかかって安定感が良くなりました。

ディスプレイ面も四隅の浮きが高くなった分、守られてる感じなのでガラスフィルムを剥がしても問題なさそうかも。1000円ちょっとですが良い買物でした。