自室のデスクトップPC(M1 Mac mini)のオーディオ出力環境を変えてみました。
Mac mini → Behringer UCA202 で謎のノイズが乗る
かなり長いことBehringer(ベリンガー)製のUSBオーディオインターフェイス「UCA202 U-CONTROL」を使っていました。独身時代から使ってたもので、かつて音楽制作用途とそれ以外(ネットとか普通の用途)のPC環境を分けていた際に、後者の音声出力用に使っていたもの。
DTMや録音環境(オーディオIF、DSPプラグイン等)は数年前に処分しているのですが、Mac miniの音声を鳴らすのにヘッドホンアウトよりはマシだろう…… ぐらいの感じで使っていました。
一応2IN/2OUTですが、使っていたのは出力のみ。16bit / 48kHzと旧世代のスペックですが、iTunesやサブスクなどの圧縮音源や動画の音を鳴らす程度の用途なので、昔からあったものをそのまま繋いでいただけ。ただ、しばらく前から不定期に入るノイズがきになるようになりました。
かつては携帯電波の影響で同じようなノイズが入ることがありましたが、「ジジジ…」といった感じのノイズが不定期なタイミングで鳴ったりします。一応アナログのモニタースピーカーやミキサー回りと、PC周辺は電源(パワーサプライ)を分けていますし、ノイズが入る条件もイマイチ特定できない。
UCA202のアウトを指していてミキサーの時点でノイズは確認できるので(ヘッドホンでのモニター時にも)、発生源はMac miniからUCA202(とミキサーまでのRCAケーブル)のどこか。
UCA202を接続するUSB端子を変えてみたりもしたのですが、やっぱり状況は改善せず……。UCA202自体がノイズの発生源になっているのか、RCAケーブルのシールド回りに原因があるのか?
BGMなどの音楽を鳴らすのはPC経由でなく、Echo Show 5経由で古いONKYOのステレオで鳴らしているので、音楽にノイズが入る訳ではないのですが、無音状態のでモニタスピーカーからノイズが聴こえるのがストレス。
ということで、少し前から楽器の音を録音する際に使っていたSteinberg UR22CをPCオーディオ用インターフェイスとして使うことにしました。
Steinberg UR22Cを妻から借りた
Steinberg(スタインバーグ)はDAWソフトのCubaseシリーズで知られるドイツの企業。2005年からヤマハの傘下になっていて、オーディオIFなども恐らくヤマハがSteinbergブランドで作ってるのかな?(違っていたら失礼)
以前はDAWとしてCubaseを使っていたのでブランド自体には馴染みがあるけど、Steinberg製のオーディオIFと言われてもあまりピンと来ませんでした。
「UR22C」は2万円弱と安価ながら32bit/192kHz対応、マイクプリ内蔵2イン、2アウトのオーディオIF。PCとの接続はUSB Type-C(バスパワー駆動)、コロナ禍のテレワーク需要で一時期品薄になっていたようですが、最近はさすがに安定供給されてるみたい。
我が家でも妻がテレワーク用途に買ったものの、使わなくなったようなので借りていまいた。
UR22Cはハイレゾ再生に対応しているので、少し前にAmazon Music HDの無料体験があった際にも使っていましたが、確かにハイレゾは音は良いけどAmazon MusicのUIがダメすぎてすぐに使わなくなっていました。
それはともかく、ノイズが入るオーディオIFよりは入らない方が良い、ということでUR22CをメインのPC出力切り替えたのですが、これで謎のノイズはすっかりなくなりました。やっぱりUCA202が原因だったのね……。
オーディオインターフェイスを変えたら結構音が違う
本当にUCA202がノイズの原因になってるのか気になって、接続USB端子などを入れ替えつつ、UR22CとUCA202の両方をミキサーに入力して比較してみたのだけど、ノイズ以前に思いの外に音が変わりました。
UR22Cも特別悪いとは思ってなかったですが、UCA202の方が音が太く大音量にしてもクリア。不定期のノイズとは別に、無音時にボリュームを上げた際のノイズもなくなりました。
オーディオIFが重要なことは分かってはいたものの、PCスピーカー用途なので何でもいいだろう…… と適当なオーディオIFを使っていたことをちょっと反省。
普段はBGMが常に目の前から流れてくるのは鬱陶しいので、モニタースピーカーで音楽を聴くことは殆どなかったのですが、UR22Cに変えてからはよくPCで音楽を流すようになりました。ただしUCA202だとPC側のボリュームコントロール(キーボードのファンクションキーで調整可できる)が効かなくなって、UCA202上のボリュームノブを回す必要があるのが面倒といえば面倒か。
妻から返却を求められたら同じUR22Cを買うか、もしかしたらまた録音などしたくなるかもしれないので、背面にも入力のあるUR-RT2あたりか、MOTUのM4あたりを検討しようか。
このあたりは気にしだすと切りがないので難しいですね。
その後、「Mac miniのヘッドホンアウトでも良いのでは?」三歩進んで二歩下がる。